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【練習試合】サントリー対東芝☆金井健雄選手・藤田貴大選手・藤野佑磨選手インタビュー

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こんばんは!

 

アシスタントの佐野です。

 

トップリーグは本日までに4節が終了しました!


今節、私は取材に行っていないのですがパナソニックが開始3分で14人になってもキヤノンに勝利したり、神戸製鋼がdocomo相手に零封97得点…

と試合記録の内容だけ見てもインパクトがありました。

 

 

公式戦と共に練習試合も開催中♪

 

今季はチケット入手困難なこともあり、ファンサービスも充実している練習試合は、今まで以上に見ている側からも貴重な機会だと思います。

 


2月にしては暖かか快晴だった今日

東芝グラウンドではサントリーサンゴリアス対東芝ブレイブルーパスの試合が開催されました。

 

 

試合開始早々、東芝がトライするなど序盤は東芝ペースでしたが、その後サントリーはスクラムでコラプシングを2度奪い、敵陣で攻めだします。20分に梶村祐介選手がトライを決めコンバージョンも決まり逆転。有賀剛コーチからは「テンポアップ!」と指示が飛びます。

お互いチャンスはあるものの、トライまで持ち込めず5対7のままサントリーリードでハーフタイムに。


後半の試合時間は通常より20分短縮して、20分。

今度は東芝がスクラムを制しペースを掴みトライ。12対7と逆転します。

しかし再三、大きくゲインしていた江見翔太選手がついに自らトライをきめ再逆転。

ラストワンプレーはサントリーがボールを蹴り出し14対12勝利しました。

 

 

それでは選手のインタビューと共に試合を振り返ってきましょう♪

 

 

まずは勝利したサントリーから金井健雄選手


この試合はフッカーで先発出場しましたが、堀越康介選手が入ると左プロップとしてプレーしていました。

 

「第1節で(東芝に)負けたこともあって、しっかりとこの試合は勝って良い意味で前に進めるようにみんなでやりました。」

 

➖ここまでの公式戦は2勝2敗。4節振り替えて金井選手はどう見ていますか?

 

「監督も代わったばかりでまだ(チームを)作っている段階っていうのは本当にあって。でも1歩づつステップアップできているなとは感じます。」

 

 

➖ベテランの金井選手からみる今年のチームの特徴を教えて頂けますか?

 

「個人ですごい選手も揃っていて、且つサントリーはもともと組織で勝利するチームなので、そこが融合できれば良いなと思っています。」

 

 

➖最年長ですが、良い意味でどんな時にベテランを感じますか?

 

「チームがどうしていったら良いかというのは、なんとなく感じれるので。その方向にみんなを持っていけるようにベテランで引っ張っていけたら良いと思っています。」

 

 

➖金井選手個人の今季の目標はを教えてください。

 

「自分の強みをしっかりと活かすのと全体を見てみんなを底上げできるように。その辺を意識してやっています。」

 

 

2人目は東芝ブレイブルーパスの藤田貴大選手

 

「昨日も試合で、ここまでのトップリーグは全勝という形で来ていて。(この試合に向けては)ちょっと準備する時間は短かったんですけど、今季節掲げているディフェンスのところとアタックをフィジカルに行こうというところはゲーム前に話して、前半はすごいディフェンスがアグレシッブにできてアタックも良くてファーストトライをとることが出来て良い立ち上がりだったんですけど、相手が自分たちが思っていたプランじゃなくて、外にすごい回してきて、『あれ?』と思ってしまって。もっとフィジカルに当たってくると思っていたので、そこを突かれたわけじゃないですけど、そこからディフェンスが崩れてトライを取られてしまったので、後半はタックルミスで切られてしまったのが今日負けてしまったところだと思いますね。」

 

➖4節終わって東芝はメンバーが固定されていないように見えますが、選手にもそう言った話はあるのでしょうか。

 

「固定するよ、とかそういう話はないんですけど、ポジションごとに練習の中でパフォーマンスが良い選手というのを首脳陣の方は選んでくれていて。僕らとしても全員にチャンスがあると思えるので。そして誰が出ても僕らのスタンダードを出せているのが今のチーム、選手が固定されていなくても試合を勝っていけているところだと思います。」

 

 

➖東芝は自信を取り戻したと小川高廣キャプテンが色々な場面で話されていましたが、藤田選手自身はいかがでしょうか。

 

「そうですね、試合をしている時も、見ている時も、今日やってみても自分たちが強くなっているのはすごい感じていて。今日出ていた選手も出ていなかった選手も感じていたと思うんですけど、自分たちが強くなっていると感じているからこそ今日の勝てなかったのはすごい悔しかったですし、申し訳ないなと思いました。」

 

 

➖藤田選手自身はどのようにメンバー入りに絡んでいきたいでしょうか。

 

「今すごいディフェンスにチームがフォーカスしていて、僕自身もディフェンスが得意だと思っているので持ち味としていきたいので、そこを練習の時から首脳陣にアピールして行って、ワンチャンスが来た時にそこをモノにできるように戦っていきたいなと思います。」

 


最後は藤野佑磨選手

「このサントリー戦は、普段あまり試合に出られないメンバーが中心だったんですけど、まずは皆んなで絶対勝とうと。何があっても勝つという目標でこの試合に臨んだんですけど、最後勝ちきれなかったっていうのはあるんですけど、みんなが試合に出れなくて悔しい熱き気持ちを全面に出せたのが1番良かった部分かと思いました。」

 

 

➖藤野選手自身はどんなことをアピールしようと試合に臨みましたか?

 

「僕自身は、東芝の3番として求められるスクラムにフォーカスして試合に臨んだんですけど、序盤サントリーさんのうまいスクラムのセットアップに苦戦してしまって、対応できなかったんですが、後半は修正して自分が組もうとしているスクラムを組めたのは良かった点かなと思います。」

 


➖昨年までは浅原拓真選手が3番にいましたが日野に移籍。東芝の3番が藤野選手にかかっている部分もあると思いますがいかがでしょうか。

 

「バズさんがいなくなったんですけど、自分の上にはまだ深村さん(深村亮太選手)知念さん(知念雄選手)とライバルが多いので、まずは自分ができることを1個づつ。チームから求められたことを1つづつ消化して後は自分の強み、エナジーという部分を出していければなと思います。」

 

 

➖チームの中でどんな選手でいたいでしょうか。

 

「チームが苦しくなった時とか、どうしても悪い雰囲気になった時に、自分が流れを変えられるようなプレーヤーになりたいと思います。」

 

 

初インタビューだった藤野選手。

東芝に浅原選手なき今、期待大。

 

選手の声は是非ラジオでも聞いてみてください!

 

 


試合後のファンサービスはインフルエンザも考慮し縮小。

いつもは最後までじっくり対応してくれる東芝もやむなくといった所でしょう…

 

 

ハーフタイムには東芝の望月雄太採用兼普及担当が拡声器を持って

「試合後、グラウンド内には入らないでください〜。終了後15分だけファンサービスを実施します!リーチ選手と徳永選手のファンサービスは2月生まれの方のみ対応しますので、年齢がわかるものをお持ちください〜」

と、グラウンドを1週しアナウンス。

 

 

試合後には2月生まれの人とそれを囲むファンの人がたくさん!(意外と多かったです、2月生まれの方)

 

昨年末のトヨタ戦の時よりは落ち着いていた東芝グラウンドでした☆

 

さの


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●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

202022日現在、全国7局ネット放送中】

TUE

調布FM(東京都調布市)★午後10:30

THU

FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00

FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00

鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10

FRI

FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00

FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00

SAT

DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00

 ……インターネット放送(サイマルラジオ)対応

 

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】

rugbycafe_radiolive.jpで受付中!

(★を@に換えて送信してください)

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ポジティブに重ねた100キャップ 偉大なリーダーに送られたハカ

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ジャパンラグビートップリーグ2020 第4節

リコーブラックラムズ              17

  VS

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス  33

@ニッパツ三ツ沢球技場

観客:7927人

 

前週とはうってかわり、絶好の観戦日和となった第4節。

天候は良かったのですが、観客数は減少。

カードによって多少の影響があるのでしょうか。

ブラックラムズ、シャイニングアークスともにイーグルス&グリーンロケッツに負けず劣らず良い選手、見たいと思わせる選手はいると思うのですが。

第4節は土、日と2日間試合が開催されており、土曜日にはダイナボアーズとブレイブルーパスの試合で9948人入っているので、分散したということなのか。

 

試合はと言いますと、前節でともに敗戦した両チーム。

今節はなんとか勝っておきたいところでした。

結果は上記の通り、シャイニングアークスが勝利、決まり手は寄り切りといったところでしょうか。

ボーナスポイントも獲得。

この日トップリーグ100キャップを達成したブラックラムズの小松大祐を勝利で祝福、とはなりませんでした。

 

会見の様子。

神鳥HC兼GM

「今シーズンはじめてのホーム、近場での開催ということで、なんとか勝ちたかった。結果がついてこないことについては残念。選手は一生懸命やってくれていて、今日のゲームを見ても過去3節うまくいかなかったところをしっかり修正して、シンプルなプランで実行してくれて、前半はいい場面もたくさんありました。うまくいっていないときは、なかなかこう、たくさんのことがうまくいっていないと思いがちなんですけど、今日のゲームにおいては非常に、この先に向けて活路を見出せるシーンがたくさんありました。特にアタック面とか、そういったところは次に自信につなげていけるようにまた準備していきたい」

勝敗は別として、内容には手応えを感じる部分もあったようです。

「自信を取り戻すという意味では選手たちを勇気づける2週間にしたいと思います」

とも話しました。

 

ゲームキャプテンの松橋周平も「前の3試合に比べて僕たち自身ができた部分はかなり多かったので、そこはポジティブ」と口にします。

 

もちろん敗れているので、課題や修正点はありますが、チームとしてすべきこと、試合内でできていないことはクリアになっているようですし、選手とコーチングスタッフの間でも共有できているように感じました。

結果さえ出れば、というところなのですが次節はコベルコスティーラズトの対戦、簡単な相手ではありません。

 

前節、いわゆる「入り」が悪く、結果的に接戦を落としたシャイニングアークス。

ヒュー・リース・エドワードHC

「両チームとも自分たちのシーズンを立て直すうえで重要な試合だった。私たちはこの試合で勝ち点5を取ることができてすごく満足している。怪我もなく終えることができたことにも満足」

金正奎キャプテン

「結果がついてきたことはひとつ、良かった。2戦連続で負けてからチームとしてうまくいかないことが多かったですけど、本当にチャレンジするという気持ちを忘れずに、今週の準備をしてきた。それがしっかりゲームでもチャレンジできて、結果もついてきて、本当に一人ひとりのハードワークの部分でもチャレンジしてくれたので、それはゲームメンバーに対して感謝したいですし、引き続き次のチャプターに向けてしっかり、自分たちの強みを忘れずに準備したい」

 

この試合、前半にシャイニングアークスのFB小倉順平がシンビンとなり、14人になる時間がありました。

金キャプテンは数的不利は関係なく「時間を稼ぐとか、そんなことは全然思っていなくて、しっかり得点を取りにいくマインドセットを持って」試合を続けたと話しました。

結果、一人少ない時間帯にトライを奪うことにも成功。

より前向きな要素を得られたようです。

裸足で会見場に現れたキャプテン。

マン・オブ・ザ・マッチはCTB12池田悠希。

HCも「MOMに値するプレーをした。アタックでもディフェンスでも素晴らしいパフォーマンスを見せていた。すごく将来性のある選手で、今日のようなプレーを基盤として、この先向上すればもっと上(のレベル)でもやっていける」と評価しました。

 

−−MOMは取れると思っていましたか。トライあり、アシストあり、非常に周りがよく見えているように感じました。プレーしていてそういった自覚はありましたか。

「狙ってはいなかったんですけど、後からついてくると思って、とりあえず勝利に貢献できるようにプレーしていました。結構次のことを予測しながら、余裕を持ってプレーできていたかなと思います」

 

−−ここまでチームは2敗していますが、いずれも接戦。状態は悪くないように見えますが、選手としてはどう感じていますか。

「小さなことで勝敗を左右してしまうので、そこでしっかり勝ちきれるチームになるよう、もっとこだわって一戦一戦頑張っていきたいです」

 

−−HCもポテンシャルのある選手だと話していました。自身の持ち味は何で、ファンにどのようなプレーを見てもらいたいですか。シーズンの目標はありますか。

「コンタクトの部分ではシーズンを通して高まっている部分があるので、そこで突破役になったり、ディフェンスではしっかりタックルを決めて、というプレーを見てもらえたら。個人的には今シーズンでアピールして、日本代表を狙えるように頑張りたいです」

 

−−ここまでCTBでも12番、13番の両方でプレーしています。やりやすいポジションはありますか。

「あーーー、そんなにこだわりはないんですけど、13番の方が経験が多くて、13番でプレーする方が安心感というか、しっくりきます。でも、どちらでも問題ないです」

 

185cmの大型センター、シャイニングアークスの輝ける星となるべく日々成長中です。

 

会見でも着用されていた小松選手の100キャップを祝うTシャツ。

実は、会見を待つ間にブラックラムズのロッカールームからはオールブラックスのハカ「カマテ」が聞こえていました。

 

−−100キャップ。チームとして結果は残念でしたが。

「今日の試合に臨むにあたって、あまり100キャップは意識せず、チームが勝つことだけど意識して今週準備してきたので、終わってからみんなから記念の花束とかをもらったりしたときに、逆に緊張しちゃって。ちょっとスピーチがうまくできませんでした。試合中は勝つことだけを考えて挑んだので、普段通りでした」

 

−−ロッカールームからはハカが聞こえていました。

「僕もサプライズでびっくりしたんですけど、ニュージーランド出身のメンバーがマオリのお守りと一緒にハカを披露してくれて。チームで最年長でもあるし、ニュージーランド出身のコリン・ボークが同い年で仲もいので、それもあってやってくれてちょっと泣きそうで我慢しました。あまり自分がフォーカスされるのは得意ではないので、ちょっと照れ臭かったですけどうれしかったです」

 

−−お守りについて

「後でちゃんと説明するって聞いたんですけど(笑)、マオリのリーダーになれる人に渡されるものらしくて『お前はこのチームのリーダだ』という感じで渡されて、ボークとブロードハースト(マイケル)と(今は移籍した)タマティ・エリソンからもらいました」

こちらがそのお守り。

100キャップとともに、素敵な思い出になったのではないでしょうか。

 

−−今までもブラックラムズではハカを踊ることはあった。

「記念のときに何度か見たことがあるんですけど、今回のように大人数でははじめてで感動しました。チーム全員が集まったときに、ニュージーランド出身の選手だけが僕の前でやってくれた。すごかったです。ガチの本物のなので、すごかったです」

 

思い出の試合について聞かれた小松は、入部初年度の自動降格の経験を話しました。当時はやはりチームの雰囲気も盛り上がらない状態で、そんななかで自分がポジティブになってチームを変えよう、成長しようと思えたから今があると振り返りました。

 

<別記者の質問>デビュー戦では雨で観客も少なかった。今日は快晴で7000人以上のファンが来た。

「今日、リザーブから入ったときに、歓声が僕が13年間経験したなかで一番大きな歓声を浴びて、そのときは身震いしました」

 

−−13年間でトップリーグにも変化があり、ここ数年は代表の活躍でラグビーへの注目度も大きく変わりました。小松選手が感じる大きな変化は何かありますか。

「日本代表の活躍でお客さんも増えましたけど、お客さんが増えたなかで選手もいいプレーをしないと続かないと思うので、チームもそうですけど、個人的にももっといいパフォーマンスしようという風には、この歳になっても今年は特に思いましたね。しっかりいい準備していいプレーをする、しなきゃお客さんが離れていってしまうのではないかと思うので、よけいにいいプレー、面白い試合をしようという意識になっているのかなと思います」

 

<別記者の質問>16点を追う展開で最後は小松選手のノックオンとなってしまいました。

「あれはもう、自分らしい(笑)。あそこでトライを取れていれば記念になったなとは思いましたけど、僕はポジティブなので、次への課題かなと。しっかり修正して次の試合でトライを取れるように頑張るきっかけにします(笑)」

 

−−100試合出場の秘訣は

「もともと大学も2部から。社会人でも初年度の降格だったり、どちらかというと反骨心とか、有名な選手に負けたくないという気持ちでやってきたので、その気持ちがあるからしっかり準備をして、試合に出るためのプレーを続けてこられたんじゃないかな。負けたくない、特に有名な選手に負けたくないという気持ちはもしかしたらずっとある、今もあるので」

 

−−最近特に取り組んでいることはありますか。

「年齢に応じてウェイトトレーニングの質とか、変わってくると思うんですけど、逆にそこを抑えずに、若手選手と一緒にガンガンやって、基本的に全部同じメニューをやる。マインドというか気持ちの部分を少し、若くないんですけど、若い選手と一緒にやれば自分も若くなった気分というか(笑)同じだけできたら『まだ全然いけるな」と思えるので、そこは少し変えました。2〜3年前は少しコントロールしていたので、それをやめて出し切るようにしているのが今はうまくいっている」

 

今節では小松以外にも100キャップを達成する選手が出ています。

中居智明(当時東芝ブレイブルーパス)がはじめて100キャップを達成して以来増加する100キャッパー。

新リーグへ移行するまでに、あと何人の選手がトップリーグで100キャップに到達するのでしょうか。

 

(尾)

 

スーパーラグビー2020☆ラウンド3 サンウルブズvsチーフス@秩父宮ラグビー場

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2月15日(土)秩父宮ラグビー場。
1月31日に開幕したスーパーラグビー2020。日本から参戦しているサンウルブズはこの日、チーフスとの一戦に臨みました。

 

 

天気は曇り。キックオフが迫った12時30分頃、防寒対策を万全にしていた私は、競技場に向かう地下鉄内でやや汗ばんでいました。
日差しはないものの、寒さは感じない程度。選手にも観客にもちょうどいい気候です。

飛び込んだ車内のすぐそばには、日本代表ジャージのレプリカを着た小学生くらいの女の子と、その兄妹。
「試合の途中で、お客さんがホォーっていうタイミングがあるから…」そんな父親からの説明に、熱心に耳を傾けています。
心の中で頷きながら一緒に聞いていた私でしたが、実はサンウルブズ初生観戦。おそらくその少女たちと同じ心境です。
競技場はどんな雰囲気なのか? ファン層は? 選手たちのプレーは?…胸を高鳴らせながら、競技場へ急いだのでした。

ということで今回は、恥ずかしげもなくサンウルブズ初心者丸出しの夏目が、初々しい“目”でレポートしたいと思います!

 



まず驚いたのは、ホーム戦とあってサンウルブズほぼ一色ということ。こんなにも“偏った”競技場での試合は、私はこれまで観たことがありませんでした。笑

入場口をくぐると、サンウルブズのグッズ販売ブースや公式マスコットキャラクター「ウルビー」ばかりが目につきます。ほぼ満席のスタンドも、ほとんどがサンウルブズカラー。

 



30年以上大学ラグビー一筋に観戦してきた私は、両チームのカラーが入り乱れる光景が当たり前で、選手はもちろんスタンドのファンとしても、どう一体感を出すかというのが楽しみの一つでもあるのですが、ここまで偏っていると、スタンドが一体にならないわけがないですね(笑)。もちろんいい意味で。
スーパーラグビーの試合は、どのカードでも、ホームかアウェイかでこのようにはっきり分かれるのかもしれません。

とても新鮮な体験でした。




試合開始後にも、さらに驚くことが。
トライやキックを決めた時の演出も、サンウルブズと相手チームとではっきりと違いがありました。サンウルブズが決めると派手なBGMが流れて、場内MCも入り、非常に盛り上がります。が、相手チームの得点時は、淡々とアナウンスが流れるのみ。笑
ここまでやっちゃっていいの?! とただただ純粋に心配になってしまいましたが、だからと言って、誰かがヤジを飛ばしたり文句を言ったりするわけでもなく、きっと他の試合もこうなのでしょう。これが、当たり前のスタイルなんですね。
ですから気持ちいいくらいに、サンウルブズの盛り上げに加担できるわけです。面白いなぁ

そして、行きの電車内で小耳にはさんだ「ホォー」のタイミング。ゲームのリスタート時やスクラム時など、応援スタイルの一つとして定着しているらしいことがわかりました。
ちなみに「ホォー」ではなく、どちらかというと「アウォォォォ」が正解だったようで、これは何かと言うと“狼の遠吠え”。なるほど。笑


観ているうちにだんだんとそのスタイルが理解出来てきて、さらにだんだんと馴染んできて、なんだかとても心地よく試合を観戦したのでした。
正直初めての観戦で少し気負いもありましたが、完全にこの雰囲気に委ねてしまっていいんだぁというような、安心感というか安定感というか。不思議な感覚。

ファン層はというと、例に漏れずハーフタイム時の男性トイレは長蛇の列でしたが、女性ファンも多いですね。しかも、オシャレなファンが多かったような。サンウルブズの観戦そのものやキーホルダーなどのグッズを、一つのファッションとして受け入れている、そんな印象です。
幅広いファン層を取り込むには、こうした方向性からのアプローチはとても大事だと思います。W杯の時のように、キッズや女性向けのグッズがもっと増えるといいですね。楽しみ方も増えそうです。



初戦のレベルズ戦に勝利し、初めてサンウルブズに贈呈された「Ganbatte Trophy」が展示されていました。



さて試合ですが…
2週間前に今シーズン初戦、しかも国内初戦となるレベルズ戦を制したサンウルブズ。
立ち上がりはさほど悪くなく、粘り強くディフェンスしピンチを切り抜けた場面も。アタック時のサポートもあつく、前半6分には先制トライを決め、大いにファンを熱くさせましたが、その後は厳しいプレッシャーに、なかなか思うようにボールキープできず。
チーフスに4トライを許して前半折り返し。

前半終了間際に、チーフス4番アードロン選手がシンビン。
数的優位な状況で後半をスタートしたサンウルブズでしたが、流れをつかめないまま、最終スコア17-43。惜しくも黒星となりました。





試合後の記者会見。まずチーフスから。

 


昨季までウェールズ代表を率いていた、ウォーレン・ガットランドHC。

――サンウルブズの印象について
「いいパフォーマンスをしていて、プレッシャーを受けた。ペースも早いし、修正を強いられたけれども、ボールを動かすことを含めてポジティブに攻めてくることは想定内。
こちらはスクラムも良かったので、トライに結びつけられた。BP獲得して終われたことはハッピー。ただ、タフな試合だった。」

――様々なカテゴリーに関わってきた豊富な経験から、SRの位置づけについて
「クラブチームと代表チームのギャップを埋めるには、選手にとってSRでの経験はとても大事。
若手の選手とよく話すのは、SRで初めて、代表クラスのスピードやスキルが分かるのだということ。肌で感じることができる、その経験を積んでいくことが、代表へのステップアップにつながる。」

こんな話を聞くと、サンウルブズが今季限りでSRから外れることが決まっている日本ラグビーの未来が、少々気がかりです…


続いて、ゲームキャプテンのブラッド・ウェバー選手。

――試合を振り返って
「チームとしての結果はハッピー、でも自身のパフォーマンスには宿題がある。普段取り組んでいることが要所要所で発揮できたところもあったかとは思うが、もっと貢献できるように準備したい。」


――サンウルブズ初先発の同じSH、齋藤選手の印象について
「いま初めて初先発だったってことを知ったけど、チャレンジしてくるし、判断もパスも良かった。未来の明るい選手だと思う。」


――今季から率いるガットランドHCについて
「たくさんの変化があった。時間が短くても強度の強い、集中しなくてはならない練習。この練習一つとっても今までと違うので、自分たちも楽しんでいる。
チームはこの3週間でどんどんよくなってきている。選手層の深みも出せているので、このままの調子でいきたい。」

チーフスは先週のクルセイダーズ戦で約10カ月ぶりにケガから実戦復帰し、勝利に貢献したFBダミアン・マッケンジー選手も今後の大きなカギを握っています。
プレースキックを蹴る際に笑みを浮かべるルーティンには、この日の会場も沸いていました。




一方、サンウルブズ・大久保直弥HC。
――試合を振り返って

「残念だけど、よい学びとなった。勝つためにはまだまだ足りないところがあるということ。チーフスのパフォーマンスが素晴らしかった。

大きなチームではないし、常々言っていることだが、オーソドックスなプレーをしても勝てるチームではないので、工夫することで成長したい。」
 

――後半開始時の数的優位の状況について

「どれだけ攻められられか? ここで取り切れなかった、このレベルでは勝てない。一人のミスでトライを決められた、ではあとの14人でどうカバーするのか、今後の課題。」


共同キャプテンの一人、森谷圭介選手はやや疲れた表情で答えていました。
――試合を振り返って

「サンウルブズの形でいけた時にはやはりいい流れが出来ていたが、特にDFが悪いとチームとして機能していなかった。個人のタックルスキルも上げていきたい。」


今回は今シーズン11年ぶりの大学ラグビー日本一にも貢献した、早稲田大学の齋藤直人選手が初先発。
リザーブには中野将伍選手が入っていたこともあり、同じく先発の天理大学シオサイア・フィフィタ選手と併せて、大学生選手に注目して観ました。

齋藤選手は、他の選手と積極的にコミュニケーションを取っていました。初先発でも落ち着いてプレーしていた様子。

 


 

ミックスゾーンでの囲み取材では…

――試合を振り返って

「気持ちが昂ると焦ってしまいがちだけど、心の準備の仕方が良かったのか、うまくできたと思う。
プレッシャーがチーフスのこだわり。上手くいかない試合を経験できたことも大きい。これを次につなげないと意味がない。
どういう状況でも、伝えないでうまくいかないよりは、伝えようという姿勢でメンバーとコミュニケーションを取った。
スタメンを経験できたことは幸せだし、やるからには今後も目指したい。今後ツアー2試合でしっかり成長して戻ってきたい。」


――チーフスのSHウェバー選手について

「あの体のサイズで積極的にキャリーしていたり、対面だったのでいろいろな点を見習いたいと思う。」

記者会見で大久保HCは、齋藤選手について

「あれだけプレッシャーをかけられたのは、直人にとっても人生初だったのではないか。その中で70分以上プレーして、よくやったと思う。

言葉どうこうではなく、FWとBKをつなぐ役目として、もっとコミュニケーションとれるはず。そこが今後の課題。でも素晴らしかったと思う。」

と労っていました。


中野選手は、後半交代でピッチに入ってすぐ、ボールを抱えて30m以上独走し俊足を光らせました。その後にトライも決めて、存在感をアピール。

 


 

――試合を振り返って

「後半から入ってチームを前に出す役割もあったが、チーフス相手にまだまだ足りないところがあった。フィジカル面でも成長して、毎試合メンバー入りできるようにしたい。」
 

――スタンドの雰囲気について

「大学などでは相手チームのファンもいるが、ほとんどがサンウルブズファン。声援を感じた。」


フィフィタ選手は、要所要所で力強いアタックを見せましたが、本人としては課題が多かった様子。とは言え、2戦連続先発でフル出場は立派です。


 

――試合を振り返って

「チーフスは強くて重かった。いい姿勢で当たったはずでも、ダメなシーンもあった。前回の試合よりはうまくいったとは思うが、個人的にはもっとスキルをあげていきたい。まだまだいける。」

と前を向きました。





この日の来場者数は、18,708人。

他会場ではトップリーグ第5節が行われており、それぞれで記録を更新するほどの観客数だった様子。記者会見場でも、各試合経過を記者たちがチェックしては情報交換していました。

ファンもあれこれ気になってしまいそうですが…SRはシーズン始まったばかり。今後5試合が国内、ホームでの開催となります。
5月まで続く、サンウルブズ最後の戦いに、私もすっかり“目”が離せなくなりました!

(夏目)
 

サントリーカップ決勝大会開催!

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雨が降っていた。取材ノートは濡れ、水性ペンで書いた文字がにじむ。カメラのレンズについた水滴を拭こうとするが、レインコートが顔や手に張りつき、どうも動きづらい。いつものように動くことができないもどかしさ。たぶん、コート上の彼らも同じ気持ちだろう。足元は滑りやすく、ボールもつかみづらい。視界はかすみ、判断力もにぶる。普段通りのプレーができない環境。しかし、ぐちゃぐちゃになりながらも、全力で相手に立ち向かっている。そんな姿を見ていると、天候など些細なことに思える。それは試合を見ている側も同じ。ノートが濡れようが、カメラが濡れようが、髪が濡れようが、そんなことはどうでもいい。ただ、目の前の試合を、彼らを見続けた。



 


初日のプール戦を全勝した七国スピリッツは、2日目のカップトーナメントへ臨んだ。降りしきる雨の中、両チームがコート内に整列する。スピリッツの対戦相手は安達タグラグビー(福島)。予選プールから圧倒的なスピードと質の高い判断力で、カップトーナメントへ勝ち進んできた。

 

 

 


試合開始早々、選手たちは激しいプレーを見せた。互いに気持ちが先行するあまり、接触プレーが多い。ぶつかって頭から倒れるなど、ひやりとする場面も。レフリーが何度も注意を促す。冷静さを取り戻そうと、スピリッツは細かくパスをつなぎ、前に出ようと試みる。しかし、パスを受け取る選手の前には、安達の選手が待ちかまえる。相手ディフェンスに苦しめられるスピリッツ。安達が徐々にペースをつかみはじめる。スピリッツ陣地へ攻め込む安達。逆サイドへ大きなパスを出す。予選でも見た光景。パスを受け取った選手の前には誰もいない。先制トライは安達が決めた。

 

 

 


スピリッツは自陣での攻撃にとどまる。雨のせいでボールが滑り、スリップも多い。ただ、同じ条件である安達の攻撃は止まらない。ステップを駆使し、そのままトライを奪う安達。スピリッツも負けじと攻め込むが、ディフェンスに阻まれる。そして、安達はまたもロングパスを選択した。それに対応しようとするとスピリッツ。しかしボールを前にしてスリップ。3トライ目を許した。

 

 

 


足元が滑る。ボールが滑る。なにより、スピリッツの動きがかたい。それを感じとっていたのか。キャプテンがチームメイトを奮起する。自陣でパスをもらい、瞬く間に相手選手の間をすり抜ける。そのまま誰一人寄せつけず、単独トライを奪った。

 

 



「みんな落ち着いていこう!」

チームへ声をかけるキャプテン。その声にこたえるチームメイト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その後もスピリッツは相手ディフェンスを崩すことができなかった。

 

 

***

 

 

顔をあげることができない選手たち。練習してきた分だけ、涙が溢れだす。6年生はこれが最後の試合となった。キャプテンは悔しさで涙をにじませながら、チームメイトへ声をかけ続けていた。「気にするな! みんな、力出し切ったよ!」と。そして「まずはちゃんとお礼を言おう!」と、チームメイトを促す。選手たちは一列に並び、観客席を見上げる。いままで支えてきてくれた人たち。選手たちは雨と涙でぐちゃぐちゃになった顔で、精いっぱいの感謝を伝えた。


 

 




 


最後のミーティング。6年生は5年生にエールを。5年生は来年の抱負を。選手一人ひとりが自分の言葉で伝えていく。そして、最後にキャプテンが思いのたけを語った。


「キャプテンになるとき、本当に心配だった。亀田先生がいない中で、プレッシャーもあったし、6年は女子一人でつらかった。でも、みんながいっしょに戦ってくれた。(私が)できない部分を補ってくれた。だから、きょう、キャプテンマークをつけて試合に出ることができた。試合に負けたのは本当に悔しいけど、全国大会に出られて、決勝トーナメントに出られて、本当に嬉しかった。うちら本当に幸せなチームだよ」


キャプテンとしての重圧。まわりからのプレッシャー。それらに押しつぶされることなく、ここまでくることができた。試合に負けてもなお、その姿は変わらない。彼女は最後の最後までキャプテンだった。






サントリーカップの翌日。スピリッツのコーチからメールをもらった。「(きょう)朝練に行きました」と。ブログを書きながら、感傷に浸っていたが、もうそんな時間はないみたいだ。スピリッツはすでに動きはじめている。ダラダラしてはいられない。これから一年。新しく、そして変わらないスピリッツを追いかけていく。


(岡)


※トーナメント2回戦以降の試合は雨天中止。

 

 

テン、テン、テン、テン、点と線

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ジャパンラグビートップリーグ2020 第5節

 

第5節は、初開催となる江東区夢の島競技場へ。

15日はなんとか雨は降らず。

バックスタンド側には電車が走る様子が見える風情のあるスタジアムです。

メインスタンド以外は全て芝生。

 

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス  74

    VS

宗像サニックスブルース             11

観客数:2738人

 

開始早々の7分にシャイニングアークスNo.8のアマナキ・レレイ・マフィがシンビン。

そのプレーで得たPGをブルースのSOサンティアゴ・ゴンザレスが決め、先制。

ブルースは10分にもトライを決め、0-8とリードを広げました。

しかし、18分にシャイニングアークスのキャプテン金正奎がトライを決め7-8とすると、以降は完全にシャイニングアークスペースとなります。

後半はブルースを完全に沈黙させ、45得点をあげたシャイニングアークスの完勝となりました。

 

シャイニングアークス会見。

ヒュー・リース・エドワードHCと金正奎キャプテン。

エドワードHCは「大差となることは予想していなかったが、今週を通してポジティブな態度で練習できたことが結果につながった。フィールド内外での選手の態度、特にノンメンバーの貢献が実った。いい週末を迎えられてうれしい」

 

金キャプテン「素晴らしい準備が結果にあらわれた。こうした準備を毎週続けられれば、いい結果がついてくると思うので、おごらずいい準備をしていきたい」

 

ともに内容と結果につながる準備をほこりました。

 

一方で、前節ブラックラムズ戦こそ前半から試合を支配しましたが、その前週はスピアーズ相手に敗れています。

逆点し、リードする時間もありながら、前半20分までに3トライを許していたことが結果に響きました。

 

多くのチーム、選手が「試合の入り」の重要性を口にします。

シャイニングアークスも今後、より良い結果を求めるためには80分間を通じて試合を支配する必要があるはずです。

2週間の準備を経ても試合の入りに課題を残したことについてどう感じているのか、そして今後その改善のためにどのようなアプローチを考えているのか。

 

「スロースターターなのは課題。前半にエラーを重ねて有利な状況を作られてしまうことがある。今日も最初に5回ターンオーバーされる局面があった。ただ、自分たちがボールを保持して自分たちのラグビーができるようになると結果は出ている。(改善について)試合の入りで失点しているのは事実だが、反面、逆点する力も持っているのは間違いないので、そこまで心配はしていない。もちろん課題ではあるので修正する必要はある。大部分はメンタルだと思うので、もっと正確なスタートを切ることが重要」(エドワードHC)

 

また、この前日に電撃的にサンウルブズへの移籍が発表された小倉順平についての質問も出ました。

HCは「小倉本人の意思が強かった。チームとしては痛手だが、彼の幸運を祈っている」と話します。

チームとして手放したくはなかったものの、本人の意思を尊重してやむなく認めたと感じる発言もありました。

キャプテンも「順平のことは、彼が決めたこと。思うことはあるがお互い頑張るだけ」とコメントしました。

 

シーズン中の移籍、しかも将来のない(と思われる)チームへの移籍は大きな決断です。

プロとしてより高いレベルでの挑戦を求めることは自然なことでしょうが、一方でプロなればこそより遠い将来のことも考えておくことは重要です。

シャイニングアークスとしてもこのタイミングで出て欲しくないという思いが感じられるコメントを見ると、以前のシステムなら1年間棒に振る形の移籍だったのだろうと思われます。

そして、仮にサンウルブズが無くなったとき、その行き先はあるのか。そのあたりも含めて小倉選手の動向は注目です。

 

敗れたブルース。

コーリー・ブラウンHC、福坪龍一郎キャプテン。

 

ブラウンHC「残念。自分たちがやろうとしたことはうまくいかず、シャイニングアークスがやろうとしたことがうまくいった。相手をたたえたい」

 

福坪キャプテン「悔しい。入りは良かったと思っている。準備してきたプレーができなかった。チームとしてのエナジーが足りなかった、そこは僕の責任もある。もっといいプレーができるチームなので、修正したい」

 

先制の場面、ゴールも近く、チームに勢いもあったのでトライという選択肢もあったように感じました。

入りの悪いシャイニングアークスに対して、3点よりも最大7点を先に取ることはチームにエナジーを与えることにもなります。

この点、福坪キャプテンは「自分がその場で決断しました。トライの選択肢もありましたが、スコアすることを優先した」と話しました。

前節のスピアーズ戦での完封負けもあり、スコアを求める気持ちが強かったのでしょうか。スコアがエナジーを呼ぶこともありますが、この日はうまくいかなかったようです。

次節はイーグルスとの対戦、2勝3敗同士、どちらも負けられない試合になります。

 

試合後単独インタビューは、カップ戦での出場経験はあるものの、トップリーグ初出場となった安田卓平選手(シャイニングアークス)。

−−初出場の感想は。

「自分のなかではいい準備ができていると思っていたし、チームとしても試合を重ねてよくなっていたので、緊張というよりは楽しみの方が大きかった。そうして試合に入ってミスもありましたけど、良いプレーもあったのでよかったです」

 

−−前半は数的不利になる時間もありました。あの時間帯はどんなことを意識していましたか。

「人数が少ないので、ディフェンスでハードワークしないとスペースができてしまうので、あまり上がりすぎず14人での戦い方をしっかり実行するようにしました」

 

−−小倉選手が抜けて、バックス陣は出番が増える選手も生まれるはずです。

「順平さんがいるころから15番のスタメンで出たいと思っていましたし、コーチにもそれを求められていて、でも開幕戦は怪我をしていて出られなかった。それが治って、順平さんが抜けたタイミングでチャンスが回ってくる形にはなっていますが、これからは順平さんがいなくても自分がフルバックで出られるように頑張っていきたい」

 

−−今のチームはバックス陣が強力になっているように見えます。

「両ウイングに良い選手がいるので、自分たちのラグビーとしてもしっかりスペースを使っていこうとしているので、自分も外へパスを運ぶというのは求められているので、キックを使ったり、スペースへボールを運んだりというのは持ち味だと思っているので、今日はそれをキックやパスでみせられたかなと思う」

 

−−リアリーファノ選手、マフーザ選手と経験豊富な外国人選手もいますが、どんな刺激を受けていますか。

「試合中もすごく話しかけてくれますし、フーザ(マフーザ)もクリスチャン(リアリーファノ)もコミュニケーション能力が高くて、指示ができる選手なので、練習でも『こんな声かけてるんだ』ということを学んで、試合で自分も周りに声をかけてチームを回せるようにしたいなと思っています。クリスチャンからもずっと『しゃべれ』と言われていて、試合中、試合前、ハーフタイムもトーク、トークと言われていて、実際試合中もディフェンスの時は10番と15番で一緒にいることが多いんですけど、すごくしゃべりかけてくれてやりやすいですし、それを僕もできるようになりたい」

 

−−これからもチャンスは多くなると思いますが、どんなプレーをファンに見てもらいたいですか。

「自分自身、いろんなスキルがあると思っているので、今日みたいに裏のスペースへのキックだったり、パスだったり、コムのラグビーの中心になれるように、スペースへボールを運ぶ中心になれるようにしたいです」

 

この安田選手だけではなく、後半途中から出場した松尾将太郎など、期待の若手たちの活躍も見逃せません。

次節は鈴鹿でヒート戦となります。

 

翌日、16日はあいにくの空模様。

気温も下がり、屋根なしスタジアムには厳しい環境です。

クボタスピアーズ    49

  VS

日野レッドドルフィンズ 12

観客数:2610人

 

スクラムなど、局地的には上回る場面もあったレッドドルフィンズですが、局地戦での劣勢をうまくチームでカバーしたスピアーズの前に屈しました。

レッドドルフィンズ細谷直監督、村田毅キャプテン。

 

細谷監督「結果的にスコアは離されてしまったが、前節のヤマハ戦では本来強みにしているはずのスクラムでやられたプライドを取り戻していこうというところ、あとはクボタのキッキング、両センターと10番が合わさってコントロールしていくアタックに対してしっかりディフェンスすることを意識していた。スクラムは思った通りにできたが、後半は自ら反則して、エリアも取れず失点したのは大きな課題。1日短い準備期間でサントリー戦になるが、しっかりトップリーグのチームとして臨みたい」

 

村田キャプテン「寒くて、天気も悪いなか、屋根のない競技場にたくさん応援に来ていただいて選手として感謝したい。前半は、自分たちの時間と相手の時間がはっきりしていて、入りは悪かったが、こうやれば自分たちの時間にできると感じながらできた。ただ、後半は相手の10番、12番、13番のゲームコントロールで自陣にくぎづけになってしまった。あとは相手の大きいフォワードに対して高いボールキャリーをしちゃって、それでホールディングされる場面も多くなった。それは自分たちも試合前から対策として持っていたが、実際の試合でやられてしまった。これからの相手も同じような相手はいるので、今日勝てなかった反省点というよりもチームとして前進するために必要な改善だと思う。チームとしてはちょっとづつ、メンバーが変わりながらもやるべきことを理解して、チーム力も前進していると思う。そこで結果が出ないことに対してチームのみんなが信じられなくならないように、キャプテンとしてはフォーカスしてチームのレベルアップをサポートしたい」

 

スピアーズのフラン・ルディケHCと立川理道キャプテン。

 

ルディケHC「最初の20分はいいスタートが切れたが、日野のスクラムが機能するようになって流れが変わった。ハーフタイムには良いプランを持っているので遂行しようと声をかけた。後半は精度高く良いラグビーができた。バイウィーク明けでもう一度勢いをつけていくために重要な試合だった次のトヨタ戦へ向けて今日の結果を勢いにつなげたい」

 

立川キャプテン「勝ったなかにも反省はある。しっかり修正して次のトヨタ戦へ向けて準備したい」

 

この試合でも存在感を放った10番、12番、13番についてルディケHCは「判断力の高い選手を揃えることができたことは、私たちのプレースタイルにとって重要」と評しました。

 

レッドドルフィンズの村田キャプテンが話すように、チームとしては手応えを感じているように見える場面もあります。

この試合では特に、スクラムは支配できたと感じたでしょう。

ただ、そのポイントを得点という結果に結びつけられていない印象です。

その点、スピアーズは、細谷、村田両氏が触れたように10番、12番、13番がうまくチームをコントロールしました。

 

試合後、PR3の浅原拓真も

「やられているんですけど、もうちょっと戦えるのかなっていうのはある。点と点になってますよね。スクラムは勝った印象もあるし、まだまだ強くなれます」

と悔しさを表現しながら、手応えも感じています。

 

キャプテンをはじめ、浅原選手や堀江恭佑選手、林泰基選手など他チームで経験豊富な選手が多いレッドドルフィンズ。チームメイトが自信を失わないためには、その経験も必要です。

「僕はこれまであまりリーダーはやってこなかった。チームに対して言うのはリーダーができるので、僕はスクラム頑張ったり、そういう風なところで、あとはフロントローで話したり、そういうことでちょっとづつ変えていければなと思う」

”もうちょっと”を結果につなげるため、まだまだ模索は続きます。

チームには大いなる助けとなり、対戦相手には頭痛の種となるスピアーズのSO、バーナード・フォーリー。

立川、クロッティとのトリオは「すごくやりやすい。コミュニケーションもビジョンもスバラシイ」と話します。

チームが今後さらなる成長するためには「80分間集中し続ける必要がある。強豪チームに対しては少しもスキを見せてはいけない。40分だけ集中できる、60分だけ、ということではなく80分続けることが大事」と。

「スバラシイ」は日本語で話したほか、取材後にも「アリガトウゴザイマス。オツカレサマデシタ」と去っていきました。

そのうち囲みも日本語でできそうなフォーリー選手でした。

 

今回のおまけ。

日曜、別のライター氏と「スタジアム周辺にのぼりも立てないなんて、集客する気が見えない」という話になりました。

2日連続で来たものの、全くそんなことには気づいていなかったので「確かに」と思いました。

ただ、ふと考えたのは「この試合を主体的に運営しているのは誰なのか」ということです。

2021年から実施される予定の新リーグでは、15000人の観客動員が求められます。

そのためにも今から集客を意識することはもはや必須といっていいでしょう。

 

しかし、現状のトップリーグの試合は各地方協会が主催しています。(一部はチームの自主興行として行うものもあり)

そうした場合、チームは「試合にきてください」と告知することはできたとしても、スタジアム周辺の整備は開催地協会の役割になります。

開催地協会とて、集客したことに対して大きなリターンがあるわけでもなく、実務にあたる人の中にはもしかすると手弁当、ボランティアの方もいるかもしれません。

集客を求める気持ちはあるものの、そうした体制のことを慮るとなんともいえないところでもあります。

 

また、この日の会場、江東区夢の島競技場。

陸上競技場用トラックがあり、トラックにはスパイクで入ることが許されておらず、タータンがひかれていました。

トラックがあるため、観客席とグラウンドにはかなり距離があるように感じました。

屋根もなく、メインスタンド以外に座席もないので、新リーグになると使えない(使わない方がいい)でしょう。

 

選手側の意見としては「雨にも関わらずこんなに、ひとえにクボタさんの力」と冗談も交えながら「タータンはありますけど、ファンとは近いように感じた。ロッカーはぶっちゃけ狭いっちゃ狭いけど、グラウンドは良い」と浅原拓真の談。

 

プレーする分には大きな問題はなさそうですが、それでももっとたくさんの人に見てもらえるのであれば、そちらの方が良いはず。

 

新リーグへの移行は来年です。

全国各地でトップリーグを見てもらうことも重要ですが、それもしっかり人を集めてこそ意味が生まれるというものです。

そして、人を集めることに意欲を持つ、集客の意味を感じる人材が集まる環境づくりの必要性を感じる試合でもありました。

 

(尾)

 

 

 

【TL第6節】リコーvs NEC☆山本昌太選手・瀧澤直選手インタビュー

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こんにちは。

アシスタントの佐野です。
 

 

2月22日(土)はトップリーグ第6節の取材のため、久しぶりに秩父宮ラグビー場に行ってきました!

 

 

3連休の初日ということでしたが、コロナウイルス問題の影響でイベントは相次いで中止に。

 

協会からは下記のアナウンスもありましたが、トップリーグは予定通り開催されました!

 

 

 

こちらはメインスタンドのメンバー表置き場に置かれていたアルコール消毒液

 

 

ないよりはマシ?

と言ったところでしょうか。

 

取材陣にも特段マスク着用の指示はありませんでしたが、念の為、この日はマスク着用でインタビューさせてもらいました。

 

 

 

第1試合は、リコーブラックラムズ対NECグリーンロケッツ。

どちらも今季秩父宮初登場です!

 

 

この日はとにかく風が強く、気温が高めだったのが救いでした。

 

NECが放ったキックオフボールは強風で大きく戻されます。

両チームキックを使うことなく細かくパスをつなぎ攻め続け、前半風上のリコーが有利に試合を展開し12対0とリードで後半へ。

後半の巻き返しを狙うNECでしたがリコーにトライを許してしまい19対0に。

後半20分頃、やっとNECの流れがきます。

ゴールライン手前でラックを起点にスクラムハーフの中嶋大希選手がトライ。その直後にも追い風を利用してキックで大きく敵陣へ入りトライまで繋げて7点差まで追い上げます。(19対12)

しかしリコーはNECに流れがいった直後にトライ奪い、流れを引き戻して26対12で勝利しました。

 

 

 

それでは試合後のインタビューを!

まずは勝利したリコーブラックラムズより山本昌太選手♪

 

「まず勝てたことがチームにとって非常に大きいことで、勝って次の試合に臨めるというのは最近の負けから少し変わるきっかけになるかなと思うので、まず勝てたことをチームとして喜びたいと思いますし、試合に関しては風が強くて非常に難しいコンディションでしたが、しっかりゲームプランを立ててグラウンドに立っているメンバーがしっかりそれを遂行して結果に結びつけれたかなと思います。」

 

 

➖前半は風上で後半風下。風下の中、途中出場しましたがどんなことを心がけましたか?

 

「とにかくスタッフ、コーチからのメッセージでしっかりボールをキープするという所をまず頭にしっかり入れて不用意なパスだったりキックをせずセーフティーなラグビーを心がけて。チャンスのところではいつもの自分達のアタックをした結果スコアにつなげれたので、非常に難しいコンディションの中、結果が出たのが非常に良かったかなと思います。」

 

 

➖今日の試合ではどんな手ごたえがありましたか?

 

「特に後半は苦しい戦いになるというのは全員が理解した上でグラウンドに入って、本当に苦しいコンディションの中、途中で追いつかれそうになる部分もありましたけど、負けが続く中でも積み上げてきたものを、一歩でも成長しようとやってきたディフェンスの部分の中で粘り強く、ペナルティも少なく我慢強くできたかなと思いますし、しっかりスコアできたところは次に繋がるのかなと思います。」

 

 

➖次節のドコモ戦に向けて意気込みをお願いします。

 

「勝ってしっかり反省できるのはチームにとってすごい良いことだと思うので、まだまだシーズンを通して成長できるチームだと思うので、個人としてもチームとしても1週間しっかり準備をしてまたしっかり勝てるように頑張りたいと思います。」

 
 
続いて NECグリーンロケッツから、瀧澤直選手!

 

「今日の試合はスクラムのところで相手にアドバンテージを取られたのが僕個人としてはキツイですし、チームとしてもやっていこうということは色々あったんですけど、できたところとできていないところがあって、その出来ていないところで負けてしまったというのはありますね。」

 

 

➖風が強い中での試合でしたが、今日はどんな戦略で臨みましたか?

 

「うちの戦略担当、スティーブンドナルド先輩が、経験でうまくやってくれたので、そこに関しては僕らはむしろアドバンテージを取れたんじゃないかなと思います。それ以外でうまくいかなかったっていうのが1番で。前半は強い風下の中でよく頑張ったというか。もちろん(トライを)取られないのがベストですし、とった方がベストですけどその中でも自分達なりのベストな選択をしてやれたんじゃないかなと思っています。」

 

 

➖ハーフタイムにロッカールームではどんな声があがりましたか?

 

「良いところは良いので、アンラッキーだったかはわからないですけどトライを取られたところも修正が出来るところだし、この風だったらこのくらいの点差は相手に僕らがやらされた前半を、もう一回やって、試合を勝ちに行こうという感じでしたね。」

 

 

➖亀井亮依キャプテンは会見で、試合を追うごとにステップアップしている部分はあると話してくれましたが、その手ごたえはどのあたりで感じますか?

 

「やはりスティーブン・ドナルド先輩がグラウンドに戻ってきて。初めスタートが遅れちゃったんですけど、僕たちをコントロールして経験からくる自信を僕たちにくれて、そういうところから僕たちが小さい細かいところをキュッと出来るようになってきたというかリズムが作れているところはアタックにしろディフェンスにしろあると思うので特にアタックはちょっとづつ良くなっているんじゃないかと思っているので結果に結びついていないのでね、あまり良くないですけど…というところですかね。」

 

 

➖厳しい結果が続いています。チームの雰囲気はいかがでしょうか。

 

「まあ良くはないっすよね。みんなわかっていますし、やるしかないっていうのと今年は順位がどういうことに影響してくるかわからないですけど、僕個人もメンバー数人もここまできたら順位にこだわるとかではなくて、目の前の一勝を取りに行って、目の前の一つのプレーで良いプレーをして、最後のシーズンが終わった時にこう言うシーズンだったと意味のあるシーズンだったと言えるような、意味のあるシーズンにしようと、そういう雰囲気を今みんなで作っているところですかね。」

 

 

➖次節、クボタ戦に向けて意気込みをお願いします。

 

「本当に目の前の試合に1勝するしかないので、ただ勝ちたいという貪欲なラグビー選手としての気持ちをみんなにぶつけて。クボタさんは今年はすごい調子が良いですし、強いチームですから厳しい試合になるのは間違いないんですけど、何かきっかけになる良い試合にしたいと思います。」

 
 
インタビューが終わると「僕でよければいつでも声かけてください。」
と言って去って行きました
ジェルトルマン。
 
 
選手の声は是非ラジオでも聞いてみてください☆
 
さの
 

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【TL第6節】サントリーvs日野★浅原拓真選手・林泰基選手インタビュー

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こんばんは!
 
アシスタントの佐野です。
 
昨日に引き続き、秩父宮取材のレポートをお届けします♪
 
第2試合はサントリーサンゴリアス対日野レッドドルフィンズ。
 
サントリーの流大キャプテンが「ラグビー人生で1位か2位に入る強風だった」と記者会見で振り返るほど、昨年より15日早い「春一番」が吹く中で開催されました。
 
第1試合の取材を終え、2試合目を観に私が記者席に着いた時には33対0でサントリーがリード。
前半25分までに5トライを奪っていました。
30分に日野の外国人選手達が怒涛のアタックをみせ最終的にリアキ・モリ選手がトライを奪うも、その直後サントリーの中靏隆彰選手がこの日4トライ目を決めます。
前半終了間際のラストチャンスもサントリーはトライまで繋げ47対7と40点差で後半へ。
風上になった日野、流れをつかみたい所ですが、サントリーのマット・ギタウ選手が流石ステップ、個人技でもみせトライ(52対7)。日野も58分にスクラムから出たボールを素早く繋ぎトライを奪いますがこれ以上のスコアを重ねられず、69対14でサントリーが勝利しました。
 
 
試合後のインタビューは日野のおふたりに。
まずは12番、林泰基選手
 

「とにかく応援ありがとうございました。

本当に力が及ばなかったなというゲームでしたね。」

 

 

➖どんなことを意識して試合に臨みましたか?

 

「とにかく自分たちが持っているものを出し切れるように。それを全力でサポートしようとしました。」

 

 

➖6節終えて、チームのどんな点に成長を感じますか?

 

「本当にまだまだ浅いチームなので、1戦1戦悪いところも見えたり良いところも見えたりと、まだまだ手探り状態のところはあるんですけど、本当にトップリーグという所に対しては、対応力というか免疫はついてきているのかなと思います。」

 

 

➖チームはベストエイトを目標に掲げていますが、林選手自身は、今季どんなことを目標としていますか?

 

「僕自身もチームのベストエイトに対してどれだけサポートっていうか、目標に向かってコミットできるかだと思うので。自分自身の目標もベストエイトです。」

 

 

➖そのためにどんなことを大切にしていますか?

 

「ベテランの域に達してきていると思うので、チームの底上げというところの、若手の面倒見役というか相談役になることが今は多いような気がしますね。」

 

 

➖ラグビーブームの中で今季のトップリーグは開催されていますが、どんな気持ちでしょうか。

 

「ラグビーブームと言われているけど、これはラグビーブームっていうよりもジャパンの選手のブームなだけなので。やっぱりもっとこう、それ以外の選手は一人ひとりがラグビーっていう魅力を伝えられるように努力しないといけないなと感じていますね。」

 

 

➖次節、神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦に向けての意気込みをお願いします。

 

「1戦1戦こうやって全力で戦っていった結果がどうなるかだと思うので、 1戦1戦フォーカスして戦っていくだけです。応援よろしくお願いします。」

 
 
 
つづいては、同じく日野から。
「コロナ対策!」と言いながらマスク姿で写真を撮らせてくれた浅原拓真選手
 

 

「特に前半なんかは、サントリーさんのメンタルを少しも止めることが出来なかったので。いろいろ原因があって止められなかったんですけど…」

 

と試合を振り返ってくれている途中でサンゴリアスの選手が登場し、茶々を入れますのでこのやり取りはラジオで!

 

「マイボールのチャンスも簡単に手放してしまって、最悪のシナリオのゲームでしたね。」

 

 

➖流れはなかなか掴めなかったですか?

 

「流れは来なかったし、手放しちゃったし、あの内容じゃあ多分どこにも勝てないですね。」

 

 

➖ハーフタイムにロッカールームではどんな話をされましたか?

 

「しっかりタックルを下に決めて、前に倒してモーメンタムで止めようとしたんですけど、まあなかなか…上手くいかないっすね。」

 

 

➖浅原選手が日頃ライバル視しているサントリーが相手でしたが、気持ちの違いはありましたか?

 

「戦う気持ちは毎回一緒なので、うーんまぁ厳しかったっすけど松島(サントリー、松島幸太朗選手)とかとも試合が出来たし、楽かったっす。

(サントリーは)なんかこう気づかせてくれるんですよね、僕らの弱いところを。徹底的に攻めてくれるから。」

 

 

➖チームにはもうフィットしていますか?

 

「チームにはもう間違いなく。楽しいし。まだ僕らは弱いですけど、折れることなく。次は神戸だし、しっかり良いチャレンジして一丸になれたらと思います。」

 

 

➖来週は神戸製鋼相手ですが、どんな試合にしたいでしょうか。

 

「今日の修正する事ってすごい単純なことで、タックルをしっかり決めよう、相手のモーメンタムを止めよう、僕らがコントロールできるラインアウトとかは精度高くやっていこうという。すごいシンプルなことが今日は出来ていなかったので、それを次はしっかり出来るように。1週間あれば絶対修正できるので、そこはまたやっていきたいと思います。」

 
 
いじられキャラの浅原選手は日頃のインタビュー中も色んな選手に絡まれているのですが、この日はサントリーの石原慎太郎選手、田村熙選手、松島幸太朗選手にちょっかいを出されていました。
 
そのあたり、ラジオの方が伝わると思うので、オンエアをお楽しみに♪
 

第6節、印象的だったのは57対0で東芝を下した神戸製鋼。Nコム相手にリードした試合をラスト10分で逆転されてしまったホンダ(13-14)、後半42分のPGでクボタを逆転したトヨタ(20-18)。
特にホンダは今季ワンステージ上がってきている印象です。
 
 
第7節の、私の注目カードは東芝対ヤマハ。
東芝は、パナソニック、神戸、ヤマハと上位チームとの試合が続いているうえ、怪我人も増えてきました…
 
開催地は秩父宮。今週末も取材に行ってきます♪
 
 
さの

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【サンウルブズ 電話インタビュー】一日一生、サンウルブズ・木村貴大選手の今!

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皆さん、こんにちは。収録やイベントの仕事が延期や中止になり、宅録の仕事が増えた、有働です。
 
ラグビーの試合再開予定も分からず、悶々としている方も多いですよね。「ラグカフェ」では、少しでもラグビー情報を発信を出来るように試行錯誤しています。今回は、サンウルブズの木村貴大選手に、電話インタビューしました。一足先に、ラジオではOAとなりましたが、その模様を、こちらのコラムでも、ご本人よりいただいた写真と一緒に紹介します。ラジオとはまた違った、文字の魅力をお楽しみください。
 
一日一生、サンウルブズ・木村貴大選手の今!
 
◆最近は、どのように1日を過ごしていますか。
今は、地元の福岡の北九州市の自宅に帰省しています。朝は、6時半から7時に起きて、早朝ランニングに行って、ブランコに足を掛けて腕立て伏せなど、トレーニングをやっています。その後は、家に帰ってきて、バルコニーで、サンウルブズのメニューのトレーニングをしています。それを毎日やっていますね。あと、それ以外も、色々とやっています。
 
 
 
◆今シーズンは、サンウルブズで、プレーしてみていかがでしたか?
自信があったので、「チャンスください!」という形で、直談判してスタートしたのですが、試合出場時間も5分くらいで、まだ大きいこと言えないですけど。でも、今まで海外で挑戦してやってきた自信とかが、サンウルブスでも、自分の強みというか、こういう部分は通用するし、ここで勝負できるなということは感じられました。試合には出られていないですが、インターナショナルな選手達と一緒に練習が出来て、前よりも自信はつきました。
 
◆NZでの経験は、活かされましたか。
会社を辞めて、NZに7か月間行ったことは、間違いなくいきてます。州の代表チームでやっていたこと、、英語が上達したことは、行って良かったことです。キャラクターもあるのかもしれないですが、サンウルブスでは、英語で苦労してないです。
 
◆サンウルブズでも、積極的に海外の選手と交流していましたよね。
みんなは、英語が喋れないから委縮してしまい、自分からいかないだけだと思うんですけど...。僕は英語をしゃべれるようになりたいので、自分から、意図的に積極的に話しかけにいっています。
 
◆サンウルブズでは、第7節まで開催されて、追加招集された中での中止でしたね。悔しい思いは強いですか。
不完全燃焼というか、まだ何もできていないので...。SHが3人いる中で、チャンスは絶対あると思って準備はしていたので、結構寂しさはありますが、今はやれることやらないと、と切り替えています。
 
◆サンウルブズでは、SHとしての自信はつきましたか。
NZでも細かいスキルは、教えていただいていたのですが、それよりも細かい部分を、沢木さんに教えていただいていたりとか、今9番のルディー・ペイジからゲームのコントロールとか、シチュエーションごとに意識することなど、細かく教えてもらったりして、そういう細かい部分を学んだことは、自信になってますね。
 

◆SNSでの発信について
サンウルブズの時からは、僕は広報の人より、発信頑張っていたので(笑)。今年のサンウルブズって、海外選手ばっかりなので、皆さんも知らない選手が多いんですよね。本当にいいチームだし、人間的にもいい選手が沢山いるので、日本のファンの人達に知られていないのはもったいないと思い、紹介を始めたんですが、「ありがとうございます!」とか、皆さんからもすごく好評をいただいて、最後は、もう使命感でやっていましたね。
 
◆今は、SNSでの発信は、どんなことをやっていますか。
今は、具体的に2つあって。毎週日曜日の夜20時から、「ラグビー英会話教室」をインスタグラムのライブ配信でやっています。これは、小学生からトップリーガーまで為になります。僕も子供の頃にこういうのが覚えておければいいなと思って、それを届けています。
 
 

あとは、ラグビーができない今って、スポーツ選手の真価が問われる時期でもあると思うんです。そういう時に何ができるかを考えたら、笑顔だったり、勇気を届けて、皆さんに頑張ろうと思ってもらえることだと思います。結論として、毎日1回 TICTOKの発信をやっています。今は、公式マークもつけていただいて、ラグビー知らない子達からもコメントいただいています。
 
 
◆サンウルブズでも、トレーニングの配信があるんですよね。
これは、今、皆さんも在宅勤務が多くなっているので、家で出来るトレーニングを紹介しています。そのトレーニングをサンウルブス選手達も一緒にやるんです。配信時間の午後15時というのが、南アフリカ・ジョージア・オーストラリア・日本の選手がみんな一緒にできる唯一の時間なんですよね。これをFacebookのライブ配信でやっています。先週、リハーサルでやったんですが、かなり(僕たちでも)ハードです....。時間制限もないので、きっとやりきることに意味があります(笑)。配信は、毎週土曜日の午後15時で4週に渡って行われて、毎回レベルアップしていきます。これは、相当面白いですよ。
 
◆今後、ご自身として考えていること
当初の予定では、サンウルブスのシーズンが終わったら、もう一度NZに戻って、8月の大会に向けて、向こうのチームでやる予定だったのですが、それもあるか分からないので、1番は、スーパーラグビーが再開した時のために準備をすることなんですが...。その後は、NZに行けそうになかったら、日本のチームも探しつつ、継続して準備しないとな、と思っています。
 
◆モチベーションを保つために工夫していること
一日一生じゃないですが、毎日、全力で充実させることです。将来のことよりも、今自分が何ができるかを考えながら、やっています。昨日の走る距離やタイム設定を、明日はもっと早くしてとか、SNSの発信に関してもそうです。だらだら過ごさず、今日1日良かったなと思えるように過ごしています。
 
 
◆選手同士で連絡取ってますか?
選手だけのグループLINEがあるので、そこでやり取りしています。日本人選手だど、小倉順平は、同じ境遇なので、逐一連絡取っています。また、(近鉄の)竹田宣純さん。海外でいえば、ミッチ・ジェイコブソンやベン・ハイン、アレックス・ホランなどと仲が良いので、連絡取っています。海外の選手は、SNSを活用して何かするとかが、あまりない選手もいるので、余計に暇なのか....変な画像が送られてきたりするので、僕も送り返したりしています。
 
◆今後の目標は?
スーパーラグビーが再戦したときに、試合の出場時間を増やして、いいパフォーマンスする、というのが直近の目標ですね。
 
◆ラグビーファンの皆さんへ
いつもたくさんの応援ありがとうございます。SNSでも沢山メッセージいただき、パワーを貰っています。今、こういう期間で、世界全体が苦しい時期ですが、いまやっていることが、将来にいきるような毎日にしてほしいなと思います。僕も全力で発信して、頑張っていきでますので、一緒に頑張っていきましょう!
 
 
サンウルブズ 木村 貴大(きむら たかひろ)
1993年12月9日 福岡県出身
東福岡高校卒業後、筑波大学へ進学。豊田自動織機シャトルズ加入。
2019年、豊田自動織機シャトルズを退団後、単身NZへ。2020年1月、サンウルブズの正スコッドに昇格。
 
・・・・・・・・
 
私は、数年前に在籍していた局の初レポート先に「筑波大学ラグビー部」を選びました。その時にインタビューしたのが、SH転身前の木村選手でした。
 
木村選手の「一日一生」という考え方、今を生きる私達にとって、すごく大切な考え方ですよね。
取材をしていて、選手の受け答えに「どきっ!」とする瞬間があるのですが、今回がその瞬間でした。
 
人を動かす原動力って、「何かに対する熱」だと、私は個人的に思うのですが、木村選手は、そんな熱が沢山詰まった人だなぁ、と感じています。今後の木村選手の動向にもご注目ください。
 

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●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

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【日本ラグビーフットボール選手会・紹介リレー】ラグビー界をもっと魅力的に! 川村 慎 選手

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皆さん、こんにちは。ラグビー関連の飲食店お取り寄せメニューを日々楽しんでいます、有働です。
今回から、【日本ラグビーフットボール選手会・紹介リレー】と題して、ラジオ用に電話インタビューする企画がスタートしています。
リレーといっても、どこまで続くかは…分かりません。可能な限り、選手会のメンバーが今感じていることや思いをご紹介します。
 
初回は、4月から日本ラグビーフットボール選手会・会長に就任した、川村慎選手です。
今日がラジオ初回の放送日となりましたが、本人からいただいた写真とともに、コラムも併せてお楽しみください。
 
ラグビー界をもっと魅力的に! 川村 慎 選手
 
◆最近は、どのように1日を過ごしていますか。
会社がリモートワークなので、9時から17時で、在宅でリモートワークをやっているのと、個人的に体を動かしたりしています。外を散歩したり、家の中で出来ることをやったりとかして過ごしています。
 
 
◆NECのチーム活動は
今、チーム活動はないので。各選手個人個人に向けて、「こういうメニューをやってね」とか連絡はきているのですが、会社の施設は使えないので、家の中か外か、近くの公園にいってやる感じですね。
 
◆在宅だど、仕事と練習のバランスを取るのは、難しいですか?
シーズン中も朝練習する感じなので、先に朝やってしまってっていう感じで。逆に言えば、自分の時間をみつけてできるので、拘束時間はそんなに多くないのかなと思います。
 
◆1人で練習する難しさは、ありますか。
今、いろんなアスリートの選手の方がSNSにあげているように、1人でも楽しみながらできる部分はあるのですが、基本的には、みんなでやった方が気持ちは入るので、ずっとこの期間が続くと大変かと思います...。ただ、1人1人できることをやっているような感じですね。
 
 
◆NECは、オンライン上で動画公開もされていますね。
SNSを担当している方が熱心にやっていただいているので、こういう時期にいいアピールになっていると思います。皆さん、日頃よりそういうのを目にする機会は多いと思いますので、観ていただきやすいかと思います。沢山、反応もいただいています。
 
◆ご自身のSNSでの発信は?
今まで、Facebookやインスタ、TICTOKもやっていたのですが、今はツイッターに絞ってSNSをやっています。ツイッターでは、やれるときに、やりたいことをやっているような感じです。この前、ツイッターで私物のプレゼントキャンペーンをやったのですが、そういうオンラインでの繋がりは気軽にできたので、またやっていきたいです。その時は、反応を沢山いただき、後日プレゼント送る方も決まったので、また何かしら...オンラインでも楽しめる企画が出来ればなーと思っています。

◆去年、ラグビーW杯があり、とても盛り上がりましたが、今何を感じ出ますか。
2019年はもちろん、2015年からその流れが続いていて、去年は、日本代表の皆さんが頑張ってくれたおかげで、日本の中でラグビーの地位があがったのは、本当に素晴らしいことだと思います。また、W杯そのものを自分が現役のうちに体感できたのは、幸せなことだったと思います。ただ、その年のトップリーグがすごく重要になってくるなと思っていて、日本代表じゃない選手たちもそこは意気込んで準備していただけに、今回のリーグ休止は本当に残念です。
 
今回、「日本ラグビーフットボール選手会・会長」に就任ということですが、「日本ラグビーフットボール選手会」そもそもどういう組織ですか。
日本ラグビーフットボール選手会は、2016年5月に立ち上がっていて、当初から「選手たちが自立して、日本のラグビー界にコミットして、日本のラグビー界を良くしていこう」という思いで、立ち上がりました。労働組合のような側面は、もちあわせていないので、他の関係団体に強硬的にゴリゴリ交渉していくという話ではないんですけど、選手達自身の思いや気持ちをまとめて、協会や企業としっかり意見交換できるように組織だって行こうという思いで立ち上がった組織です。環境の違いはあれど、日本の各チームにいる理事の皆さんを中心に、ルールやファンがどうしたら増えるのかなど意見をまとめて、協会や企業と話をしています。それだけではなく、ラグビー普及や社会貢献活動もやっています。目標としては、日本ラグビーが今よりよくなって、ラグビーの競技人口が増えることを目指しています。
 
◆選手会のメンバーって、何人くらいいるんでしょうか。
2016年の段階で、トップリーグに在籍していたチームの皆さんに声をかけていて、選手会の総数でいうと700名弱。トップリーガーの9割くらいが入っていただいています。その中で、各チームの理事が選手会として活動していただいています。
 
◆今まで、具体的にどういうことをやってきたんでしょうか。
畠山さんが会長時に、「落書きボール」という絵本を出したのは、すごく大きかったかなと思います。開くと、楕円球になる絵本です。みんなが当時考えていたのは、ラグビーを知っている方よりも、ラグビーを知らない方に、魅力を知ってもらいたいという気持ちがあったので、それがいろんな人の力を借りて実現できたのは、良かったかなと思います。
 
◆会長に就任しての変化は、ありましたか。
立ち上げ当初から副会長をやっていたので、運営側として動ていたので、会長だから何か変わるとかはないと思います。ただ会長になって、責任感というか、世の中に対してとか、やりたいことが明確になってきたというのはあります。
 
 
◆今まで選手会として、活動してきての課題は。
そもそも組織を立ち上げたのが、選手達の声や選手達が考えていることをラグビー界に反映していくのことが、今後日本代表とか日本ラグビーが世界に打って出ていくためには必要だという問題意識があって立ち上げたので、そういうことを粛々とやっていくだけですね。
 
◆今までは、やはり選手の意見を聞いてもらってなかったのでしょうか。
日本のラグビー界の構造として、今までは、そもそも選手自身がラグビー界に対して意見をもって発信していく場はなかったので。意見を聞いてもらって不満があったというよりは、そういう場がなかったので、組織を作ったというニュアンスの方が強いです。
 
◆今、具体的に考えていること
まずは、この組織を継続させていくことが大切だと思っています。そういった仕組みとして、財政面や選手たちの理解を深めていきたいです。
また「新リーグ」ができるという話があるので、企業や選手たちと定期的に話し合いの場を持っていく、新リーグがどんな風になったらいいかという話し合いは、やっていきます。あとは、選手達のサポート体制の面で、メンタルヘルスやキャリアデザインなどのサポート面も充実させていけたなと思って、今企画をねっています。
 
◆新リーグの構想について
まずは、目標を明確に。「なぜこのリーグがあるのか」というところを明確にして、協会・企業・選手のそれぞれが目標を共有して、そこに向かって、一丸となって取り組んでいくのが一番大事かと思います。あとは、協会の新リーグ準備室としては「再度日本でラグビーW杯があった際に、日本代表が優勝する」そのためにこのリーグがあって然るべきと聞いているので、そこに対して選手たちも理解して、どういう取り組みが必要で、どういう選手像がふさわしいかなどを話して、そこに対してコミットしていければなと思っています。
 
◆川村選手は、ラグビー界の発展にもフォーカスを当てて考えていますが、その原動力はどこにあるんでしょうか。
僕自身、一回ラグビーをやめて、広告代理店に入って、そこからラグビーに戻ってきたんですけど。ラグビーを続ければ続けられた人って、僕の周りにはすごく多くて、僕自身も含めてそうだったんですが、それってトップリーガーが魅力的じゃないからですよね。そういう意識を変えたいなと思ったし、僕がラグビーを選んだからには、ラグビー界をより魅力的にしていきたいという思いは、個人的にあると思います。大学生や高校生が進路を選ぶときに、「やっぱりトップリーガーになった方が面白いよね」って思ってもらえるようにしていきたいです。
 
◆もちろん、1選手としても、活躍していきたいという気持ちもあるんですよね。
それは、もちろん。現役中は、日本代表を目指しています。そして、そういう人達がいっぱいいるのがこのリーグだと思っています。そうやって頑張る人をが僕の仕事ですし、そこにフォーカスしていくのも僕の仕事だと思っていますので、両方できればと思います。
 
 
 
◆選手会のメンバーとの交流は?
皆さん、意見を聞いたら出してくれるので。副会長の日野君とか、パナソニックの矢田部選手とか、日野の田邊選手とか。個人的につながりがある選手も意見くれるので、いろいろと意見をもらっています。
 
◆副会長の日野選手について
年代的には遠くないのですが、彼は日本代表やサンウルブズでの経験もあるので、そこのあたりを僕とは違う目線で話してくれるので、非常に頼りにしています。
 
◆ラグビーファンの皆さんへ
選手ともども、ファンの皆さんも、トップリーグが休止になってしまい、非常に残念がっていると思います。コロナの影響で、在宅勤務の方、仕事にいかなくてはいけない方.、皆さん大変な状況ですが、こういう状況でも少しでもラグビーの魅力を通して、元気を伝えられればと思います。また、そういうラグビーの魅力をコロナが終息した後に楽しめるよう準備していきますので、ぜひ体調に気を使いながら、次の楽しみに向かって、みんなで頑張っていきましょう。
 

 
川村 慎 (かわむら しん)
1987年8月6日生まれ、ポジション フッカー
東京都出身、慶応義塾高校卒業後、慶応義塾大学へ進学
高校時代は、U17日本代表候補にも選出される。
大学卒業後は、博報堂DYメディアパートナーズへ入社。
その年の8月に退社し、NECグリーンロケッツに加入。
 
・・・・・・・・・・・・・・・
ラグビーファンの皆さんご存じのように、川村選手は「1を聞くと10返ってくる」ようなタイプの人で、今回の質問にもテキパキと答えていただきました。自分が現役のうちは、なかなかラグビー界の発展に目が行く選手って本当に少ないと思うのですが、川村選手はその2つのマインドを持ちながら日々ラグビーと向き合っているんですね。「川村選手なら、ラグビー界を必ずいい方向へ引っ張っていってくれる」、そんな風に感じた30分間のインタビューでした。
さて、続いてのリレー走者は、副会長・日野選手です。そちらもお楽しみに!
 

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【日本ラグビーフットボール選手会・副会長】続けることの大切さ、代表としてもう一度!日野 剛志選手

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皆さん、こんにちは。日曜日「ノーサイド・ゲーム」を毎週楽しみにしている、有働です。
さて、先週から日本ラグビーフットボール選手会のメンバーをラジオ用に電話インタビューする企画がスタートしています。
今回は、副会長の日野 剛志選手です。今日がラジオ初回の放送日ですが、本人からいただいた写真とともに、コラムも併せてお楽しみください。

続けることの大切さ、代表としてもう一度! 日野 剛志選手
 
●現在、トップリーグ中止の状況ですが、どのように1日を過ごしていますか。
社員としても働いているので、仕事をしつつ、トップリーグ中止の状況ですが、欠かさず自主練習としてトレーニングをしています。仕事は、在宅の日もありますし、まだ静岡県は感染者数も少ないので、時差出勤などで、今いろいろやりくりしている最中です。
 
●チームの活動状況は?
全体練習はできないので、各自筋トレやランニングの練習をやっているような状況です。コーチから指示が出ていて、それを進めたり、あとは筋トレする施設から、ダンベルやプレートなどが各自配られて、それでできる最大限のトレーニングを家でやっています。
 
 
●在宅ワークだと、練習とオフの時間、なかなかメリハリつけるのも難しいですよね。工夫していることは、ありますか。
部屋で、仕事をする場所やリラックスする場所、トレーニングをするエリアを分けています。ヨガマットを引いて、そこではスイッチを切り替えるようにしています。ずっと同じエリアでやると切り替えが難しいので、エリアを分けるようにしています。また、外でトレーニングする際は、思いっきり発散できるようにしています。
 
●長いオフのような形になってしまいましたが、ここを強化したいなどありますか。
ここをこうしようという具体的なことはないですが、こういう状況なので、次のシーズンというか、次にラグビーをできるような状況になった時に、いいパフォーマンスが出せるように、しっかり気持ちを切らないようにしています。
 
●モチベーションを保つのは、厳しいですか。
正直、今試合が中途半端に中止になった上で、なかなか家から出られない、ストレスを発散する場もないので。また、僕たちは一番のラグビーというものを奪われてしまったので、なかなか次の試合も決まってないですし、モチベーションは、一番困っています。
 
●SNSでの発信について
自分にできることは、SNSを使って皆が明るい気持ちになれればいいなとか、またこういう時だからこそ、試合会場で会えない分、SNSでコミュニケーションをとって、ファンの方とつながることで、少しでもラグビーに興味を持ってもらえたらいいなと思って取り組んでいます。
 
●インスタライブについて
シーズン中は忙しくて、なかなかできなかったのですが、やってみたら意外と楽しかったです。今後もやっていきたいです。ファンの人は、こういうことを思っているんだとか、ラフな感じで交流できて、楽しかったので、今後も色々やっていきたいなと思っています。
 
●何か新たな企画を考えているんでしょうか。
チームの選手カードを毎年試合会場で配布しているんですが、今年は大量に余ってしまっているのをクラブハウスで見ていたんですね。それを配布するような企画を検討中ですので、詳しくは...今後の僕のSNS(Twitterやインスタ)をチェックしてください。
 
●最近のお家時間は、何をしていますか。
ずっとNetflixを観ています。僕は、ベタすが「SUITS」という海外ドラマが好きで、シーズン7・8くらいまであるんですが、それをずっと観ています。あとは、ドキュメンタリーが好きで、「all-or-nothing」というスポーツ選手やチームに焦点をあてたドキュメンタリーを観ています。
 
●ウクレレをやりたいという願望が、あるんでしょうか。
ウクレレをやりたいという希望はあるんですが、マジで音楽センスがないんです...(笑)。なので、ウクレレを持っている後輩の部屋へ行って、写真だけよく撮影しています。これを機に、練習するかもしれません。ただ、ラグビーやりすぎて指がボロボロなんで、無理かもしれません(笑)。
 
●去年のラグビーW杯を経て、今の素直な気持ちは?
僕、実はW杯期間中、日本にいなくて、フランスのチームで短期プレーをしていたのですが、客観的に日本の盛り上がりを観ることが出来ました。海外から日本のラグビーを観た選手は、ほぼいないと思います。現地で、フランス人に僕がすごく褒められて、誇らしい気持ちになりました。あの時は、テレビの映像が日本なのか、半信半疑でした。
 
 
●日本代表・サンウルブズを通して学んだこと
W杯には出られなかったですが、その前の年くらいまで代表に呼んでいただいていて。そこで感じたことは、みんな本気でW杯優勝しようと思っていたし、予選リーグを今まで突破したことないという前評判などを気にせず、その時からずっと準備していたので、周りに流されずに自分たちを信じてやりきることというか、やりきれば本当に結果が出るんだということを、その時も信じてやってはいたんですが、いざW杯が始まって、一緒に代表としてやっていたメンバーが活躍している姿をみて、「信じてやり続けることの大切さ」を改めて学びました。
 
●周りのいうことを気にせずにやりきることって、すごく大変だと思うのですが、なぜ日本代表は、それをできたと思いますか。
やはり全員が同じベクトルをむけたことでは、ないでしょうか。ワンチームですね。1人1人考え方も違えば、思いも違って、それぞれ欲もあるじゃないですが。それを全て棄てて、全員が代表として、やるべきこと=予選リーグを突破するなど、全員が同じベクトルを向けたことが、一番大きかったのではないでしょうか。
 
●日本代表への思い
僕がもしW杯に出ていたら、どうなったかなとも思いますし、やはりあの場に立ちたかったなと素直に思います。でも、現役であるからには、絶対にチャンスはあると思っていますし、それを日頃から目指していることによって日々の行動やモチベーションも変わってきますし、これからも常に精進して、代表としてのステージを目指し続けたいなと思っています。
 
●フランスに行ったのは、フランス大会を見据えてというわけではないのでしょうか。
では、ないんですね(笑)。ただ、僕自体フランスでプレーしてみたいという思いは、何件も前からあって。スクラムを組むフッカーというポジションなんですが、そのスクラムにすごくこだわりを持っているのがフランスなんです。遠征でも、ここ5年くらいで、3~4回遠征していてなじみがあり、フランスのリーグで1度でいいからプレーしたいという思いがあったところ、ヤマハの監督からちょうど就学の話があったので、すぐに二つ返事でいきました。
 
●フランスのスクラムは、どこが違うんでしょうか。
簡単にいうと、街ごとにクラブチームがあって、そのクラブごとにスクラムの文化が違うイメージです。街ごとにスクラムの文化があり、1つ1つ十人十色じゃないですが、色が違うようなイメージです。街によって、その文化も違うので、本当に面白いんです。一番古いプロリーグがフランスなんで、ラグビーも毎週のように盛り上がっているんです。
 
●そこでプレーできたというのは、大きな経験ですね。
かけがえのない経験でした。また、4年後のフランスW杯でしっかり対戦した際に、短期加入して応援していただいたフランス人の方に恩返しができたらなと思います。
 
フランス代表・ロマン・ヌタマック選手と
 
●日本ラグビーフットボール選手会・副会長ですが、選手会には、いつから参加していますか。
選手会は、立ち上がりの当初からヤマハの代表理事として活動していて、副会長の席が空いたタイミングで、総会で推薦していただきました。
 
●副会長として、今後考えていることは?
選手会として、徐々に活動を積み重ねて、協会やファンの方、選手にも選手会の存在を知っていただいてきているのですが、まだまだ十分ではないので。僕のほうでは、選手会に入っているトップリーグの選手に、もっとコミットしてもらえるように、選手会がどういう活動をしているかをもっと知ってもらうことが僕にできることだと思います。また、各チームの理事にも、今以上に選手会にコミットしてもらい、それこそ日本のラグビー界のために、ワンチームで活動していきたいなと思っています。
 
●熱量は、やはり選手会でも...違いますか。
やはり何百人と会員もいるので、チームによってもばらつきはありますし、1人1人温度差はやはり違いますし。ただ、そもそもどういう活動をしているか知らない選手もまだいると思いますし、ますは組織として、その基盤を固めていきたいなと思います。
 
●選手会では、どんなメンバーと話しますか。
会長の川村選手とは話しますし。トヨタの滑川選手は同期ですし、同じ高校の選手などもいるので、地元が一緒の選手など、そういう今まで繋がりのある選手を中心にコミュニケーションをとりながら、進めているような感じです。
 
●代表目線でのアドバイスもしますか。
代表の時は、こうだったという話もしますし、代表内部のことも知っているので、そういう目線ではアドバイスができます。あとは、この選手会の活動に、今の代表選手にコミットしてもらうのが課題だと思っているので、その辺のパイプ役というか、現役の代表選手と一緒に選手会の活動が出来たらいいなと思っています。
 
●具体的な解決策は、ありますか。
去年のW杯をきっかけにファンになった方達に、選手会の活動を知ってもらうのは、W杯メンバーに活動に入ってもらったりすのが必要なので、そういうメンバーに声をかけていきたいなと思っています。まだきちんとは、言えないですけど、僕の知っている代表メンバーとは、水面下で連絡を取り合っています。
 
●やはり選手会の目標としては、次にラグビーW杯があった時に、日本が優勝できるようにということがあるんですよね。
もちろんそこの強化につながるような、選手達が思い切りラグビーに集中できる環境作りもそうですし、しいて言うと、強くなるには、沢山の子供たちがラグビーをやってくれるのが大事なので、未来のラグビー選手になる子供たちが思い切りできる環境を今のうちから整えていきたいです。
 
●ご自身の今後の目標は?
個人としては、日本代表にもう一度呼ばれて、そこでプレーしたいなという目標はあるので、そこは今しっかりできることを準備していきたいなと思いますし、副会長としては、出来て浅い組織なので、今後10年・20年続いていくように、今の現役の間に基盤づくりを全力でやっていきたいなと思います。
 
●次、インタビュー予定の青木祐樹選手のイメージは?
すごくまじめでべらべらしゃべらないですし、プレースタイルも真面目で、実際に外国人選手がいるポジションでも出られているので、期待されている実力のある選手ですし、これからのクボタを引っ張っていくイメージです。
 
●ラグビーファンの皆さんへメッセージ
現在、こういう状況で、ラグビーに飢えている状況だと思いますが、それは選手達も同じでラグビーに飢えています。そんな状況でも次のシーズンに向けて、選手たちは次のシーズンに向けてしっかり準備して、最高のパフォーマンスを見せたいと思いますので、どうか腹ペコのままで我慢していただいて、来シーズン思いっきりラグビーを楽しみましょう。どうかその時まで、待っていてください。
 
 
日野 剛志(ひの たけし)選手
1990年10月13日生まれ ポジション フッカー
福岡県出身 筑紫高校卒業後、同志社大学へ進学。
大学卒業後に、ヤマハ発動機ジュビロに加入。
日本代表、サンウルブズ共にプレー経験あり。
2019年、フランス・トゥールーズに加入。
 
・・・・・・・・・・・・・・・
今の状況の中でのモチベーションを保つ苦悩、またフランスで感じたラグビーワールドカップ、日本代表への思い、そして副会長としての責任など、日野選手の素直な今の気持ちを伺いました。日野選手の生の声は、ぜひFMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でお楽しみください。
続いてのインタビューは、クボタの青木選手の予定です。そちらもお楽しみに!
 

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ラグビーカフェオンレディオ☆☆今週のOA情報☆☆

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※FBの調子が悪いので、ブログにラジオ情報アップします。

 

【初回放送:5月12日(火)調布FM・午後10時30分~】

 

〈今週のロングインタビュー〉

日本ラグビーフットボール選手会から

◎理事・青木祐樹(あおき・ゆうき)クボタ

 

 

今週は選手会の理事を務める青木祐樹選手(クボタスピアーズ)のロングインタビューをお届けします。最近の生活、趣味の料理、ラグビー選手会の取り組み、これからのことなど。青木選手(instagram@a.a.aokisan)の人柄が伝わるトークをたっぷりお聴きください。

 

「ラグカフェ×選手会」のコラボ企画は、選手とつながるラグビーアプリ「RUGGERS」で再放送(番組放送翌週の1週間限定)をお聴きいただけます。

こちら↓からアプリをダウンロードしてお楽しみください。

 

 

〈トピックス〉

・ラグビー再開・休止関連情報

ほか

 

*****

選手のインタビューはラジオで聞こう☆文字では伝わらない声のトーンが楽しめます。ぜひ、ラジオ。

 

*****

調布FMはPC・スマホから「リッスンラジオ」でお聴きいただけます。

↓↓リッスンラジオのリンクはこちら↓↓

http://listenradio.jp/

〈PCで聞く場合〉

1.リッスンラジオのページを開く

2.全国のラジオ局→関東→調布FM

〈スマホで聞く場合〉

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*****

「ラグビーカフェオンレディオ」は調布FM(毎週火曜、午後10時30分~)ほか全国7局ネットで放送中☆

◎PC・スマホからは「リッスンラジオ」→「全国のラジオ局」→「関東」→「調布FM」でお楽しみください☆

 

【日本ラグビーフットボール選手会・理事】おうち時間で、料理!コーチングにも挑戦、青木 祐樹選手

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皆さん、こんにちは。
NZで、6月にラグビー再開のニュース嬉しいですね。日本でもラグビーが再開してほしいと切に願う、有働です。

日本ラグビーフットボール選手会のメンバーをラジオ用に電話インタビューする企画も3人目に突入。今回は、理事の青木 祐樹選手です。
昨日がラジオ初回の放送日となりましたが、本人からいただいた写真とともに、コラムも併せてお楽しみください。
 
おうち時間で、料理!コーチングにも挑戦、青木 祐樹選手

●現在、トップリーグが中止の状況ですが、最近どのように過ごしていますか。
チーム活動も休止の状態なので、平日は在宅勤務をしていて、その在宅勤務が終わった後とか、土日の休日に、家でできるトレーニングや外を走ったり、散歩をしている状況です。
 
 
●コーチからは、メニューなどが出されているんでしょうか。
コーチからは、メニューは出ているのですが、絶対やれとか強制的なものではなくて、出されたメニューを選手たちで個々に考えながらやっていく形です。
 
●個人の練習は、どこでどのようにしているのでしょうか。
クラブハウスからダンベルや重りを持ち帰ってきて、家の中でできるトレーニングであったり、外でランニングや坂道ダッシュしています。
 
●仕事と練習の切り替えは、難しいですか?
そうですね。在宅勤務なので、1日家にいるので、それが終わったら、外の空気を吸いにいきたいというか、家に居てもストレスがたまるので、気分をはらすというか、外の空気を吸いにいきたくなりますね。家にずっといても、あんまり何もできないですし、ずっと座りっぱなしも、体にもよくないと思うので...。
 
●この期間で、強化したい部分はありますか。
上半身のトレーニング。全体的に鍛えていきたいですが、上半身下半身それぞれ鍛えて、私の課題は上半身の強化なので、そこを特化してやっていきたいです。
 
●仕事と練習の切り替え方やモチベーションの保ち方
家に居る時間が多くなってきてストレスもたまるので、「絶対1日に一回は外に出ること」は心がけて、もちろんマスクはしっかり着用して、外の空気を吸って、リフレッシュしたりします。また、今SNSで色んなアスリートの方がトレーニングやヨガなどしていて、そういうのを見ながら、家でできることをしています。
 
●具体的に参考になった動画は、ありますか
YouTubeの体幹トレーニングの動画を見ています。腹筋系のメニューとか。あとヨガは、チームメイトの岡田選手がやっているインスタグラム動画配信を見ながら、一緒にやっています。
 
●おうち時間ではまっていること
はまっているというよりは、最近料理をするようになりました。今、時間があるので、少しやってみようかなというのと、SNSにこういうのも載せてみようかなという気持ちでやってみました。今、トップリーグが中止になってしまった分、他のことでファンのことを楽しませられるのかなと思って、やってみました。
 
 
●皆さんからの反応は、いかがでしょうか。
「すごい上手ですね」とか、「明日作ってみます」とかコメントいただき、嬉しかったです。今まで、第1弾はハヤシライス、第2弾は厚焼き玉子、第3弾はお菓子を作ってみました。また気が向いた時に、投稿する予定です。
 
●チームメイトには、全く会えていない状況ですか。
はい、全く会えていないです。たまに、ラインでやり取りしたり、ZOOMのビデオチャットなどをしています。ZOOM飲み会もします。家に居るので、安心感があってついつい飲みすぎちゃいますね(笑)。あとは、チームメイトのSNS上のライブ配信など、でつながったりもしています。
 
●ご自身は、インスタでライブ配信する予定はないんですか?料理とか。
今のところは、ないんですが、そういう声もいただくので、これを機会に考えてみたいと思います(笑)。
 
●去年のラグビーW杯を経ての、今の気持ちは?
自分は、日本代表に選ばれたことはないのですが、2015年大会から目標にしていたベスト8に向かって努力し、その目標を達成した選手たちは尊敬しています。また、日本だけでなく各国の代表選手が今回日本に来てプレーするということですごく楽しみにしていたのですが、中止になってしまって残念という気持ちもあります。ただ、今は命を守ることが一番大切ですし、コロナウィルスを収束させるために1人1人ができることをやるべきだと思っています。
 
●W杯後は、周りの反応も変わりましたか。
やはり試合に来てくださるファンが増えました。また、自分の周りでも、今までラグビーに興味がなかった友達が試合に観に行きたいということも増えましたし、そういった意味では、ラグビーの認知度を広めたということで、凄く良かったと思います。
 
●日本がティア1の仲間入りするというニュースもありましたね。
それは、2015年大会から日本代表が努力を重ねて、少しずつ結果が出てきて、今回目標にしてきたベスト8という目標を達成したことをふまえた結果だと思いますし、ティア1昇格したことによって、日本のラグビーのレベルもどんどん上がっていくと思いますし、日本のラグビー界は、これから本当に楽しみです。
 
●日本代表も目指していきたいですか。
そうですね。機会があれば、やりたいですし。1ラグビー選手として、ラグビーをトップリーグという舞台でやらせていただいているわけですから、そこは目標にしていきたいなと思います。
 
●日本ラグビーフットボール選手会の理事になったのは、いつから?きっかけは?
今年で4年目になります。2017年からですね。2016年の発足の翌年から理事になりました。前任がトップリーグのリーダー会議の代表になることになりまして、選手の理事は違う選手がやった方がいいとチームで話して、前任からの推薦で理事になりました。
 
●活動で印象に残っていること
「落書きボール」という絵本を作らせていただいたんですけど、それをクボタスピアーズでも保育園などの地域貢献活動で絵本の読み聞かせをしていて、それがすごく好評をいただいているので、この絵本を作ったことは、本当にラグビー界にとっても良かったと思っています。
 
●ご自身として今後、選手会としてやりたいこと
選手会という組織が、世間にあんまり認識されていないと思うので、それをもっと「日本トップリーグ」と同じように選手会という組織があることを情報発信などして、認識していただきたいなと思います。選手会のSNSアカウントでも発信をしているので、それを自分のアカウントでもリツイートとかして伝えていきたいなと思います。
 
●選手の皆さんにも「選手会」がなかなか浸透していないですか。
選手会という組織は、会長・副会長・事務局の方に任せてしまっている部分が多いので、理事もしっかり今何しているかを把握して、それをチーム内に細かい部分まで、しっかり落とし込むということが、僕も含め理事達の課題かなと思います。
 
●青木選手は、どんなふうにチームに伝えてますか。
メールやライン、あとは、口頭で伝えています。なかなかメールやラインで反応はないですが、口頭だと質問などをしてもらえますね。
 
●ご自身としての今後の目標
選手会としては、「選手会」という組織の認知度っていうのが世間や選手間にも伝わっていないので、しっかりそこに対しての情報発信をやっていきたいなと思います。
あと個人としては、後何年ラグビーできるかわからないですけど、個人としては、毎年試合に出られるようにしっかり心技体を鍛えつつ、ベテランの域に入ってきているので、若手選手の育成や学生へのコーチングの勉強もしていきたいです。
 
 
●コーチの勉強もしているんですか。
クボタスピアーズで、毎週火曜日の夕方に「U15」という中学生を対象にラグビー教室を開催していて、そこでコーチングの勉強もしようと思っています。しっかりコーチングの立場に立つことで、自分のラグビーのレベルも上がるのではないかと考えています。コーチングして育てたいという気持ちもありますが、自分もレベルアップしたいという思いもあります。
 
●ラグビーファンの皆さんへ
緊急事態宣言が延長されて、またしばらく我慢の日々が続いてしまいますが、環境を変えることはできないと思います。この環境の中で、自分にできることをしっかりと見つけて、それを頑張ることが、自分や自分の大切な人を守って、自分の成長につながると信じて、一緒に頑張りましょう。そして、グランドでお会いできる日を楽しみにしています。
 

青木 祐樹(AOKI YUKI)選手
1992年2月23日生まれ ポジション ロック・フランカー
千葉県出身、東洋大牛久高校卒業後、日本体育大学へ。
U20日本代表候補に選出。
大学卒業後、クボタスピアーズに加入。
 
・・・・・・・・・・・・・・
おうち時間に料理を楽しむ青木選手のギャップにびっくりしつつ、コーチとして教えることで、自分も更に成長していきたいという貧欲な姿勢に感動したインタビューでした。
「環境を変えることは難しいけど、今ある環境で自分にできることをしっかりと見つけて、それを頑張ること」、今その言葉を青木選手が話せるということは、今までもそうやって努力を重ね、毎日を積み重ねてきたからだと感じます。

青木選手の実直な人柄が分かる生の声は、ぜひFMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でお楽しみください。
 

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【初回放送:5月19日(火)調布FM・午後10時30分~】

 

〈今週のロングインタビュー〉

現役引退選手インタビュー

◎山路泰生(やまじ・やすお)キヤノン



今週は、今シーズン限りでの引退を発表した山路泰生さん(キヤノンイーグルス)のロングインタビューをお届けします。13シーズンにわたるラグビー生活を送ったキヤノンへの愛情、遅咲きのサクラの思いなど、山路さんの人柄が伝わってくるトークをたっぷりとお聴きください。
 

現在、「ラグカフェ×選手会」のコラボ企画は、選手とつながるラグビーアプリ「RUGGERS」で再放送(番組放送翌週の1週間限定)をお聴きいただけます。
 

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〈トピックス〉
・7月の日本代表戦中止情報

・大野均選手引退
ほか


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選手のインタビューはラジオで聞こう☆文字では伝わらない声のトーンが楽しめます。ぜひ、ラジオ。

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願えば、叶う!ラグビーは、恩返しと最高の出会いの場。キヤノンイーグルス 山路泰生選手

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皆さん、こんにちは。少しづつ仕事も戻りつつあり、stayhomeの中でも、バタバタした日常を過ごしている、有働です。
 
さて、今日は、今シーズン限りで引退を表明したキヤノンイーグルスの山路泰生選手にインタビューしました。
5月31日までは、キヤノンの選手と伺っていますので、ここでは敬意も込めて、まだ山路選手と呼ばせていただきます。
昨日がラジオ初回の放送日となりましたが、本人からいただいた写真とともに、コラムも併せてお楽しみください。
 
願えば、叶う!ラグビーは、恩返しと最高の出会いの場。山路泰生選手
 
■最近の1日の過ごし方は?
キヤノン自体が、4月7日から休業になりまして、そこから毎日家で過ごしています。とにかく...だらだらせずに、過ごしています。毎日、家で過ごしているということで、しっかりと朝早くおきて、子供と一緒にトレーニングをしてます。朝早い時間帯なので、公園に行っているのですが、サーキットトレーニングの走りなどのトレーニングをして、あとは朝昼晩も3食しっかり家族そろって食べたり、本当にいろんなことをしています。
 
 
■今シーズン・トップリーグが中止になってしまったこと
そうですね。15試合中6試合しかできなくて、非常に残念です。ファンの方にも、申し訳ないです。せっかくラグビーも盛り上がっていた中で、すごく入場者数も増えていたので、チケットも取って楽しみにしていた方も多かった中で、申し訳ない気持ちです。
 
ご自身としては、今シーズンどのように感じていましたか。
今シーズンは12月の練習試合に、初めて手術をするような怪我をしていまい、2か月で治るような怪我だったので、復帰をしたところだったんです。これから復帰して、メンバーに入っていければというところだったので、今シーズンは1試合も出ないまま終わってしまいました。そういう意味では、消化不良だった部分はありますね。
 
■そんな中、キヤノンイーグルスから引退を決意した理由は?
そうですね。引退は、自分で決意したというよりは、チーム側から宣告された形です。
 
■それは、かなりショックでしたか。
でも、なかったですかね(笑)。毎年、覚悟を持ってやっていたので。キヤノンに入った時は、キヤノンが今のレベルになかったときからなので、13年間もやらせてもらっていて、「今年で終わりかも」という危ない時も経験して、悲しいことにたくさんの選手が抜けていくのも見ていたし、その方達のためにも頑張ろうと思って、毎年いつ宣告されてもいい覚悟は持っていたので。「わーまじか...」びっくりという感じはなかったです。僕よりも周りの方達がびっくりしていました。本当にいいラグビー人生だったかなと思っています、今は。
 
■キヤノンでは13年間、苦しい時代もいい時代も経験してきましたね。キヤノンのチームに対して思うことは?
13年間長くいたからこそ、だれよりもキヤノンのチームに対して愛は強いので。今、キヤノンのチームに関わっている人たちの中で、年数は一番長いですが、その年数以上に、このチームが好きで、このチームを好きになってもらいたいという気持ちでやっていたので、もっと、もう少しでも...長くいられればというのはありますが...。チームからということで、そういうシビアな世界でやれていたというのは、感謝しかないです。
 
■ここまで長くラグビーを続けられた理由
途中から、自分のためというよりは、誰かのためにって思うようになってから、長くできましたね。家族はもちろん。子供が今3人いるのですが、自分だけじゃなくて、家族もラグビーを理由に犠牲にしてきたので。今しかできないことをとことんやれっていう家族だったので。また、いなくなっていったOBもそうです。あとは、ファンの方もそうです。ファンの方は、僕が試合に出ていない時も気にかけてくれていて。応援してくれた人が多かったので、その方達のためにも、「ただではやめられないなー」という思いで、いつもグランドには立っていましたね。
 
■現役生活を振り返り、一番印象に残っていることや試合など
激動の13年間だったので、グランドがなかった時からやっていたことを比べると、今はとんでもない変貌になっていて。そこに、まずはいられて練習できていたこと。変貌の歴史を生で感じたことが、凄く印象に残っています。あと、試合は、社会人1部からトップイースト・トップリーグに上がって、キヤノンでは、2016年のヤマハ戦。試合に負けたけど、スクラムでいい勝負ができて、それがきっかけで、その年に日本代表に選ばれて、代表のジョージア戦では、初キャップをとって、リザーブで19分の出場だったんですが。その19分というのは僕にとっては、大切な財産になった19分です。スクラムは、けちょんけちょんにやられたのですが、日本人が5人しかいないようなawayのスタジアムの中で、試合をしたのが凄く印象に残っています。また、その次の年に、サンウルブズに選ばれて、4月の秩父宮のブルズ戦。勝った試合ですね。その3つが、13年間で、印象に残っている試合ですね。
 
 
■日本代表・サンウルブズの経験から学んだこと
願えば、叶う。こんな有名でもない3部の大学出身で、一時は、東芝に入りたいという気持ちを持っていたのですが、たまたま当時強くなかったキヤノンに入って。それでここまで上り詰めて、「願えば、叶う」という奇跡な体験をさせていただいて。そこで、僕は有名大学でもないので、トップリーグに知り合いがいなくて、でも代表になったことで、他のチームの選手達と出会えて、友達が出来て、それが財産になりました。年上だけど、10個下の選手だったり、他のチームの選手と知り合えたというのは、財産ですね。
 
 
■具体的に仲良くなった選手は?
パナソニックの布巻選手やヤマハの山本幸輝選手からは、「引退お疲れ様」ということで、肉が送られてきました(笑)。パナソニックの谷田部選手や、日野の浅原選手、ヤマハの日野選手も。
 
■日本代表になりたいという思いは、ずっとあったのでしょうか。
ある1人の方の出会いがきっかけではあります。僕は、長崎南山という高校出身なんですけど、僕はスカウトされて、ラグビー部に入ったんですけど、その当時から監督に「お前は日本代表になれる」と言われていました。そのままラグビーを続けて、キヤノンに入ってやっていく中で、よみうりランドの時に、今の日本代表のスクラムコーチ・長谷川慎さんから、「山路は日本代表になる」と言われたんです。そこからは、「いつかいつかは!」と思うようになりましたね。僕はすぐ信じてしまうんで、下部リーグに居たのに、そんな言葉をかけていただいたので、そういう言葉は大切にしようと思いました。
 
■モチベーションを保つコツ
モチベーションは、乱れることもありましたね。何度も「気持ち」は、大事と感じました。僕は、気持ちが強いほうじゃないので、ファンの人達に助けられましたね。でも、タイミングよく、心が折れそうな時に頑張ろうと思えることがあるんですよね。また、上の人がいなくなって、30過ぎて、下の選手が入ってきた時も、気持ちは変わりましたね。誰よりも声を出して、だれよりも元気で、というのはグランドの中でも、常に心がけていましたね。リーダー陣やすごい選手がたくさんいる中で、自分にできるのは、そこしかないので。
 
■去年のW杯で感じたこと
ただただ、楽しかったですね。生でも、3試合観に行くことが出来て、それがただ試合を観るのじゃなくて、キヤノンのメンバーとして仕事で観に行ったり、ファンゾーンや築地のお店だったり、いろんな場所でワールドカップ感じられたというのは、本当に楽しかったですね。そして、僕も一度代表に選ばれていたので、一緒に頑張ってきた仲間が、あの場所で頑張っていたというのは、本当に誇りでもありますね。
 
■山路選手は、今後もラグビーは続けるのでしょうか。
いまのところ、選手としても引退という形で話しています。今、GMと話しているので、ここで、まだ詳細の発表はできないんですよ(笑)。
 
■コーチの方も、考えているんですか。
今すぐではないと思うのですが、ラグビーに関して、これからという意味では、ゼロにはしたくないなと思っています。いろんな選択肢があると思うのですが、キヤノンのスタッフとして運営に関わっていく、また他のところで選手やコーチをしたり...。また仕事だけをしながら、発信や配信をSNSを使ってするなど、今後はそういうことも求められた時は賛同してやっていかなきゃなと思っています。また、もし、スタッフ側に入ったりしたら、東芝やNTTさんみたいに、SNSでやっているいいところは、どんどんやっていかなきゃいけないという思いはあります。ただ、今の立場では言えないので、個人的なところで、今はやっていきますね。
 
■山路選手にとってのラグビーとは?
恩返しと最高の出会いの場でした。今言った恩返しの場というのは、長崎で神父の道を一度諦めて、親を泣かしてしまったというのがあるので。その中で、1つ決めたことに対して、2度と諦めないというので、20年間ラグビーをやってこれたので、恩返しの1つです。最高の出会いの場は、ラグビーによって、世界中に、とにかく仲間や友達がたくさんできたことです。ファンの人だったり、本当にたくさんの方たちに、ラグビーを通じて出会えたことが、僕にとってのラグビーでした。これからもその2つを大事にしていきたいです。
 
■お母さまには、引退をどんな風に伝えましたか。
そうですね。母や妻や家族にいうのが辛くて。妻には、その日の夜に伝えて、子供たちは次の日で。母親には、1週間くらい空いてましたね。その伝える時に、自然に涙が流れてきて。でも「本当に楽しませてもらった」と言ってもらったのは、嬉しかったですね。神父を諦めて、泣かせてしまったときには、どうしたらいいかわからなかった母親ですが、ラグビー場に来て「あんたは、本当にラグビーやってよかったね」とか言われたり、サンウルブズのブルズ戦の勝利を、代表になって、その場で見せられたのは、最高でしたね。
 
■今後の目標や考えていること
ラグビーもそうですし、しっかりキヤノンマンとして、キヤノンに対しての恩返しをしっかりしていきたいなという思いはあります。13年間、ラグビーをやらせてくれたキヤノンには感謝しているので。ラグビーで得られなかったスキルもしっかり取得して、その中で、ラグビーはゼロにせず、関わっていけたらいいなと思います。
 
■お話を聞いていると、山路さんは、ラグビーの神様には、本当に味方されているんですね。
勝った試合というのは、めちゃくちゃお祈りしていましたね。僕、高校1年生の時に、父を亡くしているので、それこそ、ブルズの試合の朝は、本当にお祈りしていました。お祈りして変わるわけでもないですが、どこかで神様は見ててくれると思っていますね。
 
■おうち時間ではまっていること
実は、運良く部屋を借りられて、部屋を作っています。義理の母の陶芸教室も兼ねて作っていたり、3DKの部屋を壊して、1LDKにしたり。子供部屋にペンキを塗ったり、DIYしています。木を切ったり、棚を作ったり、金具を切ったり、自宅を改装しています。家族とおうち時間を楽しんでます。
 
 
 
■今まで、こんなにお父さんがいる時間もなかったのでは、ないでしょうか。
本当そうです。毎日、ビシバシ鍛えています。朝も一緒に早くおきてトレーニングしたり、継続してやることが力になることを、体現してこれたので(僕自身が)。子供も、今は習い事もないし、学校にいけないので、ストレス溜まっていると思います。そこは、理解しながら接しています。
 
 
■ちなみに、お子さんはラグビーは?
やらないんですよね(笑)。一番下の娘が、今少し興味を示していますが。上2人は、やらないんですよね。小学生がやるような楽しいラグビーではなく、やっぱり一番トップのレベルを見せてきちゃったので、物心つくまでに、120キロの選手がぶつかってるのを見せてきてしまったので、逆に嫌になってしまったんですかね...。
 
 
■ラジオをお聞きの皆さんへ
今まで応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。ラジオをお聞きの皆さんも、今新型コロナウィルスの影響で苦しい時期が続きますが、必ず収束をすることを信じて、明るく前を向いて一緒に、この苦難を乗り越えていきましょう。感謝の気持ちを忘れず、明るく元気に、今は準備する期間だと思い、頑張っていきましょう。ありがとうございました。
 
 
山路 泰生(やまじ やすお)
1985年2月20日生まれ。ポジションはプロップ(PR)。
長崎南山高校卒業後、神奈川大学に入学
神奈川大学ラグビー部の主将も務める。
神奈川大学卒業後、キヤノン(現在のキヤノンイーグルス)に加入。
2016年11月12日に行われたリポビタンDツアージョージア戦で、途中出場。
日本代表初キャップを獲得。スーパーラグビーサンウルブズの2017年スコッド。 
・・・・・・・・・・・・・
 
「願えば、叶う!」という言葉。山路選手が話すことで、何倍にも何十倍にも重みが増します。そして、継続してやることが力になる、そのことを体現してきた山路選手。今後の動向も気になりますね。
山路選手の優しい人柄が分かる生の声は、ぜひFMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でも、お楽しみください。
 
現在、「ラグカフェ×選手会」のコラボ企画は、選手とつながるラグビーアプリ「RUGGERS」で再放送(番組放送翌週の1週間限定)をお聴きいただけます。聞き逃してしまった方は、ぜひこちらでもお楽しみください。
 

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【初回放送:5月26日(火)調布FM・午後10時30分~】

 

〈今週のロングインタビュー〉
女子ラグビー選手
◎南早紀(みなみ・さき)横河武蔵野アルテミ・スターズ



今週は、女子日本代表のキャプテンを努める南早紀選手のロングインタビューをお届けします。昨年11月のスコットランド遠征での勝利からバーバリアンズ選出へと、世界を舞台に活躍できる日本人選手として期待も大きくなってきます。南選手の素顔が垣間見えるトークをたっぷりとお聴きください。

横河武蔵野アルテミ・スターズのFBページ↓も要チェック!

 



〈トピックス〉
・TLチーム勇退・退団選手情報
・サンウルブズ関連情報
ほか

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ビッグウェーブをサクラフィフティーンでも!横河武蔵野アルテミ・スターズ 南 早紀選手

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皆さん、こんにちは。緊急事態宣言が解除となり、早速ウィンドウショッピングを楽しんだ有働です。
 
さて、今週のインタビューは、横河武蔵野アルテミ・スターズの南早紀選手。女子日本代表のキャプテンを努める南早紀選手のロングインタビューをお届けします。昨年11月のスコットランド遠征での勝利からバーバリアンズ選出へと、世界を舞台に活躍できる日本人選手として期待も大きくなっています。昨日、ラジオ放送も開始になりましたが、ご本人からの写真と併せて、こちらもご覧ください。
 
ビッグウェーブサクラフィフティーンも!横河武蔵野アルテミ・スターズ 南 早紀選手
 
●ここ最近の過ごし方について
今、私は、会社の方が在宅勤務になっていて、在宅勤務の中で、今できることをやっていたり、チームの活動も止まっているので、個人トレーニングを今やっています。
 
●チームの状況や練習は?
横河武蔵野アルテミ・スターズは、2月末頃、とても早くチームの活動が自粛になって、チーム練習が止まっています。現在、そこから2~3ヶ月になります。ある程度こういうメニューをやってくださいとか指示は出ていて、みんなでこういうチャレンジをしようとか、プシュッアップを1日50回するチャレンジとかをしたり、あとはZOOMで選手が企画して、ZOOMトレーニングをしたりしています。
 
●お仕事やトレーニングは?
私の場合は、今はトレーニングにフォーカスさせていただいているので、やるべき業務があればそちらをしますが、ない場合は基本的にトレーニングを優先してやらせていただいています。トレーニングは、幸いにも自宅にウェイトトレーニングが出来る道具や場所があるので、そこでトレーニングを行うのと、あとは近くの公園を走るとか。あとは、福岡の実家に帰っているので、家の近くにある山に登っています。割と急な山だったり、1時間もなくて登れる山もあるので、その日の自分のメニューに合わせて、登る山を決めています。そういう意味では、自分にフォーカスした練習は、いつもより有意義に出来ています。
 
 
 
 
●ご実家ということで、食事面も安心ですか。ご自身は、お料理得意でしたよね。
基本的に、母に作ってもらったりしていますが、そこは母も仕事をしているので、手伝ったり作ったりしています。自分では、料理できる方だと思っていたのですが、実家に帰って母の料理を食べると全然勝てないなと感じています。
 
●このオフの期間に、ここを強化したいなどありますか。
全体的に海外の選手と戦う時に、国内では体の大きい方ですが、海外の選手と比べると劣っているので、できる限り体のサイズを大きくできるようにと、食事面やトレーニングでも意識しています。ただ、ラグビーの動きやチームとしての活動が出来ない中で、体重を増やしすぎてしまうと、活動が始まった時に辛くなってしまうので、そこは気を付けています。
 
 
●アジア最終予選、来年のワールドカップについての現状
今後のスケジュールは、我々もわからない状況で、試合の日程も決まっていない状態です。選手の中にも、そこに不満を抱いている選手もいるのかなと思っています。アジア予選や対戦相手など、コロナウィルスの影響を受けて何がどうなるか分からないですが、私たちが目指しているのは、2021年のW杯で強豪国に勝って結果を残していくことという目標は変わらないので、そこに向けてひたむきに頑張るだけですね。
 
●試合の日程も分からない状況ですが、モチベーションを保つためにしていること
チームが活動していなかったり、個人個人の選手が1人になってしまっていて、そこに孤独感を感じている選手もいるのかなぁと思っています。そういった選手には、チーム内で声掛けをしたりとか、お互いに不安は多かれ少なかれ感じていると思うので、「1人じゃないんだよ」というのをチーム内で共有する場を設けています。
私自身は、いろんな選手が今、オンラインのライブ配信だったり、SNSやyoutubeなどの発信をしているので、それを見て、いろんな人の考えを聞いて、それをモチベーションに変えたり、本を読んだりしています。今は、去年のW杯関連の本やオールブラックスの本を読んでます。(オールブラックスは)最強の国と言われているので、その選手たちの心構えやチーム作り・雰囲気などが書いてあって、面白いなと思いました。あとは、売り上げを伸ばすような企業がどういうことをしているかというのは、チーム作りにも繋がってくるので、企業のトップがどういうことをしているかという本も読んでいます。とっても面白いですよ。私、「経営」と「チーム作り」は似ていると思っていて、そこは勉強になります。
 
●女子バーバリアンズ招待の経験から学んだこと
世界各国の選手は、本当に凄かったです。やはり海外の選手は、私もよく食べるんですが、強い選手はよく食べますし、1流の選手たちの心構えや行動も学びました。「何のためにラグビーをしているか」、「自分は何を目指しているか」というのを常に考えていたり、自分の心の中にある選手がほとんどでしたね。そういうところは、日本のトップ選手も学ばなければいけないところなのかな、と思いました。
 
●日本代表としてプレーするのとは、また違いましたか。
そうですね。日本代表でもそのような高い志でプレーしている選手もいるんですが、バーバリンズに行くと各国の高いレベルの選手が集まっているので、そこは違うかなと思いました。
やはり、人間甘えてしまう部分があるので、その時の写真や動画だったり、自分で書き留めたノートを見返して、初心を忘れずにできるようにしています。私、日記をつけているのですが、「この選手に負けたくない」とか「自分はこういう選手になる」というのをいつも書いているので、(当時書いた)それを見返しています。
 
●南選手の今の目標は?
私は、1つ1つ目標を見ていきたいなと思うのですが、21年のW杯で、日本代表の男子がやったようなビッグウェーブをサクラフィフティーン(女子日本代表)でも起こしたいなと思っていて、個人的にはそれに携われるように。今はキャプテンをさせていただいていますが、選手としてももちろん貢献したいし、キャプテンとしても、メンバーがやりやすい、強いチームになれるようにしていければなと思います。
 
 
●去年のW杯について
去年の盛り上がりは、凄かったですね。毎日のように、ラグビーが取り上げられていて、(今までラグビーを)全然知らなかった人もラグビー選手の名前を言っていて、そこはすごいなと思いました。サクラフィフティーンのメンバー全員の名前も多くの方が知っているようになるといいなぁと思います。
 
●ご自身では、SNSの発信は?
私は、苦手で...SNSの発信がなかなか出来ていないので、少しづつ...うまい選手から学んでいる状況です。今は、見る側がほとんどです(笑)。
 
●SNSで、この動画が参考になったとかありますか?
木村貴大選手がラグビー用語やラグビーで使える英語を発信しているんですが、それを見ています。あとは、横河武蔵野アトラスターズに昨シーズンまで在籍していた選手が、東大の大学院生になりまして、トレーニングについてのメソッドや論文など、学んだことをTwitterで発信していて、それがとても分かりやすくて見ています。本当にとても面白くて分かりやすくて、自分には持っていない感覚なので、そこは見ていますね。
 
●チームとしても、SNSで発信していますよね。
横河武蔵野アルテミ・スターズ、フェイスブックのページがありまして、ほぼ毎日配信しているので、そちらをチェックしていただければと思います。今やっている企画などは、選手がほとんど動画編集などをしているので、選手の個性で出ていて面白いかなと思います。ぜひページのチェックお願いします。
 
●チームメイトは、会えてないですか。
今、会えていないですね。たまに、グループやZOOMで、顔を合わせてます。その時は、今どういうことをしているとか近況報告しています。横河武蔵野アルテミ・スターズは、半分くらい学生選手なので。学生選手は、地元に帰省していて。また働いている選手もいます。それぞれの場所でみんな頑張っています。
 
●おうち時間で感じたこと
私は、家族と過ごす大切さを感じました。7年は親元を離れていたので。家族との時間は大切にしないとといつも思っていたんですが、今まで出来なかった話とか、世間話など、いろんな話をしています。都心の方でも、通勤時間が減って自分の時間が出来た方も多いと思うので、家族との時間を大切にしてほしいなと思います。
 
●こんなことにハマってますなど、ありますか。
先ほども話しましたが、トレーニングで行く山登りとか。あとは、休みの日は、絵を描いたり。ラグビー選手は、絵のうまい選手たくさんいるので、自己満足なんですが(笑)。私は、アクリル絵の具で風景画を描いています。あと、ボールペンで模様をひたすら描いています。絵は、家族からの評判もよくないので、まだSNSに載せていないのですが...もしうまく描けたら、Twitterに載せるので、いいねとリツイートをお願いします。
山登りは、「天拝山」という300メートルくらいの山、「宝満山」という900メートルくらいの山に上っています。初めて宝満山に上った時は、試合の次の日かというくらい、体が筋肉痛になりました。
 
 
 
●ラジオをお聞きの皆さんへ
今新型コロナウィルスで大変な状況ですが、「今自分は1人じゃない、みんながついているんだ」ということを忘れないで、生活してほしいなと思います。コロナウィルスが落ち着いた暁には、ぜひラグビーの応援に来てください。私達もエネルギッシュなプレーをたくさんするので、それを観に来てください。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
南 早紀(みなみ さき)
1995年11月18日生まれ。ポジション、プロップ。
福岡県筑紫野市出身。筑紫高校卒業後、日本体育大学へ。
2017年、「ラグビーワールドカップ2017」の15人制女子日本代表に選出。
現在、横河武蔵野アルテミ・スターズ所属。ラグビー日本代表女子キャプテンも務める。
 
 
最近のトレーニングは、山登りという南選手。いただいた写真を見ると、自然の中でのびのびと練習する南選手の姿が創造できました。最近描いている絵の写真もとても気になっているのですが、それは南選手の今後のSNSに期待しましょう!
南選手の人柄を感じる生の声は、ぜひFMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でも、お楽しみください。
 

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〈今週のロングインタビュー〉
現役引退選手インタビュー

◎小松大祐(こまつ・だいすけ)リコーブラックラムズ

 

 

今週は、今シーズン限りでの引退を発表した小松大祐さん(リコーブラックラムズ)のロングインタビューをお届けします。13シーズンにわたるラグビー生活でいちばんの思い出、これからのラグビー人生について、愛娘とのやりとり、などなど。小松さんの明るくて、のんびりした人柄が伝わってくるトークをたっぷりとお聴きください。


小松さんのインスタグラム(@koma_dai)も要チェック!




〈トピックス〉
・サンウルブズ関連情報
ほか

*****
選手のインタビューはラジオで聞こう☆文字では伝わらない声のトーンが楽しめます。ぜひ、ラジオ。


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「とにかく負けず嫌い」な選手、ゼロからのスタートへ!リコーブラックラムズ 小松 大祐選手

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皆さん、こんにちは。地元のラグビースクールが6月から再開すると聞いて、嬉しくなった有働です。
 
さて、今回は、今シーズン限りでリコーブラックラムズより引退を決めた、小松大祐選手にインタビューしました。13シーズンにわたるラグビー生活での思い出、これからのラグビー人生について、愛娘とのやりとり、などなど。小松選手の優しい人柄が伝わってくるトークを、ご本人からいただいた写真と一緒にお楽しみください。
今回もインタビューしたのが5月だったのもあり、敬意を込めて、記事の中では、小松選手と呼ばせていただいてます。
 
「とにかく負けず嫌い」な選手、ゼロからのスタートへ!リコーブラックラムズ 小松 大祐選手

 

●新型コロナウィルスの影響を受けて、最近の過ごし方
基本的には、stay homeをしながら、次の仕事の準備で、zoomミーティングだったりをしています。基本的には、トレーニングはせず、在宅で(次の仕事の)準備をしています。
 
今は、トレーニングなど、全くしていないんですか。
トレーニングをしたい気持ちはあったんですけど、1週間くらい休んだら、気持ちが無くなってしまいました(笑)。こういう状況もあったので、少し自宅でゆっくりしようかなと思ってたら、タイミングを逃し続けて...、トレーニングをぜずに、ここまできてしまいました。体形は、そこまで変化はないんですけど、奥さんからは、少し痩せたといわれました。痩せたのか、筋肉落ちたのか分からないんですけど。
 
●おうち時間は、どんな風に過ごしていますか。
基本的に、子供が幼稚園も休みなので、子供と一緒に過ごすことが多いですね。小さな庭があるんですけど、そこに出て、子供と遊んだり、普段はやらないご飯を作ったりしています。
 
 
●今まで取れてこなかった家族との時間を、たっぷり取っている感じでしょうか。
幼稚園の時間などがあったので、(今までは)なかなか娘とも会えない時間が多かったのですが、逆に会いすぎて、(今は)文句を言われています。「なんでいるの?」とか、言われてます(笑)。あとは、ラグビーを引退することはわかっているので、「次の仕事、大丈夫?」とか、(子供ながらに)心配されています。
 
 
●今シーズンのトップリーグが中止になった時の心境
そうですね。残念な気持ちもありましたけど、状況が状況だけに、皆さんが安全に生活するということが最優先だと思うで、それは仕方ないことだなと思いました。でも、僕の他にも引退する選手がいることを考えると、そういう選手の気持ちを考えると...少し胸が痛いというか、最後まで試合はしたいだろうな、という気持ちはあるので、そこの部分は残念ですね。
 
●今シーズンどんなことを思ってシーズンに臨んでいたか。
13年間リコーに所属していて、今年がリコーとしては一番優勝できる準備が出来ていた年だなとは思っていたので、トップリーグが始まるのが本当に楽しみという気持ちが強かったです。
 
●そんな中で引退を決意した理由
最終的に決めたのは、トップリーグの始まる前の12月中旬に、チームに相談して、決めました。今年、トップリーグが始まる前までの1年間、チームと一緒に過ごしてきて、本当にチームの成長を今までの13年間で1番感じられたので。もう自分がチームにできることは、ないかなと感じられたのが一番のきっかけです。若手選手の頑張りは、今年1番感じられましたし、チーム自体も新しいリコーの文化を作るスタートラインに立ったというか、変わりたい・勝ちたいという気持ちが行動に表れてきていて、それを見られただけでも満足でした。もう悔いなく、引退を決意出来ました。(決意したときは)トップリーグがまだ始まってない時で、試合に出られるか分からない時期だったんですけど、悔いはないとすっきりした気持ちでいられました。今までは、自分が試合に出られない悔しさだったり、チームが負ける悔しさだったりを感じて、まだまだ続けたいという思いがあったので、今年こんな風に感じたのは、初めてでした。
 
●リコーというチームを通じて感じたこと
入部の初年度でトップリーグ降格っていうのを経験して、そこから下部リーグから這い上がるのも経験して、そこから徐々に強くなる段階を一緒に経験させていただいて、本当に人生じゃないですけど...、山あり谷ありみたいな、そういうものを1つのチームで経験させていただきました。
 
●仲間も何人も見送りましたよね。
先輩もそうですけど、後輩達がやめていくのもたくさん経験してきたので、それもあって、最後まで、自分が悔いが無くなるまでプレーしたいなというのはあったので、その分に関しては、全うできたというか、そのころの先輩や後輩のことを思うと、自分ながらには頑張れたのかなと思います。
 
●印象に残っている試合や場面は?
印象に残っている試合は、たくさんあるんですけど。やはり自分達より格上の相手に勝った試合は、思い出に残っているんですけど...、一番自分の中に残っているのは、グランドでもハードにトレーニングしてきたし、グランドを離れてもハードに楽しむという雰囲気がリコーにはあったので、そこで一緒にみんなと生活できたのが楽しくて、思い出に残っています。リコーは、欲も悪くもアットホームなチームで、時には、家族以上に過ごす時間も多かったので。そこが楽しめなかったらチームとして成り立たなかったのかなと思いますし、そこが楽しめたのがリコーのいいところだし、なので、ここまで続けられたのかなと思います。リコーは、本当に楽しかったなと思います。
 
●ここまでラグビーを続けられた理由
とにかく負けず嫌いで。有名な高校でも、選手でもなかったので、テレビに出ている選手には、とにかく負けたくないという勝手な気持ちがありました。それがあったので、ここまで13年間続けてこれました。同世代の選手には、ずっと負けたくないなという気持ちでやっていました。僕は、2部の立正大学出身だったんですけど、そのころから1部のリーグの選手で、1年生から活躍していた選手がたくさんいたので、負けたくないなとは思ってました。もともとラグビーは観る方が好きだったので、その頃から、社会人の選手のプレーを観たり、日本代表に入っている選手や同じポジションの凄い選手のプレーを参考にしたり、日本代表になりたいとかそういう気持ちではなかったんですけど、「とにかく負けたくない」という気持ちでやっていました。
 
●一流の選手のプレーを、常に参考にしていたんですね。
ラグビー観るのも好きですし、自分でトレーニングを考えたり、いいトレーニング方法はないかなと、動画を探したりするのが本当に好きで、「とにかく負けたくない」っていう気持ちで、色々な人のプレーを参考にする機会は多かったですね。
 
●去年はW杯の盛り上がりは、どんな風に感じましたか。
リコーの試合は、遠征スタートだったんですけど、なかなかリコーを応援してくださる方の前に試合をやる機会は少なかったんです。だけど、NTTコムと神奈川の三ツ沢競技場で試合する機会があり、それがちょうど僕100キャプの試合で、その時に特別に1人で入場させてもらえたんですけど、その歓声が13年間の今までで、1番大きくて。試合の始まる盛り上がりもあったと思うんですが、その歓声を聞いた時は、こんなことが起きると思ってなかったので。今までも(試合で)歓声は聞こえていたんですが、スタンドが埋まるくらいの人の前でプレーするのがそれが初めてだったので、めちゃくちゃ嬉しかったです。僕の周りの、今までラグビー興味なかった人からも「ラグビー盛り上がってるね」とか、「ラグビー観に行くよ」と言われることも増えましたし、尚更盛り上がりを感じました。僕がラグビーをやっているということを知らない近所の方も、ラグビーの話題をしていたりしたので、W杯の日本代表の活躍は、大きかったと思います。
 
 
 
●今後についてや目標
引退してもラグビーには、携わっていきたいと思っていたので、今回立正大学のラグビー部女子チームからお誘いをいただて、ヘッドコーチをすることになりました。
 
●教えることに関しては、どんな風に感じてますか。
不安だらけではあるんですけど、ゼロからのスタートなので、失敗しても学び続けなければいけないと思うので、色々調べながら、自分のコーチスタイルを探していければと思います。
 
●女性に教えることに対して抵抗は?
自分の娘が、一番大変だと思っているので(笑)。本当に、コーチング経験ゼロでこういう機会をいただけたので、まだどうなるか分からない状態なんですが、自分が今まで大事にしてきたものと選手が望むことをしっかりバランスをとりながら、選手目線にたってできればなと思っています。
 
●ZOOMミーティングでは、どんなことを話してますか。
今のチーム状況を教えていただいたり、今こういう状況なので、しっかり安全対策だったり、今後の活動の対策の方針について、教えていただいたりしています。
 
●今の立正大学のラグビー部女子チームの状況は?
今は、学校側の方針で、学区内は立ち入り禁止なので、今後活動再開に向けて、大学側と調整して、選手が安全に戻ってくるところからスタートしている状況です。一番は、選手の安全なので、無理に活動するよりは、しっかり準備が整ってから、練習が再開できるように、今は話し合いをしているところです。
 
●どんなコーチになりたいですか。
一番難しいところですが、これはすぐに答えることはできないんですが、ただ今までたくさんのコーチや監督にコーチングしてもらってきたので、その中で考えてみると、選手目線でしっかり考えられるコーチでありながら、自分のやりたいことが明確になっているコーチっていうのが多分僕が一番信頼できたコーチだったので、そこは目指したいところではあります。
 
●今まで心に残っているコーチや監督の言葉
たくさんいるんですが、僕が若手選手の頃に、最初はウィングからスタートしたんですが、途中に13番にコンバットしていただいたコーチがいるんですけど、コンバットした時のプレースタイルに悩んでいた時があったんですが、(その際にかけてもらった言葉が)「ポジション関係なく、自分の強みをとにかく出せばいいよ」という簡単なひとごとだったんですけど、あの頃の自分は、自分の強みをあまり考えていなかったので、そのひとごとは、有難かったなと思います。
 
●ポジション変更は、選手もどう対処するか分かれ目ですよね。
はい。そこで悩む選手は多いと思うんですけど、とにかくどのポジションでも、自分の強みを出せばいいんだって、完全に自分の解釈ですけど、そういう風にとらえることが出来ました。
 
●今後の目標について
立正大学のラグビー部女子チームは、アルカス熊谷という7人制のチームと一緒に練習しているんですが、アルカス熊谷は、7人制でも日本代表が何人もいるチームなので、そのズチームをしっかり目で見て、経験していきたいなと思います。僕は、7人制は、経験していないに等しいので。あとは、僕自身は15人制を経験している選手なので、立正大学の女子チームからも、15人制の日本代表の選手を何人も出せればなと思います。女子ラグビー人気を盛り上げていけるように、貢献できればと思います。
 
●地元の宮城に帰りたいなという思いは?
もともとコーチをやりたいなと思ったのは、宮城県にラグビー指導者がいないという話を聞いたので、自分ができることがあるのではないかと思ったのがきっかけだったのですが、そのためにも、今は与えられた環境で、ラグビーの勉強をするっていうのを考えています。
 
●東日本大震災もありましたが、地元への思いも13年間を支えてきましたか。
なかなか宮城県で試合をするという機会はトップリーグではなかったのですが、1度だけオールスターの試合で、宮城で試合をさせていただく機会があったので、その時にたくさんの方が応援に来てくれて、自分が頑張ってプレーをする姿を見るだけで、元気もらえたよって言ってもらえたので、現役時代は、とにかく試合に出続けて、自分を応援してくださる宮城の方々に元気を与えられればなという思いで、ずっと現役してきたので、今コーチになるうえで、何かしら宮城県をサポートできればなという思いはあります。ラグビークリニックなどが出来ればなと、思います。僕が出来るのは、ラグビーを通してしかないので、ラグビーを通じて何かできることを考えながら、やっていきたいなと思います。
 
●小松選手にとってのラグビーとは?
ラグビーをやっている時が、自分が生きている中で、1番熱くなれるものなので、これからもラグビーのプレーをすることはないと思うんですけど、ラグビーに携わる中で、熱くなってやっていきたいなと思います。また、ラグビーをやっていたので、国籍やチームに関係なく友人が出来たので、そういった友人とも連絡を取り合ったり、色々情報交換をしていけたらと思います。引退して、オーストラリアにいる友人やいろんな友人から、、メッセージもいただきました。
 
●このおうち時間で、はまっていることは?
もともとキャンプが好きだったので、キャンプ道具を自作して、というにハマっています(笑)。(小松選手のインスタ参照)
 
●ラジオをお聞きの皆さんへメッセージ
今こういう状況で、ラグビーロスの方々がたくさんいると思いますが、皆さんの安全が最優先なので、この状況をみんなで乗り切って、またラグビーを盛り上がれる日が来たら、みんなでまた楽しみたいなと思うんで、とにかく安全に生活して、またラグビー場で会えればなと思っています。
 
 
小松 大祐(こまつ だいすけ)
1984年9月27日  ポジション センター
宮城県出身。佐沼高校卒業後、立正大学進学。
立正大学卒業後、リコーブラックラムズに加入。
2012年、リコーブラックラムズの主将に就任。
2020年6月より、立正大学女子ラグビー部のHCに就任。
 
小松選手と娘さんとのやり取りが、目に見えてくるようなインタビューでした。新たな一歩を踏み出した、立正大学女子ラグビー部の監督としての手腕にも、注目が集まります。
小松選手の人柄を感じる生の声は、ぜひFMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でも、お楽しみください。
 

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●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」

【2020年2月24日現在、全国7局ネット放送中】

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〈今週のロングインタビュー〉

現役引退選手インタビュー
◎竹中祥(たけなか・しょう)NECグリーンロケッツ

 

 

今週は、今シーズン限りでの引退を発表した竹中祥さん(NECグリーンロケッツ)のロングインタビューをお届けします。桐蔭高校では高校日本代表、筑波大学では日本代表に選出され、そしてNECへ。将来を嘱望されたラグビー選手だけに27歳での現役引退はまだ早い気がしてなりませんが、これからの竹中さんの歩む人生を、これまでと同じように見守っていきたいと思います。竹中さんの実直で飾らない人柄が伝わってくるトークをたっぷりとお聴きください。

 

〈トピックス〉
・SRアオテアロア開幕

・トップリーグ加入選手情報

・2023年ラグビーW杯関連情報
ほか

 

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選手のインタビューはラジオで聞こう☆文字では伝わらない声のトーンが楽しめます。ぜひ、ラジオ。

 

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ラグビーを楽しめた5年間、生徒の思い出に残る先生を目指して NECグリーンロケッツ 竹中 祥選手

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皆さん、こんにちは。今週末から、NZ版スーパーラグビー「アオテアロア」がいよいよ開幕。嬉しいニュースに、心躍っている方も多いのではないでしょうか。有働も週末を楽しみに、だんだんと戻ってきた仕事と格闘しながら、このコラムを書いています。
 
さて、今回は、今シーズン限りでNECグリーンロケッツを引退する竹中祥選手にお話を伺っています。桐蔭高校では高校日本代表、筑波大学では日本代表に選出され、そしてNECへ。将来を嘱望されたラグビー選手が今何を考えているのか聞きました。竹中選手の飾らない人柄が伝わってくるトークを、ご本人からいただいた写真と一緒にお楽しみください。
今回も敬意を込めて、記事の中では、竹中選手と呼ばせていただいてます。
 
ラグビーを楽しめた5年間、生徒の思い出に残る先生を目指して NECグリーンロケッツ 竹中 祥選手
 
●新型コロナウィルスの影響を受けて、最近の過ごし方
今は、会社の方も解除はされているんですけど、基本的には自粛することを推奨されています。持ち出しできるPCを僕は持っているので、基本的には、部屋でテレワークという形で、出来る範囲の業務を行うということがメインになっていますね。基本的には、平日はテレワークを行っています。僕自身がチームを離れたので、会社の方達は都内や地方から来る方も多いんですけど、そういう人達と接触して、チームメイトにうつしてしまうと後味も悪いので、僕自身が逆にプレーヤーよりも気にして生活しているというところもあって、ずっと部屋で業務しているという感じです。今月いっぱいは、寮で生活できるので、新しい新居を探しつつ、寮の方で生活をしています。
 
●トレーニングなどは、してますか。
チームの情報は、僕自身はもうそんなにおりてこないんですが、時間を分けて、密にならないように、個人でトレーニングできる時間帯というのを設けて、その時間に合わせて選手は、トレーニングをしているみたいです。僕自身は、もっぱら部屋で、自分で出来る自主トレーニングであったり、小さいのであまり器具を使ったトレーニングっていうのはしていないんですけど、そういったことはやっています。
 
●外には、あまり出ていないですか。
そうですね。やはり寮に住んでいるというのがあるので、あまり落ち着ききったといえない分、寮に持ち帰ってしまうのが少し怖いので、本当に最低限の買い物程度するぐらいで、あまり外で大きく走ったり動いたりだったりは、出来ないかなと思っています。
 
●外に出ないのは、苦じゃないタイプなんですね。
僕自身、自他供に認める「引きこもりタイプ」なので(笑)。基本的に部屋で過ごすことが全然苦ではないので、ずっと部屋の中で好きなことをして過ごしているという感じです。
 
●最近は、どんなことをしているんですか。
一応、業務時間はずっとPCで出来る業務であったり、調べ物をしたりしているんですけど。基本的にオフの時間帯になると、同じチームメイトであった後藤選手であったり、井村選手であったりと一緒にゲームを通信でプレイしたりとか、YouTubeを見ていたりとか、アニメを見ていたりとか、趣味が全開の過ごし方をしています(笑)。
 
 
●今まで、趣味の時間をいっぱい取るのは、難しかったですよね。
それでも、僕自身、趣味は凄く大事にしていたので、若干ちょっとキツイなという時でも、楽しむ時間は設けていたので、そこまでの変化はないんですけど、疲れて寝てしまうということが本当に減ったので、存分に満喫しているという感じです。
 
●今シーズンのトップリーグが中止になった時の心境
すごく寂しさというか、もちろん引退となる悔しさも入ってきたんですけど、僕自身トップリーグ開幕前に足首の怪我で手術をしていて、その復帰の目標がトップリーグ後半、または日本選手権ということで、リハビリを頑張っていたんですけど、その目標とする部分が無くなってしまう喪失感といいますか、それがすごく強くて。だからと言って、プレーするのは僕たちなんですけど、やはりファンの方々に見ていただくことがすごく大事なことだったので、そのファンの方々に危険が及んでしまうということで、仕方がないことなんだろうなと。やりきれない思いもありましたけども、こればっかりはしょうがないかなと、ある意味踏ん切りはつけられる所はあったので、よかったかなとは思います。
 
●今シーズンどんなことを思って、シーズンに臨んでいたか。
昨年、僕自身が試合に全然出られなかったので、それもあって、今年こそは試合にちゃんと出て、また同期の小倉(順平)であったり、松島(幸太朗)であったり、中学からの繋がりがあるんですけど、福岡(堅樹)であったり、ましてや代表の時に後輩として入ってきた松田(力也)だったり、姫野(和樹)だったりが凄く活躍している状況だったので、やはりその世代に引っ張られる形じゃないですけど、自分自身もちゃんと試合に出て、存在をアピールというか、そういうことが出来ればなという風に思っていたところがあったので、ほんの僅かでも何分でも、ちょっとでもインパクトを残すプレーが出来るようにということで、トップリーグには望んでいたんですけど...。ちょっとその前に怪我していまったので、そのステージに立てていない分、なんとも言えない感じで終わってしまっていたんですけどね。
 
●やはり、去年のW杯は、かなり盛り上がりましたよね。
僕自身、代表に初めて選んでいただいた時の繋がりの方々もたくさんいらっしゃいましたし、僕らの世代がやはり代表中心の年齢の世代だという風には言われていたので、それにしっかり出ている選手達が、知っている顔がいっぱいいた、そんな彼らを見られるという知り合いとしての楽しみ方もできましたし、「日本人でラグビーがどこまで通用するか」というのはラグビーやっている選手がみんな思っていることなんですけど、それの創造以上といいますか...、本当に能力を十分に発揮するプレーヤーというのを見られたというのが、ファンというか観客としても楽しめる代表の試合だったので、W杯は、2重の意味で楽しんで見ることが出来ました。
 
●仲間も多く出ていた「代表」という舞台に立ちたかったという思いは、ありますか。
僕自身、代表というこだわりはそこまでなかったんですけど。やはり一度僕も代表になったので、どうせならそういう場で皆と一緒にプレーはしたかったなという気持ちはあるんですけど、それよりも先に、こんな彼らと試合がしたいという気持ちの方が僕は強く持ちましたね。日本代表の試合を見ていて、ここで一緒にっていうことも気持ちもあったんですけど、それよりも先に彼らと勝負がしたいという気持ちの方がすごく強くなって、だからこそW杯が終わって、彼らが各チームに戻ってきた時に、僕はNECとして試合に出て、試合をして勝ちたい、という風な思いが強く芽生えました。
 
 
●そんな中で、引退を決意した時の心境
ラグビーマガジンとかにも書いてあると思うんですけど...、最初引退を言われる時に、部屋に入った時の部屋の空気間で、それが伝わってきたので、ちょっとやってしまったかな...っていう、何をって感じなんですけど。実際に、凄く怪我も多くて、満足にシーズンを過ごせなかったですし、満足に過ごせた時には、試合に出して貰えなかったりというのもあったので、色んな悔しい思いや引退の要因が...一瞬で僕の中には浮かんできたので、すぐに受け入れることはできたんですけど。よくよくその後一週間くらい考えたときに、やはり悔しかったな...という気持ちは、すごく強いですね。
 
●桐蔭や筑波のメンバーからは、どんな反応でしたか。
基本的には、みんな「お疲れ様」って(笑)。ラグビー選手は意外とそういうところは、サバサバしていて、逆に「まだ、どっかで出来るだろう」だったり、「どっか拾ってくれるでしょう」みたいな意見がなかったことに、逆に僕は救われたなという気がしています。変に自信を持っているわけではないですけど、そういう風に思ってしまうと選手として終わりかなと思っていて、どこか続けられる機会があれば続けたいという気持ちはあったんですけど、それでも自分がいたチームで戦力外であるという事実を、どう真摯に受け止めるかというのを考えていた時に、皆がただ「お疲れ、でどうするの?」という感じで、僕自身に意見を聞いてくれたというのが、救われた所でした。
 
●NECというチームを通じて感じたこと
NECというチームに入って感じたのは、「ラグビーが本当に楽しかった」というのが強くて、チームどうこうであったり、自分の挑戦どうこうというよりは、本当にラグビーを楽しんでできたな、ということが思い出されます。そういう要因として大きかったのは、先輩・後輩っていう枠を超えたメンバー間の関わり方です。それでいうと...後輩はものすごく下から突き上げてチームとしてのレベルをどんどん上げてくれる、そんな中で、後輩ともやり合いができたり、そんな後輩が僕らが試合に出ることを本当に悔しがって、自分がなんで出られないのか?という気持ちを話してくれるという現場だったりというのは...凄く良くて。またベテランの選手たちは、逆にものすごくベテランの落ち着きといいますか、年上の貫録をもっていて、それであってオンとオフの切り替えがものすごくうまい選手がNECには集まっていました。やはり練習に対する姿勢、若手の誰よりも最初にストレッチをする釜池選手や、どんなことにも全力で取り組む吉廣選手であったり、そういう年上のBK選手を見てきたので、そういところはマネしなきゃいけないところだなと思いました。練習中は、厳しいこともいわれるんですけど、オフの時にものすごく優しく接してくれる先輩達。そういった人間関係がものすごく居心地が良くて、本当にこの5年間は、中学・高校・大学・社会人とラグビーをやってきた中では、一番ラグビーを楽しめた期間だったなという風に思えます。
 
●純粋に、ラグビーを楽しめた期間だったんですね。
そうですね。やはり学生は学業があったり、その先であったりというがあって、どこか....僕自身が部活動としてやっていると考えているところがあったんですけど。やはり社会人になると、職としてラグビー選手をしているという意識が強かったので、自分自身がラグビーに対する認識を改めて考え直すところもありました。
 
●NECは、家族感が強いですよね。
そうですね(笑)。ファミリー感が強いといいますか、家族よりも秘密を共有している選手達と言いますか。そういった独特な感じがすごく楽しくて、何かするにしても...すぐ選手達で集まって、BBQであったり、イベントであったりを全力で取り組んでいくっていうのが凄く面白かったですね。ラグビーというよりは、仕事が終わって、クラブハウスに行って、くだらない話をして笑ったり、その後に練習を真剣にやって、疲れたーといいながらも、くだらない話をして、盛り上がっては、寮のご飯に遅れるという日常、そういったものが無くなってしまうというのは凄く寂しいので、もう少し自分自身でラグビーに踏ん切りをつけられるくらいには、このチームに居たかったなとは、思います。
 
 
●NECで、出会ってよかったなと思う人
NECの選手たちは、全員いい意味で「変人」の集まりだったので。自分自身のラグビー人生に、色んな影響を与えてくれる選手ばかりでした。やはり日本人最年長選手の吉廣選手は、凄く頭もよくて、才能にあふれた選手なんですけど、高校・大学と先輩の選手で、僕とは全然真逆のタイプであると思うんですけど、吉廣選手から学ぶことがすごく多かったり、姿勢を見ていて、人としてものすごく尊敬できる選手だったなという風に思っていて、ラグビーや日常生活、すべてが前を向いている人という意味では、吉廣さんが凄く出会えてよかった方だなと、たくさん色んなことを話せて良かった選手だなと思います。あとは、オリンピックにも行っている後藤選手なんかは、今も日常生活で一緒に遊んでくれる選手なんですが、一緒にお酒を飲みに行ったり、練習を一緒にしている中で、彼ほどラグビーのオンとオフが凄い選手がいなかったので、そういった選手と関われたのは、良かったなと思います。
 
 
●印象に残っている試合
(『秩父宮みなとラグビーまつり2018』フレンドシップマッチでの)ワラタスの試合。向こうはベストメンバーではなく、2軍選手というか、若手選手との試合だったんですけど。最後の最後まで勝ち切れるか分からない中で、勝ち切れたというのは自分がプレーしている中で、NECとして一番思い出深い試合です。日本なんかは特に、代表レベルにならないと海外のチームとやれる機会がないので、そういった経験が出来たというのは、チームとして凄く大きい成長なのかなと思いました。僕個人としても、海外の外国人相手にどれくらい通じるのかを試す凄くいい機会だったのかなと思います。体では、凄く負けないなというのは感じました。ちゃんとディフェンス出来て、アタックでも随所にゲイン出来たので、良かったなと思います。
 
 
●今後について
一応、コロナということもあったので、長めに...次にラグビー出来るところを探してはいたんですけど。さすがにもう次を決めないという時期で、行動できなくなるタイミングだったので、一度ラグビーは諦める方向になってしまうんですが、今後は大学の方に通って、もう一度教員免許の方を取得したいなと思っていて、そのために時間が必要なので、どこかでバイトしながら一人暮らしをしつつ、大学で教員を目指すということを目標としています。希望としては、筑波大学で(まだ入学が決まっている訳ではないですが)、改めて教員を目指したいなと思ってます。
 
●教員免許を取った先には、ラグビー部の監督になりたいという道も?
あまりラグビーにこだわってはいないんですが(笑)、NECで、中学生や小学6年生に何度か講談するような機会をいただきました。僕、一度は教員の免許を取るのを、自分には合わないと思ってやめていたのですが...。実際に現場に立ってみて、中学生や小学6年生のような感受性豊かな子供たちを前に、自分の経験したことを話すという機会をいただき、この子たちがどういう風に成長していくのかみたいなという気持ちがものすごく強くなって、そこで教員を目指したいなという考えがまた込みあがってきたので、今回の引退を機に、改めて教員を目指したいなと思い、今行動してみようと思っています。
 
●目指す教員像は、ありますか。
どうせなるのなら、みんなの思い出に残る先生になりたいと。あとは、竹中先生の授業面白いから、真面目に受けようと思ってもらえる先生には、なりたいです。
 
●今は、何か勉強も始めているんですか。
まだ大学に入学していないのであれなんですが...、今後は機会があれば、どこかのスクールで小学生に教えたりも経験につながると思いますし、どこか知り合いの学校とかでも、教えられたらと思っています。
 
●ラグビー部の監督になるという選択肢も、無いわけではないんですよね。
やはりラグビーをやっていたということが活きる職場になるかもしれないので、もしそれで僕自身に需要を感じて引き取っていただけるのであれば、その時はもちろんラグビーの指導というのも、全力で取り組んでいきたいなと思います。
 
●教えることに関しては、どんな風に感じてますか。
自分の知識やスキルを相手に伝えたときに、相手がそれを理解してもらえた時って、ものすごく嬉しい時だと思うんです。それがラグビーであっても、普通の授業であっても、どんな勉強であっても、目の前の子供たちの成長がみられるというのが、物凄く楽しみかなって思いますし、そこが面白いところかなと思います。これからは、そこを楽しみに頑張っていきたいなと思います。
 
●ファンの方も高校生から、応援してくださっている方も多いですよね。
桐蔭のところから応援してくれるファンの皆さんや、後輩も「竹中さん、高校から見てました」という選手もいるので、私生活を見られるとひやひやしちゃうんですけど(笑)、そういう長く応援してくださったファンの方には申し訳ない気持ちでいっぱいなんですが、その気持ちと同じくらい感謝の気持ち、その方達のおかげで、ここまでやってこられたんだと思っています。
 
●ラジオをお聞きの皆さんへメッセージ
本当に、トップリーグは短い間でしたし、ラグビー人生でいうと...もう少し長くはなるんですが、その間応援していただいたことに本当に感謝しています。それに対して、皆さんの期待に満足に答えられなかったことに関しては、大変申し訳なく思っています。ラグビーというスポーツを、どんどん楽しんでいただきたいなと思います。注目度も上がりましたし、見る楽しさ・やる楽しさ、そして体験できる場所も増えていると思いますので、皆さんにラグビーというスポーツにどんどん触れてほしいなと思います。僕自身がこのあと、ラグビーを続けていくかラグビーに関わっていくかは分からないですが、竹中という元トップリーグの選手が歩む人生を皆さんにも、見届けてほしいと思います。
 
 
 
・・・・・・・
竹中 祥(たけなか しょう)
1992年8月12日。ポジション ウィング(WTB)。
宮崎県出身。桐蔭学園高校卒業後、筑波大学に入学。
桐蔭学園高校では、高校日本代表に選出される。
2012年、日本代表スコッド強化合宿に参加するメンバーに選出される。
2015年、筑波大学卒業後、NECグリーンロケッツに加入。
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何年後には、竹中先生と呼ばれ、生徒たちに囲まれている様子が目に浮かぶようなインタビューでした。また選手としては、不本意である「引退」というカードを前に、しっかりと自分自身に向き合っている竹中選手に、逆境に立ち向かう姿勢をこのインタビューを通して教えてもらったような気がします。これから竹中選手が歩む道のりも、今まで通り応援していきましょう。
まだ、今週いっぱい放送が楽しめるので、竹中選手の人柄を感じる生の声は、ぜひFMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」でも、お楽しみください。
 
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●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」
【2020年2月24日現在、全国7局ネット放送中】
☆TUE
調布FM(東京都調布市)★午後10:30~
☆THU
FMピッカラ(新潟県柏崎市)午後7:00~
FM JAIGO WAVE(青森県田舎館村)午後9:00~
鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10~
☆FRI
FMねむろ(北海道根室市)★午前8:00~
FMちゃお(大阪府八尾市)★午後9:00~
☆SAT
DARAZ FM(鳥取県米子市)★午前8:00~
 ★印……インターネット放送(サイマルラジオ)対応
 
【番組へのリクエストや応援メッセージなど】
⇒rugbycafe_radio★live.jpで受付中!
(★を@に換えて送信してください)
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