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Channel: ラグカフェ編集部の取材メモ
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3連覇ならず、オールブラックス敗れる!

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ラグビーワールドカップ2019 準決勝。

イングランド対ニュージーランド

@横浜国際総合競技場

観客数:68843人

 

準々決勝でアイルランドを破ったオールブラックスは、地球上に倒せるチームがいないのではないかと感じさせるほどの強さだった。

しかし、その感想はわずか1週間で覆された。

オールブラックス3連覇の野望は、ワールドカップで関わったチームでわずか2敗しかしていないエディー・ジョーンズの伝説の前に潰えた。

オールブラックス試合前の儀式に対し、V字の陣形で迎え撃ったところからエディーの心理戦はスタートしていたのかもしれない。

 

日本のラグビー選手は「試合の入り方」を結果に対する要員として口にする。

勝てば「うまく試合には入れた」、負ければ「試合の入り方が大事と言っていたのですが、うまくできなかった」と話す。

※公式写真より。

 

その観点から言えば、イングランドは完璧かそれ以上の「試合の入り方」をした。

開始直後、ラインアウトからボールを展開し、オールブラックスの22ラインを超えると、そのまま#13のツイランギがトライを決めた。

オールブラックスが今大会の1st halfに与えた初めてのトライは、3連覇にストップをかける痛恨のものとなった。

 

オールブラックスは幾度となく、イングランドの人垣を破ろうとチャレンジしたが、ハンドリングエラーやラインアウトのミスなども多くなり、流れを取り戻すことができなかった。

スティーブ・ハンセンHCは試合後の会見で「ハングリー精神とディシプリンが必要だったが、それが出せなかった。ラインアウトなどのセットピースでリズムを取れなかった」と話し、ハーフタイムに修正を図ったという。

※公式写真より

 

しかし、後半もなかなかペースは奪えなかった。

一方のイングランドも、前後半にそれぞれ一度ずつTMOでトライが取り消されたほか、後半開始早々のPGを外すなど、試合を決めることはできない。

特に、後半のTMOによるイングランドのトライ取り消しは、テレビカメラがなければ発見することすら困難なレベルだった。

テクノロジーによるサポート、開かない得点差は、イングランドに焦りと脅威を与えても不思議ではなかった。

しかし、エディー・ジョーンズが試合後に「素晴らしい規律を持ってゲームプランを実行してくれた」と話したように、イングランドの集中力は最後まで途切れなかった。

 

イングランドの素早いディフェンスの波は、オールブラックスのアタックを窒息させた。多くの国の荒波を軽々と乗りこなしてきた得意のオフロードも、この日はかろうじて息継ぎができるほどの効果しか得られなかった。

※公式写真より

 

敗戦の将、スティーブ・ハンセンは「スポーツで敗戦は往往にして起きるもの、苦しくても結果を受け入れるしかない」とコメント。また、勝ったとき同様、敗れたときにもその人となりが表れるもの、どんなときも常に同じ人物であるべきだとも述べている。

潔く敗戦を受け入れ、残る3位決定戦の準備に入る。

会見の質疑では、ハーフタイムにハングリー精神が必要だと指示したという話を受け、キャプテンのキアラン・リードに対し「ハングリー精神がなかったのか」という旨の質問が投げかけられた。

リードは「細かく見るとよくない面はあったかもしれないが、なんとか食らいつこうと全力は尽くした」と、決してハングリー精神の無さが結果に影響したわけではないと質問を否定した。

このやりとりに対し、ハンセンHCが口を挟み「ハーフタイムに指示はしたが、それはハングリー精神がなかったからではない。オールブラックスにハングリー精神がなければ準決勝までは来ない。歴史や能力を見せるためにワールドカップへきた私たちに対してそうした質問をするのはどうか」と反論する場面もあった。

準決勝敗退という痛みのなかで、伝統の黒いジャージーをまとう誇りを見せた瞬間だった。

 

エディー・ジョーンズHCは、会見の冒頭にオールブラックスに敬意を表し、自らのチームに対してはボーズウィックコーチの仕事をたたえた。

そして「この試合に向けて2年半準備して来た」と、来るべきワールドカップのオールブラックス戦へ向け体制を整えてきたことを誇った。

まるで2019年のワールドカップ、その準決勝でオールブラックスと対戦することを知っていたような口ぶりだったが、これはエディー流の「たとえ」だろう。

ワールドカップで優勝するため、絶対に負けられない試合が来たとき、最高のプレーができるよう「選手たちに習慣づけることができた」(エディー)ということだ。

イングランドの7番、マンオブザマッチに選ばれたLOのマロ・イトジェにも匹敵する活躍を見せたサム・アンダーヒル。囲み取材でエディーの2年半発言について聞かれ「僕はこの試合に出ることを今週になって知ったから、そこまで準備はしていないね」という旨の回答とともに笑顔を見せた。

選手としては当然の反応。ただ、アンダーヒルもイングランド代表としてトレーニングを積むなかで、どのような状況でも規律を維持してプレーする「習慣」を叩き込まれていたということだろう。

 

2015年の屈辱を経て、決勝の舞台にのぼることとなったイングランド。

その対戦相手は南アフリカに決まった。

エディー・ジョーンズにとっては、古巣でもある。しかも、ウェブ・エリスカップを共に掲げたこともある国だ。

イングランドが優勝となると、オーストラリア、オールブラックス、南アフリカとワールドカップ優勝経験国すべてに勝利してのものとなり、その栄光にさらなる名誉が加わる。

 

もちろん、エディー・ジョーンズにすれば自身「ワールドカップに強い」というコーチとしての評価を無二のものとする機会でもある。

 

決勝戦は11月2日、横浜国際総合競技場で18時にキックオフされる。

 

(尾)


ラグビーワールドカップ2019 日本大会 準決勝 ニュージーランド対イングランド

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先週の土曜日、ラグビーワールドカップ2019日本大会・準決勝「ニュージーランド代表対イングランド代表」の試合が横浜で開催され、私・有働も取材に行ってきました。会場には、約7万人のラグビーファンが詰めかけました。試合前は、初冠雪した富士山が顔を出し、試合前の観客を楽しませていました。
 
 
※torebianと言いながら、シャッターをきる記者の方達
 
この日、ラグカフェからは尾田さんも取材にいっていますので、詳細な分析の詰まったこちらの記事も併せてご覧ください。
 
 
ほぼ満員の日産スタジアム。炎の演出に加え、スポットライトが観客席を照らし出すライトアップも加わり、試合前の会場を盛り上げました。
このイングランドとニュージーランドの対戦は、過去41回。ニュージーランドが33勝、イングランドが7勝、引き分けが1試合。ここ16度の対戦ではニュージーランドが15勝です。イングランドの1勝は2012年12月。前評判では、完全にニュージーランド優勢とも言われていました。
 
試合結果は、以下の通りです。
 
ラグビーワールドカップ2019 日本大会 準決勝 ニュージーランド対イングランド at 横浜スタジアム
ニュージーランド 7対19 イングランド(前半0対10) 観客数:68,843人
 

世界最強・オールブラックスがまさかの敗退
▼試合は、ニュージーランド代表のハカが、イングランド代表にV字に取り囲まれる異例の形で始まった。このいつもと違う雰囲気こそが、試合の結果を物語っていたのかもしれない。前半は、イングランド代表のキックオフから。開始1分36秒、イングランド代表13番マヌ・ツイランギ選手がトライ。キックが決まり、7対0。ニュージーランド代表は、あっけなく今大会が初めて前半でのトライを許してしまった。そこからは、いつものような勢いとテンポが出ないニュージーランド代表。開始15分の間、ニュージーランド代表はイングランド陣22メートルラインを越えることができなかった。前半残り1分、イングランド代表がドロップゴールを決め、10対0で前半を折り返した。▼後半は、ニュージーランド代表のキックオフから。後半5分、またもイングランド代表のトライかと思いきや、ノートライ。しかし後半8分、イングランド代表がPGを決め13対0へと点差広げた。後半17分、ようやくニュージーランド代表のアーディ・サベア選手がトライ。13対7へと追い上げた。しかし、ノーサイドまでにイングランド代表がPGを2本決め、19対7でノーサイドに。▼試合後の記者会見で、イングランド代表のエディー・ジョーンズ監督は、「2年半準備する時間があった。彼らは1週間だった。我々は無意識にこの試合に向けて準備していた。習慣を選手に根付かせれば維持するのは簡単になり、今夜は選手のその素晴らしい習慣を目にした。」とコメント。今日の試合が、監督の描いた通りだったことを思わせた。いよいよ今週末は、ワールドカップの終焉ともいえる決勝の日。ウェブ・エリスカップは、どちらの手に輝くのか、目が離せない。
 
以下、試合後の記者会見でのコメントです。
 
◆ニュージーランド代表 スティーブ・ハンセン監督
「まず最初にイングランドを祝福したいです。彼らは素晴らしいチームです。勝利に値します。自分達よりいいチームに負けました。イングランドには、これからも頑張って貰いたいです。そして、明日の敗者との戦いを楽しみにしています。」
 
キーラン・リードキャプテン
「言葉にできないが、イングランドを祝福しないといけないです。私たちは、全力をつくしたが、相手のレベルに満たなかったです。大変残念です。」
 
◇イングランド代表 エディー・ジョーンズ監督
強豪と戦うにあたってのアプローチについて
「試合へ向けた精神的なアプローチの重要性が増していると思う。チーム間にほとんど差がなくなっており、(個人が)何が自分たちにエネルギーを与えるのか、どうしたら相手からそれを奪えるかを理解すること。チームとしても、何がエネルギーになり自分たちに強さを与えるのか理解すること。そしてそれを実行するためには十分な規律も持ち合わせていなければならないです。」
 
最後の20分について
「(メンバー選定時に)まず試合を終える15人を決めました。ニュージーランドと戦う時に最も重要な部分だからで、彼らは素晴らしい仕事をした。試合を仕上げてくれ、エネルギーと規律を持ってプレーし、その結果ニュージーランドは巻き返しを図るのに苦しみました。」
 
オーウェン・ファレル キャプテン
「プレーを楽しんだことは間違いないです。今この場で、評価することはできない。まだ振り返っていないです。楽しかったし、大会もここまで素晴らしいし、もう1週間を楽しみにしています。」

試合後は、以下の選手にインタビューしました。
 
●イングランド15番 エリオット・デーリー選手
 
◇試合の感想
「良いプレーができました。初めから勝ちたいと思ってプレーしました。前半でコントロールよくポジショニングできましたし、後半も同じです。」
 
◇勝利の1番の要因は?
「さっきも言った通りだけど、フォワードがよく守ってくれたし、バックスは予想以上にアタックし続けられました。ゲームを勝ち取るための工程を踏んだことです。」
 
◇エディ・ジョーンズ監督から学んだこと
「まず、彼自身が(チームを)どうしたいのか分かっている、それが重要です。あとフィードバックをしてくれる、完璧だと思います。だから僕らもプレーできます。誰をどこに置くべきか、ポジショニングも指示してくれます。世界を知っている彼に、僕らは指導してもらえて、彼はみんながどうプレーするか知っているから計画も立てられます。」
 
◇ファイナルについて
「楽しみです。リラックスもして、明日は試合も観戦したいと思います。月曜日以降、来週もドキドキです。」
 
◇日本のラグビーファンへ
「サポート有難うございます。満席の観客席が見れて嬉しいです。来週も見てくれることを楽しみにしています。」
 
●NZ 17番 オファ・トゥンガファシ選手
 
●試合の感想
「本当に残念でした。でもオールブラックスのこのメンバーを誇りに思います。最後までやり切りました。ただ今夜の試合を乗り切るには能力が足りなかったです。」
 
●イングランドの攻撃に対して、どのように挑みましたか。
「今夜の試合でやれることは、やりました。プレーをしに来て、これが結果だった、ということです。」
 
●イングランドの良いところは?
「デフェンスが良くて、あとラインアウトも良かったです。攻撃の場面で、良いプレーをしていました。」
 
●3位決定戦について
「まだ話し合ってないです。明日月曜日からウェールズ戦について考えていきます。」
 
 
今回のワールドカップでは、ニュージーランド代表を中心に取材を進めてきた私。個人的には、とてもびっくりする展開の試合となりました。
しかし...そんなことを言っている間に、もう2試合でワールドカップも終焉。とても寂しいですが、このぜいたくな時間をしっかりと最後まで満喫したいなと感じています。
 
●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」
【2017年10月1日現在、全国7局ネット放送中】

☆TUE
調布FM(東京都調布市)★午後10:30~
☆THU
FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00~
FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00~
鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10~
☆FRI
FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00~
FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00~
☆SAT
DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00~
 ★印……インターネット放送(サイマルラジオ)対応
 
【番組へのリクエストや応援メッセージなど】
⇒rugbycafe_radio★live.jpで受付中!
(★を@に換えて送信してください)
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ウェールズ対南アフリカ、いわば意地と意地のシーソーゲーム。

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オールブラックスがイングランドに敗れた翌日、再び横浜国際総合競技場(横国)を訪れました。

改札を出ると、イングランドの国旗が。

なんと、決勝戦のチケット譲ってくださいとダンボールに書いて、チケット獲得を目論むイングランドファンでした。

たしかに、もはやオールブラックスのファンや日本、オーストラリア、アイルランドなど、ベスト8で敗退した国のファンにとって決勝戦のチケットはさほど重要度は高くないとは言っても、と思いながらスタジアムへ。

 

行きは新横浜駅からメディア用のシャトルバスで向かいました。

ちなみに、同じく横国での取材となったプールBのオールブラックス対南アフリカ戦のときは、小机から徒歩で向かいました。

さらにちなみに、前日のシャトルバスはほかに誰も乗っていない貸切状態でスタジアムへたどり着きました。(時間が早かったので)

この日は9人のメディアが乗っており、隣に座った外国の記者から世界一薄いジャージを来たファン「バクさん」について質問されました。

残念ながら英語を理解しきれなかったこと、ざっくり聞いたところ答えられなさそうな内容だったため答えられず。

 

そんなこんなでスタジアムへ到着、編集長と合流です。

オールブラックスや、エディー・ジョーンズの話などをしながら試合までの時間を過ごします。

この間にメディア向けに用意される食事などもとっています。

各会場、それぞれのスタイルで提供されるのですが、軽食は統一されています。

ペットボトルの水、コーヒー、紅茶。水についてはウォーターサーバーも置いてあります。

紅茶のティーバッグもあるので、サーバーのお湯を使えば温かい紅茶も飲むことができます。

あ、コーヒーもコーヒーメーカーでいただけます。ホットコーヒーは非常に人気で、スタッフの方がひっきりなしに粉と水をセットしています。

 

軽食は、ご存知の通りヤマザキの「ランチパック」が置いてあります。そのほか、おにぎり、フルーツ、スナック菓子がこれまた試合開始前後まで、随時補給されています。

「ランチパック」が話題になっていますが、宮田製菓の「ヤングドーナツ」も各会場に常備されています。

 

「食べてばっかりか!」と感じるかもしれませんが、その通りで意外とみなさん食べています。

メディア用の食事を食べ、ランチパックを食べ、おにぎりを食べ、スナック菓子を食べ、フルーツを食べ(ちなみにメディア用の食事にもデザート的なものがついています)、コーヒーを飲み、水を飲み、などなどしながらみなさん仕事にいそしんでおります。

 

海外のメディアの方は、非常にフルーツを好みます。

基本的にリンゴ、バナナ、みかんといったところは常備されていますが、やはりリンゴは人気です。

日本人的感覚だと、リンゴは皮をむいて、くし型に切って食べたいところですが、この辺りは感覚の違いでしょうか。

 

ちなみに、みかんは静岡、エコパに置いてあったものがおいしかったです。

メディア向けの食事については、神戸、御崎公園競技場のものについていた「ナガノパープル」がものすごくおいしかったです。

すっかりハマって、スーパーで見かけるとつい買いたくなってしまいます。

(結構高級なので、常に買えるわけではありません)

はい、個人の感想です。

そんなこんなで試合の時間を迎えます。

試合は、前日のイングランドがリードし、オールブラックスが反撃の糸口を探るような展開とは異なり、取って取られてのシーソーゲームが展開されました。

しかも、56分までトライのない、忍耐の必要なゲームでした。

つまり、得点の大半はキックによるものでした。

今でこそトライはラグビーの醍醐味ですが、もともとはキックに「トライ」する権利を獲得するためのものだったので、2019年の準決勝でラグビーのルーツたる魅力が詰まった試合が展開されたとも言えます(PGによる得点なのでちょっと、いやかなり違いますが)。

日本との試合でプレイヤーオブザマッチに選ばれた南アフリカのファフ・デクラークは、この日も強気なプレーを披露しました。

一方のウェールズは、前半にパスを受けた#10 ダン・ビガーが両手を広げて「?」という姿を見せるなど、チーム内のコミュニケーションがうまくいっていないのではないかと感じる場面もありました。

あまり成功率が高くなさそうな場面でドロップゴールを狙ったように(その後、南アに勝ち越しのPGを決められる)、若干もったいない判断もありました。

 

ウェールズのこうした「ちょっとした判断のゆらぎ」が大きな得点差にならなかったのは、お互いに守備面では一定の規律が保たれていたといえるのかもしれません。

南アフリカもデクラークがパントキャッチをミスするなど、「きっかけ」になりそうな場面でうまくつなげなかった印象もあります。

それゆえに一つひとつの得点機会が大事になりましたね。

最終的には3点差で南アフリカが逃げ切りました。

 

試合後、南アフリカのラッシー・エラスムスHCは「見ていて面白くない試合だったかもしれない」と話しましたが、いかがでしたでしょうか。

たしかにトライこそ少ない試合でしたが、大いに楽しめる準決勝だったと思います。

 

また、試合の前日、南アフリカのキャプテン、シア・コリシのもとに大統領から電話があったそうです。

「驚きました。特別なことです。国をあげて応援されていることを感じている」(コリシ、発言主旨)

と話しています。

南アフリカは大統領からの電話でしたが、ウェールズも試合前にプリンス・オブ・ウェールズ、チャールズ皇太子の訪問を受けています。

どちらも国のV.I.Pから激励を受けての試合ということでもありました。

(その後、決勝進出を受けて南アフリカの大統領は来日する予定)

試合後、HCとキャプテン、ときにはコーチ同席の記者会見が行われます。

さらにその後、ミックスゾーンで囲み取材の機会が設けられます。

日本メディア向けに、公式の通訳さんがいます。

ミックスゾーンへ出てくるのは全員ではなく、通訳さんも基本的に2人なので、一度に対応できる選手は2人ということになります。

というわけで、通訳さんがいる選手の囲みには人だかりが。

(ちなみに、リスナーの方はご存知かと思いますがラグビーカフェオンレディオの音源は、基本的に有働さん、さのさん、ときに編集長が単独で英語で質問しております)

 

この試合では、ウェールズのダン・ビガー、南アのファフ・デクラーク、ドゥウェイン・フェルミューレンの囲みに参加することができました。

 

Q&A ※Qは要約、また筆者のものではありません

 

ダン・ビガー (ウェールズ)

Q:試合について

A:本当に残念。タフな試合だったが、残念な結果だったというのはチーム全員が感じている。南アフリカのプレーは本当に良かった。正しい局面で正しいプレーをした。素晴らしかった。

Q:どのようなゲーム展開をイメージしていたのか。もっとトライを狙いたかった。

A:そうですね。ただ、キッキングゲームになるのはわかっていました。そうなるといかに相手にテリトリーを渡さないかが重要になる。そこでプレッシャーに負けないことが大事でした。結果的に接戦となった。もう少しボールを動かさなければならなかったし、前半はできたが、後半ミスも出てうまくできなくなった。

Q:同じスタンドオフに入ったポラードについて

A:すごくフィジカルがいいプレーヤー。キッカーとしても良い。基本に忠実なプレーができる。そうした選手がいるチームに対して、自分たちも良いゲームができたと思う。私たちはもっとチャンスを作って、トライもしたかったが南アは強かった。祝福したい。

Q:後半、ドロップゴールを外す場面があったが、もしあなたなら、決めていたか。

A:タフな決断だったと思う。狙ったことよりも、そのあとにどうしたかが重要。それが良くなかった。ラインアウトの判断でも良いプレーができたとは限らなかった。さまざまなオプションがあるなかで、ドロップゴールの判断が、というよりもそのあとに最適なオプションを選べなかったことの方が問題。

アリガトウゴザイマス。

 

ファフ・デクラーク(南アフリカ)

Q:試合について

A:気持ちの入った試合。ウェールズはフィジカルにプレーしてきたし、私たちもそれに対抗しようとした。南アフリカのフォワードも良いプレーをしたと思う。セットプレーも良かったし、今日はフォワードに尽きる。決勝進出は素晴らしい経験になる。楽しみ。

Q:ロースコアの展開は予想していた。

A:トライが少ないゲームは理想的ではありません。今回のような展開になると機会があってもそれを使えなかったということもある。準決勝はどの試合も僅差になることは想定内。ウェールズのようにディフェンスの強いチームと対戦する場合は、1点差でも勝利することが大事。

Q:風の影響はあったか。

A:特に感じない。メイン側から少し風があったが、昨日から(連日の試合にもかかわらず)ピッチの状況も良く、準備したスタッフに感謝したい。

Q:決勝もタフなゲームになると思うが。

A:ニュージーランドとイングランドの試合を見た。イングランドがどんなプレースタイルかはわかっている。今までに対戦したこともあるが、常に僅差の試合だった。明日から決勝へ向けて準備をするが、対策を練って、フォワード、バックスでフィジカルな部分も考えて準備したい。

アリガトウゴザイマス。

 

デクラークはいつも人当たりの良さそうな対応をしてくれます。

そして、去り際には「アリガトウゴザイマス」と一言。

おじぎパフォーマンスとともに、日本大会らしい場面かと。

 

ドュウェイン・フェルミューレン(南アフリカ)

Q:試合について

A:勝ったことについては予定通り。とはいってもやるべきことは残っている(課題はある)。

Q:先発のフォワードはどのような意識で試合に臨んでいるのか。

A:試合は15人でするものではなく、23人でするもの。ベンチの選手を私たちは爆弾(BOMB SQUAD)のように感じている。途中から出てインパクトのあるプレーをすることが重要。実際、ベンチの選手がそのようにプレーしてくれたことは良かった。

Q:決勝戦の展望

A:昨日の試合を見て非常に良い試合だと思った。残された日数も限られているので、小さいことをコツコツとやるだけ。イングランドのプレーは私たちもわかっているし、自分たちの強みも理解しているそこを生かしたい。

Q:エディー・ジョーンズへブライトンの奇跡のリベンジの機会になるか。

A:タフな試合になると思うが、楽しみにしている。決勝に行くことは本当に喜び、あとは全力を出して最後にトロフィーを掲げたい。

Q:フィジカルが出た試合。持ち味を出せた。

A:ディフェンスに誇りを持っている。南アフリカはディフェンスのチームで、お互いに助け合う気持ちでやっている。イングランドもディフェンスが強い。次の試合も(今日と同様)ディフェンス力を見せたい。

Q:日本に住んでいたあなたの経験はチーム内で助けになっているか。

A:重要なのはプレー。決勝ではイングランドも勝利を目指してくるので、そこに対してどう対応できるか。ただ、日本大会は非常に良い雰囲気でできている。ファンもそれぞれが応援を楽しんでいる。そうした雰囲気のなかで勝つことを目指します。

 

ワールドカップも残すは2試合。

3位決定戦は東京スタジアム、決勝戦は横浜国際総合競技場にてキックオフです。

 

(尾)

W杯スペシャルコンテンツ配信のお知らせ(11/2)

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【ラグビーカフェオンレディオ・W杯スペシャルコンテンツ配信のお知らせ(11/2)】

 

本日(11/2)のW杯ファイナル・イングランドvs南アフリカの試合前の時間帯(15:00~17:30のあいだ)に、試合会場の横浜国際総合スタジアムからFacebook(ラグカフェ編集部の取材メモ)上でのライブ動画配信を予定しています。

 

ゲスト解説者に坂田正彰さん(NHKテレビ中継解説担当)を迎えて、試合の見どころや目のつけどころをトーク形式でお届けします。ぜひご覧ください。

 

動画配信時刻、放送時間(尺)などはそれぞれフィックスしだい情報をお知らせします。適時Facebook(ラグカフェ編集部の取材メモ)をご確認ください。

 

ラグビーワールドカップ2019日本大会 3位決定戦 ニュージーランド v ウェールズ

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「4年に一度じゃない。一生に一度!」のキャッチコピーが躍った44日間も幕を閉じました。ワールドカップ決勝戦の前日、3位決定戦が東京スタジアムで開催されました。東京スタジアムの試合もこの日が最後。私・有働も取材に行ってきました。

 

※キックオフ前の1階席から

 

試合は、結果は以下の通りです。

ワールドカップ2019 日本大会 3位決定戦 at東京スタジアム

ニュージーランド 40対17 ウェールズ(前半28対10)

 

※大会公式写真より

 

 ニュージーランド代表、ウェールズ代表に31連覇! 

▼ニュージーランド代表はウェールズ代表に66年間負けなしの30連勝中。ティア1の国に対しての連勝では、最長である。この試合で、その歴史が覆るか、注目が集まった試合でもあった。キックオフは、ウエールズから。開始3分ウエールズのペナルティで、ニュージーランド代表がPG狙う。決まらないものの、ポストに当たったボールを奪い、ニュージーランド代表 ジョー・ムーディ選手がトライ。キックを決め、7対0へ。前半12分、ニュージーランド代表ボーデン・バレット選手がトライ、14対0へ。しかし、前半19分、ウェールズ代表・ハラム・エーモス 選手がトライ。キックを決め、14対7へ。ここでニュージーランド代表のペナルティよりウェールズ代表がPGを狙い、14対10へ。前半32分と40分、ニュージーランド代表ベン・スミス選手が渾身の2トライ。キックも決め、28対10で前半を折り返した。▼後半1分、ニュージーランド代表・ライアン・クロティ選手がトライし、キックを決め、35対10。後半28分、ウェールズ代表11番ジョシュ・アダムス選手がキック決め、35対17。ジョシュ・アダムス選手は、これが今大会7トライ目。後半35分、ニュージーランド代表リッチー・モウンガ選手がトライ、キックも決め、40対17でノーサイドとなりました。▼この試合は、監督であるウェールズ代表・ウォーレン・ガットランドとニュージーランド代表スティーブ・ハンセン監督の代表退任試合でもあった。同じニュージーランドの故郷を持つ監督同士。試合後の記者会見では、勝敗にふれた後、互いのキャリアや今後を振り返る場面も見られた。その互いを褒めたたえる姿は、誇らしく、ラグビーの「ノーサイド」精神そのものを感じさせた。

 

 

以下、試合後の記者会見でのコメントです。

 

ウェールズ監督

◇ウォーレン・ガットランド監督

「ハーフタイム直前にトライを許したのは残念でした。試合の流れに戻れそうだったし、後半は、そこまで差はなかったです。ベンチメンバーもよくやってくれました。南アフリカ戦から5日後で(怪我で)選手も失っており、休息の短さに明らかに苦みました。結果については、文句はない。オールブラックスが素晴らしかったです。」

 

◇アルンウィン・ジョーンズ キャプテン

ガットランド監督が残したものについて

「彼の成功は比類ないです。6カ国対抗の全勝優勝やワールドカップの準決勝という結果を見れば明らかです。そしてアイデンティティー。選手としてラグビーに集中できても自分自身については集中できなかったが、彼とコーチングスタッフが(考え方を)再構築してくれました。国全体に信じられるものを与えてくれました。みんなが応援してくれるチームになりました。」

 

ニュージーランド代表

◆スティーブ・ハンセン監督

「まず最初に、自分のチームをどんなに誇らしく思っているかと言いたい。この試合をしたくないのか言ってくる人が多かったです。(準決勝で)イングランドに敗れるというものすごい失望を味わった後だったからです。その日は相手が上だったから負けたが、(今日は)カムバックして、本当のメンタルの強さと(オールプラックスの)ジャージーに対する約束をある程度示せたので、たくさんの同胞の自尊心を満足させられたのならいいと思います。」

 

◆キーラン・リードキャプテン

「素晴らしい1日でした。とにかく一瞬一瞬に集中し、楽しみました。いろいろな感情は、週の初めに出し切って、今日はプレーに集中できました。」

 

試合後は、ウェールズ代表の2人の選手にインタビューしました。

 

ウェールズ3番 ディロン・ルイス選手

●試合の感想

「まずは、とっても残念です。今まで5ヶ月プレーしてきましたが、このチームで、ウェールズでプレイできたことを誇りに思っています。」

 

ニュージーランド代表へどのように臨んだか。

「才能があるチームだし、ボール使いも危険なチームです。個人的にはディフェンスでプレッシャーが与えられるように努力したけど、残念な事になかなか上手くいかなかったです。」

 

●ワールドカップを通しての成長

「まず、先程言った通り、すごく誇りに思っています。今回は、最後の15分で上手くいかなかったけれど、これまでのプレーを通して、セミファイナルまでこれたことを誇りに思います。本当は、今日の試合じゃなくて、ファイナルでプレイしたかったけれど。」

 

ガットランド監督から学んだもの

「素晴らしいコーチです。色んな方向性を提案してくれました。この18ヶ月は、個人的には自信を与えてもらいました。彼がコーチになってから、結果を残せています。人として、コーチとして最高です。」

 

●日本のファンへ

「日本のみんなは素晴らしいです。日本(チーム)だけでなく、ウェールズにも声援を送ってくれました。試合に来て、街を歩いたりもしましたが、ラグビーをプレイするにも、とてもいい所だと思います。忘れられない経験を日本のみんなにさせてもらいました。」

 

ウェールズ15番、.ハラム・エーモス 選手

●試合の感想

「難しいゲームでした。オールブラックスは、とてもとてもいいチームで立ち向かうのはなかなか手強いチームです。でも幸運にもボールが回ってきて、トライも取れて良かったです。」

 

ニュージーランド代表へどのように臨んだか。

「先週のイングランド代表のように挑戦しました。でも、とてもいい選手ばかりだし、難しかったけれど、時々いいプレーができたと思います。」

 

ガットランド監督から学んだもの

「心理的な面です。自分たちが勝てると信じること、諦めないこと。今日もそれを見せることができたと思います。今後もこの信念をきちんと貫いていきたいです。」

 

●W杯での一番の思い出は、なんですか。

「オープントレーニングセッションがとても印象的でした。5万人の日本のみなさんが集まってくださったトレーニングセンションは、忘れられないものになりました」

 

※大会公式写真より

 

今大会、どの選手もこの「ラグビーワールドカップ2019日本大会」への称賛の言葉を口にしていました。この大会に出場した各国に取って、日本のイメージがより素晴らしいものになっていることは、間違いありません。また、私自身、海外から来たラグビーファンや記者の方とも交流出来て、本当に素敵な時間を過ごせました。

 

ラグビーシーズンは、続いていきます。この人気をブームで終わらせないよう、引き続き取材も頑張ります。皆さんも「ラグビーカフェ」をよろしくお願いします。

 

ラグビーワールドカップ 2019年 日本大会 ファイナル イングランドVS南アフリカ!!

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ラグビーワールドカップ2019年日本大会イングランドVS南アフリカの決勝が横浜国際総合競技場で行われた。場内はイングランド、サポーターが圧倒的に多かったが、今大会最高の70,103人の観客が決勝の行方を見守った。

 

イングランドVS南アフリカは2007年大会決勝と同じ顔合わせとなり、イングランドは4大会ぶり2度目の優勝。南アフリカは3大会ぶり3度目の優勝を狙い、44日間のクライマックスの試合が幕をあけた。

 

両チームとも準決勝からメンバーがひとり代わった。イングランドは先発はそのままだが、オールブラックス戦で負傷したウィリー・ハインツに代わって緊急招集されたベン・スペンサーがベンチに入った。南アフリカはウェールズ戦を欠場したチェズリン・コルビが怪我から復帰し、ベストメンバーで試合に臨んだ。イングランドはここまで、危なげなく決勝に。対する南アフリカは予選プールでオールブラックスに敗戦したものの、その後は自分たちの強みである、フィジカルを活かしたラグビーで決勝まで駒を進めた。

 

 

試合は前半2分ハンドレ・ポラードがPGを狙うがこのチャンスは外してしまう。10分のPGはきちんと決めて南アフリカが先制する。対するイングランドは2分にカイル・シンクラーが怪我で途中交代で離脱してしまうが、23分、36分とオーウェン・ファレルがPGを決める。南アフリカも負けじとハンドレ・ポラードが、26分、39分、43分とPGを決め、6−12で南アフリカ、リードで前半を折り返す。イングランドは、カイル・シンクラーが怪我で途中交代した影響なのかスクラム勝負では南アフリカが勝る場面が目立つ。単純なミスもイングランドの方が多かった。

 

 

後半6分南アフリカはハンドレ・ポラードが再びPGを決めリードを広げる。対するイングランド、オーウェン・ファレルは15分PGのチャンスを外してしまう。ハンドレ・ポラードは18分にもPGを決め南アフリカがさらにリードを広げる。続けて南アフリカは24分にマカゾレ・マピンピがスペースに大きく蹴り出しチャンスを作り出し、最後は自らトライ。さらに、34分にはチェズリン・コルビが3人〜4人を振り切り試合を決めるトライ。12ー32とし、試合はこのままノーサイド。

 

 

南アフリカが、3大会ぶり3度目の優勝を飾った。イングランドは前半3分でカイル・シンクラーが怪我で途中交代してしまったことが悔やまれる。さらに後半、オーウェン・ファレルがPGを外してしまい試合の流れを掴めなかった。オールブラックス相手に素晴らしい試合をしただけに悔しい準優勝となった。

 

・試合後記者会見

 

エディー・ジョーンズヘッドコーチ(イングランド)

「スクラムでやられてしまった。スクラムで負けていた部分がだんだんと違うエリアにも影響を及ぼし、良い戦いができなかった。スクラムでアドバンテージをとられてしまったことが痛かった。良いスクラムを組めていたら流れは変わっていたと思う。前半3分でカイル・シンクラーが怪我で抜けてしまったことも痛かった。今日は南アフリカが圧倒した試合だった。良いチームが勝ったそれだけだと思います。次はシックネーション開幕戦のフランス戦に向けて準備をしていきたい」

 

オーウェン・ファレルキャプテン(イングランド)

「南アフリカが相当なモチベーションで戦うことはわかっていた。もちろん我々もそうしようと思っていた。試合開始直後から、彼らは重要な場面でボールを支配し、ペナルティーを得ていた。その結果、こちらにはプレッシャーがかかってしまった。なかなか足がかりが得られず、前半は流れが南アフリカにいってしまった。後半は違う展開になった。まだ試合は終わっていないと感じていたし、流れがこちらにきたとも思ったがチャンスを活かせなかった。そしてまた流れが南アフリカにいってしまった。今日は彼らのプレーが素晴らしかった。南アフリカのパフォーマスをたたえたい」

 

 

ヨハン・エラスムスヘッドコーチ(南アフリカ)

「我々は力を合わせてハードワークし、ピッチで良いパフォーマンスをしようと決めていた。自分たちを信じてプレーしたことでワールドカップの優勝につながった。選手は最後まで懸命に戦った。彼らを誇りに思う。試合の流れも少し我々に味方した。初戦のオールブラックス戦はプレッシャーにどう対応するかの大きなテストだった。我々はその週はひどい状態で、緊張をしていた。オールブラックスに負けたことで準々決勝や準決勝でどうプレッシャーをコントロールするかを学ぶことができた。また、南アフリカで応援してくれた人たちにも感謝の気持ちを伝えたい。FacebookやTwitterなどで何百万の人たちが応援してくれているのはわかっていた」

 

シヤ・コリシキャプテン(南アフリカ)

「何と表現すれば良いのかわからない。みんな、どれだけハードワークしてきたか知っているから、チームメートの喜ぶ顔を見られて最高だった。いろいろなバックグラウンドや民族から選手が集まり、1つの目標に向かって一丸となり、南アフリカという国のために戦った。何かを成し遂げたいと思ったら1つになれるんだということを見せたかった。監督もわれわれを盛り立てて、今までないレベルに引き上げてくれた。感謝している。ここまでチームが経験してきた全てのことに感謝している。つらい場面もたくさんあったが、南アフリカの人々が常に味方でいてくれた。彼らにも本当に感謝したい。最後に、日本の人たちにも感謝を伝えたい。イングランドから来ていたサポーターにも。ラグビーというスポーツを支えてくれて本当にありがとう」

 

 

敗れたイングランド、マロ・イトジェは「決勝でプレーできたことは嬉しい。ただ残念な結果となってしまったことには失望している。南アフリカはパワフルなチームだった。心からおめでとうを伝えたい。相手の方が上手だった。今回の経験は一緒忘れられないものとなった」と試合を振り返った。

 

押されていたスクラムについては、「スクラムは相手の方が強かった。そこでペナルティを与えてしまった。このレベルの試合でペナルティを与えてしまうと勝てない」と素直に完敗を認めていた。

 

スクラムに関してはカイル・シンクラーの怪我の影響が大きかったのではないだろうか。前半だけで、4つのスクラムからコラプシングをとられていた。その他も、南アフリカのフィジカルを前面に出したラグビーにの前に押され、イングランドは前にボールを展開できず前半だけで4つのPGをハンドレ・ポラードに決められてしまった。

 

エディー・ジョーンズヘッドコーチもカイル・シンクラーの怪我について、「非常に影響があった。ただ、怪我は試合の一部。試合には23人の選手がいる。そのひとりを早い段階で失うことに対応することが重要だ」と話をしていたが、最後まで対応しきれず試合を終えてしまった。

 

久しぶりのエディーさんはミックスゾーンで決勝で良いプレーができなかった理由を聞いた記者に対して「理由なんてわからない」と回答するも「理由あるでしょう」と記者と押し問答していたのが懐かしくもあり、「お!エディージョーンズが戻ってきた」と個人的には嬉しかった。

 

 

試合を決定づける、トライを決めたマカゾレ・マピンピはトライの場面を振り返り 「マルコムからパスがきて、キックをしたほうが良いと指示があったので、キックをして、それを戻してもらってトライに繋げた」と話をした。事前に決まったプレーではなく、その場で判断のプレーだったようだ。

 

ワールドカップを振り返り「ワールドカップ前からかなりハードワークしてきた。すべての試合に対して良いプレーをしようと努力をしてきた結果、優勝するとこができた。チームメイトを誇り思う」と話をした。

 

日本には良い印象をもっており、いつか日本のクラブに戻ってきてプレーしたいという想いも語ってくれた。マカゾレ・マピンピを日本で見られる日が近々やってくるかもしれない。

 

 

スクラムを牽引していたボンギ・ムボナンビは優勝について「非常に嬉しい。まだ消化しきれていない」と興奮気味だったが、このファイナルに向けて、「イングランドを十分に分析し、自身やコーチ達がなにをしたら良いのか、明確して我々はそれを遂行した」と事前の分析がうまくいったと語ってくれた。

 

スクラムについては「1週間非常に良いトレーニングをしてきた。経験豊富とともにメンバーとともに努力してきた」とこの1週間非常に良いトレーニングを積んできたと話をした。

 

5700万の国民のためにすべてをだしつくしたとボンギ・ンボナンビが語っていたように南アフリカの各選手まさしくそうだろう。この優勝により、南アフリカにおよぼす、社会・経済的な価値は計り知れない。黒人初のキャプテンとしてチームを引っ張ったシヤ・コリシの名前は永遠に南アフリカに残り続けるだろうし、彼の幼少期からのサクセスストーリーはいつか映画化されるのではないか。

 



 

ラグビーワールドカップ2019年日本大会は南アフリカ(スプリングボクス)がウェブ・エリス・カップをかかげ44日間の幕が閉じた。日本代表は目標であったベスト8をクリアしこの1ヶ月日本中がラグビーの話題で持ちきりだった。おそらく活躍した日本代表の選手たちは、年内は多くのメディアに呼ばれ、お茶の間でみれることになるだろう。

 

年があれば、トップリーグが1月12日から開幕する。ワールドカップで活躍した世界的なプレーヤーもトップリーグにやってくる。今まで以上に多くのファンが会場まで足を運んでくれると思うが、そのファンの期待応えるプレーを選手たちにはみせてほしい。

 

 

はたして、2023年フランスワールドカップではどんな景色がみれるだろう。今から、4年後が楽しみで仕方がない。

 

(匂)

【RWC2019】NZLvsWAL★リース・パッチェル選手、アダム・ビアード選手インタビュー

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こんばんは。

アシスタントの佐野です。

 

 

ワールドカップが終わってしまいました。

 

決勝は一人のファンとして試合を楽しみましたが、優勝した南アフリカ代表、本当に強かった!


イングランドは前半2分でプロップのカイル・シンクラー選手が負傷退場したのが大きかったのか、あそこまでフォワードで南アフリカに圧倒されると、やりたいことも出来なかったんだろうなぁ。

という印象の試合でした。

 

 


大会が終わった途端、気が抜けたのか体調を崩してしまいましたが、やっと復活してきたので最後のRWC2019取材記録を書きたいと思います!




随分前のように感じる3位決定戦。

11月1日(金)18時キックオフのニュージーランド対ウェールズ戦が私の担当する最後の取材となりました。



 

この44日間、第二の職場だった東京スタジアムに行くのもこの日がラスト。

 

この飛田給のラッピングも最後


 

スタジアムまでの賑やかな道も最後
 

 

手荷物検査も最後

 


この海外にいるようなメディアの控え室の雰囲気も最後

 


メディアミールも最後


と、噛み締めながら取材していました。

 


私の決勝進出予想したチームはニュージーランドとウェールズでしたが、どちらも準決勝で破れてしまったので、まさかの3位決定戦で取材ができる事に。

 

image

 

試合はニュージーランドペースで進みました。


彼らのパススピードにもだいぶ目が慣れてきましたが、やはりトライを取る時のランコースの良さは別格で、毎回見てて気持ちが良いトライを決めてくれます。


2トライを追うウェールズは、ラインアウトを起点に敵陣で攻撃を続け19分に15番のハラム・アモスがトライ。しかしその後もニュージーランドの攻撃をウェールズが抑えることはできず28対10でハーフタイムを迎えます。

後半も開始1分でニュージーランドがトライ。ウェールズのディフェンスは遅れ、ニュージーランドは56分の段階でスタメンの選手を1度に5人交代。その采配に納得するくらい試合はニュージーランドが握り、最終スコアは40対17で勝利しました。

 



試合後はウェールズの選手2人に話を聞いてきました!

 

まずは10番スタメンの、リース・パッチェル選手

 

(C)World Rugby

 


➖4位という結果をどう受け止めていますか?。


「残念です。もっと先に進みたかったです。この2年ですごくいいチームになったし、もっと前のことを言えば、ガット(ウォーレン・ガットランドHC)がチームを率いた12年で、チームはそれまでにないくらい強くなったから、もっといい結果が出したかったです」


➖HCや仲間と過ごしたこの4年間の道のりを振り返って、なにを思いますか?


「もちろん、前回よりもいい成績を残せたことはうれしいです。望んでいた結果ではないけれど、厳しいプール戦を勝ち上がって、クリエイティブなラグビーを見せられたし、チームを前へ動かす力っていう点でもガットの指導力は大きかったと思います。」

 

 撮影:国分智

 

➖W杯での一番の思い出を教えてください。


「そうだな、3位決定戦までこられたことかな。ほんの数か月まではW杯がずいぶん遠い世界のことのように思えたけど、いまはここにいます。それは自分にとって素晴らしいことです。試合の他での思い出は、家族がきてくれて、彼女がきてくれて、彼らの応援がなかったら今の自分はなかったので感謝しかないです。」



➖日本のファンへメッセージをお願いします。


「温かく迎えてくれて嬉しかったです。おかげで素晴らしい大会になりました。ありがとうございます。」 

 




続いて4番、アダム・ベアード選手

 

(C)World Rugby

 

 ➖4位という結果をどう受け止めていますか?


「ほしかった結果ではないけれど、きょうの試合はもちろん、この半年間はとくにハードに取り組んできたし、ここまでの努力には意味があったと思います。」


➖HCや仲間と過ごしたこの4年間の道のりを振り返って頂けますか?


「アップダウンがたくさんあった4年間でした。2年半前から代表チームが固まってきて、340試合をこなして、シックスネーションズではグランドスラムを達成したり、とても誇らしい時間でした。これ以上できないくらいのトレーニングをみんなでこなしてきたことが思い出です。」

 

 

撮影:国分智


➖W杯での一番の思い出はどんなことですか?


「試合のことでいえば、ほかのメンバーとはちょっと違うスタートだったことです。ケガがあって途中で離脱もしたし、この場に戻ってこられたことがなによりの思い出です」



➖日本のファンへメッセージをお願いします。


「日本のみなさんは、いつでもどこでも、温かく受け入れてくれて、ほんとうに感謝してます。ありがとうございました。」



 

今回のワールドカップを通して私は下の写真の19人の選手にインタビューにさせてもらいましたが、中でもウェールズの選手は特にじっくりと取材に応えてくれる選手ばかりで、とても親切でした。

 

(C)World Rugby

 

 

このワールドカップ、あらゆる面で大成功と言えるのではないでしょうか。


日本代表が決勝トーナメントに進出する活躍を見せてくれたからこそ、日本全体でワールドカップに注目する人が更に増えましたし、スタジアムを盛り上げたファンと、準備をしたスタッフと、パブリックビューイングやテレビで高視聴率を叩き出したファンがワンチームで成し遂げた大会だったと思います!



さぁ年が明ければトップリーグ。

日本代表選手だけでなく、各国代表のトップスターのプレーをワールドカップよりもかなり近い距離で観れます。


2015年のワールドカップ後以上の光景が待っていると思うと今からワクワクします♪



選手のプレーのレベルの高さだけでなく、ファンの応援の仕方、運営の仕方、プロモーションの仕方と世界レベルを学んだ大会。

この経験があらゆる場面で今後の日本ラグビー界に活きていくことでしょう。


ありがとう、ラグビーワールドカップ!!


さの


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●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

2019年11月6日現在、全国7局ネット放送中】

TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30

THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10

FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00

SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00

 ……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

rugbycafe_radiolive.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

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トップチャレンジリーグ開幕戦(11/16)場内MC&生解説、実施のお知らせ

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11月16日(土)のトップチャレンジリーグ開幕戦で場内MC&生解説を実施することになりました。

 

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ジャパンラグビートップチャレンジリーグ第1節

栗田工業ウォーターガッシュvs九州電力キューデンヴォルテクス

日時◎11月16日(土)午後12時開場、午後1時KO

会場◎栗田工業ラグビー部グラウンド

   JR青梅線「昭島」駅北口より徒歩5分

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初めてラグビーの試合を生観戦してみようという方、先日のラグビーワールドカップでラグビーを観て、もう少しルールやプレーについて知りたいなあという方。大歓迎です。

 

試合前やハーフタイムはもちろん、プレー中にもルールやプレーの解説を入れながら、ラグビーの魅力やおもしろさを伝えていきますので、ぜひお越しください。

 

今回の取り組みはトップチャレンジリーグでは初の試みとなります。オールドファンのみなさんと、ニューファンのみなさんがいっしょになってラグビーを楽しんでいただけることを願っています。

(編集長)

 

なお、当日のグラウンドの様子や場内MCの舞台裏はFacebook(ラグカフェ編集部の取材メモ)上で動画配信する予定です。

 

配信時刻、配信形式(ライブorストーリー)などはそれぞれフィックスしだい情報をお知らせします。適時Facebook(ラグカフェ編集部の取材メモ)をご確認ください。

 


サントリーカップ 東京予選調布ラウンド開幕!

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ふだんは降りない駅。改札を出て,小さく背伸びをする。秋晴れが心地いい。ゆっくりと歩きながら,グラウンドへむかう。車や自転車の音が少しずつ消えていく。反比例して,子どもたちの声が聞こえてくる。たまに大人の声。これがいちばんひびく。グラウンドに着くまでに感じるいろんな声。今年もこの時期がやってきたな。


***


11月10日,調布西町サッカー場(東京都調布市)にて第16回全国小学生タグラグビー選手権大会(通称:サントリーカップ)の東京都予選・調布ラウンドが開催された。


2か月ぶりのタグラグビーの取材。グラウンドへ入ると,黄色のユニフォームが目につく。七国スピリッツの選手たちは,身体を動かしていた。気温はそれほど低くはないが,じっとしていると少し冷える。試合前の挨拶を終え,身体を冷やさないように,コート内でボールを回しながら試合開始を待つ。


試合が始まると,スピリッツはコートを左右に大きく使い,細かいパスでつなぐ。相手選手は左右に振られ,スピリッツの動きについていけない。すぐにスペースが生まれた。もちろん,そこを見逃すはずがない。スペースに入り込み,そのままトライ。流れるように試合が進む。



 


スピリッツの選手がタテに抜け出す。ほぼトライが確実な状況。そうした場面でも,ボールを持つ選手のとなりには,つねに味方の選手がいる。相手選手が迫ってきたら,無理はせず,サポートへパス。そこにサボりはない。



 

 



彼らのプレーを見ていると,なんというか,例年よりも落ち着きがあるように感じる。焦らず,無理をせず,スピーディーに。


今期のトップチームには6年生全員が昇格している。同級生でのチームということが,この落ち着きのあるプレー,結束力を育てているのかもしれない。ただ,それだけではないように思う。この結束力には,キャプテンの存在が大きく関わっている。





どのチームにもキャプテンは存在するが,その役割は簡単ではない。キャプテンはチームの模範になる必要がある。日ごろの生活態度やタグラグビーへ真摯に向き合う姿。すべてがチームに影響し,チームの色を出していく。これだけでも,キャプテンの負担は大きい。しかし,スピリッツのキャプテンは,その負担を抱えたうえで,自身の「魅せるプレー」でチームを引き立てる。





「魅せるプレー」とは,ダイナミックなプレーではなく,判断のはやさやその正確さから生まれるもの。パスをするのか,勝負するのか,そこでの迷いはミスにつながる。はやく,なおかつ正確な判断が魅せるプレーを作り上げる。彼女のプレーは,チームに一体感を与え,観ている人を惹きつける。



キャプテンとして不甲斐なさを感じ,涙を流した2か月前。そこからの積み重ねが,一つひとつのプレーに感じられた。彼女は,なるべくしてキャプテンになったのだと思う。



 

 



予選ラウンドを全勝したスピリッツは,来年の東京ブロック大会へのぞむ。それまでの期間,油断はできない。ほかのチームは打倒スピリッツを掲げてくるはず。そうしたお互いが切磋琢磨した試合は,さらに人を惹きつけるだろう。


(岡)



【東京予選調布ラウンド結果】

優勝:七国スピリッツ
準優勝:白小フェニックス

(以下,3~8位の順)
小柳ライトニングスアタック
南白レジェンドA
ひかりきっずくらぶレッド
いずみの森ユナイテッドベアーズ
七国侍スピリッツ
小柳ライトニングスバースト

※府中ラウンド中止のため,上位8チームが東京ブロック大会へ出場。
 

夢トラ!「木村貴大と藤田慶和の夢へのトライ」講演会!

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2019年ラグビーワールドカップ日本大会を終え、活躍した多くの選手がメディアに引っ張りだこのなか、東京オリンピック出場を目指して7人制日本代表として活躍が期待される藤田慶和とニュージーランドでプレーする木村貴大の東福岡ラグビー部の同級生2人が、11月某日東京都内で観客約80人を前に講演会を行った。

 

この講演会は、新しい挑戦をしようとしている人たちの力になりたいという想いから、2人がこれまでのラグビー人生で「挫折」「苦悩」から学んだ経験を具体的なエピソードを交えて話をした。東福岡高校の同級生と一緒につくりあげた講演会は和やかな雰囲気でスタートした。

 

当日のスケジュール

 


 

木村貴大(ハミルトンマリスト所属)
1993年12月9日福岡県北九州市生まれ。ポジションはスクラムハーフ 


 

藤田慶和(パナソニック・ワイルドナイツ 所属)
1993年9月8日京都府京都市生まれ。ポジションはフルバック/ウィング。


 

■負けを知らなかった東福岡時代

 

キャプテンと、バイスキャプテンだった高校生の時から、人の力になりたいと話をしていた2人は1年生からレギュラーとして活躍し3連覇を達成する。3連覇の重圧について木村は「全くなかった。入った当時から負けたことが、なかったので、負け方を知らなかった。悪いときもあったがどうせ勝てるだろうというマインドだった」と当時と振り返った。

 

対する藤田も「キャプテンを中心に自主性をもったチーム作りをした。結果、つらい状況でもチームが潰れなかった。このチームでラグビーをしたいという積み重ねが3連覇に繋がった」と当時を振り返った。

 

またそれぞれの第一印象について木村は「細くて、長い。ラグビーにストイック」藤田は「福岡県選抜のキャプテンとして、日本一になり尊敬の念しかなかった。たかひろが、いると1年が全員動くという凄い存在だった」と藤田は木村に尊敬の念をもっていたことをあかした。

■コーチからのアドバイス


1年で最初にレギュラーに選ばれた、藤田は3年間でレギュラーになれれば良いと思っていた。「1年で最初にレギュラーに抜擢されたときは自分のプレーで精一杯だった。経験を積むことで1年のときから責任をもってプレーできた」と当時を振り返った。

 

当時あまり調整があがらない時期があったが、コーチから「最近身の回りの整理整頓ができているのか」と話をされたのをきっかけにボールをきれいに並べたり、寮の部屋を綺麗にしたり、整理整頓を心がけるように。そうすることで、調子を取り戻していった。この出来事をきっかけに今でも整理整頓は意識しておこなっているとのこと。


東福岡で無敵の高校生活を送った、2人は別々の大学に進むことに。藤田は早稲田大学に。木村は筑波大学に進学する。

 


※日本代表ヘッドコーチ時代のエディー・ジョーンズ

 

■エディー・ジョーンズ
 

大学に進学した2人はそれぞれ対象的なラグビー人生を歩むことに。早稲田大学に進学した、藤田は史上最年少の18歳7ヶ月で高校時代を過ごした福岡レベルファイブスタジアムで日本代表デビューをかざる。しかし1ヶ月後に前十字靭帯を断裂してしまう。

 

10ヶ月のリハビリ期間を得て、ジュニアジャパンのメンバーとして復帰をした藤田はニュージーランド、オーストラリア遠征で試合に出場するが、自分の思い描くプレーができない。遠征から帰国した翌日に、当時の日本代表ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズから、電話がありミーティングを行うことに。

 

遠征のプレーをみたエディー・ジョーンズから「おまえはこの10ヶ月、何をやってきたのか。本当に日本代表になる気があるのか」と凄い顔で睨まれる。本気で怒らて、悔しくて泣いてしまう藤田だったがこれをきっかけにメンタルが変わり、さらに練習に打ち込むことに。

 

当時を振り返り「今思えばエディーさんなりの暖かい言葉だった。世界のレベルでは戦っていけないとアドバイスをもらった」とエディーさんとのエピソードを語った。

■2015年イングランドワールドカップ


そして、藤田は2015年イングランドワールドカップのメンバーに選出され、初のワールドカップを迎える。最後のジョージアとの親善試合まで14番でレギュラーとして出場していた藤田だったが南アフリカ戦、10日前にイングランドのクラブチームとの練習のときに、ディフェンスのミスをエディーさんに指摘され「コミニケーションも足りなかったし、そこも改善していきたい」と伝えると「全然ダメ」と。

 

練習後に、またミーティングを行うことに。そこで「何をしにイングランドにきたのか。おまえはワールドカップを戦う気があるのか。もう一度考え直せ」とワールドカップ開幕9日前にレギュラーメンバーから外されてしまう。そこから100%の力で練習をするが、その思いはエディーさんに届かず、出場できない日々が続く。

 

「ワールドカップで輝かないといけないのに一番地獄な3週間でした」と当時を振り返る藤田だったが、4試合目のアメリカ戦でようやく出場の機会がめぐってくる。

 

このアメリカ戦に出場できた理由を「あとから聞いた話だが、山田さん(山田章仁 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス)も、きつい練習のなか朝から自分でジムに行ってトレーニングし、そういう努力があってワールドカップで結果をだしていた。

 

エディーさんにサモア戦後に最近、努力できているかと話をされ、自分では100%やりきっていたと思っていたが、あたえられた練習をこなすだけに満足をして自分から努力することがなかったことに、気づきサモア戦からアメリカ戦のまでの1週間空いてる時間にコーチにお願いをしてトレーニングをした」

 

その結果、エディーさんに認められてのアメリカ戦だった。この試合で藤田は見事にトライをあげる。このトライを振り返り「トライした瞬間はラグビー人生で一番歓声が凄かった」と話をした。

 

この経験から、藤田は努力する大切さ、甘い気持ちでは世界で戦えないことを学んだ。帰りの飛行機で4年間怒られ続けたエディーさんから「ありがとう。これから何か苦しいこと、迷ったら俺にいってこい」とエディー・ジョーンズの器の大きさも知る2015年イングランドワールドカップとなった。

■スクラムハーフに転向


筑波大学に進学した、木村は藤田の活躍を歯を食いしばる思いでみていた。木村自身は大学1.2では試合に一切でれない日々が続く。


高校時代はフランカーだった木村だったが、大学のレベルの高さ、体格の大きさについていけず、監督の助言により2年冬にスクラムハーフに転向する。

 

「小さくても夢や希望をあたえる選手になりたいので、フランカーでずっとプレーしたい」と考えていただけに、悩みに悩んで覚悟をもっての決断だった。

 

スクラムハーフに転向した木村だったが、スクラムハーフというポジションは専任のコーチがいないため、自ら行動を起こすことに。後藤翔太さん(元神戸製鋼コベルコスティーラーズ)のYouTubeを見て学び、自らSNSで連絡をして、直接指導を受ける。さらに矢冨さん(ヤマハ発動機ジュビロ)に連絡をしてビデオを送ってアドバイスをもらいスクラムハーフとしてのスキルを磨いていった。

 

その結果大学4年のときに当時無敗の帝京大学から勝利をあげる。この試合、ワールドカップ2019日本大会でも活躍した姫野和樹(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)にタックルしタッチにボールを蹴り出しての試合終了だった。

 

このプレーを振り返り、「フランカーの経験もスキルもいき、このときにスクラムハーフになって良かった」と話をした。自ら学び、行動し、インプットした努力が実った試合だった。すべてはスクラムハーフとして日本代表になりたいという強い思いからの行動だった。


対照的な大学生活を送った2人は、トップリーグに活躍の場を移す。木村は豊田自動織機シャトルズに、藤田はパナソニックワイルドナイツに入団する。


※香港セブンズの写真

 

■セブンズへの挑戦


パナソニックワイルドナイツに入団した藤田はリオデジャネイロオリンピックから正式種目となったセブンズに挑戦する。すでに日本代表としても活躍をしていた藤田は、同じ時期に入団をした福岡堅樹と、ともに大いに期待されての入団だった。

 

リオデジャネイロオリンピックまでは15人制と並行してセブンズに挑戦していたがコンスタントに試合に出場できていることもあり、リオデジャネイロオリンピックは絶対に選ばれるというマインドでいた藤田だったが、代表発表記者会見後のオーストラリア遠征から帰国後、瀬川監督からミーティングがあると電話が。

 

このミーティングで瀬川さんから「リオオリンピックのメンバーから外す」と話をされる。外された理由について「他の選手の方が良いから」と単純明快な回答だった。ただ、この2週間で良いパフォーマンスをあげれば、まだ挽回の余地があるということもあり、メンタル的なダメージはそこまでなかった。

 

オーストラリア遠征、鹿児島合宿、サンパウロ遠征と少しつづ調整をあげていくプランだったが、そこからは必死にアピールをした。グランドではしっかりとパフォーマンスを残し、宿舎に戻ってくれば監督の元へ足を運んだ。しかし結局メンバーに選ばれることはなかった。

 

瀬川さんから「みんな疲れてくるし、怪我でなくてもメダルをとるためだったら戦力として変えるから準備しておいてくれ」とバックアップメンバーとしてリオデジャネイロオリンピックに。バックアップメンバーの藤田、松井千士(サントリーサンゴリアス)は選手村、グランドでの練習には参加できないため、朝から砂浜でトレーニングをして監督から声がかかるのを待つことに。ご飯もメンバーとは違うものだった。

 

チームは藤田不在のなかオールブラックスにも勝利し、ベスト4進出を決める。そしてメダルのかかる決勝トーナメントで瀬川さんから呼ばれ、ついに俺の出番だと思った矢先「流れが良いから選手は変えない」と言われ、そこで藤田のスイッチは切れてしまう。

 

監督のことを信じてプレーをしてきたが、それはないと。今考えれば「メダルを狙うチームに対してダメな態度をとってしまった。自信があってリオしか、みておらず目の前のことを疎かにしてしまった。そういう気の緩みがこの結果を招いてしまった」と当時を振り返り反省した。

 

藤田慶和にとって人生最大の挫折だったが、この経験から日々を大切にしないといけないという学びもあったリオデジャネイロオリンピックとなった。



※広大な自然が広がるニュージーランド

 

■ニュージーランドでの挑戦


豊田自動織機シャトルズに入団した木村は2年目ニュージーランドにラグビー留学をする。この留学をきっかけに、プロとしてラグビーをしたい思いが強くなる。留学から帰国した木村はその経験が活かし、トップリーグでマンオブザマッチに選ばれる活躍をみせる。ただこの時すでに、心の中では海外でプロとしてプレーすると決めていた。

 

約3年間、所属した豊田自動織機シャトルズを退社した木村は、クラウドファンディングで渡航に必要な資金を集めニュージーランドへの挑戦を決める。このクラウドファンディングは10日間で支援者が100人を超え、予想以上の反響に。これをきっかけに、自分のラグビー人生は様々な人に応援されていると感じるようになった、木村はこの応援を活力に坊主にしてニュージーランドに挑戦する。

 

ニュージーランドの州の代表になってプロ契約を勝ちとりたかったが、Bチームのレギュラーとしてプレーすることはできたが、結果としてプロ契約を勝ち取ることはできず日本に帰国する。

 

「上下関係もなく、ラグビーの環境は日本と大きく違う。ニュージーランドに行って自信がついた」とこれからの手応えはつかんだようだった。 

 

今回のワールドカップメンバーには選ばれたが、残念ながら出場の機会がなかった茂野海人(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)もこの州の代表に選ばれて一気に日本代表まで駆け上がった実績もあるだけに、今後の飛躍を期待したい。

 

ニュージーランドでの挑戦を振り返り「絶対に日本代表になりたい強い気持ちがあったので行動することができた。人生は1回なので後悔したくなかった。僕がニュージーランドに行ったのは、正解か失敗かわからならいけど、チャレンジしないで後悔するのは嫌だった。行動してみえる景色があったし、行動してみえた景色もあった。皆さんにもチャレンジした後に見える景色があると思って行動してほしい」と聴衆にエールを贈った。

 

それぞれに違った経験を歩んできた2人はこれからについても語ってくれた。


 

■一日一生人の為に倍返し


リオデジャネイロオリンピックで人生最大の挫折を経験した藤田は、7人制日本代表として東京オリンピックに出場することを現在は目標としている。リオデジャネイロオリンピックの経験から「東京オリンピックまで1日1日を充実させ、その先にオリンピックがついてこれば良い」と毎日を大切に過ごしている。


「リオオリンピックのときは自分のためにラグビーをしていたが、いろんな経験をして多くの人に支えてもらっていることが、わかった。自分のためにラグビーをするのではなく、支えてくれる人、日本のためにというマインドでラグビーをすることでひとつ前にでられるようなった」と今の心境もあかした。

 

今回のワールドカップで活躍した、福岡、レメキ、もしかしたら松島も東京オリンピックに向けてセブンズにチャレンジしてくる可能性があるが「メンバー争いはあると思うが、やることは変わらないので、1日1日、日本のために積み上げていきたい」と話をした。

 

リオデジャネイロオリンピックの舞台に、たてなかった悔しい思いを糧に、東京オリンピックに出場して是非メダルをとってほしい。

■ニュージーランドでの再挑戦


ニュージーランドでプロ契約を勝ち取れなかった木村は、1月からまたニュージーランドでチャレンジの日々が始まる。「Aチームで契約を勝ちとって、州の代表としてレギュラーで出場して優勝に貢献したい。そして優勝した実績をもってトップリーグ に戻ってきて、日本代表でプレーしたい」と今後の目標について明確に話をした。


また「スポーツ選手だからこそ、社会貢献をしたり、スポーツ選手だからできることをしたい。こういう活動をしてファンを増やすことで、ワールドカップで日本代表になったときに価値が高まる」と今後も活動を続けたいと話をした。

 


 

■最終的な目標


違う道で頑張っている2人だが今の最終目標は「2023年フランスワールドカップに一緒に出場してベスト4」と話をした。

是非ともこの夢も叶えてほしい。


最後に、木村から「挫折したり、いろんな経験があったが、そのたびに努力をして、あきらめなかったからこそ今がある。それは挑戦して、努力を続けたからこそ。そういうことを伝えたくて、今日講演会をした。きてくれた人が困難なことがあっても今日のことを思い出して、明日から少しでもチャレンジしてくれたら嬉しい」と聴衆にエールを贈って講演会を締め括った。



 

講演を終えた2人は、観客の反応をみて「やってよかった。また2人のスケジュールがあえばやりたい」と手応えを感じていたようだった。

 

この2人の笑顔が講演会成功のすべてを物語っているのではないだろうか。選手だからこそ、伝えられることも多い。今後は時間の許す限り、全国各地で定期的に講演会をおこなってほしい。


先日、2023年フランスワールドカップまでジェイミー・ジョセフヘッドコーチの契約延長が発表された。2人で2023年フランスW杯の舞台にたつには、ジェイミーのもとに届くようにコンスタントに結果を残しアピールするしかない。

「2023年フランスワールドカップベスト4」

4年後、彼らなやってくれる。そんな気がしてならない。


#夢トラ 

 

あなたの夢と、2人の夢が叶いますように。

(匂)

清水塁レフリー引退インタビュー

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こんばんは。
アシスタントの佐野です。


11月24日(日)日頃お世話になっている清水塁さんのレフリー引退試合ということで、久しぶりに秩父宮ラグビー場へ行ってきました!


清水さんのラストゲームはトップイーストのBIGBLUES対日立製作所SunNexus

この試合のために3週間で6キロ減量し、走れる身体に絞ってきたそうです。
気合い入ってます。


 試合は拮抗し23対21とBIG BLUESリードで迎えたロスタイム、日立がターンオーバー。
レフリーの笛が勝敗を左右する時間が続きましたが、最後はBIG BLUESがボールを蹴りだしノーサイドのホイッスルが鳴りました。



試合後は両チームの選手が清水さんのもとに集まり引退をねぎらう姿が。 
 

胴上げの後は選手の輪の中で清水さんが思いっきりホイッスル吹き、レフリー人生を締めました。



まさにノーサイド
ラグビーっていいなぁと思わせてくれる光景でした。


そんな清水レフリーに試合後、心境を聞きに行ってきたので今回はそのインタビューをお届けします。(現在ラジオでもオンエアー中です)


 
➖どんな気持ちで今日の試合に臨みましたか?
 
「今日が最後の試合ということで、自分の中ではしっかりと準備をして、最高の笛を両チームの選手に吹けるように頑張らせて頂きました。秩父宮の芝を噛み締めながら、これが本当に最後なんだなと思ってキックオフの笛を吹かせて頂きました。」
 
 
➖今日をラストゲームにした理由を教えていただけますか?
 
「2019年の2月に日本ラグビーフットボール協会の審判部の方から、トップのカテゴライズでは中々もう難しいので若手にチャンスを与えて欲しいということを部門長から言われました。自分の中ではその時点でこれ以上選手にとって良い笛が吹けないと判断したので、そこの時点でトップのレフリーは辞めようと。トップを辞めると共に、複数のチームから『うちのチームでチームレフリーをやって欲しい』とか『ルールを教えて欲しい』とか、神奈川県協会の方からも若手の育成にそろそろ力を入れて欲しいとオファーを頂きましたので自分が出来ることを。レフリーをすることでは無くて後進を育てたり、チームに規律の文化を教えていくことが自分の仕事だと思ってレフリーを辞める決意をしました。」
 
 
➖達成感はありますか?
 
「はい、もう十分ですね、もう満足です(笑)今後多分笛を持つことすらないのかもしれませんけども、沢山の方に今日も応援に来ていただいて、選手やチームを観に来るところをレフリーを応援に来てくれるというのは凄く嬉しいですし、両チーム試合が終わって勝ち負けが着いたにも関わらず本当にノーサイド精神で私に対してねぎらいの言葉をかけて頂いて、あのようなセレモニーをやって頂いたというのは凄く幸せに感じています。」
 
 
 
➖今の時点で到達した、レフリーの面白さ、どんなところにありますか?
 
「やっぱり1番近くで試合が観れるっていうところがレフリーの醍醐味じゃないかなと思います。その中で一緒にゲームを作っていけるんですね。コントロールと皆さん言うんですけど、コントロールじゃなくてファシリテートだと思っていまして、ゲームを司会進行する一つの歯車がレフリーの存在だと思っています。悪い意味ではなく良いゲームをみんなで協力して作っていくっていうのがレフリーの醍醐味だと思います。」
 
 
➖1番印象に残った試合をあげて頂けますか?
 
「それは勿論、今日でしょうね(笑)一つひとつゲームにはストーリーがあるんですけど、凄く大事だと思うんですけど、笛を吹きながら走馬灯のように考えて吹けたのは今日のゲームじゃないかと思います。ゲーム中に『レフリーの言葉聞いて』だとか『みんなラグビーやろうよ』とか選手から声が出てきて笑いながらやってたんですよ。こんなゲームはもうないと思いますね。そういう意味では皆さんの歯車になれたのかなと思って1番印象深くなりましたね。」
 
 
➖これまで清水さんを支えた方々にどんなことを伝えたいですか?
 
「本当にありがとうございました。これで心置きなくレフリーを卒業できるんですけど、トップレフリーになるまで支えてきてくれて、成長させて頂けたのは応援してくれた皆さんのお陰だしチームのお陰だと思っているので、それをどういう形で返すかというのを。僕の中ではやはり日本のラグビーの発展というところでレフリーの育成とオファーを頂いたチームでの自分の役割をしっかり果たして少しでもラグビーの底辺が上がるように、努めていくのがこれからの仕事だと思っています。ありがとうございました、また頑張らさせて頂きますので、よろしくお願いします。」
 
 
 
拓殖大学在学中のケガがきっかけでレフリーに転向し、初めて笛を吹いたのは18歳だったという清水さん。
 
38歳で引退を迎えた20年のレフリー生活でした。


人生の節目に立ち会い、話を聞けるのが、取材をしててよかったと思える瞬間の一つ。


達成感でいっぱいと言っていた清水レフリー

お疲れ様でした!!


さの


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ドバイセブンズ取材①合谷和弘選手・橋野皓介選手・後藤輝也選手インタビュー

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こんばんは。
アシスタントの佐野です。
 
ドバイセブンズの取材にやってきました!
 
今日は大会最終日。
先程日本代表・SDSのすべての試合が終わったところです。
 
大会の詳細は後ほどレポートをアップしますが、取り急ぎインタビューをお届けします♪
 
今回の大会で日本は、ワールドシリーズを戦う日本代表チームとセブンズデベロプメントスコッド(以下SDS)の2チームに分かれて臨んでいます。
 
 
まず私が取材したのは大会2日目のSDSの現地13時からの試合。
彼らにとって今大会3試合目です。
 
7面のグラウンドを使って開催されているドバイセブンズ。
 
写真から眩しさが伝わる通り、灼熱です。
控え選手も刺すような直射日光の待機という過酷な状況の中で戦っていました。
 

相手はSperanza 22
 
日本が5点リードする中、相手チームがボールをキープした状況で後半7分を迎え、お互い足が思うように動かない中でボールを回しトライまで繋げられてしまいゴールも成功。
21-19で日本は惜しくも負けてしまいました。
 
 
2日目はこの試合だけということで、試合後お二人にインタビューをお願いしてきました。
 
1人目は合谷和弘選手です。
 
 
➖3試合を終えてここまで振り返っていただけますか?
 
「僕にとっては復帰戦で、3月にあったワールドシリーズのバンクーバー以来だったんですけど、個人的にはパフォーマンスの部分は良かったと思うんですけどチームとしてまだ、一つになれていないというか、そういったところがまだ足りないのかなとはさっきの試合を終えて思いました。」
 
 
➖SDSはどういったチーム編成なのでしょうか。
 
「和歌山で合宿があったんですけど、そこでセレクションをやってワールドシリーズ出るメンバーと、それに選ばれなかったメンバーが残って戦っていますね。」
 
 
➖どのようなことを目標に大会に臨んでいますか?
 
「個人としては、チームで1番活躍しようと思っていたんですけど、チームとしては優勝を狙っていて。まだ決勝トーナメントに残るチャンスは明日あるので頑張りたいと思います。」
 
 
➖どのあたりで自身のレベルアップを感じていますか?
 
「ディフェンスの部分が甘いところがあったので、そういった所をもっと明日やっていきたいなと思っています。」
 
 
➖来年はオリンピックもありセブンズの注目が高まっていますが、どのように楽しんで欲しいでしょうか。
 
「15人制と違ってスピーディーなところが魅力だと思うので、ステッパーだったり脚に自信のある選手たちがいっぱい揃っているので、そういったところに注目してもらいたいと思います。」
 
 
 
 
2人目は、久しぶりの橋野皓介選手
 
 
➖2日目を終えて、この大会を振り返って頂けますか。
 
「初日の2連戦はジャパンの戦い方ができて2連勝できたので今日の予選リーグの3つ目、勝ちたかったですけどキック差で負けたということで。でも上のトーナメントには行けたので明日の初戦、相手どこなんですかね、まだちょっとわからないんですけど、絶対明日の初戦は勝ちたいと思います。」
 
 
➖今大会に向けてチームとしてはどんな準備をしてきましたか?
 
「いろんな準備があるんですけど、チャレンジしようということで色んなことにチャレンジしています。」
 
 
➖まだ戦略は試行錯誤の段階でしょうか。
 
「色々な戦術があって、こういう相手にはこういう戦いかたっていう風に一つじゃないので何個かあります。」
 
 
➖この大会のように相手チームがどんなチームかわからない状況で試合に臨むのはいかがでしょうか。
 
「初戦のロシアに関しては今までロシアといっぱい試合をしていたので、今までのロシアを想定してボールを動かしていこうということでやったんですけど、2戦目3戦目は本当にわからなくて(苦笑)自分たちがやろうとしている形をただやるということでしたね。」
 
 
➖橋野選手はドバイセブンズは何回目ですか?
 
「初めてです、ドバイに来るのも初めてです。それで拒否反応が起きて(笑)ドバイダメですね、(ついて早々体調を崩して)殆どホテルにいました。全然楽しんでないです(笑)」
 
 
➖ラグビーブームでオリンピックのチケットも大人気になったセブンズ。楽しみ方を教えてください。
 
「15人制のラグビーはワールドカップすごい盛り上がりましたけど、じーっと静かにラグビーを観るという感じなんですけど、セブンズの場合は酒飲みながら、変装もしながらワイワイ楽しく。で試合も14分で終わるっちゅうことでそんな集中力がない人でも観れますし、ラグビーを知らない人でも楽しめるかなと思います。」
 
 
ーワールドシリーズの後にはオリンピックが待っています。意気込みをお願いします。
 
「前回大会4位でメダルに届かなかったので、4位でしたけど大きな差があったので絶対に次の東京ではメダルの色にこだわらずに絶対にメダルを取るというそこにフォーカスしてやっていきたいと思います。」
 
 
橋野選手は着いて早々発熱し、3日間ホテルで寝込み大会初日の試合には出られなかったようです。
「体調崩しやすいんですよ〜」と本人が言うように、以前もノロ直後にインタビューしたことを思いましました。
 
気温30度のドバイ。
 
グラウンド脇には水のペットボトルが山積みになっています。
 
続いてのインタビューは大会を終えた直後の日本代表メンバーから、後藤輝也選手
 
 
➖大会を振り返って頂けますか?
 
「結果的には全部の試合に負けてしまったので。チームの目標がベストエイトに入るというところがあったんですけど最初フィジーとやって、プラン通りできている部分もあったんですけど、その後からうまくいかないことが多かったので、そこを次の大会で修正していきたいですね。」
 
 
➖具体的な手応えと課題を教えていただけますか?
 
「手応えは、フィジー相手には戦術的に外のスペースがチャンスがあるということがあったので、自分たちでボールを持ち続けてアタックするというのが目的でそれがある程度通用したのかなと。次の日のフランス戦とアルゼンチン戦があんま良くなくて、準備してきたことがあったんですけど、キックオフで殆ど相手にボールを取られてしまったので、自分たちのアタックする時間が少なくなってしまって、どんどん点差が開いたのかなというのがありました。」
 
 
➖レギュレーションがなぜ変わったのかご存じでしょうか。
 
「なぜ、なんですかね。今後の大会もいろいろあるというのは聞きました。」
 
➖ポイントの部分でやりづらさはありますか?
 
「今年はあんま関係ないのかわからないですけど、ポイントを取る取らないに関係するようになると、相当大事になってくるのかなって思って。1回下に落ちてしまうと下で全てが組まれちゃうという。そこがちょっと難しいとこかなというのがあって、どう言ったものかなというのはあるんですけど(苦笑)」
 
 
➖ワールドシリーズを勝つために鍵となるのはどんなことでしょうか。
 
「やっぱりセブンズはアタックをし続けた方が、アタック有利なスポーツだと思うので、1番大事なキックオフからボールをとって継続してトライを取り続けるっていうのが大事になると思います。」
 
 
➖後藤選手自身の調子はどうですか?
 
「調子ですか?so-soという感じですね(笑)」
 
 
➖山梨からオリンピアンが出ることを楽しみにしています。
 
「もちろん頑張ります(笑)」
 
 
➖最後に今後のワールドシリーズに向けて意気込みをお願いします。
 
「次回のワールドシリーズでは自分のできるパフォーマンスをしっかり出して、今の所目標はベストエイトですけど、それ以上に行かないとオリンピックではメダルをとれないと思うので、上を目指してやっていきたいと思います。」
 

写真をお願いすると1枚目はこんな感じだった後藤選手(笑)
山梨の期待の星ですので今後も注目です!
 
さの
 

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ドバイセブンズ取材②まずはドバイ観光

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こんばんは!

 

アシスタントの佐野です。

 

今日は日本代表のパレードが開催され平日の昼間にも関わらず大勢のお客さんが沿道に駆けつけていました。

トップリーグ開幕まであと1ヶ月。

楽しみで仕方ありません。

 


ワールドカップが終ってからも取材続きだった私はラグビーロスを微塵も感じることなく、12月4日からドバイセブンズの取材に行ってきました!

 

 

 

 

今回は6度目のドバイセブンズ取材という編集長と共にドバイへ。

 

私の行ってみたい場所ランキング1位だったドバイ。

しかしあくまで取材でいくため、観光できるのは到着日の1日だけです。

 

アラジンやミッションインポッシブルを観て更に気持ちを高め、その勢いでドバイについて調べまくり、限られた時間をどう過ごそうかと分刻みのスケジュールを3パターン作成し編集長へ提案

 


4泊5日のドバイ旅は1日目は観光、2〜4日目はドバイセブンズ、5日目は早朝に日本へ出発という日程でした。


今回のブログはラグビーネタほぼ無いのでご了承ください。



■羽田空港からドバイへ

 

今回はエミレーツ航空を利用し、羽田からドバイへ向かいました。

0時半発の深夜フライト、ということで定時まで仕事をしてから空港へ。

 

旅行会社に勤務していた頃から乗ってみたかったエミレーツ。

しかし、11時間50分のフライト…

そんな中でしたが、 隣もその隣も空席で3列シートは私だけ!(帰りも乗客が少なく独占状態でした)ということで搭乗直後に出る機内食も食べないほど爆睡してドバイに現地時間朝7時20分に到着しました。

 

 

座席モニターには早速ドバイセブンズの広告が

 

 

空港に着くとセブンズメンバーらしきラグビー体型の人が沢山。

 

 

様々なカテゴリーの試合が同時に行われる大会なだけあり、試合前日入りする人も多いようです。




■ドバイ市内の様子

 

開発が進む都市ということもあってとにかく至る所が工事中。

 

 

中心街を離れると歩道がないエリアも多く、徒歩での移動は困難なことも。

宿はその辺りも加味し、グールグルマップの航空写真を駆使して確認しておくのが良いと思います!

 


 

■ドバイ観光


ドバイにはありとあらゆる世界一が揃っています。

しかしながら観光地はコンパクトにまとまっているので、頑張れば1日である程度満足できるプランは組めます。



ホテルに荷物を置き、まず私たちが向かったのはフェリー乗り場。


電車を使って向かいました。

駅はとにかく綺麗で路線図は東京と比較して圧倒的にシンプルでした。



スイカのような電子カードで乗車。

車内で飲食すると約3000円の罰金が科せられます。(食べずに持ち込むだけならOK)


電車の1両目の眺めの良い車両は親子連れ専用でした。



フェリー乗り場はドバイの歴史的建造物保護区域であるバスタキア地区にあります。


まるでアラジンの世界

地元のスーパーに寄り道。ドバイ名物「デーツ」も量り売りされてました。

長閑な風景の中を進みフェリーに乗り込みます。


私たちが乗ったのはドバイマリーナまでのフェリー。
1時間半の乗船で、チケットは2000円弱でした。

船内、船外どこからでも景色を眺めることもできました。

しばらくすると見えてきたドバイの中心部。
828mと世界一の高さを誇るブルジュ・ハリファも見えます。

アトランティスホテル

ドバイはイエローボートに乗るツアーの方がメジャーですが、フェリーのほうが安い上に揺れないので船酔いしやすい私には良かったです。


◼︎ブルジュ・ハリファ


フェリーでドバイマリーナに行ったあとは、また電車に乗りドバイモールへ。


目的は世界一高い建物、ブルジュ・ハリファ 。


ブルジュ・ハリファのチケットは入場可能エリアごとにチケット代が変わります。


①124・125階展望台:5000円程

124・125階展望台+148階ラウンジ:14000円程

152・153・154階ラウンジ(②のエリアも入場可能):20000円程


今回は思い切って③のチケットに!


③のチケットは↑シールがもらえて、並ばず入場し特別ルートで154階へ。

エレベーターのボタンは異次元でした

世界最速のエレベーターにのり、あっという間に154階へ


154階に着くとラウンジがあります。


人数制限もあるので、2時間ほどゆったりとくつろげました。


このチケットだとアフタヌーンティー付いています。

世界一高いところでのアフタヌーンティー

154階からの景色

152階は外の展望台に出ることもでき、足がすくむレベルの高さを体感しました。

そのあとはドバイモールで買い物をし、噴水ショーも楽しみ観光を終えました。


■食事


イスラム圏なだけあり、牛肉や豚肉料理があまりありませんでした。



これ以外の食事は全てスタジアムでのメディアミール
だったので今回の旅、振り返ると唯一行けたレストランでした。


どこへ行っても綺麗な写真が撮れる国。

…とラグビーからかけ離れたブログになりましたが、4泊5日で観光もセブンズもフルで楽しめると感じました。


明日はドバイセブンズの大会レポートをお届けします♪


さの



 

 

 

 

ドバイセブンズ取材③セブンズスタジアムへ

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こんばんは。

 

アシスタントの佐野です。

 

 

私にとって初めての海外取材だったドバイセブンズ。

 

ブログを読んでくれた方が少しでもドバイセブンズに行った気分になれるよう、大会の様子をレポートしたいと思います。

 

 

■アクセス方法

 

ドバイセブンズは毎年、セブンズスタジアムで開催されます。


セブンズスタジアムは最寄駅などなく、市内から高速を飛ばして30分ほど。

私たちはタクシーで通いました。

 

タクシーからの景色


陸の孤島にあるスタジアム。

特に何もない道路をひたすら直進し、ラクダを乗せたトラックを追い越すこともありました。

 

 

殺風景な中で突如見えてきたのがセブンズスタジアム

 

見たこともない広さの駐車場(ここは一角でしかありません)


奥に見えるのがセブンズスタジアムです。

 

 

ワールドカップ同様、セキュリティチェックが行われます。

 

 

入場時はX線検査があるのでワールドカップより厳しい印象。

ワールドカップと違うのは帰りも持ち物検査があること。

イスラム教徒が多い国ならではで、スタジアムからお酒を持ち出していないか厳しくチェックされました。(中で飲むことだけ許されています)

 

 

 

 

 

 ■セブンズスタジアム全容

 

セブンズスタジアムの全体図が↓ 

日本のラグビー施設で例えるなら、菅平ほどは無いものの、網走スポーツトレーニングフィールドクラスの広さです。

 

 

メインスタジアムのみスタンド席がありますが、その他のグラウンドは観客席はありません。

 

メインスタジアムのバックスタンドからの景色
 

注意点は大会が進むにつれてベンチがお酒で濡れているエリアが増えることです。

マットの上から見ただけでは全然わからないのが厄介でした。

 

 

メインスタジアムのグラウンド周りは立って観戦することもできます。
 

 

ずーっとノリノリの音楽が流れている中、バックスタンドへ移動

 


観客席は人工芝マットが引かれていて階段状になっているだけ。仕切りもなく寝転んだり立ったり自由な空間でした。

 

メインスタジアム以外だとスタンドはないので、芝に座って観戦できるグラウンドもあれば

 

グラウンドの周りに芝もがないこともあり立って観戦することも(ここは両サイドにグラウンドがあリます)

 

 

サングラスは必須。日向は刺すような日差しなのでストールも欠かせなかったですし、夜になると暑がりの私ですら寒いと感じたので長袖を持っていくのも大事だと思います。

 

 

■グラウンド周辺施設

 

敷地内のグラウンド周りは、選手や観客のための施設が充実していました。

 

電光掲示板で随時試合の結果がチェックできるようになっていたり

 

リカバリー用のプールも併設

 

既視感のあるグッズショップも…

 

店内も新宿のメガストアそっくりな雰囲気で(そもそもこちらのお店の方が先だと思いますが)、今回は50回目の記念大会でもあったのでグッズが充実していました。

 

 

そして家族連れが多いだけあってキッズスペースも大充実!

 

逆バンジーに、プールに、巨大滑り台と、他にも屋根付きのエリアもありますし、この写真の4倍ぐらいの広さ分だけ子供の遊び場があります。

 

日本のスタジアムでは見たことのない子供用のお菓子売り場。


これだけ充実していれば家族で大会を楽しむことができますね。

 



そして少々お値段がするのがスタジアムグルメ…

 

 

ビールが1缶35AED

1AEDが約30円なのでビール1缶1000円越え。

 

飲食店はたくさん揃っています

 

 

 キッチンカーもいたるところにありました

 

 

 

 

■イベントの様子

 

セブンズスタジアムは普段ライブ会場として使われることもあり(ワン・ダイレクションもここでライブをしたそう)大会2日目の21時半からはカイリー・ミノーグがライブ!

 

 

グラウンドひとつ(PITCH2)の脇に特設ステージが作られ、1時間半ほど皆んな飲んで歌って大盛り上がりでした。

 

 
しかし想定外だったのがこの後の帰り道。

私たちはライブ終わりを待たずして22時半にスタジアムを去ろうとしたのですが、待っていたのはタクシー待ちの長蛇の列…
おそらく私たちの目の前に2000人は並んでいました。
 

 

陸の孤島にあるだけあって交通手段は車のみ。

2時間待ってようやくタクシーに乗れました…

 

そのため、3日目はウーバーを利用。

スムーズに帰ることができました。

 

 

■大会の盛り上がりの様子

 

3日間にわたって開催されるドバイセブンズ。

1日目は木曜日で平日ということもあり、観客は少ないですが全試合が無料で観戦できます。

2日目は金曜日でイスラム教の礼拝の日になるので、たいていの企業はお休み。

そのため2日目の午後からどんどんお客さんが増えてきました。

 

 


とにかく多い参加チーム。

ユニフォームにも個性が出てました。

特に目立っていたのはレオパード柄のユニフォームの集団

 

 

 

コスプレも観戦スタイルとしてワールドカップで身近なものになりましたが、セブンズはより沢山の人が様々な格好で試合を観戦していました。

 

↑の写真のようにかわいい人もいれば

 

前方から撮影するとかなり下品なため後方から撮影したくなるような方々もいました(笑)

 


日本でラグビー観戦する時と最もギャップがあったのはセブンズならではの老若男女が踊る文化。

 

いろんなタイミングで音楽が流れるセブンズですが、今大会中、同じ曲を聴くことがなかったくらい選曲とバリエーションにこだわっていることを感じました。

 

夜になるとバックスタンドの盛り上がりは最高潮に

 

踊り狂いたい人たちはひとつのスタンドに固まりクラブ状態。



中には子供もいるので危険は感じないレベルでセブンズらしい文化を楽しめました。

 

 


■メディアスペースの様子

 

特に参考にはならないと思うのですが取材の裏側を。

 

ワールドカップより豪華でホスピタリティー力があり、また世界の広さを痛感しました。

 

プレスルームはこんな感じ

 

ワールドカップに比べるとメディアの人数はかなり少なく、体感だと日本代表が秩父宮で試合をするのとそう変わらなかったです。

 

 

印象的だったのは、プレスルームにベビーカーを押して登場したお父さんらしきメディアの男性。

子供を連れているメディアの男性は他にもいて、日本も早くこんな日が来て欲しいなあと感じる姿でした。

 

 

そして色々使えるメディアラウンジの豪華さです。

 

ヴュッフェ形式のご飯

デザートまでバッチリあります。 

 

水やジュースや軽食は常に用意されていてご自由にお持ちください形式

 

 2日目のディナーの盛り付け

 

 

ビュッフェの内容は毎食変わるのですが、イスラム圏ならではの、チキンと豆と芋がメインの食事を前に日に日にお皿に盛る量が減っていきました…

 

最終日の食事については、ビュッフェ会場を仕切っているおばさんにヘルシーすぎると笑われるほど。
 

 

 私を救ってくれたマフィン。

めちゃくちゃ美味しかったです。


 

◼︎まとめ

 

決勝戦は記者席ではなく、あえて観客の中で楽しみました。

 

 
優勝したのはワールドカップと同じく南アフリカ。
選手1人ひとりの仕事量がものすごく多くて、予選の段階から優勝予想してたのが的中しました。
 

 

 

 表彰式も終わり、大会最後は花火も打ち上がります。

(しかも結構長時間。さすがお金持ちの国)

 

 

 

 

 3日間朝から晩までプロアマ、大人子供、性別問わず色んなカテゴリーの試合が同時開催されたドバイセブンズ。

 

 

だからこそお客さんの楽しみ方もそれぞれ。

 

決勝の時私の横に座っていた男性は試合が何分かすら知らなくても楽しそうでした。

 

楽しみ方はマナーさえ守れば自由。

そんな最高の空間でした!

 

 

さの

【オープン戦】日野vs東芝★浅原拓真選手インタビュー

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こんばんは!

 

アシスタントの佐野です。

 

 

今日から開幕まで4週連続練習試合取材の予定を組んでいます。

怒涛の師走。

 

本格的に寒くなってきたので、元気に乗り越えられたらもう満足です。

 


トップリーグ開幕まで1ヶ月を切り、本日12月14日(土)は各地で練習試合が開催されました!

 

今季は多くのチームがインスタグラムやツイッターを活用しています。

各地の情報がリアルタイムで配信されて来るのを見ると、ラグビーブームでどこも大盛況のようです。

 

 

今日、東芝グラウンドは11時キックオフで8時15分開門と、いつもの試合よりかなり早い時間から入場可能に。

私はブームを恐れ、ほぼ開門と同時にグラウンドに着き定位置の座席を確保しました。(すでにお客さんは20人程いらっしゃいました)

 

 

ワールドカップ後、初の東芝グラウンドでの練習試合。

前日には東芝のHPで観戦案内が周知されザックリ言うと立ち入り禁止エリアが増えました。(「リーチ選手は当日不在になります。」とわざわざ記載があるのがすごいです)

 

試合後は東芝の運営側から拡声器で「今からファンサービス始めます!」宣言があり、インゴールエリアまで解放され、選手たちはしっかりファン対応していました。

 

東芝の徳永祥尭選手の前には長蛇の列が。


この日の試合はワールドカップ試合出場メンバーがいないのでどうなるかなと思ってましたが、立ち見も2列ほどになり、ゴール裏も埋まるくらいお客さんが入っていました。

 

 

この日は40分×3本で試合が行われ、トータルで東芝が69対33で勝利しました!

 

 

今日たくさん試合がある中で、この場所に来たのは浅原拓真選手のインタビューのためです。

 

移籍のタイミングの関係でカップ戦に出場できなかった2019年でしたが、いよいよトップリーグから出場権があります。

 

今日はスタメンで2本目の途中まで出場。

初の古巣東芝との試合後、話を聞いてきました。

 


「まずは、ありがとうございました。

 ちょっと個人のミスとかチームが固まってなくて、そこからほころびが出て、結果的にこう言う点差になっちゃいましたけど、まあフォワードとしてスクラムとかモールは悪くなかったので、そこは良いところかなとは思っています。」

と試合を振り返ってくれました。

 

➖相手は古巣でしたが、いつもと違う感情はありましたか?

 

「楽しかったっすね、なんか(笑)スターティングメンバーが5・6人僕が知らない選手がいて、若干寂しさもあり、良い感じで循環しているんだなっていう東芝への想いもあったり、いろいろ複雑でしたけど、全体的には楽しかったです。」

 

 

➖手の内はわかっているというわけではなかったですか?

 

「東芝もヘッドコーチが変わったりして、かなりアタックの仕方も変わっていたのでそんなに…、個人個人のスキルとかは分かるのであれですけど。」

 

 

➖三上選手や森選手とスクラムを組んでいてどんな攻防があったのでしょうか。

 

「そんな会話とかは無かったっすけど。良い経験になったというか楽しかったです、基本全部楽しかったです(笑)

僕らのやろうとしていたことも東芝相手に通用したので、すごいそれはプラスですね。東芝相手だけではなくて、敵に対して成功したのはすごく嬉しかったです。」

 

 

➖東芝の印象はいかがでしょうか。

 

「ミスせずに、バックスが上手くスペースを突いてこられて、僕らがミスを連発ちゃったという感じですね。」

 

 

➖移籍後、試合から離れた時期が長かったですが試合勘はいかがでしょうか。

 

「意外と大丈夫っすかね。トレーニングがしっかりできているので、それは大丈夫です。」

 

 

➖実践に移せない難しさはなかったですか?

 

「ちょっとスクラムシステムを新たに今年やり始めたので、それがどこまで上手くいくか不安でしたけど、今回かなり自信がついたかなと思います。」

 

 

➖試合に出ていない間はどんなことを強化していましたか?

 

「ストレングス、3番て今、身体がでかくて強くて体重が重くなきゃいけないので、体重も3、4キロくらいアップしましたし、それでも走れる身体を作ることを目指していました。」

 

 

➖プロ選手生活は順調ですか?

 

「楽しいですよ(笑)絵とか描けるし(笑)」

 

 

➖ファンの方には日野の浅原選手のどんなところを見て欲しいでしょうか。

 

「僕らプロップとしてスクラムはこだわりたいので、日野の強いスクラムを見ていただきたいですね。」

 

 

最多出場ながら、昨シーズン東芝は秩父宮での試合が殆どなかったので実は約1年半ぶりのインタビューでした。

「楽しかった」の連発から充実している様子が伺えました。ぜひラジオで生の声を聞いてください。

 

 

この場所で数え切れないほど浅原選手には話を聞いてきましたが、まさか違うジャージを着る日が来るとは。

 

移籍のことも含め、浅原選手には今度じっくりインタビューさせて頂く予定です。

開幕前にお伝えできると思うので、楽しみにしていてください。

 

さの

 

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【東芝2019ルーキー】桑山聖生選手・巴山凌輔選手・平田快笙選手インタビュー

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こんばんは!
 
アシスタントの佐野です。
 
昨日の東芝対日野の試合では、東芝のルーキーインタビューもお願いしてきました!
 
今回話を聞けたのは3人。
 

まずはフルバックの桑山聖生選手

 

 

「チームとしてやろうとしたことに個人としてもフォーカスしてやったんですけど、やれた部分と課題として見えた部分がしっかり見えたので、シーズンに向けて良い試合になったかなと思います。」

 

➖具体的な手応えはどんなことでしょうか?

 

「フィジカルの部分でしっかり勝負するというのはチームとしてあったので、そういうところで自分はフィジカルで全面に押し出して行けたかなあと思います。」

 

 

➖なぜ東芝を選んだのでしょうか。

 

「選ぶというより、僕は鹿児島出身なので、昔から東芝が合宿に来ていたご縁もあってずっと東芝のファンで。それで大学を経てトップリーグでやるとなった時に、東芝でやりたいという気持ちがあったので東芝を選びました。」

 

 

➖ひとつ夢が叶った今いかがでしょうか。

 

「ずっと社会人になってから楽しくやらせて頂いています(笑)」

 

 

➖トップリーガーとしての手応えはいかがでしょうか。

 

「そこはあんまりまだ感じていなくて、いちラグビー選手として東芝に来てから成長できているという感覚はあるので、それを試合に出場して出していければなと思います。」

 

 

➖どんな選手を目指したいですか?

 

「明確なことはないんですけど、日々成長して、常に高いレベルで勝負が出来る選手になっていきたいなと思います。」

 

 

続いてはフッカーの平田快笙選手

 

 

 「先週のリコー戦で課題に出たことをこの日野戦で出そうということで、その面が出てスクラムあったり相手のドミネートしてディフェンスでタックルするシチュエーションがよく出ていたんですけど、個人的にはシンビンで出てしまって、そこがもうちょい丁寧にやっていれば良いプレーが出来たのかなと思います(苦笑)」

 

 

➖なぜ東芝を選んだのでしょうか?

 

「大東文化大学出身なんですけど、自分たちの代はすごいフォワードが強くて。すごいフォワードで行ったろうというチームだったので、それが東芝のプレースタイルそのままで。しかも自分の高校大学先輩の松田さん(松田 圭祐選手)がいるっていうこともやっぱ大きなこともり、間違いなく自分のスタイルは東芝にあると思って東芝に決めました。」

 

 

➖実際に入ってみて間違いなかったですか?

 

「そうですね、すごく明るくて、時には厳しいところもあり、毎日収穫があるような日々で最高です(笑)」

 

 

➖トップリーガーとしての生活には慣れましたか?

 

「常に見られているという存在が、すごく難しい反面、自分を奮い立たせたり緊張感をもたせてくれるので、そういう面ではすごい良いなと思っています。」

 

 

➖ルーキーイヤーはラグビーイヤーになりましたね。

 

「そうですね、ほんと、このブームがずっと続けば良いなと思います。」

 

 

➖どんなトップリーガーを目指したいでしょうか。

 

「毎年、東芝のフッカーはジャパンに選ばれるような、その伝統をしっかり受け継いで、自分もしっかりこれから磨き続けていずれはジャパンの選手になりたいと思います。」



 

最後はセンターの巴山凌輔選手

 


「個人としましては、ディフェンスのところが課題で、今日2回ほどカットされて相手にゲインされてしまって相手のリズムを作ってしまったっていうのが課題ですね。チームとしましてはアタックに関しては流れに乗った時は有効的なアタックを出来たのでかなり良かったかなと思います。」
 

➖東芝に入部した理由を教えて頂けますか?
 
「東芝のラグビーはフィジカルで勝負するところ、自分もそのフィジカルの部分で勝負したいなという。更にそのレベルが高いところで、優勝に向かって東芝ブレイブルーパスでもう一度やっていきたいなというのがありまして、東芝にしました。」
 

➖生活には慣れましたか?
 
「そうですね、大阪から出てきて東京の街というか、大阪から来ても東京はすごいなと、都会感が。」
 

➖府中でも思いますか?(笑)
 
「府中はまあ…良い街ですね(笑)ラグビーを愛しているといいますか、ラグビーに良いものをもたらしてくれているので、東京に来て良かったなと思います。」
 

➖ここまでトップリーガーとしての手応えはいかがですか?
 
「まだ1年目で、身体も小さい中でこれから自分の良いところをしっかり伸ばしていって、しっかりと東芝ブレイブルーパスの一員として、チームに良い影響を与えられるように、優勝の一員となれるように頑張っていきたいと思います。」
 

➖ここだけは負けたくないという点を教えて頂けますか?
 
「自分の1番のストロングポイントはタックルで、そこは1番自信をもっていて、今日は少しやられてしまったんですけど、自信があるのはディフェンスなのでそこは思いっきり頭から行けるように頑張っていきたいなと思います。」
 

同じ質問をしても、個性が垣間見えて面白いルーキーインタビュー。

ぜひラジオで彼らの声を聞いてみてください♪

さの

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【府中調布三鷹ラグビーフェスティバル】西川征克選手・大越元気選手・辻雄康選手インタビュー

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おはようございます!
 
アシスタントの佐野です。
 
今年はラグビーイヤー。取材続きでクリスマスもなく追われています…
 
12月21日(土)は味の素スタジアムAGFフィールドへサントリーサンゴリアス対NECグリーンロケッツの試合の取材に行ってきました! 
 
この試合は府中調布三鷹ラグビーフェスティバルのメインイベントで、私はこの大会は3度目の取材でしたが、例年にない混雑を目の当たりにしました。
 
 
私がキックオフ2時間前に会場に到着した時には、既にスタンドは満席状態でバックスタンド側の中心も埋まっていました。
 
 
最終的に約3000人のお客さんが入ったこの試合は30分×3本で行われサントリーが56対0でNECを完封。
NECに殆どチャンスを与えないゲーム展開でした。
 
 
試合後は寒い中、3人の選手にインタビューをお願いしてきました!
 
1人目はベテラン枠、西川征克選手♪
 

 

「僕自身(試合出場時間)は30分だったんですけど、今日は出れる選手は全員出るというところで、一人一人がしっかりチャレンジして、もう一回トップリーグに向けてというところでやってきたのと、前回のリコー戦の課題だったブレイクダウンのところであったり、ラインスピードだったり色々修正、レベルアップするところに向かってしっかり出来たのが良かったと思います。」

と試合を振り返ってくれた10年目の西川選手。

 

数々の監督のもとでプレーしてきましたが、新監督のミルトン・ヘイグ監督の印象を聞いてみると

 

「やることはだいぶ明確になってきているので、それをしっかりと精度よくこれからやっていければっていうところだと思います。」と答えてくれました。

 

「昨年とかは沢木さん(沢木敬介前監督)のベースがあったんですけど、新しいベース作りを考えかたをしっかり理解してっていうところからやっています。」と練習内容も一部は変わったようですが、何より私が感じたのは外国人スタッフが一気に増えたこと。

 

「英語が聞き取れなくて一個挟むので、そこで理解しづらいところもあるんですけど、しっかりと意図を持ってこれからもやっていきたいなと思います。」

 

とはいえスタッフにはエディー・ジョーンズ元HCも加わりましたし、そもそもカルチャーを大事にするチームのため危なげ無い印象。

 

昨年はタイトルを逃したこともあり

「タイトルを獲れていないので、そこをしっかりもう1回、チームとしてチャレンジしていきたいなと思います。」と今季の意気込みをいただきインタビューを締めてくれました!

 
 
ベテランはインタビューにも慣れているので「逆に今季のサントリーどう思いますか?」と逆質問をされてしまい慌ててしまいました。
スパッと答えられるよう今季もサンゴリアス取材を頑張ります。
 
 
つづいて、いつもニコニコ元気な大越元気選手♪
 
 
「試合時間が僕自身は20分しかなかったので、その中でアタックは良いリズムでさばけて得点に結び付けた部分はあったんですけど、個人的にはキックの部分でもっともっと精度を上げていかないといけないなという反省が出たので良いゲームだったと思います。」と試合を振り返ってくれました。
 
この日は選手交代が激しく、プレー時間が短い選手も多かったのですが、大越選手はそんな中で
「僕はちっちゃいので速い球さばきだけ、勝負できるところで。そこをしっかりアピールしようと思っていました。」と試合に臨む気持ちを語ってくれました。
 
 
この試合はワールドカップ後初めて日本代表で活躍した流大選手や松島幸太朗選手が出場。
それだけでなく、オーストラリア代表のサム・ケレビ選手もサンゴリアスジャージで初出場。
更にスタンドオフはマット・ギタウ選手…と世界的なプレーヤーが多い中でのスクラムハーフというポジションの大越選手。
そんなスター揃いのバックス勢にパスを出す気持ちはどんなものなのでしょうか。
 
「もうね、普通のチームだったら一緒にプレー出来ないと思うので、本当に一緒にプレーできる時間に感謝してトップリーグに臨もうと思います。(パスを)バックスに出したら強いランナーがいるので、そこはもう自信を持って出すだけなので、それだけです。」と笑顔で話してくれました。
 
同じポジションでもある流選手については「学ぶことはすごく多い」と前置きして上で、「負けじとやるだけなので、負けないで頑張ります」と力強いコメント。
 
2019年のワールドカップ期間中はイングランド代表に帯同していた大越選手。
「そこがすごく良い経験になったので次のトップリーグでその経験を活かしてエディーさんにも感謝して恩返ししたいです。」と今季の意気込みを頂きました。
 
 
他にもルーキー、辻雄康選手にも初めてインタビューさせてもらいましたので、そちらはラジオをお聞きください♪
 
 
とーっても真面目な印象でした。
来年インタビューする頃にはリラックスした彼の魅力を引き出せるように注目していきたいと思います!
 
 
以上、新生サンゴリアス初取材の模様でした♪
 
さの
 

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【強化試合】パナソニック対NTTコム(坂手淳史選手・ダミアン・ディアレンディ選手インタビュー)

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元号が令和へと変わり、ワールドカップイヤーを迎えた今年。最後は、体調不良になってしまい、仕事が納まらなかった...有働です。なんとも後味の悪い1年の終わりを迎えながら、今年1年を振り返っています。
さて、年明けには、トップリーグ開幕を迎えるということで、今シーズンは、練習試合の取材にも行ってきました。
 
 
先週・21日(土)午前12時、群馬県太田市のパナソニックワイルドナイツグランドで、パナソニックワイルドナイツ対NTTコミュニケーションズとの強化試合が行われました。くもり空の少し寒く感じられる空のもと、グランドにつくと、びっくりするほどの人・人・人。近隣の駐車場が全ていっぱいになるほどの沢山のファンがグランドに詰めかけていました。
 
 
試合結果は、以下の通りです。
 
2019年12月21日(土)12時キックオフ パナソニックワイルドナイツ グラウンド
パナソニックワイルドナイツ 47対19 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
(前半33対7)
 
ワールドカップメンバーにファン歓喜。パナソニック対NTTコム強化試合
▼試合は、パナソニック側のスターティングメンバ―は、1例を含めて、半数以上が日本代表選手という布陣。グランドでは、集まったファン達が代表選手達に「お疲れ様!」などと声をかける姿も頻繁に目にした。また、南アフリカで大活躍したダミアン・ディアレンディ選手が12番に入っていたのも特筆すべきポイントである。▼試合は、パナソニックのキックオフから。試合開始から着々とトライを決めるパナソニック。前半を振り返ると、パナソニックが5トライを決め、33対7で折り返しを迎えた。後半は、両チームほとんどのメンバーを入れ替えてスタートを迎えた。後半20分を過ぎると、10分ごとに選手を入れ替え、選手層の厚さをみせたパナソニック。試合は、47対19でノーサイドを迎えた。▼試合後は、会場のファン達への時間もしっかり設けられ、笑顔でサインに応じる選手の姿が印象的だった。この会場に訪れたファン達には、ぜひとも1月のトップリーグにも足を運んでいただきたい。ラグビー人気の高まりと、新たなファンが定着しつつある光景を側で目撃した強化試合だった。
 
試合後は、パナソニックのこの2人の選手にインタビューしました。

■坂手淳史選手 今季キャプテン
 
■久しぶりの強化試合ということでしたが、いかがでしたか。
「楽しかったです。疲れましたけど、フィットネスもあげなきゃいけないなとは思います。試合でのフィットネスがちょっと落ちてるんで...。ぼく個人としては、フィットネスをしっかり挙げて、ゲームに臨めるようにしたいなと思います。」
 
■試合としては、本当に久しぶりでしたよね。試合をしたくて、ウズウズしてましたか。
「はい。やりたかったですし。早くこのチームにコミットしたかったです。W杯の南アフリカ戦以来なので。その試合も10分くらいしか出てないですし...。今日は、いいゲームが出来て、今年やりたいプレーがすこしずつ出てきてたので、これからのシーズンが楽しみです。」
 
■ファンの方も、本当に沢山ですね。
「なかなか太田で今までこういう光景がなかったので、本当に嬉しいです。ファンの方も大切にしながら、いいラグビーが観てもらえるように、僕たちもこれからも努力していきます。」
 
ワールドカップ後の今の心境は?
「今は、終わったことなので、もうワールドカップのことは過去のことなので、気にしてないです。今年は、パナソニックで勝つことだけを考えています。」
 
■キャプテンとして心がけたいこと
「いつも通りの自然体でいたいなということと、僕より経験豊富な選手は沢山いるので、強いパナソニックを作るために、ということだけを考えてやっていきたいです。」
 
■(チームに)ディアレンディ選手も、入りましたね。
「本当に、南アフリカ戦の時は、恐怖でしか無かったんですが。本当にすごい選手なので。ただ、今日もしっかりプレーしてくれてるのを見ると、僕たちもそれに答えなくてはいかないなと思います。」
 
■応援してくれているファンの方達へ
「1月12日から始まる開幕戦では、今年のパナソニックは強いぞということを証明していければと思います。」
 
■ダミアン・ディアレンディ選手
 
■試合を終えての感想は、いかがでしょうか。
「今日は非常に寒くて、パナソニックでの初めての試合だったのですが、ゲームではチームが相手にプレッシャーをかけられていたので、凄く良かったです。」
 
■パナソニックのチームについて、どのように感じていますか。
「非常にいいチームです。特にこのチームは各ポジションいい選手がいて、ポジション争いも激しいので、チームとしても非常にいい状態だ思います。」
 
ワールドカップ振り返っては、いかがでしょうか。
「ワールドカップは、非常にいい経験が出来ました。優勝できて良かったです。パナソニックでもいい結果を残して、シーズン終わった後も、また1年プレー出来たら嬉しいです。」
 
■日本でのご自身のゴールは、どこにありますか。
「日本でのプレーの中で、1人の選手として成長していきたいです。それは、日本の選手やスタッフ、その他の国際的な選手から色々なことを学んで、成長したいです。自分も彼らに何かを与えることが出来たらと思うし、しっかりチームとしても優勝を目指したいです。」
 
■ファンへのメッセージを
「人生の中で上手くいくこともいかないこともあるんですけど、このパナソニックでのプレーをしっかり見ていただければと思います。」
 
年が明けたら、あっという間にトップリーグ開幕。そして、オリンピックと怒涛の2020年が始まります。私個人としては、引き続ぎ、代表選手を中心に、ワールドカップを通して、ラグビーを好きになった方に、より興味を持っていただけるようなインタビューを来年も目指していきたいです。ディアレンディ選手ではないですが、人生の中でうまくいかないこといくこと沢山ありますが、私もインタビューと記事で、戦えるよう引き続き精進します。皆さま、来年もよろしくお願いします。
 
それでは、選手の生の声は、FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でもお楽しみください。
 

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プレスカンファレンス2019−2020☆キャプテンインタビュー

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こんばんは。

アシスタントの佐野です。

 

2019年最後のブログは12月25日に開催されたプレスカンファレンスから、毎年恒例キャプテンインタビューをお届けします!

 

 

開幕まで2週間を切りいよいよトップリーグが始まります。

全キャプテン共通して2019年の振り返りと、今シーズンの目標、ファンの皆さんへのメッセージを聞かせてもらいました!
 
 

では昨シーズンの結果が上位のチームから紹介していきます。

 

神戸製鋼コベルコスティーラーズ

前川鐘平キャプテン

 「2019年はワールドカップもあり、すごくラグビーが盛り上がった年になったのでこれからもラグビーを盛り上げていきたいと思います。今シーズンは連覇に向けてチーム作り、また面白いラグビーをしていきたいと思います。ラグビーブームがしっかり盛り上がっている中でこれからのラグビー界を背負っていくトップリーグの一員として、ファンの皆さんが喜んでくれるラグビーをしたいと思います。是非会場にお越し頂いて応援のほど宜しくお願い致します。」

 

 

サントリーサンゴリアス

流大共同キャプテン 

 「今年も1年応援ありがとうございました。

今年はワールドカップもあってすごくラグビーが盛り上がったのでこれをまた来年にも活かしていきたいと思います。今シーズンの目標は勿論優勝を目指します。ただ、自分たちが誇れるチームにすることが大事だと思うので、そこを意識して頑張りたいと思います。2020年もサントリーサンゴリアスの応援をして頂いてまた、みなさんと一緒に盛り上がって喜べるようなシーズンにしたいと思いますので応援よろしくお願いします。」

 

 

ヤマハ発動機ジュビロ

大戸裕矢キャプテン

 「今年1年本当に応援ありがとうございました。ワールドカップもあり、本当にラグビー界にとって素晴らしい1年となりました。今シーズンの目標は、もちろん日本一。ヤマハスタイル、自分たちのスタイルを貫いてチーム一丸となって優勝目指して頑張っていきます。2020年、トップリーグが盛り上がると思うので、僕たちヤマハを含めてラグビー界を精一杯盛り上げていきたいと思いますので、是非会場へお越しください。」

 

 

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

姫野和樹キャプテン

・・・は時間の兼ね合いもありインタビューできませんでした。

 

 

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

金正奎キャプテン

「2019年のカップ戦は自分たちの求めていた結果ではなかったので、カップ戦のあとからハードワークを積んで今まで素晴らしい練習ができているので今シーズンまずはトップ4。今までトップ4になったことがないので優勝決定戦の権利をしっかり得たいと思います。勿論、ファーストゲームの日野レッドドルフィンズに対してしっかりターゲットを置いて、練習を積み重ねているのでそこに対してもしっかり全力で一戦一戦取り組んでいきたいと思います。今シーズン会場で僕たちの戦っている姿を見て頂いて良い影響を与えていけるような姿を見せていきたいので是非会場に足を運んでいただいて、私たちのそういった姿を見ていただきたいと思います。」

 

 

パナソニックワイルドナイツ

坂手淳史キャプテン

「2019年は本当にたくさんの応援ありがとうございました。ワールドカップもありたくさんラグビーが世の中に広まった良い1年だったなと思います。ただこれが一瞬だけに過ぎるものでは絶対に駄目だと思うので、僕たちラグビー選手はこれからも全力でラグビーをし続けて、ラグビーだけじゃなくてたくさんの方面に良い影響を与えていきたいなと思います。今シーズンは1月12日から始まる開幕戦でまず強いパナソニックを見せたいなと思っています。ここ3シーズン優勝できていないので、開幕戦から強いパナソニックを見せて全チーム総当たりの大会方式なので一戦も落とせない戦いが続くので厳しい戦いとなると思いますけど全部勝って、最後に優勝カップを掲げたいと思っています。応援よろしくお願いします。」

 

 

クボタスピアーズ

立川理道キャプテン

「2019年はチームとして積み上げてきたものができた良い年になりました。1年間応援ありがとうございました。今シーズンの目標はトップ4になってその先の優勝決定戦でチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。2020年も応援よろしくお願いします。」

 

 

リコーブラックラムズ

濱野大輔共同キャプテン

「2019年はトップリーグチャンピオンという目標を掲げ、チームとして結果はベストエイトだったんですけど、今年更に良い状態で挑めるように、松橋と共同キャプテンを務めることになりました。その中でチームとして課題を見つけて問題解決をして取り組めたらなと思います。今シーズンは昨年と一緒なんですけどトップリーグチャンピオン。目的意識を持って今シーズンは挑んでいます。リコーブラックラムズの目標としては活力と感動をファンの皆様、家族、友達にラグビーを通じてそういった姿を見せていけたらなと思っています。ワールドカップの盛り上がりをここで落とさず、しっかりトップリーグで全チームを通して盛り上げていけたらなと思うので応援よろしくお願いします。」

 

Honda HEAT

小林亮太キャプテン

「2019年は本当に応援ありがとうございました。皆様の応援がすごい力になりました。来年のシーズンの目標は、一つでも上を目指して頑張れるようにチーム一丸となって頑張ります。2020年も僕たちHonda HEATが熱いプレーで皆様を熱狂させますので共にヒートしましょう。」

 

 

NECグリーンロケッツ

亀井亮依キャプテン

「2019年は本当に楽しい年でしたね。ラグビーワールドカップ日本大会がすごく盛り上がって多くの人たちに感動やラグビーの素晴らしさが伝わった1年になったんじゃないかなと思います。我々のチームの今シーズンの目標はトップ4をターゲットにチーム一丸となって頑張っています。1月12日からトップリーグが開幕しますが、一戦一戦目が離せない試合になると思いますので皆様是非グラウンドに足を運んで応援のほどよろしくお願いします。」

 

 

東芝ブレイブルーパス

小川高廣共同キャプテン

 「2019年はカップ戦があってそこで東芝の自信が取り戻せたかなと思います。今シーズンはその取り戻した自信を持って総当たりで全チームにしっかりチャレンジしていきたいと思います。自信を持った東芝はすごい良いラグビーが出来ると思うので本当に期待して応援に来てください。」

 

 

キヤノンイーグルス

嶋田直人共同キャプテン(写真右)

「2019年、カップ戦の応援ありがとうございました。新シーズンはイーグルスとして飛躍の年にしたいと思います。是非試合会場に来て応援してください。2020年も応援よろしくお願いします。」

  

 

宗像サニックスブルース

福坪龍一郎キャプテン

「今年も1年応援ありがとうございました。今年は私達が望んだ成績ではなかったのですが、今シーズンはしっかりとチーム一丸となって挑戦して上位進出を絶対にしたいと思っています。そのためにとても激しいトレーニングを積んできたので、自信はあります。応援よろしくお願いします。」

 

 

日野レッドドルフィンズ

村田毅共同キャプテン(写真右)

 「2019年はトップリーグとしてはカップ戦しかなかったですけど熱い応援ありがとうございました。今シーズンはチームの目標としてトップ8を掲げています。チームみんながその目標に向かってハードワークして頑張っています。開幕のNTTコミュニケーションズ戦が本当に大事になってきましてそれに向けて今チームが完成に向かって一つ一つ積み上がってきています。日野がトップリーグで旋風を巻き起こすので、応援よろしくお願いします。」

 

 

NTTドコモレッドハリケーンズ

茂野洸気キャプテン

「2018年シーズンにトップリーグ再昇格を果たすことができました。2019年に入って、トップリーグのカップ戦を経てチーム作りが順調に進んでいます。今年も1年本当にたくさんの応援ありがとうございました。今シーズンの目標はトップエイトです。我々ハリケーンズが昨シーズントップチャレンジリーグから昇格したチームです。すべての対戦相手にチャレンジャー精神を持って、一戦一戦目の前の相手にフォーカスして戦っていきます。2020年、トップリーグがいよいよ始まります。ラグビーワールドカップで盛り上がっている日本最高峰のリーグでプレーできることを凄く嬉しく思いますし、楽しみにしています。是非レッドハリケーンズへの応援よろしくお願いします。」

 

 

三菱重工相模原ダイナボアーズ

土佐誠キャプテン

「2019年はチャレンジリーグにいたのでトップリーグにはいませんでいた。皆さんの応援のおかげでトップリーグに復帰することができました応援ありがとうございました。今シーズンの目標はチーム一丸となって12季ぶりのトップリーグで上位チームを食って、相模原市の皆さんに勝利の喜びをお届けすることです。是非会場に足を運んでいただき2020年も良いラグビーイヤーにしましょう。応援よろしくお願いします。」

 

 

 

2019年は本当に #今年はラグビーイヤー にふさわしい1年でした。

28日に東芝対トヨタのトレーニングマッチを観に行ってきましたが、過去10年私が通ってる東芝グラウンドで、最多の観客数だったと思います。



取材をする立場から2019年を振り返ると、6月から始まったカップ戦は全節取材しましたが、記者が私含めて3人の試合もありました。


9月からのワールドカップでは世界中から集まったメディアでごった返す現場を経験し、世界のスター選手に英語インタビューし、その後はドバイセブンズへ行き、練習試合では激増した観客数にラグビーブームを体感し、と激変する様子を目の当たりにしました。



日本代表意外にも注目してほしい選手は沢山います。

2020年はそんな選手のインタビューを中心に取材できたらと思います。


それでは皆様、良いお年をお迎えください!


さの

 

 

セブンズ日本代表、2020年期待の若手登場

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12月26日、セブンズ日本代表は令和元年を締めくくる合宿中でした。

オリンピックへ臨む第二次スコッドも発表され、また香港でのコアチーム昇格大会のフォーマット変更についても明らかになり、勝負の時は刻一刻と迫っています。

この日は午後の練習前に公式の取材機会が設けられ、桑水流、坂井、林の3選手が登場しました。

その内容はまた後日ということで、今回は練習の合間に話を聞いた若手期待の2選手をご紹介。

 

まずはキヤノンイーグルスの中川和真選手。

−−セブンズへの挑戦はいかがですか

「セブンズのプレーは夢だったのですが、(代表合宿に)来たら思っている以上にレベルが高くて自分自身のレベルアップにつながる、キャリアのターニングポイントになる場所だと感じています。セブンズに来て気づいた課題もありますし、その課題は15人制に戻っても生きることだと思います。まだ僕は専任ではないので、(セブンズ日本代表での活動が)ひとりのラガーマンとして成長できる環境ですし、キヤノンに戻っても学んだことを出していきたい。いろんなことを吸収できているので、モチベーションは高いです」

 

−−ワールドシリーズでの経験もふまえて、中川選手がオリンピックでメンバー入りするために必要なこと、これから改善すべき点は何でしょうか。

「基本的なスピードが必要ということもありますが、僕は体が大きくないのでパワーで勝つことも難しいですし、気の利くプレーをしないといけない。世界には小さい選手もたくさんいますし、そういう選手がどうやって生き残っているのかを勉強して、気の利いたプレーを増やして、スピードも含めて伸ばしていきたい」

 

−−気の利くプレーというのは。

「みんながしんどいときにアクションをかけられたり、メインになる選手を助けたり、目立たなくても見てくれている人はいると思う。目立つプレーもできればいいですが、自分にできること、キャラクターを出していきたい。“意外にあいつきいてるな”と言ってもらえるようなプレーがしたい」

 

−−チームには経験豊富な先輩もいます。アドバイスをもらうことはありますか。

「目標にしている橋野(皓介)さんにはチームに戻ったときにも相談しています。一緒にビデオを見たり、(橋野は)オンとオフの切り替えもうまい人なので私生活でも仲良くさせてもらっています。僕もセブンズをはじめたばかりなのでいろんな人にアドバイスをもらいながらやっています。橋野さんからは、アタック面でアドバイスをもらっています。橋野さんだけではなく、一緒にプレーしている選手たちそれぞれのキャラクターを盗んでやろうと思ってトレーニングしています。

 

−−オリンピックの前にはコアチームへの昇格大会もあります。

「僕自身、日本を代表して戦いたいと思っているので、仲間と協力しながら自分のやるべきことをやるだけだけです」

 

トレーニングではコーチに細かく動きを確認する姿も見られた中川選手、2020年の飛躍に期待です。

 

つづいては野口宣裕選手。

−−これからオリンピックへ向けて、メンバー入りするために必要なことは。

「僕の場合は、フィットネスとかタックルとかも満足しているわけではありませんが、それよりもラグビー自体がほかの代表選手に比べて下手なので前を見てプレーをしたり、状況判断してプレーをしたりというのが、ワールドシリーズなどを経験して、通用していないと感じています。なので、状況判断を磨くことが必要だと思っています。このスピードで世界と勝負するのは難しいので、味方を使ってプレーしないといけないんですけど、特にケープタウンでは状況判断が悪くて難しくなる場面がありました。改めて課題を感じました」

 

−−2019年は所属チームよりもセブンズでの活動の方が多かったと思います。

「セコムはみんないい人ばかりで、いつもセコムの代表として送り出してもらい、あたたかく応援してもらっています」

 

−−オリンピック前には昇格大会があります。昇格大会は南米の2ラウンドを経て、香港へと進みます。移動を含む遠征も厳しいものになります。

「昇格大会は(分割開催になって)1日の試合数が減ったので、疲労度は軽減すると思います。ただ、それは対戦相手も同じなので、そうしたことを意識してマインドチェンジをするよりは、自分やチームを中心にフォーカスして、自分たちのやりたいことをやるだけだと考えています。(南米には)行ったことはないですし、遠征も得意とは言えません(笑)。何度か経験して慣れてきましたが、やっぱりしんどい。でも、そこはセブンズの良さというか面白さだと感じた方がいいのかなと思っています」

 

−−得意ではない移動を乗り越えるために何か工夫はしていますか。

「機内で使う専用のマットレスは、使ってみると僕には合っていました。そうした小物を使って少しでも楽にできるようにしています。あとは移動に対して構えない、長距離移動であることを意識しないようにするくらいです。試合と同じで軽く、緊張しすぎないように」

ふたりとも現在はトレーニングスコッドですが、彼らのような若手選手が力をつけていくことはオリンピック、さらにその先のセブンズ強化にとって非常に重要です。

野口選手は、少し自信なさげに話す様子がかつての合谷選手を彷彿させるところもあります。

 

この日の午後のトレーニングは2グループに分かれて筋トレ組とグラウンド組に分かれて行われました。これまでグループ分けができるほどの人数で合宿をすることが少なかったので、新鮮です。

後半グラウンドに出てきたグループでは、彦坂匡克選手の声が大きく聞こえていました。

また、数は多くないものの、練習を見学し、練習後の選手にサインを求める姿もチラホラ。練習の見学は以前からありましたが、新たなファンも生まれているようです。

いよいよ大舞台を迎える2020年、注目度とともに実力も高めていきたいところです。

 

(尾)

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