Quantcast
Channel: ラグカフェ編集部の取材メモ
Viewing all 990 articles
Browse latest View live

【練習試合】サントリー対クボタ☆大島佐利選手・尾崎晟也選手・井上大佑選手インタビュー

$
0
0

明けましておめでとうございます。

 

アシスタントの佐野です。

 

新年1発目のブログは1月3日(金)に開催されたサントリーサンゴリアス対クボタスピアーズ戦の取材レポートをお届けします♪

 

 

 

先着1500名のみ入場可能と事前告知があった府中朝日フットボールパークでの試合は、試合開始1時間前の時点で観客数が1400人に達していました。

 

 

途中で人数制限は無くなり最終的な観客数は約2500人に。

 

天気は快晴、もはや慣れつつある大勢の観客の中で開催されました。

 

 

試合内容はどちらかに大きな流れが来ることもなく接戦に。特に昨シーズンからクボタのレベルが上がったのは感じていましたが、ラストワンプレーまで引分けの状態で最後はサントリーがPGを決め3点差で勝利しました。(29-26)

 

 

早速、選手のインタビューと共に試合を振り返っていきたいと思います。

 

1人目は尾崎晟也選手! 

「2020年に向けての気持ちです、はい。」と坊主にした理由をスッキリした様子で答えてくれました。

 

 「前半からペナルティを重ねてしまってディフェンスの時間帯が全体的に多い試合だったなという印象です。」

と振り返ってくれた試合ですが、プレーが膠着する時間帯でも尾崎選手がボールを持つと大幅にゲインするシーンが何度もありました。

 

「練習試合3つのうちの2つに出られなかったので、ここが開幕前の最後のチャンスだと思うので自分の持ち味であるランニングのところはいつも通り思い切って出そうという気持ちで臨みましたし、結果良い形でラインブレイクすることが出来たので、そこは良かったかなと思います。」

と話してくれました。

 

これから始まるトップリーグで、サントリーはかなり熾烈なレギュラー争いが予想されます。

上手く開幕のスタメン入りにアピールできていますか?と聞くと

 

「普段の練習中からしっかりアピールすることが大事ですし、しっかり自分の役割を徹底してやることを意識してやってきいきたいと思います。」


と、話し方が落ち着いているので忘れてしまいますが、まだ2年目の若手。

「昨年よりも外国人選手が増えましたし、コミュニケーションの質は、もっともっと大事にしていていきたいと思っているので、ディフェンスのところのコミュニケーション、コネクトの部分を成長させながらシーズンに臨みたいと思います。」

 

ファンに見て欲しい点については

 「ウイング、バックスリーのポジションなので、トライをしっかり取るという自分の役割があるのでそれにまず注目して見て欲しいと思います。」

 


いよいよ今週末に迫るトップリーグ、キックオフ48時間前のメンバー発表から楽しみです。

 

続いてはベテラン枠、大島佐利選手

「前半、ゴール前でフォワードは特に我慢の時間があって、そこで良いディフェンスが出来たので良かった部分は多かったですけど、引っ張られてしまったところとか、もっともっと改善していくべきところは見つかったかなと思います。」

 
前半の大半、ボールキープしていたのはクボタで、しばらく自陣でのプレーが続いたサントリー。
その時間帯は何がうまくいかないと感じていたのでしょうか。

 

「ファーストタックルのところで前にプレッシャーをかけて、僕らは反則をしてしまった部分もあるので。そこで後手後手に回ってしまったので、そこは改善できるポイントかなと思います。ただ、13人でディフェンスできたというのはすごく良かった点かなと思います。」

と話すように一時サントリーは2人シンビンで、13人で試合をする時間帯もありました。

 

ベテランの大島選手は現在調子のレベルは80%くらいとのこと。

取材の2日前の元旦が誕生日だった大島選手に32歳になった心境を聞いてみると

「このチームにもう10年いるんだなと、色々思うところはありましたけど、10年目だろうと1年目と同じくらいの気持ちでフレッシュに戦っていければなと思います。」

 

この開幕前最後の練習試合は、6番フランカーが大島選手。7番のフランカーは同期の西川征克選手でした。

昔からインタビューさせてもらってきた2人ですが、ベテランとなった今、関係性や話題は変わったのか聞いてみると「2人とも子供の話ばっかになっちゃいましたけど、やっぱりそこは年取ったなと思いますけど、おじさん二人で頑れればなと思ってます。」

 

私も同じ歳なのでおじさん発言は複雑でしたが(笑)同じ歳というだけで応援したくなるほど10年目を迎えられた選手は貴重な存在となってしまいました。

 

「僕はディフェンスでどれだけ身体を張れるか。接点の所で相手が嫌がるプレーをどれだけ出来るかというところだと思うので、地味なプレーですけど、そういうところでチームを救えるところを見えてもらえたらなと思います。」

 

ついついボールばかりに目がいってしまいますが、縁の下の力持ちあってのラグビー。

私もそろそろ、そういう所に気づけるようになりたいです。

 

 

最後はクボタスピアーズから、

スクラムハーフの井上大佑選手

 


「80分通してクボタスピアーズがやろうとしていたことが出来たと思うんですけど、最後スコアの部分で至らなかったので、それは本番でしっかり勝って返したいと思います。

プレッシャーを80分通してかけれたので、そこがやっぱり昨年と違って良い部分かなと思っています。」

 

と応えてくれたようにま80分間気持ちが切れていないように見えたのですが、昨年と何か変わったのでしょうか。

「良い試合だとそれが続きますし、せってたりリードしてたというところで気持ちが切れずに。絶対に勝とうと思っていたので、もちろん気持ちも切れなかったですね。」

 

クボタ選手の試合後の表情からも手ごたえの方が多かった印象。

現代表、元代表選手が多いサントリー相手で、スクラムハーフの井上選手は

「フルバックの松島選手(松島幸太朗選手)を意識して、彼に良いボールを与えないように、カウンターをくらわないように」

と意識してボールをさばいていたそうです。

 

ここまでのチームの仕上がり状態については

「9割、10割仕上がってきていると思うので、あとはもうしっかりパナソニック戦に向けてもう一回気持ちを入れて1週間練習するだけだと思います。」

 

この試合で勢いづいたように見えたクボタ。

立川理道キャプテンは今季はベスト4を目指していると話してくれましたが、そのためにキーとなるのはどんなことでしょうか。

 

「勝つのは、ボーナスポイントとか色々あるんですけど、日本代表が『ONE TEAM』と言ってますけど、うちのスローガンも『ONE』なので、全員で楽しむときは楽しんだり、一緒に練習したり、一緒に飯食ってチーム力というのをプライベートでもグラウンドでもまとまって一体となってやっていきたいです。そうしたらトップ4に繋がると思います。

今年は勝つことしか考えていないので、僕たちが勝つところを是非見て欲しいですね。」



 

クボタの初戦の相手はパナソニックワイルドナイツ

1月12日(日)13時5分キックオフ@熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 です。


 


それでは皆様、今年もよろしくお願いします!


さの



浅原拓真選手(日野レッドドルフィンズ)ロングインタビュー

$
0
0

こんばんは。

アシスタントの佐野です。

 


いよいよ今週末に迫ったトップリーグ開幕。

 

開幕前に浅原拓真選手にインタビューするため、日野レッドドルフィンズのグラウンドにお邪魔してきました!

 

 

昨年の春、東芝ブレイブルーパスから日野レッドドルフィンズへの移籍。

同時に、社員選手からプロ選手へ。

日野の選手として初めてのシーズンを迎える前に、これまでのラグビー生活の振り返りと、今後の展望をじっくり聞かせてもらいました。

 

 

➖幼少期はどんな子どもでしたか?

 

「姉ちゃんが僕2人いまして、末っ子長男ということでたぶんすごくわがままな子だったと思うんですけど、よくニコニコしてるねって言われる感じだったと思いますけどね。あんま覚えてないっす(笑)」

 

 

➖反抗期はありましたか?

 

「真ん中の姉ちゃんが、すげえ反抗期で、俺はこうだけにはなりたくないと思って反抗期はなかったっす(笑)」

 

 

  ➖ラグビーはいつから、どんなきっかけで始めたのでしょうか。

 

「小学校1年生の時に僕の叔父が望月大和っていうんですけど、ラグビースクールを立ち上げると言って、そこで拓真も入るんだよって言われて入ったのがきっかけですね。他に習字と水泳を小学校6年生までやっていました。中学はバスケ部に入って他のことをやっている暇もなかったので、ずっとバスケをやってという感じですね。」

 

 

➖高校はなぜラグビー部に?

 

「高校からまたラグビーをやろうとは思っていたので、そこはすんなりラグビーしましたね。」

 

 

➖甲府工業高校時代の練習はきつかったですか?

 

「きつかったっすね。体育会でよくある『絞り』みたいなのもあったり。先輩が全員帰らないと1年生は帰れないっていうしきたりがあって。早く帰れよって思ってましたけどね。」

 

 

➖ほぼ男子校に近いですよね。

 

「そうですね、クラスに2人女子がいて、1人辞めちゃったので。クラスに1人女子ってどういうことみたいなね(笑)楽しかったすけど、はい(笑)高校は甲府の街中にあったので、みんなで駅ビル行ったりしてましたけど、何して遊んでたんだろう(笑)僕は服が好きなので、服好きなやつと古着屋行ったりとかしていましたね。」

 

 

➖「元センター」の文字を浅原選手の紹介文で目にすることが多いのですが、センターからプロップにポジション転向したのはいつ、どんなきっかけがあったのでしょうか。

 

「センターはですね、半年くらいしかやっていないです。足も速かったっちゃ速かったので、バスケやっていて器用だったというのもあるんですけど、バックスの時は全然ついていけなかったっすね。普通にフォワードやって、ロックとか。高校3年生の時にはエイトとかやって、その時にまだスクラムは組んだことがなかったんですけど。大学で法政に誘っていただいた時に、『プロップなら入れるよ』という感じだったので、『じゃあもう是非是非プロップいきます』みたいな感じでやり始めましたね。」

 

 

➖プロップに固定になったのは大学に入ってからということですか?

 

「まさにそうですね。日和佐(法政大学の同期。現神戸製鋼コベルコスティーラーズ、日和佐篤選手)が今でもよく言うんですけど、高校3年生の時に法政のセレクション合宿があって、その時に僕、めちゃくちゃ動けたんです、102kgだったし。『なんやあの動けるプロップは』ってすごい衝撃だったらしいです(笑)」

 

 

➖なぜ法政大学を選んだのでしょうか。

 

「それもまた、ご縁があって。山梨に羽中田譲さんという方がいて法政のセレクターをやっていらして、その方が見てくれて、『法政に興味あるならセレクション受けてみないか』って声かけて頂きましたね。」

 

 

➖他の大学と悩んだりはしましたか?

 

「なかったすね。山梨学院大学と流通経済大学が声をかけてくれたりしていたんですけど。他はそんなになかったので。そこで法政から声がかかったので、っていう感じですね。」

 

 

➖決め手はレベルですか?

 

「まあでも…、当時の法政のジャージが格好良かったから(笑)」

 

 

➖あのオレンジと青の…珍しいですね(笑)

 

「(笑)ちょっとちょっとおかしいな、それ(笑)今ちょっと色が変わってしまったんですけど当時は鮮やかな青とオレンジでね、襟が白で短パンが白で、格好良かったんすよこれが〜。当時すごく強かったしね。」

 

 

➖大学時代はどんな思い出がありますか?

 

「ラグビーもそうなんですけど、めちゃくちゃボロい寮だったんですよ、山の中にある。そこでみんなでワチャワチャ楽しかったのがすごい思い出ですね。最終的にはベストエイトで終わっちゃいましたね。3年生の時にベスト4に行って慶応に負けて。(慶應大学側で)日野のキャプテンの村田毅とか、東芝にいる増田慶介とかその試合に出てたので今でも結構話になりますね。すごい良い試合だったので、慶応の選手も法政に勝ったらすごい上まで行けるぞと気持ちを込めて戦ってくれたのですごい嬉しかったです。」

 

 

➖トップリーグを目指すのは自然な流れでしたか?

 

「自然でした。高校の三者面談の時に、『僕はトップリーグでやろうと思ってます』みたいなことを言って、ちょっと笑われたんですけどっていう感じですね。だからもうトップリーグではずっとやろうと思っていました。」

 

 

➖色々誘いがある中で、東芝ブレイブルーパスに決めた理由はどんなところでしょうか。

 

「やっぱり東芝は絶対王者みたいな風格がありましたし、僕がすごく行きたかったチームだったんですよね。いろいろ声かけて頂いて、最後に東芝に声をかけて頂いて『宜しくお願いします』という感じで、迷いなく『ありがとうございます!』と。その当時の法政の駒井孝行監督にすごいお世話になって、東芝が声をかけてくれたのは本当に最後の最後で、僕は他のところに決めてしまおうかと思ってきた時に止めて頂きました。」

 

 

➖憧れの東芝に入団してイメージとのギャップはありましたか?

 

「全くなかったすね。東芝のああいう固いガチガチのプレースタイルというのは練習によって築き上げられているものだなというのをすごく実感しましたね。1日にしてならずだなとすごく思いました。」

 

 

➖東芝時代大変だったことは?

 

「やっぱり自分の弱いところを強化するにあたって、刀を研ぐみたいに、熱してカチンカチンと打たれるみたいに、たたかれたんですよ僕も。それがすごい辛くて、試合よりも練習が嫌だったんですよね、試合だったら別にそんなに言われないから。すごく大変だったんですけど、今思うとめちゃくちゃありがたかったですね。」

 

 

➖楽しかったことも沢山ありそうですね。

 

「めちゃくちゃありますね。こんな公の場では言えないことがいっぱいあるんですけど(笑)東芝は良いのか悪いのかわからないですけど皆んなよく試合後に酒を飲むんですけど、今日の試合どうだったああだって言ったり、くだらない話をしたのがすごく楽しかったですね。」

 

 

 

➖東芝の選手にインタビューすると、すごくチームのことを意識していたり仲間想いなコメントが返ってくるですが、何故だと思いますか?

 

「馬鹿が多いので(笑)いつもサントリーと比べちゃうんですけど、サントリーとかはスマートなシュッとした選手が多いんですけど、東芝って髭面のずんぐりむっくりみたいなのが多くて馬鹿ばっかりなんで楽しいっすね(笑)」

 

 

➖喧嘩はしましたか?

 

「練習中めちゃくちゃしてましたね。で、摑み合いとか殴り合いぐらいになっても練習が終わったら歳下が謝りに行くみたいな。それが東芝のすごい良い文化でグラウンド内だけです。」

 

 

 

➖2年目から公式戦全てに出ていましたが、印象的な試合をあげるならどれでしょうか?

 

「いっぱいあるんですけど、2年目の開幕戦のスタメンが決まった時に瑞穂でトヨタ戦。当時和田賢一監督だったんですけど、僕がガチガチにすごく緊張していて、皆んなにそれが伝わってたんでしょうね。和田さんが僕のところに来て、和田さんてそんなに笑う…笑うんですけど『バズ、きい抜いていけよ』って言ってくれたのがすごい今でも印象に残っています。救われたというかリラックスできましたねあれは。なんであんなにガチガチに緊張したんだろうってくらい。それはすごい覚えていますね。」

 

 

➖試合に出続けていたのは、どんなことが評価されていたからだとご自身では感じますか?

 

「やっぱりスクラムだと思いますね。僕が東芝の3年目の時に東芝のジョー・バラカット(現NTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスアシスタントコーチ)っていうFWコーチがいて、僕のスクラムを強くしてくれて、そっから僕はすごくスクラムに拘るようになりました。そして湯原(東芝ブレイブルーパス湯原 祐希選手)っていうフッカーもいたので、今の自分の実にもなっていますし、それでだと思いますね。」

 

 

➖トップリーガーとして10年目。その10年の波をどのように感じていますか?

 

「上がったり下がったりありましたね。難しかったですね、東芝でバーンて活躍して、代表に行ってハードワークして、東芝に戻るとラグビーが全然違うから苦戦したりとか、上手くミックス出来ていないかったのはすごくあるし。けど常にハードワークしてきたのはありますね。」

 

 


➖ワールドカップカップイヤーだった2019年も春まで代表活動をしていましたが、メンバー外となった時はどのように知らされて何を感じましたか?

 

「通訳の方から連絡があって。ジェイミー(ジェイミー・ジョセフ日本代表HC)からですよ、みたいな文面で来て。『今回は42人には入れませんでした、でもまだサンウルブズで南アフリカからのアルゼンチン遠征が残っていたので、それでアピールしたらまだチャンスはあるので頑張って下さい』みたいな感じで来たんですよね。『ワーー』ってなったのと同時にまあ…まあそんな感じだろうなっていうのは予想がついていたので、ダメージはくらいましたけど、そこまでこう、思った以上ではなかったですね。」

 

 

➖2015年も同じ経験がありましたが、その時とはまた違いましたか?

 

「2015年の時にはまだ若くて、(日本代表が)負ければ良いのにと思っていましたけど、今回は日本代表が背負っているものが、日本開催でベストエイトがマストぐらいな感じで言われていたので、それを僕らもひしひしと感じていたわけですよ、やらなきゃまずいっていうのは。僕は(代表から)外されちゃいましたけど、その使命を背負っているのは知っているから応援しか本当になかったですね。僕もラグビー選手だし、日本代表がベストエイトに行けないというのはすごくまずいことだから、『頼む行ってくれ』っていうのは本当にありました。悔しさは正直ゼロでしたね。31人が選ばれた時には普通にネットで見て『ワーこいつが入ったかー、こいつが外れたのかー!』とただただファンみたいにやっていました(笑)」

 

 

➖日本中がラグビーにはまっていく様子をどのように見ていましたか?

 

「ありがたかったっすね。今まで観てこなかった人に、『これがラグビーだ』みたいなインパクトを与えられていたのですごい嬉しかったですね。」

 

 

➖ジャパンの活動で今どんなことが活きていますか?

 

「ラグビーの厳しさをすごい教えてもらって、生半可にやってたら生半可にしか結果が出ないってのをすごく感じましたね。僕はワールドカップに出れなかったんですけど、すごいハードワークは出来た自負があるので、そこはすごく活きていますね。ハードワークしたら返ってくるものがあることは実感しました。」

 

 

 

➖浅原選手には、東芝へのチーム愛もメンバー愛もとても強い印象があったので、とても意外な移籍でした。いつ頃から考えていたのでしょうか。

 

「それはサンウルブズに入ってから。東芝は当時、日本人のプロがいなくて。全く別の世界だったんですけど、やっぱりサンウルブズに入って日本人プロの選手と一緒にやるようになって、こういうラグビーに携わる手段もあるんだなとすごく感じて。サンウルブズと東芝の行き来で、東芝にいてパフォーマンスがあんまり良くなくなってきちゃった時に、これは変える必要があるなっていうのがあって。」

 

 

➖東芝の退団はまずどなたに話しましたか?

 

「高木(高木貴裕ヘッドオブマネージメント)っていう入社同期が当時GMで、『実は』って言って。そっから監督に話して。途中から僕がズバッと抜ける形だったので(チームメイトには)なかなか言えなかったっすね。話が決まってから、スマンという形でラインをしたり電話をしたり直接会って伝えたりでした。ラグビー選手としてもうひと咲きしたいという時に、こういう手段しかないとは思っていたので…それを理解してくれた東芝にはすごい感謝しているし、大好きです今でも。」

 

 
➖そんな中で、なぜ日野を選んだのでしょうか。

 

「日野っていうのは、僕が(東芝退団の)リリースをバーンて出させて頂いた時に、最初に『浅原来いよ』と言ってくれていましたし、僕はまだ府中に住んでいるのですごくアクセスも良いし、何より今からのチームじゃないですか。そういうのも僕はすごく魅力を感じて決断しました。」

 

 

➖移籍やプロ生活に関して不安はありましたか?

 

「サンウルブズとか行ってたので、そういう生活に慣れているというか、そんなになかったっすね。」

 

 

➖初めて日野の練習に参加した時はどんな印象を受けましたか?

 

「どんな感じだったんだろ。いっぱい知っている選手いるなあって感じで(笑)木津とか、毅、堀江、デュークとかニリ・ラトゥとかリアキ・モリとかめちゃくちゃ知っている人いるやんと、すごく楽しかったですね、ワクワクしました。」

 

 

➖転校生のような感覚は全くなかったですか?

 

「なかったっちゃなかったですね。日野の選手もすごくあたたかく迎えてくれて、僕が楽天的だからあんま気づいてないのかもしれないですけど、すごい良い感じで迎えてくれたので全然大丈夫でした。」

 

 

➖プロ選手が多いチームに移籍しましたが、刺激になる選手はいますか?

 

「めちゃくちゃいますね、佐々木隆道、村田毅、堀江恭佑、木津武士…みんなそうですけど、意識高く『ラグビーとは』っていうのすごく突き詰めている選手たちなので、すごくためになるし勉強させられますよね。」

 

 

➖他のプロ選手の過ごし方を参考にしたり取り入れたことはありますか?

 

「堀江恭佑が身体バキバキでめちゃくちゃデカイんですけど、身体にすげえ気を使っているんすよ。食事とかにもすごい気を使っていて。僕、プロテインをあんま飲んで来なかったんですけど、堀江に『バズさん、プロテインは痩せるから飲んだ方が良いですよ』って言われて飲んでます(笑)何も疑わずにすぐ取り込んでいます(笑)堀江が言うにはプロテインを飲むだけでも脂肪が落ちていくらしいので、飲んでます(笑)」

 

 

➖理想のスクラムまでの道のりは?

 

「まだっすね。どことやってもそんなに押される感じは無いんですけど、もっと押したいですね。ガツーンと、それが今の理想ですかね。」

 

 

➖10年目の今、自身のどこに成長を感じますか?

 

「ゲーム全体は、少し見えるようになりました、スタンドオフみたいではないんですけど。流れが見えるようになって、そういう時に声をかけたりとかっていうのはベテランになっているのかなと思いますね。」

 

 

➖メンタルは安定している方ですか?落ち込むことはありますか?

 

「楽天的なので、落ち込まないってわけじゃないですけど『何とかなるかな』ってのはあります。」

 

 

➖この先のこともそのスタンスでしょうか。

 

「間違いないです。マジで何とかなるでしょうって思いながらやっています(笑)

常にハードワークしてたらそれが繋がると思うので。頑張って日野を強くしようというのが僕の中であります。」

 

 

➖プレーヤーとしてやり残していることはまだまだありますか?

 

「まだまだジャパン目指さなきゃ、やるからには。またジェイミー呼んでくれって感じなんですけど(笑)トモさん(トンプソン・ルーク選手)もきんちゃん(大野均選手)も代表に入ってましたし、やろうと思えばいくらでも出来るので。プレーヤーである以上は、しっかり上を見てやってきたいと思います。」

 

 


➖日野の選手として公式戦デビューとなる今シーズン。どんなことが楽しみでしょうか。

 

「日野としてはトップリーグベストエイトを目指して戦っていて、強豪相手にも絶対に勝ちに行くし負けられない戦いが毎週毎週続くので、そこでどれだけ僕らがチャレンジして上目指していけるかが楽しみだし、個人的には新しいチームでどれだけ存在感を出してアピールできるかっていうのがすごく楽しみですね。」

 

 

➖最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします。

 

「日野レッドドルフィンズをぜひ応援しに来てください!個人的なことだと絵とかすごい描いているのでインスタ(@buzz_asahara )見てください(笑)日野は絶対楽しいラグビーをすると思うので、宜しくお願いします。」

 

 

 (C)buzz_asahara

 

浅原選手と私は、年齢も出身地が山梨ということも現在の住まいも府中と、共通点が多いこともあり、インタビューには最多登場してもらっていますが、ここまでゆっくり話をしたのは始めてでした。

 

これからは日野の浅原選手の声を届けていきたいと思います!

 

 


ロングインタビューのラジオ放送は後日、ラグカフェ編集部のFacebook(コチラ)から告知します。

 

 

1月12日(日)開幕する #世界一楽しもう を銘打ったトップリーグ 。

とっても賑やかなシーズンになりそうなので、私も存分に楽しみたいと思います♪

 

さの

 

--------------------------------------------------

●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

202018日現在、全国7局ネット放送中】

TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30

THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10

FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00

SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00

 ……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

rugbycafe_radiolive.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

 

-------------------------------------------------

 

【TL第1節】日野対Nコム☆鶴田諒選手・浅原拓真選手・田邊秀樹選手インタビュー

$
0
0

こんにちは!

アシスタントの佐野です。

 

待ちに待ったトップリーグが開幕しました♪


私は今シーズンも秩父宮から取材レポートをお届けします!

 


開幕戦の第1試合はNTTコミュニケーションズシャイニングアークス対日野レッドドルフフィンズ。


試合前にはセレモニーも行われ、キックオフ前のカウントダウンや、選曲の様子からワールドカップを思い起こす場面がちらほら見られました。

 

 

試合は拮抗し、最後はNコムが逆転し29対20で勝利。


選手のインタビューとともに振り返りたいと思います。

 

 

まずは勝利したNTTコミュニケーションズシャイニングアークスから、鶴田諒選手

 

「前半先制したんですけど、その後やられてしまい、(やられて)しまったもののラグビーってこう言う展開になるスポーツなので、しっかり後半逆転できるのをみんなが信じてプレー出来たおかげだと思います。」と振り返ってくれた試合は最大点差9点と拮抗し、前半の大半は日野がリードした試合でした。

 

リードを許していた時間帯は「とにかく敵陣に入りたいと思っていて。前半に自陣で結構回して、何もゲインできず相手ボールになっちゃったというのがあって、キックを織り交ぜながらとにかく敵陣に入りたい」と考えていたという9年目の鶴田選手は、この日のスタメンでは日本人だと山田章仁選手に次ぐベテランでした。

 

一方の日野は、キャップホルダーを含むベテラン選手が多数メンバー入り。


そこはどうゲームに影響したのか聞いてみると

「それが後半に差が出ちゃったのかなと思うんですけど。向こうは経験がある選手が多くて、読みどころじゃないですけどブレイクダウンをここでかければいけると、いやらしい感じがして、ちょっと僕は嫌でしたね。」と素直に答えてくれました。

 

 

Nコムの開幕戦は2019年のワールドカップでも活躍した南アフリカ代表のマルコム・マークス選手やオーストラリア代表のクリスチャン・リアリーファノ選手がスターティングメンバー入りしていました。

 

今年のチームについては

「外国人選手もすごいうちのプレーに馴染んでいてフォワードも強いですし、バックスも取りきれる力があるし昨年以上にチーム力として上がっていると思っています。」と教えてくれました。

 

Nコムの次戦は1/18(土)14:00K.O @秩父宮です。


「トップ4という目標はありますけど、とにかく先を見ずに一戦一戦。次のサントリーさんにはまだ公式戦で勝てたことがないので、そこを果たしたいと思います。」

 と最後に意気込みコメントをいただきました。



 

続いては、日野レッドドルフィンズから浅原拓真選手!

同郷の鶴田諒選手と談笑してからインタビューさせてもらいました♪

 

「今日は応援ありがとうございました。前半すごく自分たちのやりたいことが出来てたんですけど、後半Nコムのテリトリーの取り方とかボールをキープする感じとか、そうとう上手かったのでそこは次の課題ですね。」

 


コム相手に、特にどんなことを注意したのでしょうか。

「キープレイヤー、ナキ(アマナキ・レレイ・マフィ選手)とかマルコム・マークスとかいる中でそこをしっかり止めつつ僕らが課題としてきたディフェンスとアタックもこだわってきたので、そこを出せたら良いなっていうのはあって。後半はディフェンスが多すぎですね。あんなに攻め込まれるとちょっとトライも取られちゃうよなという感じです。」

と答えてくれた浅原選手はこの日はリザーブとして後半22分から出場。

 交代出場した直後のスクラムではコラプシングを奪い、それがペナルティキックになり得点に繋がりました。

 

「スクラムに関してはマルコム・マークスが抜けてどうなの?という感じだったので、そこは僕的にも一回マルコムと組んでみたかったというのはあるんですけど、それでも良い手応えでは組めましたね。

次は大阪でNECとなのでどういうメンバーになるかわからないですけど、しっかり戦って絶対勝ちたいですね。」と日野の選手としてのトップリーグデビュー戦の手応えと、次節への意気込みをもらい恒例のインタビューを締めてくれました!

 

日野は次節の相手がNECグリーンロケッツ(1/18(土)11:45K.O @花園)です。

 

 

 

最後は日野の田邊秀樹選手のインタビューを!

浅原選手とは移籍組であることも年齢も同じ選手です。

 

 

「やってきたことが出せて、チームとして成長できているなと実感したところもあるけれども結果を見ると惜しかったというか負けたっていう事実は変わらないからそこは悔しいっていう感じですね。」

 

リザーブメンバーだった田邊選手ですが、負傷交代で前半18分から出場。

想定外に早い出場だったと思うのですが、試合の流れはどのように感じていたのでしょうか。

 

「うーん、想定内やったんですよ、実は(笑)試合までの状況もあったので準備はしっかりしていたので。僕はいつでもどこでも緊急的に何でもこなせるというのが僕の強みでもあるから、そういう部分では準備はしていたので、ゲームプランは頭に入っているしそれを遂行するだけかなと感じていました。」

 


神戸製鋼コベルコスティーラーズから日野に移籍して3年目。久しぶりのトップリーグの舞台はどんな気持ちで試合に臨んだのでしょうか。

 

「ワールドカップが終わって、たくさんのファンの方に興味を持ってもらえてるっていうのも試合に入ってくる時に行列ができているのも(見て)10年くらい経ちますけど本当に凄いことだなって。楽しみたい気持ちもあるけれども、生半可なというか中途半端なことは出来ないなと身が引き締まる想いでした。」

 

と、やはりワールドカップの盛り上がりは選手のメンタルやモチベーションへも良い影響があるようです。

 

「相手がどうっていうのは勿論ありますけど、自分がやることにフォーカスしてずっとやってきたので。久しぶりのトップリーグという感覚はなかったですけど、そうですね、昨年は出ていないから神戸の最後の年の最後の試合以来3年ぶりぐらいっすかね。懐かしい、久しぶりっすね。」

 

とはいえ、カップ戦や練習試合には出場していたこともあり、試合感については「特に問題なしですね。」と話してくれました。


「チームが目標を達成するために。自分ができること、立場とか年齢とかも踏まえて。今後日野レッドドルフフィンズというチームが本当に強くて良いチームになっていくためにできることっていうのを一つ一つやっていきたいと思うし、若い選手、これからを背負っていく選手に対して良い見本というか。別に僕の真似をしろと思うわけではないですけど、自分のやるべきことをやるのが大事なんだよという風なことを感じとってもらえたら良いかなと思っているので、そこに徹したいと思います。」

 

と、最後は社会人10年目となるシーズンの意気込みを頂きインタビュー終了。

本当に考えてラグビーをしているのが伝わる選手です。


選手の声はラジオでもお届けしますので是非、聞いてください☆




この日は号外が配布され、朝日新聞は裏面が3面分使ったポスター仕様に♪



そのポスターですが、記者会見場には全16チーム分貼り出されていました。

ファンには嬉しい作りですね!



明日は第2試合、東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアスの試合レポートをお届けします♪

 

さの


--------------------------------------------------

●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

20201月14日現在、全国7局ネット放送中】

TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30

THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10

FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00

SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00

 ……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

rugbycafe_radiolive.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

-------------------------------------------------

 

 

 

第56回全国大学ラグビー選手権決勝@新国立競技場①

$
0
0

こんにちは。

ラグビーカフェ取材初参戦の夏目真紀子です。

1月11日(土)、先月完成したばかりの新しい国立競技場で、全国大学ラグビー選手権決勝が行われました。

 

普段ラグビーカフェで大学ラグビーを取り上げることは少ないですが、今回、編集長からの特命?!を受け、大学ラグビー観戦歴30年超の私が取材をすることに(あくまで趣味レベルの一ファンにすぎないのですが…)。

これまで仕事を通じて取材の経験はそれなりにありますが、このような大きなスポーツの試合の取材は初めてで、個人的にはドタバタでしたが(笑)、3回にわたり、私なりに報告をしたいと思います。

全国大学ラグビー選手権は、各大学リーグの上位14校によるトーナメント戦。“負ければ終わり”の後がない戦いに、毎年熱いドラマが生まれています。今シーズンはシード校である関東対抗戦1位2位の明治と早稲田が決勝に駒を進めました。


大学選手権決勝での早明戦は実に23大会ぶり。

私も23年前は国立で観ていたなぁ(遠い目)。

昨年からの2連覇がかかる明治、創部100周年を越え11年ぶりの優勝を目指す早稲田。帝京一人勝ちの時代から復活を目指す伝統校の組み合わせに、準決勝後は卒業生はじめオールドファンを中心に異常なほどの盛り上がりを見せていました。

さらに新しい国立競技場での初めてのラグビーの試合とあって、昨年のW杯からのラグビー熱を受け、新しいファンからの注目度も高かったようです。

さて決勝当日。

お昼すぎまで雲が広がっていましたが、14時30分のキックオフに合わせるように晴れ間が見え、太陽のぬくもりも感じられる陽気に。



圧倒的な存在感の新国立競技場。

周囲はまだ工事中の箇所もありますが、千駄ヶ谷駅からはフラットアプローチで、以前よりも利便性が高まりました。続々とファンがスタジアムに吸い込まれていきます。

パッと見た感じ、やはり40代以上と思しき方が多い様子。小さなお子さま連れも多く、学生時代に“強い明治”と“強い早稲田”を味わった世代が親となり、ファミリーで観戦、という流れでしょうか。

 

両校だけでなく日本代表ジャージや、W杯グッズを身につけたファンも多くいました。

客席は3層で、最大8万人まで対応可能というキャパシティは、想像以上の大きさでした。この日の入場者数は57345人。

 

チケットも完売で、ほぼ満席の状態です。

新国立で行われる初めてのラグビーの試合ですから、当然誰もが初めてここでラグビーのピッチを観たわけですが、噂に聞いていたとおり、思った以上にインゴールが狭い。また以前同様、トラックで周りを囲まれているため、秩父宮などと比べて空間が広く感じます。

一方、すり鉢状の客席からは、上の方の席だと、ピッチの選手たちの動きがよく見えないこともありますが、試合中はアナウンス(男性MC)と大型ビジョンへの表示で、ペナルティなどのルール説明がこまめに行われるから安心です。

 

ただ、時計は片方の掲示板にしかなく、やや不便に感じました。試合中の選手たちに影響はなかったのでしょうか……。

キックオフ直前。校歌斉唱後に客席から明治コールが沸き起こったかと思うと、負けじと早稲田コール。これは大学ラグビーが長らく持つ独特の雰囲気かもしれません。両校のコールがうねるように入り混じるなか、試合開始のホイッスルが鳴りました。

開始2分のファーストスクラムでは明治優勢に見えましたが、8分、明治のハイタックルで早稲田のPGが決まると、流れは完全に早稲田に。選手の動きが噛み合いテンポよくボールを回す早稲田が点を重ね、気づけば0-31で前半終了。今シーズン負けなしの明治が前半0点に抑え込まれる、という予想外の展開に。

そんな悲喜こもごものスタジアムをよそに、円形の屋根の空間からは穏やかな青空が覗いていました。 

 



ハーフタイムを利用して競技場を一周してみようとしましたが、思った以上の大混雑。圧倒的に男性ファンが多く、お手洗いに長蛇の列が。その列により残りの動線がうまく機能しない悪循環の箇所も。この辺りは今後の課題かもしれません。


シンプルなピクトグラム。距離の表記は嬉しいですね。

 

男女別トイレの他に、オールジェンダ―の共用トイレ、車いす専用トイレも備えています。


ベビーケアルームやベビーカー置き場(車いすと共用)も。

以前に比べて、随分と子連れにも優しい印象です。そして競技場は広すぎて、ハーフタイム中には回りきれませんでした……。


新宿のビル群がきれいに見えていました。

②へ続く。
 

第56回全国大学ラグビー選手権決勝@新国立競技場②

$
0
0

1月11日。

新国立競技場で行われた全国大学ラグビー選手権決勝。

早稲田リードで迎えた後半、前半完全に封じ込められた明治にとっては立ち上がりが大事です。

開始2分、明治のWTB山村知也が左隅にトライ! を決めたかに見えましたが、微妙だったためTMO判定へ。まるで昨年のトライオブザイヤーに輝いたNZ代表TJ・ペレナラのよう。
(↑言い過ぎ??笑)

大学ラグビー初のTMOでトライ認定となり、ようやく明治が得点。その後すぐに早稲田のトライに対して2回目のTMO判定が行われ、ノックオンでノートライと認定されると、すぐにその借りを返す形で早稲田WTB古賀由教のトライ。コンバージョンも決め、早稲田が加点しますが、明治はその後、後半15分と20分、さらに28分に続けてトライ。難しい角度からもSO山沢京平が確実にキックを決め、28-38と怒涛の追い上げを見せます。

残り10分ほど。明治の猛追で先が読めなくなった展開に、観客のボルテージも最高潮に。両チーム足がつる選手も増え、激しさを物語っていました。しかし明治の追い上げ届かず、35-45で試合終了。



ホーンが鳴った後も全力で走り続けボールを回す明治に対して、客席から大きなコールが沸き起こったのが印象的でした。

ノーサイドの瞬間、歓喜に包まれる早稲田フィフティーンと、膝をつき肩を寄せ合う明治フィフティーン。伝統校のプライドをかけた戦いに大きなプレッシャーもあったと思いますが、ようやくそれから解放された瞬間でもあります。涙する両チームの選手たちに、会場からは惜しみない拍手が送られました。

早稲田大学ラグビー部の優勝、と言えば「荒ぶる」です。優勝時にしか歌うことが許されない部歌の一つで、肩を組み輪になった部員、関係者により11年ぶりに歌われました。

(写真=国分智)

 

これには多くの早稲田ファンが胸を熱くするとともに、明治ファンも一緒に口ずさんだりと、会場一体となって感動を共有していたようです。 

 

試合後の記者会見。ムービーも数台、記者は60名ほどいたかと思います。

まずは明治大学の田中澄憲監督と武井日向主将。

 


田中監督は「新しい国立競技場、たくさんのお客様、そして早稲田大学さんにも感謝したい。負けたけれど、早稲田の全てが素晴らしかった」と相手を称えた上で、「明治も意地を見せたが、前半0-31だったのがこの結果。粘り強いアタックでコントロールされ、明治はパニックになっていた。後半は修正できたが、一人ずつ差し込まれ、バックスは特に自分たちのゲームが出来なかった。早稲田が明治に対してしっかり準備してきたということ。もちろん自分たちとしては準備した。でも足りなかったからこの結果なのだと思う。これからだと思う」と話しました。

武井キャプテンは「新国立で試合が出来たこと、多くのお客様の前でラグビーが出来たことを幸せに思う。チームを勝たせてあげられず申し訳なかった。後半は勝つことしか考えていなかった。追い上げについては、最後まであきらめない姿勢を後輩につなげられたのではないかと思う。」

敗因については「一人一人がゲインされて、フィジカル面で負けたのがこの結果。早稲田は対抗戦での敗戦(36-7で明治勝利)からハングリーで、自分たちのゲームをさせてもらえなかった」と話しました。

続いて、令和最初の大学王者に輝いた早稲田大学から、相良南海夫監督と齋藤直人主将。



相良監督は「いろいろなめぐりあわせで、この早明戦の舞台。幸せに思う。11年ぶりに『荒ぶる』が歌えて良かった。選手の頑張りに感謝したい」と笑顔を見せた上で、「明治が当たり前のようにできることを早稲田はできていなかったので、(対抗戦の)早明戦以降、意識の変化をしてきた。CTB中野が戻ったことも大きく、今日の前半はうまく絡めたのが良かった。メンタル的には準決勝から言い続けてきたが『攻め続ける』こと。負けるつもりでやっていない。監督としては、去年越えられなかった“年越し”を果たして(ベスト4進出すると年をまたいで準決勝)、悔しさも経験してこのステージに立てた。だからこそ『荒ぶる』は最高だし、自分の卒業時には歌えなかったので感無量」と話しました。

齋藤キャプテンは「6万人近くの中、新国立でのラグビー初の開催、嬉しい。前半にあれだけ点が取れてリードすると、どこかで気が緩むことがあるので、ハーフタイムで気合を入れて後半に臨んだ。緩めたつもりはないけれど、追い上げられたのは反省点。でも勝てたことに満足」と話しました。

記者から「あまり嬉しそうに見えませんが……」との質問が上がると、「自分としては喜んでいる(笑)。負けたら終わりの戦い、どうにか勝たなくてはという思いでやってきた。支えてくれた人、出られなかった部員の分まで、23人で努力をして勝てたので、キャプテンとしては終わった瞬間安心した」とホッとした表情でした。

(写真=国分智)

 

③へ続く。
 

第56回全国大学ラグビー選手権決勝@新国立競技場③

$
0
0

1月11日。
新国立競技場で行われた全国大学ラグビー選手権決勝。

試合終了後、両校1人ずつ、選手に直接お話を伺うことができました。まず明治大学LO箸本龍雅選手。恵まれた体格で、力強く前進する姿が印象的な頼もしいFWです。

後半15分にポスト中央に決めた明治2本目のトライは、意気消沈していた明治ファンに再び希望を与えたように思います。

(写真=国分智)


――シーズン通して大活躍の箸本選手でしたが……。
「前半、自分たちの入りが良くなくて、やられちゃったという感じです。正直なところです、前半はやられちゃいました」

――6万人の大観衆の中での試合については。
「本当に幸せなことだと感じました。この舞台に立てて、貴重な体験させてもらってるなと。校歌斉唱のときには、観客の人数が多いなぁと、ありがたいなと思いながら歌わせてもらいました」

――連覇のかかる伝統校同士の決勝というプレッシャーは。
「プレッシャーはなかったけど、終わって負けてみると、やっぱり悔しいなという気持ちはあります」

――箸本選手は少しでも前に出てくれるという期待もファンにはあるが。
「今日は完全に封じ込められていたので……。ただ来年まだあるので、この思いを忘れずに、どれだけマークされてても前に出られる、チームを前に出せる選手になっていきたいと思います」

――今シーズンのチームスローガン“真価”については。
「個人としての考えですけど、最後の最後で本当に、いい準備できたのかなと、チームとしては分からないけど、個人としてはもっといい準備できたところもあったかなと思いました」

(写真=国分智)


悔しさをにじませながら、自分自身にも厳しい評価をした箸本選手。でも後半33分、早稲田に駄目押しのトライを決められたときにも、インゴール内まで走って相手選手を捕まえようとしていた姿は、多くのファンの胸を打ったと思います。

そしてノーサイド時、ベンチに退いていた箸本選手は、真っ先にピッチへメンバーを出迎えに行っていました。いよいよ最終学年、来シーズンも貪欲に、そして熱く活躍してほしいですね。

……と、この記事をアップしようとした矢先、2年生のFB雲山弘貴選手と共に、サンウルブズのトレーニングスコッドに加わるとの発表が!! 先立って、早稲田の齋藤主将も選出されていますので、若い世代の活躍と成長が、本当に楽しみです。
 
さて続いては、早稲田大学FL相良昌彦選手。1年生のルーキーながらレギュラーの座を獲得。毎試合安定した活躍を見せてきましたが、この決勝でも前半37分にトライを決めました。

実の父である相良監督も「息子ということは別にして、いい選手。この大舞台でトライを決めるというのは、たいしたもの」と、記者会見では相好を崩していました。

(写真=国分智)


相良選手は小学生時代にタグラグビーチーム「七国スピリッツ」に所属し、全国大会にも出場。我らがラグカフェ編集長が手掛けた書籍『七国スピリッツの十二か月』にも、中心的メンバーとしてその様子が描かれています。

卒業後もラグビーを続けて現在のこの活躍に、当時のコーチもとても喜んでいるとのこと。驚いてくださるかな? と思い、特に説明をせずにコーチから預かったメッセージをお渡しして「これ、読んでください」とお伝えすると、「これを僕が声を出して読めばいいんですか?」と、とても素直に反応してくださいました(笑)。

事情を理解しメッセージを読んだ(黙読です 笑)相良選手は……。
「小学生のときはいつも怒られて、毎日落ち込んだりしていたんですけど、それがあったからこそメンタルが強くなったし、ここまで努力して、1年生で決勝の舞台に立てたというのは、すべて亀田先生の指導があったから。本当に感謝しています」

――W杯以降子どもたちのラグビー人気の高まりを受けて。
「小学生のときは、体を当てなくても楕円球を追ってとにかく楽しんでプレーして、ラグビーが好きなら夢を追いかけて努力して、大舞台に立てるように頑張ってほしいです」

――対抗戦の早明戦には出場していなかった相良選手にとって初めての早明戦。
「この大舞台に立てたことを幸せに思います。大観衆の中での早明戦は特別でした」

――両チームでも唯一の1年生でスタメンという経験について。
「しっかり今後に生かしていきたいです」

――その上で、来シーズンに向けての目標は。
「まずはスタメン取れるように、新しいチームになると思うので、レベルアップをしてスタメンでまたこの大舞台に立てるように一年間頑張っていきたいと思います」

最後にトライを決めたときのことについて、「めっちゃ気持ちよかったです!」と、それまでとは打って変わって興奮した様子で話してくれました。

 

1年生でのこの経験は、間違いなく今後の大きな糧になることでしょう。早稲田大学ラグビー部を背負っていく一人だと思いますので、活躍がとても楽しみです。

(写真=国分智)


ついでに編集長著『七国スピリッツの十二か月』に掲載されている相良選手の写真の上に、サインをいただきました。

これはお宝です!!

実は、今回私にとっての初取材で、機材トラブルがあったり、操作ミスをしたりと、とてもバタバタしてしまったのですが……。箸本選手も相良選手も嫌な顔一つせずに対応してくださいました。人間力の高さを感じます。本当にありがとうございました。

4年生にとってはこの決勝が最後の公式戦となりましたが、プレーはもちろん生活にいたるまで全ての姿勢が、しっかり後輩に受け継がれていくことと思います。

そしてここから、未来のトップリーガ―(早明レギュラーメンバーの4年生の進路は試合翌日に公表)、日本代表も誕生することでしょう。そう考えると、日本のラグビー界はとても明るいですね。

あらためて、両校選手の皆さん、大きな感動をありがとうございました。関係者の皆さんも、お疲れさまでした。

私は大学ラグビーの観戦歴は一丁前に長いものの、実は決勝戦を競技場で観戦するのは久しぶりでした。大歓声に自分自身が包まれるような、会場と一体となるような、あの感覚は、やはりゾクッとします。これがたまらなくて、かつては毎シーズン足を運んだのでした。

 

そしてその歓声が注がれるピッチには、TVでは映りきらない選手の動きや気迫があふれています。これが、生でラグビーを観ることのまさに醍醐味です。

また今回の取材を通して、選手や監督の声を直接聞いたり、その様子を間近で見たりしたことで、改めて、優勝すること、さらに連覇することがどれだけ大変なことなのか思い知らされました。

だってここまで来るということは、みんなほとんど同じくらい努力をして、準備をしているのだと思います。ほんのちょっとの差、差など無くて別の日だったら逆の結果だったかもしれない。もう目には見えない、頭では理解できないほどのレベルの話かもしれません。

だからこそ、勝っても負けても選手たちの姿は胸を打つのです。

私が初めてラグビーを観た10歳のとき。「世の中にこんなにも面白いスポーツがあったのか!!」とビックリしたのは、選手たちが背負っているもの、それまでのドラマすべてがプレーに表れていたからこその衝撃だったのだと、今では思います。

今回、特命を与えていただき、また貴重な機会をいただき、ありがとうございました。現場でサポートをしてくださったスタッフの(匂)さんにも心から感謝です。

ラグビーをあくまでお気楽な趣味としてしか観てこなかった私は、ラグビーを観てこんなに疲れたのは初めて、というくらいの疲労感でしたが(笑)。80分を戦いぬいた選手たちを前に、簡単に疲れたなんて言うのは失礼至極。でも、疲れたことよりももっとはっきり言えることは、やっぱり私はラグビーが好きなんだ、ということです。

これからも大学ラグビーはもちろん、各カテゴリーの選手たちの活躍に注目していきたいと思います。みなさんもぜひ、もっともっとラグビーを楽しんでくださいね!!(了)

(写真=国分智)

 

全国大学ラグビーフットボール選手権大会 決勝 早稲田大学VS明治大学@新国立競技場!

$
0
0

 

全国大学ラグビーフットボール選手権大会 決勝 早稲田大学VS明治大学の試合が、1月11日(土)新国立競技場で行われた。第33大会以来となる23季ぶりの早明決勝戦。さらに新国立競技場で初のラグビーの試合ということもあり、57,345人の大観衆が試合を見届けた。12月の試合では、明治が36-7で完勝しているだけに、早稲田としてはリベンジを果たしたい。

 

※入場ゲートはスタッフがチケットをもぎるのではなく、システムで管理されているよう。

 

試合は前半9分 斎藤のPGで早稲田が先制する。10分にラックから丸尾がトライ。さらに26分にラインアウトから長田がトライ。34分にはラインアウトモールから森島が押し込みトライ。39分には1年生の相良がラックからパスを受けトライ。31-0と早稲田の一方的な展開で前半を折り返す。明治はミスも多く、早稲田の素早いボール展開についていけない。

 

※場内にモニターがたくさんあるが、ここでは一切試合の映像は流れておらず。トイレ、売店で待っているお客様のためにどこか1つぐらい試合を流してみるのはどうだろうか。

 

後半は明治のペースに。3分ラインアウトから山村がトライ。このプレーはTMOとなるがトライと認定される。早稲田は10分古賀がトライ。

ここから明治が16分に箸本、21分に山沢、29分に山崎が3人をかわしてトライで38-28まで点差を縮める。しかし、34分に早稲田がスクラムから丸尾、桑山にボールを繋ぎトライで45ー28と再びリードを広げる。明治は最後意地をみせ、ラインアウトから雲山がトライで45−35とするが試合はこのままノーサイド。

早稲田大学が、11年振りの優勝を飾り、日本一になった時のみに歌う「荒ぶる」を大観衆と一緒に新国立競技場に響かせた。

 

 

田中監督

「前半は早稲田がアタック、ディフェンスとも全て良かった。0対31のスコアで折り返してしまったことが今日の結果に繋がった。前半早稲田の粘り強いデイフェンスを前に我々は一時的にパニックになってしまった。後半は修正でき自分たちのラグビーができた。決勝に向けて良い準備ができたと思ったが結果をだせなかったので、レビューして次のシーズンに繋げていきたい」

 

武井キャプテン

「まず、新国立競技場で決勝ができたことを幸せに思います。前半あのようなスコアで折り返してしまったことが今日の敗因です。早稲田のアタックに対して、我慢しきれず、ゲインラインを切られることが多かった。自分たちのディフェンスが整備されないままアタックが始まるという繰り返しでした。フィジカルでも負けてしまった。キャプテンとしてチームを勝たせられなかったことを申し訳なく思います。後半は自分たちのラグビーをすることができ、後輩に諦めない姿勢を見せることができたので、明治大学の今後に繋げることはできたと思います」

 

 

相良監督

「11年ぶりに『荒ぶる』を歌うことができて本当に良かった。最高でした。選手の頑張りに感謝しかありません。明治大学を分析する中で今日はオプションをある程度絞って準備したこと。あと中野が戻ってきたことが大きかった。彼を絡める形のプレーがはまっていた。今日はディフェンスもアタックも良かったし、自分たちがやってきたことを、選手たちがやりきってくれたので、優勝することができた」

 

斉藤キャプテン

「新国立競技場で初めてのラグビーの試合で、しかも6万人近くの観客の中でプレーできて本当に嬉しかった。前半あれだけ点がとれると後半どこかに緩みがでると思っていたので、ハーフタイムに締めて後半に臨んだ。それでも後半に追い上げられたのは、どこかに自分たちの緩みがあったからだと思うので、そこはしっかりと反省したい。12月の早明戦から1対1のタックル練習を強化したので、今日はディフェンスが良かった。キャプテンとして優勝することができて安心した」

 

※誰もいない記者会見場はこんな感じ。

 

※メディアの控え室はこんな感じ。コンセント&仕切りあり。仕切りはもう少し高くても良いのでは。

 

※ミックスゾーンはワールドカップの影響。新国立競技場での試合。早明戦だからと様々な要因が重なり、いつもよりメディアの数は多かった。

 

 

 

この試合に向けて坊主にして気合を入れた明治大学、笹川は「早稲田のアタックが良く、ブレイクダウンも最初から劣勢だったので、そこでやられしまい、ディフェンスが崩れてしまった。前半はスペースが少なく、ひとりひとりの間隔がせまく、うまくプレーできなかった。相手の広いアタックに対応できなかった」と試合を振り返った。

 

決勝に向けて「12月に勝利している相手だが絶対に強いというのはわかっていたので、新しい早稲田と試合をするという意識で準備をした。1年間練習してきた内容はとくに変えなかったが、負けてしまったので、足りない部分があったのではないかと思う」と話をした。

 

12月に対戦した時の早稲田との違いについて「ラインアウトの競り合いで、負けてしまったりフィジカルコンタクトの部分で強くなっていた」と話をした。

 

また、新国立競技場でプレーした感想を「声が聞こえないのは、試合が始まる前から、わかっていたし、プレーしているなかでプレッシャーはとくに感じなかった。秩父宮でプレーしていた時の方が、観客が近かったので、プレッシャーを感じた」と新国立競技場でプレーした感想について話をした。

 

2連覇を達成することができなかったことについて「明治がやっているラグビーは間違っていないと思うので、きよのりさんの教えをあと1年、自分たちよりも、こだわりをもってプレーしてくれれば優勝もみえてくる。学内の生活など、細かい所も自分たち以上にこだわってほしい」と後輩にリベンジを託した。

 

 

優勝した、早稲田の三浦は12月の敗戦から「自分たちは強くないと認識をして、そこからセットプレー、さらに個人個人スキルアップした結果を今日80分間プレーにだすことができた」と笹川とは対照的な話をした。特にタックルを重点的に練習したようで、その結果、決勝も素早いタックルが目立っていた。

 

新国立競技場でプレーした感想については「緊張はあったがファーストコンタクトをしてからは大丈夫だった」と話をした。

 

最後に後輩に向けて「2連覇できるように頑張ってほしい」とエールをおくった。

 

※誰もいなくなった国立はとても広かった。

 

新国立競技場でのイベントはサッカー天皇杯に続き、2回目なので、まだ、運用での課題は山積みだが、早稲田大学の11年振りの優勝で大学ラグビーの幕は閉じた。来季に向けて、早稲田の連覇はあるのか。明治の逆襲は。帝京大学の復活はあるのか。大学ラグビーにも今後は注目していきたい。

 

(匂)
 

【TL第1節】東芝vsサントリー☆森太志選手・桑山聖生選手・森川由起乙選手インタビュー

$
0
0
こんにちは!

アシスタントの佐野です。
 
秩父宮の第2試合、東芝ブレイブルーパス対サントリーサンゴリアスの試合レポートをお届けします♪


2万1564人と、満員の観客の中開催された試合は、東芝のリーチ・マイケル選手がボールを持つだけで「リーーチ!!」とワールドカップ同様のリーチコールが響きます。
一方のサントリーは松島幸太朗選手が股抜きパスや、トライセービングタックルのスーパープレーをみせ会場を沸かせてくれました!



両チーム共活動拠点が府中市であることから『府中ダービー』と称されるこのカードは26対19で東芝が勝利。



早速選手のインタビューと共に試合を振り返りたいと思います。




1人目はサントリーサンゴリアスから、森川由起乙選手!

 「自分達がやりたいことは全て遂行できていて、その中でレフリングの部分でイレギュラーなことが起こった時でも、残りの14人とリザーブの7人がしっかりやるべきことを遂行した結果が(ボーナスポイント)1ポイントをとれたと思ってますし、最悪の状況の中でも1番傷が浅く終わる状況でゲームが締めくくれました。14人で60分間守り続けてワントライ差で治めれたので、それを次に活かせるように頑張りたいと思います。」


と振り返ってくれた試合は前半29分に西川征克選手が危険なタックルでレッドカードになる波乱の展開に。


「最初の20分は東芝さんの方が勢いがあって、そこにサントリーは食われちゃった感じで。(西川選手は)ああいうプレーを普段しない選手でしたし。」

と東芝の印象と共にノーバインドタックルの背景についても話してくれました。


私もあの瞬間「そういう事する選手じゃないのに…」と隣に座っていた尾田さんに思わずこぼしていたので、森川選手のコメントにはとても共感しました。



数的不利な時間帯については

「流キャプテン筆頭に1人が3パーセントの力を多く出すことによって数的優位をなくそうと。自分たちが前半もワントライで抑えてこれだけ守れたというのは次自信を持ってどんどんアタックしていこうと。全員そこに対しては弱気にならずに、14人でプレーできているという強みを持ってアグレッシブにアタックしていこうと思っていました。」

と話すように、14人とは思えない試合展開でした。


外国人選手が大勢加入したサントリー。

スタメン入りしたサム・ケレビ選手も大活躍していました。

流キャプテンは会見で「日本人と外国人がバラバラにならないよう意識している」と話してくれましたが森川選手も日本人の特徴として言いたいことも言えないことがあるので、そこはお互いフィードバックも大事ですし正直に。コミュニケーションはしっかり取れていると思います。」と問題ない様子でした。



この試合は、森川選手にとって4年ぶりのスタメン。

「4年ぶりにスタメンを勝ち取ることができたので、個人のこともそうですけど僕がスタートに選ばれたということはチームからの信頼も勝ち取ったということなので、それに恥じないように自分のフィジカルだったりスクラムだったりを、どんどんチームに貢献出来るように頑張っていきたいです。」

と今シーズンの抱負を頂きインタビューを締めてくれました!


まさかの黒星発進となったサントリーですが、14人であの試合内容は流石でした。



続いては、東芝ブレイブルーパスのルーキーにして開幕戦のスタメンを勝ち取った桑山聖生選手!

 「府中ダービーということでお互いのプライドがぶつかり合う試合だったんですけど、その中で我慢して最後まで戦えたことが勝因になったかなと思います。」

 

トップリーグデビュー戦でしたが、「楽しんでやろうという気持ちで臨んでものすごくレベルが高い中で初めての試合だったんですけど、自分としても良い感触をつかむことができたので良かったです。」と笑顔で振り返ってくれました。


緊張より楽しさの方が上回ったそうで、結果としてサントリー相手に勝利。


特に東芝の選手からサントリーに対する闘志は昔から感じてきましたが桑山選手も「昔から僕は東芝が好きで東芝に入ったので、この府中ダービーに勝てたというのはすごい嬉しいです。」と。


このカードはやはり永遠のライバルチームです。


自身のプレーについては「特に見せるようなことはなかったんですけど」と謙遜しつつ「ディフェンスで身体を張り続けることができたのは良かったかなと思います。次回も良い準備して自分のプレーができるようにしたいと思います。」とニコニコ応えてくれました。



最後は、東芝の森太志選手!

 「今日勝てて本当に嬉しいんですけど、特にフォワードのタイトファイブは今年の春にサントリーさんと合同練習させていただいて、スクラムは結構けちょんけちょんにやられてしまって。サントリーさんはすごいスクラムが強いチームなので、そこに対して皆んな全力でチャレンジしようと練習してきて、今日はすごく自分たちとしては良いスクラムが組めたので、そこで喜んでまた来週良いエネルギーを持って試合に臨もうかという風に考えているところです。」



昨年4月に東芝がサントリーグラウンドへ出向き、合同練習するという、なかなか珍しい事があったカップ戦前。

私もその様子は観に行っていましたが、湯原コーチが檄を飛ばしていました。

あの日の出来事が、彼らに火を付けたようです。



どこにポイントを置いて試合に臨みましたか?

 

「僕たちタイトファイブとか1、2、3番の選手がしっかりスクラムを組めばうちのマイケルとかバックローとかバックスの選手が良いラグビーをしてくれると信じていたので。後ろを良いボールを出そう、セットプレーで勝とうというのをポイントに置いて僕は2番として試合に臨もうと考えていました。」

 


東芝はプレシーズンの練習試合からも調子の良さが伝わってきました。昨年よりもやることが明確になり、チームが同じ方向を向いているそうなので、何か要因となる事があったのか聞いてみると

 

「どうなんですかね、『もう負けんの嫌だ!』って言って(笑)一人一人がチームにどう貢献できるかっていうのを考えながら、モチベーションも高くやれていますね。ワールドカップを見て燃えるんじゃないですかね。本当僕も個人的にそうなので。日本代表の選手たちがすごい良いラグビーを見せてくれて。それによってモチベーションが上がっているのは僕個人的にはあります。」


最後にシーズンの抱負を

「1節1節、タフなシーズンになると思うんですけど僕たちはチャレンジャーのつもりで、自分のできることすべてをチームに差し出したいと思っています。」



試合後の記者会見でも小川キャプテンがカップ戦で自信を取り戻したと話していました。

昨シーズンは11位に終わった東芝ですが、今年は上位に食い込んでくると私は予想しています!



最後に開幕戦の混雑状況のレポートを!

今後、何時に秩父宮入りするか迷った際の参考になれば嬉しいです!

  

↓先行入場開始時間、9時45分時点のメインスタンドの様子。先行、一般、チーム枠等、様々な列がひしめき合う形で、ロープで仕切られていました。

 
 
↓一般入場開場時間、10時時点でのメインスタンド側の入場待機列最後尾は神宮球場前まで
 
 
↓キックオフ1時間前の10時半時点のメインスタンドとバックスタンドの観客席の埋まり具合
 
 
ざっくりいうと4年前の光景ですが、4年前よりも混乱していない印象でした。(実際4年前の府中ダービーは第1試合がヤマハだったことも影響しこの日より約4000人多い観客数でした。)


記者席も満席で、今週末はトップリーグもついに地上波放送!

今年のトップリーグ、盛り上がっているのは周りだけではありません。

ワールドカップは色んな選手のモチベーションアップに繋がっているようで、そのせいか試合は開幕戦から見応えたっぷりでした♪

つくづく自国開催と代表選手の活躍に、感謝します!
 
さの

--------------------------------------------------

●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

20201月15日現在、全国7局ネット放送中】

TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30

THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10

FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00

SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00

 ……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

rugbycafe_radiolive.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

-------------------------------------------------

 

【TL第1節】神戸製鋼対キヤノン@神戸ユニバー記念競技場

$
0
0

 

1月12日にトップリーグ2020が開幕しました。

 

私は神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われた、神戸製鋼対キヤノンの試合に行ってきました。

 

その様子をお伝えします。

 

 

ユニバー記念競技場の最寄り駅は、神戸市営地下鉄の総合運動公園駅。電車が到着するたびにどんどん人が溢れ出して、スタジアムへ向かいます。構内柱の右奥に見えるのがユニバー記念競技場です。

 

 

駅からユニバー記念競技場までの数百メートルの道は、人でびっしりです。

 

 

ホームチームの神戸製鋼のブースです。グッズ購入や、ファンクラブへの入会、ファンクラブ特典を使った入場券との引き換えなどでごった返しています。

 

 

こちらはキヤノンのブースです。同じようにグッズ購入やファンクラブの入会などを行っています。

 

 

試合開始1時間前の、メインスタンド入場列最後尾です。この日の入場口は、メインスタンド1カ所、バックスタンド1カ所の、計2カ所のみ。長い列が何回も折り返しています。この開始1時間前の時点で、メインスタンドの自由席は満員のため、「自由席券を持っている人はバックスタンド入場列に並んでください」と呼びかけています。

 

 

バックスタンド入場列はどうなっているかというと、入場口から先ほど歩いてきた数百メートル先の駅を越え、さらにほっともっとフィールド神戸のレフトスタンド横で折り返しているほど長い列になっています。こんな光景は見たことがありません。『ワールドカップ効果、恐るべし!』というのが正直な感想です。

 

 

試合開始30分前のメインスタンドの様子です。空いて見える赤い指定席は、販売分は売り切れており、その左右の自由席はご覧のようにびっしりと埋まっています。

 

 

スタンドの中程と最上段にある二つの通路は、自由席券を持ってメインスタンド入口から入場した人たちが、バックスタンドへ行くために列を作っています。ほっともっとフィールド前で折り返していた列が、バックスタンドの入場列だという案内が行われていなかったため、メインスタンド前でそれを知った自由席券を持つ多くの人は数百メートル歩いて戻ることをせずに、メインスタンド入口から入場したようです。もし同様な状況が今後の試合で起きた際には、駅前で「メインスタンドの自由席は満員です。自由席券をお持ちの方は、こちらのバックスタンド入場列に並んでください」という案内があるとスムーズだと思いました。

 

 

バックスタンド上層部も開放され、どんどん人が入っていきます。

 

 

13時になり、神戸製鋼は橋本大輝ゲームキャプテン、キヤノンは嶋田直人キャプテンを先頭に入場します。

 

 

試合開始直前の様子です。バックスタンド上層部の席もかなり埋まっています。

 

 

13:05に神戸製鋼のスタンドオフ、ダン・カーターのキックオフでゲームが始まりました。

 

 

しかしキックオフのボールは直接タッチを割り、キヤノンボールのセンタースクラムでリスタートします。キヤノンのスクラムハーフは、日本代表の田中史朗です。

 

 

試合が動いたのは開始7分。ダン・カーターのペナルティゴールで、神戸製鋼が先制しました。

 

 

12分には神戸製鋼リチャード・バックマンのトライが決まり、8対0とリードします。

 

 

キヤノンも16分に、日本代表のスタンドオフ田村優のペナルティゴールが決まり、3対8と5点差に詰めます。

 

 

しかし神戸製鋼はウイング山下楽平のトライや、ダン・カーターのトライ(写真)などで点差を広げます。キヤノンも前半終了間際にセンター三友良平のトライと田村のゴールで追いかけますが、22対10と神戸製鋼が12点リードして前半を終えました。

 

 

ハーフタイムの様子です。ピッチでは芝生の傷んだ部分の補修が行われています。

 

 

後半開始から、神戸製鋼はプロップで日本代表の中島イシレリが登場。スタンドからは中島の代名詞となった「イヤボイ!」の声が飛びます。

 

 

キヤノンは後半2分に三友がPGを、14分には田村がPGを決めます(写真)。しかし後半の得点はこの計6点に終わりました。

 

 

神戸製鋼は日本代表のセンターであるラファエレ・ティモシーがオフロードパスでスタンドを沸かせ、同じく日本代表のフルバック山中亮平はスペースを見つけて走り込み、相手ディフェンスを切り裂きました。

 

 

神戸製鋼の新戦力で、ニュージーランド代表のブロディ・レタリックは、世界最高のロックと呼ばれるに相応しい豊富な運動量と強さ、そして高さでチームを引っ張っていました。

 

 

後半20分に、神戸製鋼の大卒新人で日本代表のアタアタ・モエアキオラが出場しました。

 

 

その直後のプレーで、アタアタは見事にトライを取ります。これを含めて神戸製鋼は後半だけで4トライ4ゴールをマークし、終わってみれば50対16の大差で神戸製鋼がキヤノンに勝利しました。

 

 

キヤノン:アリスター・クッツェー ヘッドコーチ。

「ここからゲームがどのように動いていくのかわからないというような大事な場面で、我々は自分たちのミス、ボールを蹴りださなければならないところで蹴りださないとか、単純なノックオンであるとかのミスをしてしまいました。こういったところはこれからしっかりと練習で取り組んでいけるところだと思いますので、来週の試合に向けて準備をしていきたいと思います」

 

 

キヤノン:嶋田直人キャプテン

「完敗です。タックルでもディフェンスでもキヤノンの方からプレッシャーをかけていこうという話しをしていて、神戸製鋼さんが気持ちよくプレーできない状況を作ろうというプランだったんですけど、そこがあまりうまくいかず、気持ちよくプレーさせてしまいました」

 

 

神戸製鋼:デーブ・ディロン ヘッドコーチ

「トップリーグ2020の最初の勝利を掴むことができて嬉しいです。この神戸というホームグラウンドで、これだけのお客さんの前でそれができたことを嬉しく思います。今日の結果を得るために、選手、スタッフがハードワークしてくれたことを誇りに思います」

 

 

神戸製鋼:橋本大輝ゲームキャプテン

「今日は素晴らしい環境の中で、たくさんのお客さんに観に来ていただいて、本当に嬉しかったです。ありがとうございました」

「ゲームに出なかったメンバーがすごい良い準備をしてくれて、キヤノンのアタックであったりディフェンスを分析して、僕たちに良い準備をさせてくれました。チーム全員のおかげだと思います」

 

 

神戸製鋼:山中亮平

「今日ユニバーだけじゃなくて、どこもすごい観に来てくれていると思うんで、それはすごく嬉しいですし、しっかりこれを継続していきたいです。選手たちはラグビーを一生懸命頑張って、いい試合をして、観ている人に楽しさだったり面白さだったりを感じてもらえるようにやっていくだけだと思います」

 

 

キヤノン:田中史朗

「負けてしまったんですけども、キヤノンとして良い部分もあったんですけど、最後に小さいミスでチャンスを活かし切れなかったというのが多々あったので、そういう部分をしっかり修正していきたいなと思います」

「(今日は)緊張してました。昨日も全然寝れなかったですし。やっぱり違うチームに来て初めてのゲームだったので、緊張してましたね」

 

 

キヤノン:田村優

「たくさんのお客さんが来てくれて、素晴らしい中でやらしてもらいました。キヤノンとして少しでも日本一のチームに勝てるチャンスを見出していきたかったです」

 

 

神戸製鋼:中島イシレリ

「(観客席からの「イヤボイ」の声は?)聞こえました。(どう感じましたか?)イヤボイという感じですね(笑)」

 

 

神戸製鋼:ダン・カーター

「自分としては公式戦の出場が12カ月ぶりだったので、ちょっと試合前には不安があったんですけど、こんなに素晴らしい選手と一緒にプレーをすると、自分の仕事は楽になりました。自分が取ったトライの場面ですけど、日和佐(篤)選手が自分でもトライを取れたんじゃないかと思うんですが、それでもパスしてくれて。後でありがとうございますと言いに行かなければならないですね(笑)」

 

 

 

この日、神戸ユニバー記念競技場へ足を運んだ観客は2万3004人!

ここで行われたトップリーグのゲームでは、過去最多の観衆となりました。

 

昨年のワールドカップ日本大会で盛り上がった熱がそのまま、年を越しても続いているのを実感します。

 

今後も人々の関心がラグビーに対して常に向き続けるようにと願いながら、ユニバー記念競技場を後にしました。

 

 

(場)

 

トップリーグ 第1節 東芝ブレイプルーパス VS サントリーサンゴリアス@秩父宮ラグビー場

$
0
0

 

トップリーグが1月12日(日)開幕した。年末年始で各種メディアに引っ張りだこの、ワールドカップで活躍した選手をみようと多くのファンが全国各地の試合会場に足を運んだ。秩父宮ラグビー場にも21,564人のファンがつめかけた。

 

※場内に「#にわか」の看板も。場内も昨年とは異なり女性ファンが多いように感じた。

 

試合は前半8分、東芝が相手の反則からモールを形成し、最後は新人のシオネ・ラベマイが右中間にトライで先制する。対するサントリーも20分に、ラインアウトからボールを展開し、最後は西川がトライで同点に追いつく。しかし29分、サントリー西川がブレイクダウンに絡もうとしたさいノーバイドショルダーで頭部にチャージしたという判定により、レッドカードとなり一発退場。残り時間をサントリーは数的不利で戦うことになってしまう。数的優位にたった東芝は42分ボールを保持し、最後は小川がトライで、12ー7前半を折り返す。

 

後半も東芝が数的優位を活かしリードを広げると思ったが、先に得点を奪ったのはサントリーだった。

7分にワールドカップでも活躍したオーストラリア代表ケレヴィの突破からチャンスを作り、松島が左外に股の下を通す約20mのパスを通し、最後はテビタ・リーが押し込み12-12の同点に追いつく。しかし20分松岡、30分に三上がトライをあげ東芝が26−12と再びリードを広げる。サントリーも36分にケレヴィがトライをあげ26-19としたが試合はこのままノーサイド。

府中ダービーと呼ばれるトップリーグ伝統の一戦は東芝の勝利となった。マンオブザマッチには、東芝から小川が選出された。

 


ミルトン・ヘイグヘッドコーチ

「望んでいた結果ではなかったが、65分間、14人でディフェンスをし最終的に1ポイントとれたことは良かった。特にFWが頑張った。この試合の経験から次に何をしないといけないかロッカーで話をした。来週はショートウィークなので、レビューをして準備をしたい」と話をした。

 

流キャプテン

「満員のスタジアムでプレーできて嬉しいですし、皆に感謝しています。14人で多くの時間を戦って1ポイントとれたことは、すごく誇れると思います。この1ポイントはカジ(梶村)が相手のゴールキックにチャージしてくれたから。それがなかったら1ポイントもとれなかった。そういうプレーができる選手がいるサントリーというチームはすごく誇れると思いました。ただ、ペナルティの数も多く、もっとアタックする時間を増やさないとサントリーのよさは出てこないので、しっかりと修正していきたいと思います。14人なってからは、1人ずつがあと3パーセントのハードワークをしようと心がけました。あとブレイクダウンで人数をかけず、なるべく1人で成立させるようにすることも意識しました。次に何ができるかが大事なので、今日の負けはしっかり受け止めて、次の試合で良いラグビーが見せられるようにいい準備をしていきたい」と話をした。

 


トッド・ブラックアダーヘッドコーチ

「勝利することができ、タカ(小川キャプテン)と選手たちを誇りに思います。シーズンにむけてすごくハードワークをしてきた結果を今日プレーで見せることができた。特に後半は落ち着いてプレーできていた。いいスタートが切れてうれしい」と話をした。

 

小川キャプテン

「まず、昨年のカップ戦で自信を取り戻したというのがあった。それからトットさん(ヘッドコーチ)が来て、より詳細なプレーをするようになった。トットさんのラグビーをみんなが一緒に理解して、勉強してここまで練習し、みんなでつくりあげてきたことが良かった。今日は今シーズンここまで準備してきたこと。サントリー戦に向けて今週準備してきたことを、みんなが実行できた。その結果、勝利を掴むこととができた」と話をした。

 


フル出場の東芝、梶川は「相手が1人少ないというのもあったのですが、スクラム、セットプレー、ラインアウトは、こだわってプレーできた。しっかりと、準備してきたことは出せたと思います」と試合をふりかえった。

 

自身のプレーについては「アタックに関して、チームでコネクションを保ってアタックできた。ただ、コネクションを保つ上で試合中のコミュニケーションはもっと高めることができると思う」と課題についても話をした。

 

新しいヘッドコーチについては「しっかりと個々のプレーに責任を持たせるというのは一番大きい」と感想を述べた。

 

また大観衆でプレーした感想を「たくさんのお客様にみてもらえるのはすごく嬉しいですが、それと同時に責任も増すので、下手なプレーはできない」と気を引き締めていた。

 

 

同じく東芝、三上はスクラムに関して、「サントリーは1人少なったが、それでも15人いる感じでとても激しくプレーしてきたので、厳しかったですね」とサントリーは1人少ない状況でもスクラムは強かったようで、特に3番(セミセ タラカイ)がうまかったと話をした。「スクラムはこだわっているので、どんどんプレッシャーをかけていきたい」とスクラムについては、さらにこだわってプレーしていきたいと語ってくれた。

 

前半のコラプシングについて「ほんとは、あそこでトライをとりたかったんですが、サントリーが修正をしてきました。ウィングをスクラム入れて、8対8になった時はいけたのですが、押されないスクラムに修正してきてからは苦戦しました」とチャンスの場面をふりかえった。

 

また、ヘッドコーチが変わり「システムも変わったし、いろんな文化をしっているヘッドコーチなので、見えない部分で変化はあります」良い方向に進んでいると話をした。

 

自身のトライの場面については「たまたまです(笑)空いてたので飛び込んだです」と笑顔で語ってくれた。

 

 

松島幸太郎、リーチマイケルには多くの数のメディアが群がっていた。リーチは「30代となり、肉を食べると、どんどんでかくなってしまうので、魚だけにして、調整している」と話をした。

 

トップリーグ開幕戦は国内各地6会場で実施され、8試合で、計11万6737人の観客動員を記録した。にわかファンを本当のラグビーファンにできるように、選手たちには、さらに質の高いパフォーマンスを引き続きみせてくれることを期待したい。

 

(匂)

一生に一度ではない日常のラグビー、トップリーグ開幕

$
0
0

ジャパンラグビートップリーグ2020、開幕です。

昨年のワールドカップで起こった熱を、代表選手たちのテレビ出演などで保温することに成功しました。

リーグのプロ化構想は、季節外れの花火のように儚く虚空に吸い込まれましたが、目の前のラグビーは粛々と。

 

今シーズンの観客数、目標は60万人です。

開幕戦で各地にたくさんのファンが集まり、早くも10万人近い動員を達成しています。

この調子で進めば目標達成も確実ですが、逆に心配なのはキャパシティの少ない競技場(夢の島など)での開催がいくつかあることです。

全国を幅広く網羅したい気持ちもわかりますが、アクセス良く、より多くのファンに観戦機会を提供することもまた必要なのではないでしょうか。

 

閑話休題、秩父宮で開催された第1節は、詰めかけたファンの期待を裏切らない熱戦となりました。

 

第1試合

日野レッドドルフィンズ             20

  VS

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス      29

 

トップリーグ昇格以降強化と成長を続けているシャイニングアークスと、念願の昇格を果たしチャレンジを続けるレッドドルフィンズ。

試合はシャイニングアークスが先制するも、レッドドルフィンズが逆転という展開になりました。

最終的にはシャイニングアークスが地力とプレー精度の差を出し勝利をおさめましたが、レッドドルフィンズで途中出場した浅原拓真が「勝てたー」と悔やんだように「あわや」という試合でもありました。

シャイニングアークスPR1庵奥翔太(あんおく・かぶと)

−−接戦ながら勝利することができました。開幕戦勝利の意味は大きいですね。

「ボーナスポイントも大事でしたが、何より一番は勝つことだったので、それを全員でひとつになってできたのは良いこと。いい形で次につなげられるのではないかと思います」

 

−−前半は先行されて終わりました。チーム内ではどのような話をして修正したのでしょうか。

「ハーフタイムに、いつもなら全員が出し切ったという感じになっているのですが、あまり疲れていませんでした。それは相手のペースでラグビーをしているからで、後半は自分たちのペースに持ち込もうと話をしました。セットプレーでは僕がペナルティーを取られる場面もありましたが、その後は修正して逆にペナルティーを奪うこともできたので、セットピースは継続で、フィールドでは自分たちのペースに持っていこうと話しました」

 

−−レッドドルフィンズのフォワードは日本代表経験者も多く、経験豊富です。シャイニングアークスにもマルコム・マークスが加入し強化しています。スクラムを組んで感じたことはありますか。

「スクラムをどう組むのかは、斉藤展士コーチとずっと話し合っていて、相手どうこうよりも自分たちのスクラムを組むことを大事にしています。相手は経験豊富であることはわかっていましたが、そこにフォーカスするのではなく自分たちのスクラムに集中しました。修正するところはまだまだあるんですけど、そのなかでできた部分もあるので、できなかったところは伸びしろとポジティブにとらえてやっていきたいと思います」

 

−−新加入のマルコム・マークス選手は、南アフリカ代表で189cmと大型HOです。チームにはフィットしてきていますか。

「ただデカいだけではなくて、力もあるし、器用だし、突進力もあるし、なんでもできる。逆に(自分より)年下なんですけど、学ぶところも多すぎて、頼りになります。だからといって、マルコムに全て任せるのではなくて、自分たちがどう組めばマルコムがストレスないように組めるのかというのも考えてやっていきたいと思っているので、そこも伸びだととらえています。(一緒にスクラムを組んで)発見はあったんですけど、それを日本人ができるかというと、わからないです(笑)。パワー的にも、身体のサイズ的にも、日本にはいない感じなので」

 

ワールドクラスの選手とプレーすることで、さらなる成長が期待される庵奥です。

 

第2試合

東芝ブレイブルーパス   26

  VS

サントリーサンゴリアス  19

 

第二試合は府中ダービー。トップリーグの黄金カードのひとつです。

ここ数年は停滞感があったブレイブルーパスですが、今シーズンは一味違うのかと期待させる開幕戦となりました。

サンゴリアスは西川征克のレッドカードによる数的不利に陥りながら、大崩れしなかった対応能力は流石の一言です。

 

この試合からは豊島翔平の負傷で入った中尾隼太(なかお・はやた)。

−−想定よりも早い出場だったと思いますが、どのようなことを意識して試合に入りましたか。

「僕が入るときは、潤滑油のような役割でうまく人を使ったり、スペースを作ったりすることが自分の持ち味だと思っているので、そこのところ、みんなのコネクションをうまくつないでアタックをプレーしようというイメージでプレーしました。実際、練習してきた、自分たちのしたいアタックが出せた場面もあったので、良かったかなと思います」

 

−−数的有利の時間は長かったものの、得点差はつきませんでした。取れそうで取れない時間、守勢になる時間もあったと思いますが、チームとしてはどのような声をかけあっていたのですか。

「一人減ってもサントリーは強いし、簡単に勝つことはないと思うので、集中を切らさないことと、フィジカルの部分で絶対に勝とうというのはハーフタイムにも話をして、接点の部分で激しさを出そうとしました。相手は一人少なくなっているので、よりスマートにプレーして、後ろのスペースがいなければキック、フォワードが少ない分モールで前進するなど、プレーを選択して、あとはフィジカルで戦おうとずっと言っていました。現状ではいい手応えを得られたと思います。もちろん、まだこの試合から学んで成長していくことはあると思いますが、自分たちのスタンダードが上がっていることを感じています」

 

−−たくさんの観客の前で、府中のライバルチームに勝ったことはリーグ戦を進めていくうえでも意味は大きいのでは。

「初戦にいいチームのサントリーに勝つことができたのは大きいと思います。この経験を次に生かして、毎試合成長していかないと15試合勝つためには、まだまだ自分たちにはやることがたくさんあると思うので、学びながら成長していきたいです」

 

−−HCが変わり、何か変化を感じていますか。

「東芝にもともとあるDNAや文化はそのまま継承している部分もあります。ポジティブに、みんなでやっていこうとする意識は強いと感じている。選手が一体となって試合に出場するかしないかに関わらず、全員で一緒に”together”という言葉を大切にして、みんなで戦って、みんなで成長して、みんなのためにプレーすることをやっています。フィールドを広く使いたいというのはちょっと変わった面ではあるので、ボールを動かしてエキサイティングなラグビーをすれば見ている人も、やっている僕らも楽しいというのはあると思う」

 

サンゴリアスはこの敗戦によって、次のシャイニングアークス戦と第三節のコベルコスティーラーズ戦がリーグ制覇を目指すためには大きな山になります。

5月の最終戦まで、熱い試合が続きそうです。

 

今節のおまけ。

途中出場したサンゴリアスの田村熙。

数的不利の展開で難しい状況のなか奮闘していたのですが、電光掲示板には「田中熙」になっていました。

先発予定の第二節では修正されているか。

運営側の修正能力にも注目です。

 

第二節が行われる週末は全国的に寒くなりそうなので、防寒対策をしっかりして(特に2試合開催の会場)スタジアムへ行きましょう。

座布団やひざ掛け、カイロはもちろん、足元に新聞紙などを一枚敷くのも底冷え対策にはおすすめです。

 

(尾)

 

 

【TL第2節】キヤノン対三菱重工☆金子大介選手・安江祥光選手インタビュー

$
0
0

こんばんは!

アシスタントの佐野です。


トップリーグ第2節、秩父宮で行われたキヤノンイーグルス対三菱重工相模原ダイナボアーズの試合レポートをお届けします♪




このところの取材は何やかんやで雨を回避してきましたが…1月18日(土)はセンター試験の日だけあり、雨雪に



それでも、伊藤忠側の屋根あり席はぎっしり立ち見でお客さんが溢れていました。



気温は2度。

雪になったり雨になったり、風も吹く悪天候の中試合は開催されました。



ダイナボアーズが先制すると。更に敵陣深いところで、プロップの細田隼都選手が田村優選手のキックをチャージしトライ。今季からトップリーグに昇格したチームにも関わらず、15-10とダイナボアーズがリードしたままハーフタイムを迎えます。

後半に入るとすぐ、キヤノンが逆転。天候の兼ね合いもあり、ペナルティーが多くなると66分にダイナボアーズにシンビン。

しかし両チームなかなかトライを決めれず、ホーンが鳴った時には15-20とキヤノンリードでダイナボアーズボール。自陣マイボールスクラムから敵陣に攻め込もうとするも、ノットリリースザボールでキヤノンにペナルティーキックを献上。最終的に23-15でキヤノンが勝利しました!




試合後は両チームのフッカーの選手にインタビューをお願いしてきました♪


まずは勝ちましたキヤノンから金子大介選手


「勝って良かったなというのが第一印象で。天候である程度チェンジしないといけない部分があったんですけど、FWのセットピースだったり力勝負で勝てて、最後は良かったかなと思います。」


 

➖ペナルティが多い試合となりましたがどんなことが要因として考えられますか?

 

「お互いペナルティが多かったかなっていうのはあるんですけど、ハンドリングは天候もあったりブレイクダウンでお互いプレッシャーをかける場面が多かったと思うんですけど、ちゃんと相手を倒しきれなかったりという所があって。そういった所で面白いか面白くないかと言われたら、展開の少ないラグビーになってしまったんですけど。ペナルティを今後ああいう風に重ねてしまうとこれから強いチームと当たりますし、敗因になってしまうので、そこは引き締めてチームに落とし込んでいきたいと思います。」



ハーフ団にジャパンの選手が帰ってきましたね。

 

「フィットしていると思いますね、フミさん(田中史朗選手)もすごい喋ってくれますし、ユウは同期で2年前くらいからずっと一緒にやっていますし、キヤノンのラグビーをちゃんと理解してやってくれていると思うので。来週以降もっとフィットして頑張っていきたいなと僕らも思います。」

 


➖次節に向けて意気込みをお願いします。

 

「フッカーは激戦なので、自分がまずメンバーに入って、入らなかったとしてもチームをどう勝たすかということを考えてやれれば良いなと思います。」

 


 

つづいては、ダイナボアーズのフッカー

安江祥光選手!



 「バッドコンディションというのは試合前から理解していたのでそれ用の戦い方というのはチームで浸透させていたですけど、近場のフォワードの力強いランニングだったり、バックスの展開してからの田村優選手のキックを使ったちょっと往なされるようなプレーと、すごいミックスされたチームで悔しいながも負けてしまったんですけど、そっから次節に向けてのポイントは見えてきたと思います。」

 


➖寒さは試合中も感じましたか?

 

「寒かったっすね。足の指の先から手の指の先から寒くて。だけど本当身体を当てたらすぐ暖まるというのがラグビー選手なので(笑)これがラグビースタイルというか、雪の中やるというのが久しぶりですね。」

 


➖2週連続で逆転負けとなりましたが何が要因として考えられますか?

 

「昨シーズンから僕たちは入りが悪いので、開始20分をまず(大事にする)、先に得点を取るということを心がけてやってきているので、チームプランとしては間違ってない方向だと思います。」

 

 

➖手ごたえはどんな所で感じましたか?

 

「クローズゲームの所での逆転だったり、前節もそうでしたけど途中で逆転されて最後点差を離される要因というのはどこにあるのかっていう部分を突き詰めていきたいと思います。」

 

 

➖この寒さの中、多くの観客が入っていましたね。

 

「本当にありがたいことですね。2015年のワールドカップが終わった後に神戸対ヤマハを思い出すような感じで、やっと戻ってきたなという実感で、ファンの皆様は本当にありがたいと思います。」

 


➖今年のチームはどんな所がウリですか?

 

「ハードワーク、自分の仲間を信じてベクトルを自分に向けて、自分自身が仕事をやり続けられるようにという。全員そういう選手なので、すごく真面目に愚直に戦える選手が多いと思います。」

 


➖安江選手にとってどんなシーズンにしたいでしょうか。

 

「ダイナボワーズはまだトップリーグに昇格してまだ1勝も挙げていないチームなので、そこはやっぱり僕たちがメイクヒストリーということを掲げて、まずは1勝。その次は2勝と勝ち続けることが伝統になっていくので、少しでもその数字を増やしていけるように頑張りたいと思います。」



フッカーの選手はどのチームも話が上手く、丁寧に答えてくれる印象があります。金子選手は初登場、安江選手は2度目のインタビューでした!

是非ラジオでも声を聞いてみてください♪



ここ数年のトップリーグは開幕が早く、1月にはリーグ終盤というシーズンでしたが、今年は久しぶりに1月2月にフルで試合があります。


こんな寒い中、秩父宮にいるファンの皆さんは、にわかなんかと呼べないのでは…と #にわか の↑を見て感じました!

さの

--------------------------------------------------

●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

20201月20日現在、全国7局ネット放送中】

TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30

THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10

FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00

SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00

 ……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

rugbycafe_radiolive.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

-------------------------------------------------

【TL第2節】サントリー対Nコム☆ 田村熙選手・中靏隆彰選手インタビュー

$
0
0

こんばんは!


アシスタントの佐野です。


続いて秩父宮の第2試合、サントリーサンゴリアス対NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの取材レポートをお届けします♪




天気予報では昼過ぎには雨が止む予定だった外苑前ですが、結局第2試合もずっと雨でした。



試合は前半、Nコムに1トライも許さず12-0でサントリーリードのまま後半へ。

Nコムはレフリングに対してのストレスがあるようにも見えますが22-10と逆転圏内をキープ。65分に一気に4人の選手を交代し攻め込みます。

しかし74分に敵陣ゴールライン目の前のマイボールスクラムでコラプシング、と取りたい時間にトライを奪えず80分を告げるホーンが鳴ります。

それでもサントリーは3トライ差、Nコムは7点差以内での敗戦で得られるボーナスポイントチャンスがあるため、両チームプレーを続行。最後は86分にコムがスローフォワードしスコアは動かないままノーサイド。

サントリーが勝利しました!



それでは早速試合後のインタビューを

1人目はサントリーからスタンドオフの田村熙選手!


「天候も良くない中で難しい試合だったんですけど、しっかりとサントリーの良さを出せたところもあったかなと思います。」


 

➖Nコム相手にどんなことにポイントを置いて試合に臨みましたか?

 

「コムっていうのもそうなんですけど、1戦目に自分たちがやりたいことが出来ていなかったので、しっかりと自分たちの強みを出すという所を意識しました。」

 


➖松島幸太朗選手が特にマークされているように見えましたが、ボールを出すとき何か意識されましたか?

 

「うーん、まあマークされても前に出てくれる選手で、他にも素晴らしい能力を持った選手はたくさんいるので色んな所でアタックして、今日は嫌なチームになれていたかなと思います。」

 


➖田村選手自身は今どんなことを強化していますか?

 

「チームをしっかりコントロールするという所と、強みをどうやって出すかという所を意識してやってくれとは言われています。」

 


➖どんな強みで勝負したいですか?

 

「しっかりボールを持つという所と敵陣でしっかりと戦って、どこからでも行けるというのが強みだと思うので、しっかりやっていきたいと思っています。」

 


➖次節は神戸製鋼コベルコスティーラーズですが、どんな試合にしたいでしょうか。

 

「(神戸は)同じような強みを持っていてどこからでもアタックしてきて、良い選手も多いので。今日もですけど、今まで以上に気が抜けない相手なので、しっかりと一個一個のプレーを丁寧にやっていきたいと思います。」



昨シーズンの決勝は、55対5で神戸に負けたサントリー。神戸は今シーズンも優勝最有力候補と多くの人が予想しているチームです。

はやくも第3節で激突。

どちらかにつく黒星が今後の順位に大きく影響してきそうで必見の試合となりそうです。



2人目もサントリーから、ウイングの中靏隆彰選手!


「開幕節で負けてしまって、チームとしてもちょっと自信が、少し落ちている中しっかりと勝てて。ボーナスポイントは取れなかったんですけど、勝ったと言う結果とディフェンスがしっかりと出来ていたので、次の神戸戦に向けて自信に繋がる試合だったかなと思います。」



➖雪混じりの雨というなかなか悪天候。どんな影響がありましたか?

 

「今まで試合をした中で1番寒くて、ずっと震えていて。すごい難しい中での試合だったんですけど、規律の部分ですごく我慢できていたので、そういうのが勝利につながったかなと思います。」

 


➖夏と冬ではどちらの方がやりやすいですか?

 

「僕は結構冬の方が好きなんですけど、ちょっとこの雨交じりのっていうのはちょっと、寒すぎましたね。」

 


➖開幕戦で東芝に負け、まさかの黒星スタートでしたが1週間どんな準備をしてきましたか?

 

「この前の試合は1人少なくなってしまったのもあってディフェンスの部分とかで受け身になってしまったので、しっかり前に出て。Nコムさんはアタックチームなので、しっかり前に出て止めれたのは練習の成果が出たと思います。」

 


➖チームとしてはどこを課題として強化していますか?

 

「ディフェンスは持ち味にしようとみんなで言っているので、そこはみんなプライドを持って取り組んでいます。アタックは新しいシステムをミルトン監督が導入してくれたので、それを信じてやれば良いと思っています。」

 


中靏選手にとってどんなシーズンにしたいですか?

 

「開幕戦は出れなかったですし、2節も本当はメンバーじゃなかったんですけど。毎試合もちろん出たいですし、最後終わった時に良いシーズンだったと思えるようなシーズンにするために、しっかり積み重ねて頑張りたいと思います。」

 


江見選手のコンディション不良で、急遽メンバー入りした試合。サントリーは外国人枠の兼ね合いも含め、メンバー入りに向けて例年以上に熾烈な争いをしています。

「トップリーグのレベルも上がっていてノンメンバー含め全員で戦うことで勝てる」と流大キャプテンも会見で話していました。


総当たりの長いシーズンを乗り切るにはチーム力の底上げが必要不可欠。

サントリーは2月2日には東芝との練習試合も組まれています!




とにかく寒かった第2節の秩父宮。
開幕前からSNSでは、ラグビー場での防寒対策が話題になっていましたが、私が今最もおススメするのはサンゴリアスのスポンサーでもあるadidasのクライマヒートシリーズ。

毎年真冬に、ほぼ毎週2試合取材している私は、これまでUNIQLOやmont-bellなど色々なインナーを試しましたが、現時点ではクライマヒートが最強!しかも軽量!
迷った方は是非試してください〜♪

さの

--------------------------------------------------

●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

202018日現在、全国7局ネット放送中】

TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30

THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10

FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00

SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00

 ……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

rugbycafe_radiolive.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

-------------------------------------------------


サントリーカップ 東京ブロック大会開催!

$
0
0

「まだまだ硬いですよ。元気はいいですが……」

 

コーチの言う通り、七国スピリッツの初戦は硬い。身体が起きていない。緊張している。3連覇のプレッシャー。理由はわからない。ただ、その硬さは試合に影響していた。なんでもないミスが目立ち、思うようなプレーができていない。試合終了後、コーチから喝が入る。

 

「今の試合で次につながるプレーができた?」

「何か課題は見つけた?」

「負けないと気づけないの?」

 

ヒントだけを与える。あとは選手たちだけで考えさせる。

 

 

 

 

 

 

しり上がりにスピリッツの良さが出てきた。タテに走り込み、スペースを作る。空いたスペースにパスを出し、インゴールへ。一連の流れをお手本のようにこなすスピリッツ。言葉では簡単だが、なかなかできるものではない。ディフェンスでも同じ。相手選手が外へロングパスを出す。パスを受けた選手が前進しようとするが、目の前にはスピリッツの選手。抜き去られることなく、そのままタグを取る。ノミネート、アップ、パドリングの基礎ができている証拠。特別なプレーをしているわけではない。全ては基礎の積み重ね。

 

 

 

 

決勝リーグへ進んだスピリッツは白小フェニックスとの対戦。スピリッツの攻めが崩れるシーンがあった。相手陣地でのプレーは続くが、パスミスなどで流れを止めてしまう。ディフェンスも崩れ、トライを奪われる。そんなシーンが何度か見られた。試合には勝ったが、それで満足することはない。点を取られるには理由がある。なぜパスミスをしてしまったのか。なぜ点が取られたのか。試合後に選手たちだけでミーティングを行う。

 

「集中できてなかったよ」

「浅すぎるんだよ」

「もう少しコートを広く使わないと」

 

いろんな意見が出てくる。何が良くて、何が悪かったのか。試合ごとに課題を見つけ、次の試合で確認する。それは相手が変わっても同じ。コーチの「負けないと気づけないの?」という言葉を思い出す。負けたとき、その課題を洗い出すことは当たり前。トライを奪われる前にどんなミスをしたのか。どんな判断をしたのか。敗因から課題を見つけ出す。その課題を乗り越えて、チームは成長する。では、勝ったときの課題はどうなのか。勝ちに満足してしまえば、そこで成長はストップ。現状維持なんてできない。勝ったときこそ、自分たちがやりたかったことができたのか、それを確認しなければならない。もしできていなければ、それを課題とし、次の試合へ再度確認する。勝ち続けるチームに不可欠な要素。勝ったときにできること。それがスピリッツの強さの一つ。

 

 

 

 

 

 

スピリッツは予選・決勝リーグ通して全勝。全国大会出場の切符を手に入れた。

 

 

***

 

 

勝ったチームがあれば、負けたチームもある。予選リーグ最終戦。いずみの森ユナイテッドベアーズ対小柳ライトニングス。勝ったほうが、決勝リーグへ進出でき、全国への望みをつなげる。

 

試合が始まると、声援が鳴り響く。両チームとも相手陣地まで攻め込むが、ディフェンスにはばまれ、なかなかトライを奪えない状況。そんな中、均衡が崩したのは小柳。ボールを受けとった選手が大きく右へひらき、そのまま単独でトライ。1対0で前半が終了した。両チームに1分間のハーフタイムが与えられる。そこで上手く調整できたのはいずみの森だった。

 

後半、いずみの森が一気に攻めこむ。細かいパスを重ねて、小柳陣地までどんどん進んでいく。小柳ディフェンス内に走り込み、ギリギリまで相手を引きつける。数的有利が生まれた。そこを逃さず、外へパスを出し、トライ。同点となった。試合終了まで残り1分。いずみの森の勢いは止まらなかった。いずみの森の選手が外へパスを出すそぶりを見せた。それにつられた小柳の選手が外へ動く。マークがはずれた。パスを出さずに走りこむ。そのままトライを奪い、いずみの森が逆転した。会場はこの日いちばんの盛り上がりを見せた。残り数十秒、小柳は全力で攻め込む。「ノミネート! ノミネート!」、いずみの森のコーチの声。なんとかして小柳の攻めに耐える選手たち。そして、ノーサイドの笛。

 

 

 

 

 

 

挨拶が終わったあと、選手たちの感情があふれ出す。「今日は泣いていい。いっぱい泣け。おまえたち、いいチームになったよ。ほんとに」、小柳のコーチが選手たちに伝える。続けて「負けたときに何をするかが大切だからな」と。「何をするか」、このときばかりは次の課題を見つけだすことではない。ここまで来ることができた理由。タグをすることができた理由。タグを楽しめた理由。それを考えるとき。もちろん、悔しさがなくなることはない。だからこそ、その理由を考える。すぐにとは言わない。気持ちが落ち着いたとき、そのときに考えればいい。それが「タグを学ぶ タグで学ぶ」ということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

優勝:七国スピリッツ

準優勝:白小フェニックス

 

※全国大会出場は上位2チーム。

 

 

(岡)

 

 

 

トップリーグ2020 第2節 トヨタ対パナソニック【山沢拓也選手・竹山晃暉選手インタビュー】

$
0
0

ラグビー熱が冷めやらぬうちに幕を開けた「ジャパンラグビー トップリーグ2020」。第2節でも、快晴の青空の元、豊田タスタジアムには、多くの観客が駆け付けました。最寄りの豊田市駅からスタジアムまでは、徒歩で約15分。ゆっくり歩くと20分程度かかる立地ですが、観戦客の列が連なり、ワールドカップの光景と同じ景色を目の当たりにしました。この日の観客動員数はトップリーグ最多の3万7050人を記録。満員に近い豊田スタジアムで、勝利の女神がほほ笑むのは、地元チームであるトヨタ自動車ヴェルブリッツか。はたまた、代表勢が数多く在籍するパナソニック ワイルドナイツか。その勝敗を見極めに、私・有働も現地へ足を運びました。

 

 

 試合結果は、以下の通りです。 

 

「ジャパンラグビー トップリーグ2020」第2節 1月18日(土)

豊田スタジアム  観客動員数:3万7050人

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 20ー40 パナソニック ワイルドナイツ

 

左:姫野和樹キャプテン、右:サイモン・クロンヘッドコーチ

 

左:坂手淳史キャプテン、中央:ロビー・ディーンズ監督

 

3万7000人の観客見守る中、パナ2連勝

▼試合は開始早々、パナソニックのダミアン・ディアレンディ選手のトライから。その後も両チーム攻守を繰り返す中、トヨタの岡田優輝選手のトライで、7対5に。前半25分、パナソニックのミスからトヨタのペナルティキックで、7対8と逆転。更に、トヨタのウィリー・ルル―選手がトライ。7対13と、トヨタがリードしたまま、前半を折り返した。▼後半10分、パナソニックの山沢拓也選手がトライし、14対13に逆転。しかし、後半14分、トヨタの小原政佑選手がトライし、14対20とまたもや逆転。シーソーゲームを繰り返す中、明暗を分けたのは、後半20分以降だ。パナソニックはそこから4トライを重ね、40対20でノーサイドを迎えた。▼試合後の記者会見で、トヨタの姫野和樹キャプテンは、「最後の60分以降のメンタルが脆かった。その部分で、キャプテンとしてチームをどのように鼓舞していくかが課題」と苦しい表情でコメント。パナソニックの坂手キャプテンは、「前半厳しい状況が続いたが、最終的に勝ち切れて良かった」と顔をほころばせた。▼この試合を最後に、15人制から7人制のオリンピックへ意欲を示していた福岡堅樹選手。試合後に開かれた記者会見で「まず、15人制の代表に戻ることはない。そして、トップリーグの2020-2021年シーズンに関しては、プレー出来たらいいなと思う」とコメント。どうやらこの試合が15人制最後の試合でないことが分かった。元NZ代表でもあるパナソニックのロビー・ディーンズ監督が、1人のコーチとして、コーチ出来て幸せだったと評価する福岡選手。彼の今後の動向には、試合同様にまだまだ目が離せない。

 

 

 

試合後は、勝利したパナソニック ワイルドナイツのこの2人の選手にインタビューしました。

 

■山沢拓也(やまさわたくや)選手

 

●試合、前後半振り返っての感想

「特に前半は、アタックしていても苦しい時間も多かったですが、後半はしっかり切り替えて、自分たちのやりたいことも明確にしたので、しっかり勝つことが出来て良かったです。」

 

●福岡選手が7人制前の最後の試合というのは、意識しましたか。

「うーん、自分は、特に意識してないですが、堅樹さん自身もトライ取れて良かったんじゃないんでしょうか(笑)。」

 

●相手のトヨタの印象は?

「すごくフィジカルなチームで、相手にプレッシャーを与えられてしまったのですが、前半からもっと自分たちのやりたいことができれば、トヨタのようなパワフルな相手にもしっかり戦えたと思います。そのあたりを次から修正していきたいです。」

 

●最近のラグビー人気について

「すごいですね。選手としては、本当に嬉しい限りで。沢山の人にラグビーを見てもらえれば、ラグビー人気も広まると思いますし、その人達に楽しんでもらえるようなラグビーを頑張ります。」

 

●次節に向けての意気込み

「前半、どこのチームもパワフルに来るので、そういった中でも自分達のラグビーがもっと出来るように、しっかりいい準備して、リカバリーしてやっていきたいなと思います。」

 

■竹山晃暉選手

 

●試合を終えての感想

「チームが勝利で終われたのは、すごく嬉しかったです。自身としては、ゴールキックやポジショニングなど様々な部分で課題が出たので、これから戦っていく相手に、自分の経験不足の部分を教えてもらったという感覚で、群馬に帰って、もう一度修正したいなと思います。」

 

●ゴールキックに関しては、課題ですか。

「ゴールキックに関しては、シーズン入る前から調子も良くて、そのままの状態で蹴れれば良かったんですけど、疲れやマインドの部分に波があるかなと思ったので、あとは任された仕事をしっかりと果たすということが重要になってくると思います。」

 

●相手のトヨタの印象は?

「一番嫌だったのでは、相手の15番のルル―選手がすごく僕のポジショニングを気にしながら、いい位置にキックを落としてきた部分があったので、そういうプレーに対して、しっかり駆け引きをしていきたいなと思います。」

 

●次節に向けての意気込み

「本当に、今日みたいに凄い(多くの)観客の中でプレー出来ることは、自身にとっても、ラグビー選手にとっても凄く幸せなことなので、来て下さる皆さんや観客の皆さんにとっても、期待を裏切らない選手でありたいなと思います。なので、しっかり自分の役割を果たして、ウィングとしてトライを取っていきたいです。」

 

インタビューをしていても、選手達がラグビー人気を喜び、より良いプレーをしたいと、士気が高まっていることが感じられました。

そんな熱い思いが込められた選手達の生の声は、FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でお楽しみください。

 

-------------------------------------------------

●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

【2020年1月8日現在、全国7局ネット放送中】

☆TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30~

☆THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00~

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00~

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10~

☆FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00~

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00~

☆SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00~

 ★印……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

⇒rugbycafe_radio★live.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

 

-------------------------------------------------

 

 

 


旧交もあたたまる雪中の熱戦

$
0
0

ジャパンラグビートップリーグ2020 第2節

 

トップリーグ第2節も各地でたくさんのファンが会場へ足を運んでいます。

豊田スタジアムにはなんと3万7050人もの人が。

 

一方、秩父宮は冷たい雨、ときおり混じる雪という厳しい天候でした。

これまでこうした厳しいコンディション(雨、雪、低温、高温による多汗など)の試合では、ハンドリングエラーが増えることも多かったのですが、この日はそうした影響を感じることありませんでした。

 

第1試合

三菱重工ダイナボアーズ  15

  VS

キヤノンイーグルス    23

 

ダイナボアーズがPGで先制、すぐにイーグルスも得点しますが再びダイナボアーズが得点するという互いに譲らない展開。

前半はダイナボアーズのリードで終わりました。

後半になるとイーグルスが地力の差を発揮。

開始早々に逆転すると、リードをキープ。

最終的には再度の逆転、あるいはボーナスポイントをねらうダイナボアーズの攻撃をしりぞけ、田村優のPGでボーナスポイントも与えずイーグルスがシーズン初勝利をおさめました。

 

会見の様子。

ダイナボアーズ

土佐誠キャプテン、グレッグ・クーパーHC

イーグルス

嶋田直人キャプテン、アリスター・クッツェーHC

 

クーパーHCは元グリーンロケッツ、イーグルスのクッツェーHCは元コベルコスティーラーズのHCをしていました。

ダイナボアーズには安江、イーグルスには田村と、対戦相手に以前在籍したチームのHCがいるという対戦で、試合後のミックスゾーンでは安江&クッツェー、田村&クーパーが笑顔で話し合う場面も見られました。

プロ契約選手も増え、選手の移籍が活発になってきていることを感じる場面でした。

 

嶋田キャプテンは会見で「今もすごく寒い」と話していました。

ただ、試合中は「ホイッスルがなると(気温は)関係ない」とも。

イーグルスPR1岡部崇人選手

−−非常に厳しいコンディションの試合でした。キャプテンは「ホイッスルがなると気温は関係ない」と話していましたが、岡部選手はいかがでしたか。

「キャプテンの言う通りです。みんな熱いので、気持ちも身体も熱く、(天候に)関係なくプレーできました」

 

−−ラインアウトのときにHOのところへ行って話し合うような姿が見えました。

「あれはラインアウトのコールです。フッカーと話してラインに入る。単にサインを伝えているだけです。いろんなパターンがあって、声をかけに行くパターンだったので」

 

−−今日は相手のボーナスポイントを阻止することができました。満足度はどれくらいですか。

「チームとしてやることは、天候によって人と人の幅を狭くするということもありましたが、今日の天候だとフォワード勝負になるので、自分の仕事としてはやりきったと思っています。チームとしては細かいミスやペナルティーもあったので100点満点とはいきませんが、勝てたことが何より」

 

−−シーズン初勝利で1勝1敗になりました。今後、どのようなプレーを見せたいと考えていますか。

「日本代表のふたり(田中、田村)がバックスにいますし、ほかにもいい選手が揃っている。フォワードも負けていません。バックスを起点に展開していくラグビーができればと思っています。修正点は自分たちのモットーとしているラグビーをすること。相手に(自分たちのモットーを)鈍らされないというか、そういうことをシーズンを通して貫けたらと思っています」

バックス陣の実力を認めつつ、「そこだけじゃない」というフォワードとしての矜持を感じさせる岡部選手でした。

 

ダイナボアーズSH西舘健太選手。

−−トップリーグに復帰して試合をして感じていることはありますか。

「今までいたステージとぜんぜん違うと感じています。自分たちが通用する部分もあるし、通用しない部分もある。通用しない部分に関しては、しっかり改善していかないといけないと思っています」

 

−−手応えとしてはトップリーグでやっていける、それとももっと成長が必要でしょうか。

「どっちもですね(笑)。本当に通用する部分もあるし、いろいろなチームがあるので、そこにちゃんと対応して次につなげないといけないなと感じています」

 

−−接戦が続き、今日は先制していい時間帯もありました。ゲームをコントロールする立場から、勝つためにどのようなことを心がけていますか。

「いいところまではいくのは、やっていてもわかるし、見ていても感じてもらえているのではと思います。あとは、最後に勝ち切ることだと感じています。そこがトップリーグの壁ですね。80分のホーンがなっても試合が終わるまで気を緩めずに、最後まで力を出すチームが多い。自分たちもその力がないわけではない、むしろあると思っているので、最後の最後、その駆け引きだと思います」

 

−−ダイナボアーズ一筋、トップリーグに復帰した感慨のようなものはありましたか。

「その年、その年、監督やコーチもいろんな人を見て来ましたが、周囲というよりも自分がどうありたいのか、そこをずっと考えながらやってきて、気づいたらここまできていました(笑)。ここ数年はトップリーグ経験のある選手が入ってきて、戦力が充実してきました。社員選手も少なくなってプロの集団になってきています。みんないいモチベーションでやれていると思います」

 

−−ワールドカップを経て、ラグビー熱が高まっています。実感はありますか。

「すごいっすね、びっくりしました。12期ぶりにトップリーグに返り咲いたんですけど、12年前に秩父宮で雨のなか、雪のなかで。。。今と比べたら差がありますけど、日本代表のおかげでもありますけど、寒いなかたくさん来ていただいてファンの方たちには感謝です」

 

−−これから、どんなプレーでファンを喜ばせたいですか。

「ダイナボアーズってイノシシなので、泥臭く。綺麗なプレーとかも必要ないし、できないと思うので、泥臭く、ひたむきにやっていくのが僕らの仕事だと思うし、そういうところをもっと見せられたら」

 

泥臭く、ひたむきに、勝利をファンに届けることができるか。

第3節はギオンスタジアムでワイルドナイツと対戦です。

 

第3節も各地で好カードが組まれています。

今節は秩父宮開催はありません。

ノエビアスタジアムではコベルコスティーラーズとサンゴリアスが激突します。

日曜日は再び寒気がやってきそうです。

関東地方は雨も予想されるので、屋根のない三ツ沢で観戦予定の方はカッパをお忘れなく。

 

第2節のおまけ

前節、途中出場で「田中熙」と表記されてしまった田村。

今節は先発出場で、表記も改善されていました。

 

(尾)

 

セブンズ日本代表、生き残りをかけた競争は静かに進行中

$
0
0

少々(?)遅くなりましたが、現在ハミルトンにてワールドシリーズにスポット参戦しているセブンズ日本代表は年明け早々、おなじみ府中で合宿をしておりました。

この日(1/8)は試合形式のトレーニングが行われておりました。

結構本気

というわけで、接触で「膝が入りました。めっちゃ痛い」とテーピングのお世話になってしまった坂井。

それでも、大人数で試合をして楽しそうな印象もありました。

 

午前、午後とワールドシリーズやオリンピックを意識した試合間隔で3チームに分かれて試合をしました。

セブンズの合宿で、各チームほぼ7人のギリギリとはいえ3チームも編成できるのは、なかなか感慨深いものがあります。

記憶が確かであれば、リオ前の1月ですら合宿で7対7の試合形式をするために学生が呼ばれていたような気がします。

 

というわけで、今回はそんなかつての合宿を知るベテランたちに話を聞いてみました。

 

毎度おなじみ、橋野皓介。

−−スコッドで3チームできるのはすごいですね。

「そうですね、今日も(1チーム7人で)21人ギリギリでしたけど、交代なしで14分。それはいいことだと思うので、どんどん試合したいですね」

 

−−最近の合宿では、今日のような試合形式でトレーニングを行う日が設けられているのでしょうか。

「今回は、年末の合宿で次の合宿の中日、8日に試合をするというのが決まっていました」

 

−−チーム分けもそのときに?誰かリーダーが指名されて、その選手を中心に編成されたりしたのでしょうか。

「(メンバー発表は)それは昨日。特にリーダーが誰という指名もなく、全員がリーダーのような感じで。準備も各チームがそれぞれに決めた方法で進めて、選手は試合開始の時間だけ言われてという感じで。ウォーミングアップの内容から全部自分たちで決めなさいという形でした」

 

−−やってみてどうでしたか

「試合に行くときに自分たちでオーガナイズしろというのは初めてでしたが、普段の合宿でも練習開始が11時だとしたら、11時までの各自のウォーミングアップは終えて、11時から全体のトレーニングがはじまるというのは岩渕体制になってからそうなので、戸惑いはなかったですね」

 

−−今日はレフリーも入った試合形式でした。

「そうですね、紅白戦をここまでちゃんとやるのは久々ですね。レフリーを入れずにやることはありますね」

 

−−今日は午前中は雨、午後は晴れと厳しいコンディションでした。オリンピックもワールドシリーズでもなかなかないような天候でした。

「雨の日のプラン、サインプレーの練習もできたので良かったと思います」

 

−−オリンピックまでは200日を切っています。準備期間が短くなっていく中で、何にフォーカスしていきますか。

「チームとしては、(ドバイ、ケープタウン)ワールドシリーズでもそうでしたけど、ディフェンスですごい点を取られているんですよ。でも、ディフェンスだけにフォーカスするのではなくて、自分たちのやりたいアタックにフォーカスを当てて、点を取れるように、ボールのポゼッションを高められるようにやっていきたい。個人としてはどんどん勝負をできるように、立ち位置だったり、勝負をできる環境を整えてしっかり勝負したいというのが目標です」

 

−−長年セブンズをやってきて、世界の流れは変わってきていると感じていますか。

「数年前に比べると身体も大きく、スピードも早くなっている。毎年レフリーが笛を吹くときのトレンドがあったりして、今日も橋元(教明)さんが入って、今年はスクラムをまっすぐ押さないと(ペナルティーを)取られると教えてもらいましたし、ジャッカルもどこまでがオッケーで、という問題もトレンドがあるので、その辺もしっかり。ワールドシリーズが終わったらすぐにオリンピックなので、この流れで行くと思うので、チームとしてもそのトレンドはおさえておきたい」

 

−−オリンピック前には昇格大会があります。今回の香港は南米ラウンドを経た「最終予選」となります。

「初めてなのでどうなるかわからないですね。日本はワールドシリーズでも最終日の最終戦で体力勝負になったときに力を発揮しているので、一発勝負は不安でもあり、楽しみでもあります」

スコッド内でも屈指のラグビーセンスを持っている(個人の感想です)橋野。

常に「セブンズ楽しい」と話しているだけに、オリンピックの舞台に立ち、セブンズの魅力を発信してほしい選手のひとりです。

 

小澤大。長く別メニューでしたが、年末に「やっと制限がなくなりました」と待望の復活です。

−−ここまで激しいゲーム形式は久々なのでは。

「半年ぶりですね。6月のワールドシリーズが最後の試合だったので。(試合は)楽しかったですし、思ったよりも怖さもなく、タックルもできたと思う。でも、まだまだワールドシリーズレベルかというとそうではないので、スピード感、フィットネス、大会を通して戦えるようにもうちょっとつけていかないといけないなと。まだまだ怪我する前に戻っているかというと、前に戻すだけではなくさらにレベルアップしないと世界とは戦えないので、もう一段階、二段階上げていかないと、という感じです」

 

−−3チームで試合というのはこれまで考えられませんでした。

「そうですね、こうして競い合いができるのがいいと思うし、多すぎるのはどうかなというのもありますが、競い合いがないと強くならないと思うので。競争のなか、緊張感を持ってやれるのかなと」

 

−−ようやく復帰して、直近の目標は。

「もう昇格大会。優勝して昇格すること。ハミルトン、シドニーもあると思うんですけど、ワールドシリーズは招待国として行っているので、常にそこにいるためには昇格しないといけない。そこ(昇格大会)は確実に優勝したい」

 

−−ワールドシリーズのフォーマットが変わり、これまで2日目の初戦が大事と言われていた状況から、初日からしっかりという流れになっています。

「自分はその変化をドバイ大会のときに知ったので、より一層、プール戦の1勝が大きくなる。全敗すると15位、か16位ということになるので、常にベスト8に入るようにするにはプール戦の戦い方が重要だなとあらためて思っています」

 

−−変化を受けて、参加国(コアチーム)が変わっていると感じますか。

「映像を見る限り、(大会方式とは関係なく)世界のレベルもアップしているように感じています。ケニアも大きくなっているし、そこに対して負けずにレベルアップしないとオリンピックでも戦えないと思うので、しっかりチーム作りしたい。(ワールドシリーズ、昇格大会と変化も多い)いろいろ変わっていると思いますが、(昇格大会は南米ラウンドができた)そのぶん試合もできるということもあるのでいいこと。緊張感を保たないといけないという点は選手としてはツラい部分もあるが、そこをクリアしないとオリンピックでも戦えないと思う」

 

−−15人制の代表選手は、エディー時代よりも今回の方がトレーニングがきつかったという選手もいました。セブンズも瀬川さんからダミアン(カラウナ)を経て、岩渕体制になっています。リオの前はちょうど2016年に入ったころから追い込んでいったように記憶しています。その頃と比較すると今の状況は。

「走る量でいうと今の方が走っていると思う。瀬川さんのときはコンタクトメインが多かったように思う。毎日コンタクトの練習があった。そのなかに走るトレーニングもありました。走るという点では今の方が多い。結構キツいです(笑)」

 

−−試合形式のトレーニングでは各チームがメニューを決めていたそうですが、小澤チームは誰がリーダーシップを取っていたのでしょうか。

「自分とか、チームでやることを決めてやった。基本的にみんなで決めた。やるのは自分たちなので、外から梅田コーチからも言われることはありますけど、結局は自分たちで。選択も自分たちでやるというのはいいと思う。毎回それだけになるのはちょっとどうかともあります(笑)。(試合の進め方、戦術的な部分も自分たちで?)やっていることのベースは(スコッド全体で)同じなので、それをどこまでできるか。ベースは変わらずにチーム全体でやっていることを出す感じです」

 

長年セブンズ日本代表に名を連ねながら、厳しい経験の多かった小澤。

内心は悔しさもあると思いますが、ひたむきにトレーニングに向かう姿はチームメイトの刺激にもなっているはずです。

 

セブンズのスコッドも人数が多くなり、競争は激化しています。

とはいえ、ワールドシリーズの結果を見ても、通用するのかどうか、という判断は見えてきつつあるのではないでしょうか。

ただ、貴重なスポット参戦や公式戦の機会を見極めに使いすぎている感は否めません。

いざ本番というときに、経験豊富な選手といえども、勝負勘、試合勘のようなものが不足しないよう祈るのみです。

雷神さま。

岩渕HCも高く評価しています。

オリンピックでその姿は見られるのでしょうか。

 

オリンピックは自国開催で重要視すべきかと思いますが、そこでセブンズが終わるわけではありません。

毎年開催されるワールドシリーズへの出場こそが、セブンズのレベルアップ(あるいはキープ)のためには重要です。

 

(尾)

悔しさ募るグリーンロケッツ、イーグルス快勝の第3節

$
0
0

ジャパンラグビートップリーグ2020第3節

キヤノンイーグルス   38

   VS

NECグリーンロケッツ  12

@ニッパツ三ツ沢競技場

観客:10617人

 

本人も本意ではなかったはずだ。

近年は男性が人目をはばからず涙することも多くなったように思うし、そもそも感情的な行為を男女差で見ること自体が時代にそぐわない。

それでも、この日、グリーンロケッツのキャプテン亀井亮衣は、その涙を流したくなかったのではないか。

 

グリーンロケッツは開幕戦でブルースに敗れると、2節でもレッドドルフィンズの前に屈し、2連敗中。

この日も難敵イーグルスを前力及ばず3連敗となってしまった。

会見で浅野良太HCは「最初の10分の入りは良かったと思う。テリトリーは取れなかったが、規律よく、ディフェンスもしっかりできた」と話したが、そこまでだったと言わざるを得ない。

全体的にハンドリングエラーも多く、キックでエリアを戻しても、すぐにペナルティーやミスでボールを奪われるという展開を繰り返した。

選手は孤立、個への負担が多くなり、次第に規律も失われた。

イーグルスは前半のうちにボーナスポイントを確保し、勝利をほぼ決定づけた。

「後半だけ見ると10対12。我々にいかに(プランを)遂行する力があるか、ガマンできるか、規律を守っていけるのか、選手たちに問いかけながらやってきたい」(浅野HC)と意地を見せた。

ただ、これはイーグルスのキャプテン嶋田直人が話したように「後半、チャンスでなかなかスコアできなかった。相手が一人少ないときにどうスコアしていくのか」という課題を残したからだ。

試合そのものは、この日2トライと活躍した岡部崇人が話したように「キヤノンのスタイルをそのまま実行できた結果、前半でボーナスポイントも撮ることができた」というものだった。

 

亀井の「準備してきたこのの20%くらいしかできなかった」という表現が全てを物語っていた。

そして、準備してきたことを試合で出せないことに対して、キャプテンとしての責任を感じる亀井は涙を流した。

「悔しいの一言です」

 

チームメイトの松浦康一は、チームの苦しい現状を「メンバーのコンディションが悪くて、違うポジションが本職の選手が穴埋めのために入ったり、というのも一つ。僕らのアタックはシンプルなのでそこにプレッシャーをかけられると次の手がないのが現状。それで苦しんで連敗している」と話す。

チームの思い描くラグビーと、選手がグラウンドで表現できることに距離を感じているような言葉もあった。

もちろん、松浦とて言い訳をするつもりはない。

「(試合を)やるのは自分たちなので、そこは自分たちが変えていかないと」「まずは選手たちが、というところが一番大事」とも話している。

後半、反撃する気概を見せられたのは、ハーフタイムに激しい話し合いがあったからだということもうかがわせた。

キャプテンのみならず、選手たちはそれぞれに「なんとかしたい」という気持ちは持っている。

松浦も亀井の心を慮る。

「一番キャプテンが苦労しているのでは。次のサントリー戦もショートウィークなので、大きく何かを変えるよりも今までやってきたことの質を高めるしかない。亀井は苦労していろいろ考えているなかで、自分たちがそれをサポートする形でチームをまとめていく人が周りに増えればいいのではないか」

 

会見での亀井、試合後の松浦の話からは、迷走しつつあるチームの立て直しには時間がかかるように感じた。

苦しい状況で最も即効性のある改善策は「勝利」なのだが、次節の相手はサンゴリアス。

第3節でコベルコスティーラーズに敗れ、もはやこれ以上の敗戦は許されない「手負いのゴリラ」だ。

イーグルスは自らも反省点としたように、数的有利を効果的に生かせなかったが、サンゴリアスが同じとは限らない。

前半シンビンを受けたサナイラ・ワクァは、後半にもあわやシンビンというプレーを見せていた。

チームをなんとかしようという孤軍奮闘の結果と見ることもできるが、悪い流れのなか、もはや歯止めが効かなくなりつつあるという見方もできる。

亀井が感じる悔しさは、個々のポテンシャルをチームとしてまとめ、勝利へ導くことができていないのではないかという責任感もあるはずだ。

ただ、その責任はキャプテンだけが負うものではないはずだ。

 

勝ったイーグルスは第4節でパナソニックワイルドナイツと対戦。

難敵を前に岡部は語る。

「パナソニックは日本代表も多くてすごい強いチームだと思う。よりチームの力、個人の力では勝てない部分も多いと思うので、チームで1週間練習に取り組んでいければ」

簡単な相手ではないが、より上を目指すために、現在地を確認するためには良い相手だろう。

 

 

今週のおまけ

この日は事前の天気予報の雨予想から、なんとか回復。

10617人の来場がありました。

ただ、屋根がないスタジアムのため、直前まで降っていた雨の形跡が。

みなさん、タオルやティッシュでせっせと拭いて座る姿が見られました。

なかにはダイレクトに座ろうとする強者も。

こちらに限らず、冬場のスタジアムは底から冷えるので、座布団、あるいは新聞紙など敷けるものの持参をオススメします。

 

観客の声援に応える田中史朗。

三ツ沢競技場の場内アナウンスは、実況&解説スタイルで非常にわかりやすかったです。

得点経過の紹介もあり、ちょっとBリーグ(バスケ)的な感じでした。

都度、何の反則か、その結果どうなるのか、細かく説明していたので、観戦初心者にも親切だったのではないでしょうか。

イーグルスのFBエスピー・マレー選手について「選手名鑑などに利き足は右と書いていますが、試合中は左で蹴ります」というアナウンスもありました。

やりすぎると問題もあるかもしれませんが、他のスタジアムでもノウハウを共有できると良いのではないか(やっていたらすみません)と感じます。

 

試合前の横浜駅バス停付近はこんな感じで、行列ができていました。

 

第4節も三ツ沢競技場開催の試合があります。

時間には余裕を持ってお出かけください。

 

 

(尾)

 

トップリーグ2020 第3節 三菱重工対パナソニック【サム選手・クレイグ選手・梶選手】

$
0
0

雪が降ったかと思えば、翌日には春のような暖かな陽気に...。ここ数週間、週末は天気が崩れることが多く、防寒対策も気が抜けません。さらに、新型コロナウィルスへの恐怖が重なり、マスクが手放せない方も多いのではないでしょうか。

 

 

雪予報も囁かれていた先週の土曜日。相模原ギオンススタジアムでは、地元チームである三菱重工相模原ダイナボアーズ対パナソニック ワイルドナイツの試合が開催されました。相模原ギオンススタジアムは、最寄り駅の原当麻駅からも坂道を登って、20分以上かかるスタジアム。そんな立地をものともせず、この日のスタジアムには、7,724人の観客が会場に詰めかけました。

 

 

試合結果は、以下の通りです。

 

「ジャパンラグビー トップリーグ2020」第3節 1月25日(土)

◇相模原ギオンスタジアム  観客数:7,724人

 三菱重工相模原ダイナボアーズ 10ー62 パナソニック ワイルドナイツ

 

三菱重工、地元でVならず、パナソニック快勝

▼地元チームである三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、三菱重工)。ホーム会場で今シーズン初試合ということで、三菱重工ファンも多く会場を訪れていた。また、凍えるような寒さの中、芝生の観覧エリアには寝ころびながら観戦する方の姿も多くみられた。▼試合は、前半5分、パナソニックワイルドナイツ(以下、パナソニック)のデイビットポーコック選手のトライから。パナソニックが7点リードのまま迎えた前半14分、パナソニックの反則から三菱重工がキックを狙い、点差は4点差へ。前半19分、パナソニックのダミアン・デアリエンディ選手は、山沢拓也選手と負傷交代。松田力也選手とともに攻撃を組み立てた。その後、前半22分、パナソニックのジャック・コーネルセン選手がトライ。更に前半27分には、パナソニックの堀江翔太選手がトライ。19対3へリードを広げた。更に、パナソニックは、ベン・ガンター選手、梶伊織選手がトライも連なり、前半を29対3で折り返した。▼後半4分、パナソニック、クレイグ・ミラー選手がトライし、36対3へ。三菱重工は、.マット・ヴァエガ選手が1トライを奪うも及ばず、62対10でノーサイドとなった。また三菱重工のフッカーの安江祥光選手は、トップリーグ76人目となるリーグ戦通算100試合出場を達成を迎え、試合後には奥様から花束が渡される一幕も設けられた。▼試合後の記者会見では、パナソニックのロビー・ディーンズ監督は「山沢・松田とも、国際的なスタンドオフである。切磋琢磨し、代表のジャージ―を着て欲しい」とコメント。2023年日本代表の10番は、どちらかの手に渡るのだろうか。彼らの10番をかけた争いにも、注目が集まる。

 

試合後は、パナソニックの3人の選手にインタビューしました。

 

■サム・ホワイトロック選手

 

■試合を振り返っていかがでしょうか。

「非常に楽しかったです。誰が相手でも、いつも最善を尽くしますがNewzealandのジャクソン・ヘモポやヘイデン・ベッドウェルカーティスと戦えたことも楽しかったです。」

 

■ご自身のパフォーマンスは、いかがでしたか。

「チームは健闘したと思います。何点か取り戻せて良かったです。私としては、いつも成長したいと思っていて、まだいくつか改善すべき点はありましたけどね。」

 

■パナソニックのチームは、いかがですか。

「チームの環境も雰囲気も素晴らしいです。日本や海外のプレイヤーと知り合え,最高でした。私のことも家族のことも、歓迎してもらいました。」

 

■日本のラグビー人気は、いかがでしょうか。

「W杯は日本のラグビー界にとって、とても素晴らしいものだったと思います。このトップリーグ3ラウンドを見ても人々の熱気は素晴らしいですし、人々がラグビーに興味を持って学ぼうとしてくれているところがうれしいです。新しいファンが増えることは非常に素晴らしいですし、長くラグビーのファンでいてくれることがまた大事になると思います。」

 

■日本のファンの皆さんへ

「サムです。是非このトップリーグ、どのチームでもいいので応援しに来てください。そして我々の最高のゲームの一員になってください。」

 

■クレイグ・ミラー選手

 

■試合を振り返っていかがでしょうか。

「良い試合でした。今日は皆、素晴らしいチームプレーでした。」

 

■ご自身のパフォーマンスは?

「私の大事な仕事の一つであるスクラムで、相手を押し込めたことはとてもよかったと思います。」

 

■日本のラグビー人気はいかがでしょうか。

「先日のW杯は素晴らしかったです。パナソニックの他のチームもいつも最大のサポートをもらっていて、それがずっと続いています。間違いなく良いシーズンです。」

 

■今シーズンの目標は?

「私たちはチームとして、良いシーズンにするために最高のパフォーマンスをしようと努力しています。」

 

■日本のファンの皆さんへ

「いつも支えてくれてありがとうございます。感謝しています。皆さんは情熱的でいつも支えてくれます。皆さんのために最大のパフォーマンスをできるよう努力します。」

 

■梶 伊織(かじ いおり)選手

 

■試合を振り返っていかがでしょうか。

「勝てて良かったです。今日は、中の人(スタンドオフやセンター)がいい判断をしてくれたので、トライをとることができました。前半、風上でうまくいかない時間も多かったのですけど、スコアして終われて、後半もノートライで終われれば良かったんですけど、最後のトライは、僕のせいです。あれは、課題ですね。」

 

■相手の三菱重工は、戦ってみていかがでしたか。

「バックスに、パワフルな外国人選手沢山いたので、プレッシャーをかけるようなディフェンスが最後まで出来て良かったと思います。」

 

■スタメンのメンバーもかなり入れ替わりましたが、チームの状態は、いかがでしょうか

「そうですね。出られていない選手もどん欲にアピール今しているので、誰が出てもパナソニックはいい準備できていると思います。なので、チーム状態もいいです。今週選ばれて、自分にとってキーになるかなと思ってたので、少し頑張りました。」

 

■チームの結束力を高めるために、心がけていることは?

「なるべく声を出すようにしています。試合中は、情報を素早く中の人に与えて、よりいい判断できるようにしています。」

 

■次戦に向けて

「また1週間いい準備して、最高の状態で臨めるように。ボーナスポイントも取れるように準備していきたいと思います。」

 

今シーズンは、外国人選手の声も積極的に集めていきますので、お楽しみに。

彼らが日本で何を感じて、どのようにプレーしているのか、選手達の生の声は、FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でお楽しみください。

 

【有働】

 

-------------------------------------------------

●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

【2020年1月8日現在、全国7局ネット放送中】

☆TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30~

☆THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00~

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00~

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10~

☆FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00~

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00~

☆SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00~

 ★印……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

⇒rugbycafe_radio★live.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

 

-------------------------------------------------

 

 

プロなのか、プロではないのか、それは問題ではない?新リーグの見解は。

$
0
0

ついに、というべきか、日本ラグビーの新リーグについて参入の要件が発表されました。

会見場は超満員で、登壇者が通るスペースもなくなるほどでした(後方には某チームの方が立ち見している姿も)。

昨年の太田チェアマンの新リーグ構想発表にはじまり、ラグビー協会の新会長就任後の清宮副会長によるプロリーグ立ち上げ宣言など、紆余曲折ありました。

 

発表された内容から受ける印象は、太田チェアマンなど前会長時代から議論していた新リーグの構想と、清宮副会長がイメージしたプロリーグを融合させたもの、というところでしょうか。

そもそもワールドラグビーから指摘されていた国内リーグの運営母体のプロ化(独立・専業化)は果たされそうです。

30年以内にワールドカップを再び招致するためには、ワールドラグビーが課す条件は満たさなければなりません。

 

新リーグへの参入要件は下記の通りです。

1、運営機能

・各参加団体は事業機能を持つこと。

・事業機能とは、チーム運営・収益事業すべての責任者となる事業責任者の設置、収益の透明化、主催興行(収益事業)体制の整備を言う。

・対象となる参加団体はトップリーグ、トップチャレンジリーグの所属に限らず、新リーグは企業チーム以外にも門戸を開く。

2、チーム名称

・チーム名に地域名を取り入れること。

・企業名をチーム名に入れることについては任意とする。

3、ホームエリア

・2021年シーズンからのホームエリアを決定すること。

4、スタジアム

・2021年シーズンにホームゲームを開催できるスタジアムを確保すること。

・ホームエリア内にある複数のスタジアムをホームスタジアムとすることを認める。

・1部リーグは、1試合当たり15000人の観客動員を目指す。

・リーグ目標である1試合当たり15000人の観客動員に鑑み、2023年シーズンまでに15000人以上収容のスタジアムを確保出来るよう、日本ラグビー協会、リーグ運営法人、チーム3者で努力する。

・2021年、2022年シーズンにおいてホームエリア内での試合開催が困難である場合、国内の優先使用できるラグビー場など、別会場での開催を認める方向でリーグ運営法人と調整を行う。

・各参加団体がスタジアムを確保するために、リーグ運営法人・協会があらゆる側面で支援する。

5、事業運営

・チーム事務局、財務担当、競技・イベント運営担当、広報担当、営業・マーケティング担当者をそれぞれ設置すること。

重要事項1、新リーグ1部、2部の要件について

・新リーグは、入会要件充足状況に基づき、新リーグ1部(10±2チーム)、2部(10±2チーム)、場合によっては3部の要件審査を行う。

・ディビジョン数、各ディビジョンのチーム数は、リーグへの参加意思表明、参入計画、並びに審査状況に鑑みて確定する。

・本入会要件を充足が困難なチームについては、下部のリーグ(2部制の場合2部)に所属することを条件に、一部の参入要件の充足を求めないことを、リーグとして判断する場合がある。

 

説明会では、主に谷口真由美新リーグ運営法人準備室長から各項目についての補足がありました。

谷口氏は現在、大学の教員をするかたわらで、テレビ番組のコメンテーターや新聞への連載など、メディア活動をしています。

今回の新リーグ運営法人準備室長就任を機に、3月末でメディア活動を辞め、リーグ立ち上げに活動の重心を置くとのことです。

その谷口氏は新リーグを通じて「ラグビーが社会性のある、社会的意義のあるリーグにしていく、そういう追求をしていこう」と参入候補のチーム(現在トップリーグ、トップチャレンジリーグに所属するチーム)話したといいます。

 

スタジアムについては15000人規模の本拠地を確保することが条件になっています。

これは昨年の太田チェアマンによる新リーグ(トップリーグネクストと言われていた)でも触れらてたものですし、ホームエリアの設定は清宮氏のプロリーグ構想のワールドカップで使用したスタジアムを本拠地とするチーム、というものをミックスした印象です。

ちなみに、現状でチームが林立する東京については、リーグ、各チームで調整するとのこと。

スタジアムの確保については、2023年シーズンまで猶予が与えられています。

これはラグビーだけではなく、Jリーグとの調整も必要になるスタジアムがあるためかと思われます。

「ホームスタジアム」ではなく「ホームエリア」として、エリア内の複数のスタジアムで開催できるようにしているのも他競技との兼ね合いでしょう。

秩父宮ラグビー場がない期間は駒沢オリンピック公園総合競技場あたりが定番になるのでしょうか。

ジュビロは、サッカーがあるのでエコパが基本でしょう。

大阪は花園、万博、長居第2あたりと、比較的選択肢は多そうです。

現在、トップリーグで使われている日本各地の会場には使えなくなるスタジアムも増えます。

そうなると、日本にラグビー空白地がたくさん生まれることになりますが「国内の優先しようできるラグビー場など、別会場での開催を認める方向で調整を行う」という点が役に立ちそうです。

 

要件(骨子)についての質疑では、新リーグがいわゆる「プロリーグ」なのかという問いが出ました。

これについて谷口氏は「何を持って『プロ』と呼ぶかは議論があると思っている。プロという言葉が一人歩きすることによって思考の幅が狭くなると考えています」と話します。

選手の契約形態については、参入を希望するチームの判断に委ねるということのようです。

これは後にも触れますが、チームの分社化を求めていないので、当然といえば当然の反応でしょう。

また、リーグの収入源については清宮新リーグマーケティング会社準備室長の担当領域であると前置きして、リーグで開催する試合を興行として成立させ、そのチケットを販売すること想定していると回答しています。

 

これについて清宮氏は「現在のトップリーグの放映権料はないに等しい」としながら、新リーグでは「どういう形であればいくらになるのか、どれくらいの額が(放映権料)が出る見込みなのか、一番お金が取れる、日本ラグビーを支える、日本のラグビーを作っていくための資金を獲得するために(自分は)今ここに座っている」と話しました。

具体策については、リーグの構成(何チームなのか、何部制なのかなど)が決まっていないため明らかにしませんでしたが、新リーグとしては放映権料が大きな柱になることを感じさせました。

リーグとしては、各試合の入場料収入は主催チームへ、リーグは冠スポンサーや放映権料を一括管理し、分配するというのは基本的な考え方でしょう。

ちなみに、現在のトップリーグではリーグへの参加料を所属チームが支払う形になっています。

新リーグでも、この形は踏襲することになるようですが「その金額は今から。まだ決まっていません」(谷口氏)とのこと。

 

また、「事業機能」についても問われました。

現時点で参加を希望するチームに対して、現在所属する企業からの独立までは求めていません。こうした形のまま、いかに収支を透明化するのか。

谷口氏は分社化などを求めない理由として「(既存のトップリーグ、トップチャレンジ所属の)24チームを一斉にみんなで(全てに分社化)いきましょうというときになると無理なチームがある。できれば門を大きく開くという意味で分社化とか、そういうことを大きく求めないのがラグビーならではの多様性というか、ゆるさというか、それがいいんじゃないかという結論に達した」と説明しました。

つまり、既存のチームには分社化が要件になるなら新リーグには参加しないというチームがあるということだと思われます。

ただ、既存チームに譲歩して、この条件にしたところで新リーグに参加してくれるかどうかは不明なのではないでしょうか。

(参加を前提に条件を設定しているとは思いますが、各チームの本社の視点からすると通らない理屈もあるでしょう)

 

事業性の評価に関しては「今考えているひとつの案としては、事業部として成り立ってくださいということです。あとは、釜石(シーウェイブス)は任意団体なので、NPOでも一般社団法人でも法人格をとってもらいたい。これらはチームに適したやりやすい形での事業化をやっていければ」と回答しています。

ここに関しては、興行リーグとして新たなチームの形を提案する画期的な話だと思います。

しかし、企業内の一事業部だけの収支を公開するのはなかなかハードルが高いそうな気もします。

小説やドラマの「ノーサイドゲーム」のように、社内でチームの存続を訴えるために、チームを事業としてとらえ収益を残しているという話をするのとはわけが違います。

もし、新リーグへの収支透明化が社内決済のような形で良いとなれば、それは新リーグ自体が社会性を求めるなかで、ステークホルダーたるファンの目が許さないでしょう。(収支の透明化は、同時に各チームの収支を広く公に公開されなければならない)

 

選手の契約形態とともに、各チームのあり方も今後議論を深める必要がありそうです。

 

新リーグには、既存の24チームの参入ありきで話が進んでいる様子があります。

要件に関してもチームの独力ではなく、協会や新リーグ運営法人が支援するとなっています。また、質問者は私見としながら現状のトップリーグが上位チームに人的リソースが集中し、下位チームが同等の予算を持ってしても戦力を確保できていないのではないかと指摘し、それを変えるために新リーグの議論をしたのではないかと問いました。

格差を黙認しつつも、みんなで細く長く存在し続けることだけを目的にリーグを続けるのではなく、真の競争力のあるリーグを作るために議論してきたのではないか、それなのに既存チームに配慮することを強調するのはなぜなのか。

 

谷口氏に向けられた質問ながら、先にマイクを取った清宮氏。

「各チームに強化を任せて、例えば選手にしても上のチームと下のチームでは取れる選手も変わってくる。同じお金を使ってもいい選手は下には行かないのが現状。そういったことをリーグがコントロールできる可能性があるのが別法人を作って事業していくことのひとつのポイントなので、全部チームの環境、監督に任せていては高いレベルの競争はできなくなる。そういう意味でのリーグセントラルなアイディアはいくつか持っている」

とこちらも構想段階の話をしました。

 

おそらく、サラリーキャップやドラフト制のような人材確保の手法を視野に入れたことだと思いますが、そうなると企業の一事業部のまま新リーグに参入した場合、選手の契約形態はどうなるのかという問題があるような。

また、各チームに強化を任せると競争力が上がらないという趣旨の発言もありますが、これにははっきり意義を唱えたいところです。

参入要件を満たしていれば、各チームの強化は自由でしょう。

もし、強化が十分でなければ成績は上がらず、下部リーグがあれば降格するだけです。

降格すると収入が減る(可能性がある)、だからチームを強化する。チームを真に強化するためには何が必要か、それぞれが考える。このサイクルを磨きあげることが各チームの競争力を高め、ひいてはリーグの競争力を高めることにつながる。

きれいごと的にいえば、これが理想なはずです。

足並みを揃えたいという希望を伝えることは、谷口氏が話す「置き去りにしない」というリーグの姿勢を表現するためには必要かもしれません。

ただ、谷口氏も「参加について、門は広く開きますが、審査は厳しくします。スタジアムを確保できなければ1部には入れないです」と話しているので、今後の展開を期待したいところです。

気になるのは「うちは無理です、というチームが出ないような建てつけにしたい」という言葉でしょうか。

 

新リーグは現状では24チームの2部制、もしくは3部制となりそうです。

かつての太田チェアマンの発表では各8チームの3部制という案でした。

とはいえ、既存24チームが全て参入するのかどうかは全くの不明です。

新たに参入しようとするチームが登場するのかどうかも不明です。

ラグビーはバスケットボールほど小規模でチーム運営できるわけではなく、サッカーほど競技人口もないため、一定水準の選手を確保することが困難なことを考えると、新たにチームをと立ち上がるにはハードルが高すぎます。

リーグ自体の興行性が未知数という状態で、挑戦するためには評価できるポイントが少なすぎる点もマイナスです。

新たに手を上げそうなところといえばサンウルブズくらいでしょうか。

ここは清宮マーケティング法人準備室長の手腕の見せ所となります。

 

何はともあれ、新リーグはスタートしようとしています。

準備室、各チームがどのように対応していくのか、次の発表を待ちたいと思います。

 

(尾)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Viewing all 990 articles
Browse latest View live